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こんな素晴らしい友だちに囲まれていたい!ドラマ『ビターシュガー』の原作!
早朝に電話で起こされ、幼なじみの奈津の一人娘・美月を理由もわからぬまま預かることになってしまった市子。家に連れてこられた美月から、奈津の夫・憲吾が行方不明となり、奈津が憲吾を捜しに出かけたことを知らされる。 2日後、戻ってきた奈津は心当たりの場所をすべてまわったが憲吾を見つけられなかったと語る。憲吾の失踪には女性が関係しているとにらむ市子と奈津のまわりには続々と仲間が集まってきて……。「現代に生きる女性読者には心強い応援歌なのではないか」(解説・北上次郎)こんな友達に囲まれていたい。女性たちの友情を描いた名作小説。
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Posted by ブクログ
女同士の友情、いいなあ。
誰かが結婚したり、子供が出来たりすると、別の人間関係の方が育ってしまって、幼なじみでも、仲良しの仕事の同僚でも疎遠になって行くことも多いけれど…
こんな関係はうらやましい。
そして、10才に育った子供が女の子だったから、もう、この女子会に加わっているような感じがするのも面白い。
気になるキャラは三宅ちゃんだ。
オネエやゲイのキャラが、主人公の人間関係に登場する作品は割と多い。
そして、何故か、人情に厚く、面倒見が良かったりする。
だいたい、私はそのキャラクターを、いいな、と思う。
何で、オカマっていいなあ~ってことになるのか、今回考えてみて、ふと思ったんだけど…
そういうキャラは、なんだか『おっかさん』みたいな感じがするのだ。
どーんと構えていて頼もしく、自分の子よその子わけへだてなく抱擁する…そういう、大きい女性。
最近、おっかさんって絶滅危惧種なんじゃないかと思う。
みんな、“おっかさん”じゃなくて“ママ”になりたいのだ。
あれ?
脱線。
Posted by ブクログ
父親が失踪した美月のことを奈津の幼馴染である市子をはじめ、奈津の友人や知人がサポートしていく。運動会のシーン、美月が某テーマパークのポスターガール(言葉があってるか定かでない(汗)に採用されたため、リニューアルオープンイベントに皆で行くシーンが印象的だ。父親がいなくなったことによる暗いイメージを受けることはない。むしろ、逆で、本書に出てくる女性たち(ゲイを含む)は皆精神的に強い。男なんていなくたって生きていけるんじゃないか、そう思わせてくれる。
大島真寿美さんの作品を読んだのはこれが初めてだったのだが、読みやすいテンポだし、女性たちのリアルな会話の描き方が上手だなと思った。僕は喫茶店でバイトしてたことがあるが、接客をしているときに聞こえるあの会話のリズム。男性同士が会話してても生まれないであろう、女性特有の(そうだと僕は信じてる)あの空気感を思い出した。コーヒー一杯で何時間も喋り続けてるなんて、男の僕からしたらちょっとした驚きであった。
本書では市子、奈津、まりの3人の女性の恋愛(または結婚)に対する価値観も読みどころかなと思う。この3人は中学の時からの友達で、いわば互いのことは手に取るようにわかる間柄だ。それと、直接本人から聞いたわけじゃないのに、どこか別のネットワークから情報収集して、その本人を驚かせるなんてシーンもあるのだが、これは女性の情報収集能力の高さ(?)を裏付ける(?)ことになるのではないかしら。ほら、おばさんたちが近所のことなら何でも知っているようなあれよあれ。
登場人物の中で良い味出してるなーと思ったのが三宅ちゃんだ。市子が失恋というか、元夫に関するある事実を知った時に彼(?)彼女(?)が言った言葉を引用する。
「とにかく、市子、まちがえちゃいけないのは、価値観はそれぞれ、ってことだけ。(中略)市子の価値は、市子の価値。あんたの価値が、辻房恵より劣るわけじゃない」
辻房恵って誰よ?って思われた方は本書を読んでいただくとして、この三宅ちゃんの言葉は女性を勇気づけますよね。僕は女性ではないので本当のところどうかわかりませんが、別れた彼氏が別の女性と付き合っているという事実を知るとします。そうすると、振られた自分はまるで「敗者」のようなレッテルを貼られ、なにもかも劣ってるんだ、うわあああああああ、てな感じで自暴自棄に陥る女性いると思うんですが(いるんですかね?いてください)、それは違うよってことですよね。その彼氏の好みがどうのこうのってだけであって、そこに人間の価値というのは含まれていないのよバカタレがっ!ってことだと思います。だから、失恋しても塞ぎ込まないでください。何でも立ちあがれ。どっかのボクサーみたいに。
別に市子は自暴自棄に陥りはしません。むしろ逆で、強い女性なので、引用した以下のことを思っています。
――こちらもまだ初心者で、いちいち狼狽えたり、おろおろと戸惑うばかりだった頃は、失恋の傷が、ただ無意味な傷のようにしか見えなかったけれど、今では、そこにあるのが傷だけでなく、たくさんの勝ち取ったもの、手の中に思いがけず残ったものなどもまた、傷ついた皮を剥がせば、ちゃんとそこにあると知っている――
若いときにこうは考えれらないですよね(いや、できるしって方がいたらごめんなさい)。
ベタベタしない女の友情。読んでいて気持ちが良いです。読後感も最高です。女性にはもちろんのこと、男性も読んでみてはいかが?ただし、泣くなよ。
Posted by ブクログ
初大島真寿美作品。結構好きかも。
ここがこう!って心に残るような話ではないんだけど、すごく心地よく楽しく読めた1冊でした。他の作品も読んでみたい。
大人の女子の友情や恋愛を描いた話。登場人物がみんな普通…いや、普通ではないか。みんな結構キャラ濃いし。でも「女の浮気は本能だ!」みたいな考えの持ち主とか、なんか浮世離れしたぶっとんでる人がいなくて、みんな常識的でまっとうな大人だから気持ち良く読めました。常識的なんて言っても私目線だけど。なので私には合っていたようです。
いろんな経験をして大人になったから強くもあり、脆くもある。
でもそれはみんな一緒だから、頑張れるのかな。
日常の些細な出来事や言葉に励まされて生きてるのかもしれない。
Posted by ブクログ
この著者の本を読むのは初めて。なんかもっとエキセントリックな、不思議ちゃん的なものを勝手に想像して敬遠していたのだけれど、そんなことはまったくなくて、すごくよかった。好きな作家かも。(文章は妙に一文が長くて癖があると思うけれども)。基本的に登場人物がみんな常識的な大人であることがとても気に入った。好きな生き方をしているけれども、ちゃんとしている。別にそんなつもりはなくても、思いやりのある、いい人たち。こういう人になりたいとすら思ったり。それぞれの日々のできごとや思いが丁寧にすくわれている感じがよくて。新年に、「年が改まったからといって何がめでたいわけでもないってことは誰しもが思い、だけど、それでも、おめでとうと言葉を交わし合うのは、励まし合うのにちょっと似ているのかもしれない」っていうのが、すごくよかったな。ちょっと新年のおめでとうが好きになる。友人の旦那の失踪という事件が、のんびり淡々としてはいるけれどもちょっとミステリっぽくて読ませるし。(辻房江の秘密?についてはわたしは全然気づかなかくて、主人公と一緒に「なるほどなるほど」と思った。旦那の失踪の原因もあと味が悪いものじゃなくてよかった。)
Posted by ブクログ
なんともパワーのある小説だった。ドラマをみていないが、このままの雰囲気で上手にドラマ化すれば、かなりのヒットになるはずだ。
元気な女性はこういう小説が大好物だろう。型にはまらず、幼い心をもち続け、男を思いながらも、女友達に勝るものはなく、仕事問題も男問題も、女友達と超えていく。
形は色々かもしれないが、男性並みに働いている女性の知り合いの多くは、友達付き合いが甚だ良く、そこに一つの支えがあることはセオリーだ。
男は社会全体で徒党組むもので、女性は友人同士で結束するものなのかもしれない。
続きがみたいのは確かだけれど、ちょっと疲れもした。年?私もこの登場人物達と瓜二つ。それがリアル過ぎて、夢見たい気にもなるのだ。
文体に慣れるまで少し読みにくさがあった。余りに口語体で、リアルにキャラを押さえ過ぎているからだろうか。慣れるとスーッという感じだけれども。
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小説・文芸
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