大島真寿美のレビュー一覧

  • 香港の甘い豆腐

    Posted by ブクログ

    (★★★より上の ★★★+ )

    香港の喧騒が彩美さんの価値観の素 ( みたいなもの ) を刺激したようだ。

    下を向かず、ひたすら前だけを見つめて歩いてきた麻也子さんの強さと弱さと悲しみと大変さを少し感じたのかもしれない。

    0
    2012年01月17日
  • 香港の甘い豆腐

    Posted by ブクログ

    こういう思春期の子がいろいろ悩んだり成長する話がすごく好き
    これも最初から最後まで爽やかな感じですーっと読めて良かった
    都合よく進みすぎ、と思う人もいるかもしれないけど、これはこれでいいと思う
    香港行きたいなー

    0
    2011年07月08日
  • 香港の甘い豆腐

    Posted by ブクログ

    香港に行きたくなった。“やる気のない思春期の少女”というところまでは共感できるのだけれど、お父さんが香港人で香港に連れて行ってもらえて、そこでの楽しい出会いが人生を変える・・・というところが、羨ましすぎて、現実には起こりえないこと過ぎて興醒めしてしまう。自分の気持ちの持って行き場がなくなってしまう。

    0
    2011年06月13日
  • 水の繭

    Posted by ブクログ

    幼いころ両親が離婚したことで、母親と双子の兄と離れて生活することになった20歳の女子大生が主人公です。一緒に暮らしていた父親が急死したことで、大学を休学し、けだるい日々を送る主人公。そんな時、子供のころから何度も家出を繰り返している従妹が、主人公の暮らすマンションに転がり込んできます。従妹はもう何年も実家に連絡を取っておらず、親からは死んだも同然とあきらめられているようです。家出癖のある従妹は、主人公の家の近所に昔からある廃屋を、将来自分の住処にしようと考えていたようですが、その廃屋に手を入れて、カフェにしようと目論む男女が現れます。自分たちの手で、少しずつ改修しているために、いつまでたっても

    0
    2011年02月01日
  • チョコリエッタ

    Posted by ブクログ

    新入部員が集まらず、廃部になりかけている映画研究部に所属している、知世子という女子高生が主人公です。知世子は幼いころ、両親と出掛けたドライブ旅行で事故にあい、母親を失ってしまいます。亡くなった母親の忘れ形見が、ジュリエッタと名づけられた犬。知世子とジュリエッタは姉妹のように、ずっと一緒に過ごしてきました。その愛犬ジュリエッタも歳老いて亡くなり、知世子は学校の進路調査のアンケートに、将来の希望を「犬になりたい」と書きます。心に暗い影を持ち、どちらかというと世界を否定して生きてきた知世子にとって、本当に心を許し合えたのはジュリエッタだけだったから。
    映画好きの方はすでにお気づきかもしれませんが、犬

    0
    2010年07月24日
  • 宙の家

    Posted by ブクログ

    表題作である「宙の家」の続編である「空気」を含む二編の連作。
    とあるマンションの1105室に暮らす家族の物語です。宙空の4LDKに住まうこの一家の家族構成は、主人公の女子高生・雛子のほかに母親と、小学生の弟と、祖母。父親は九州に単身赴任中。
    ある日突然、祖母が交信不能(痴呆症)になったことで、平穏な家庭にズレが生じ、その波紋が少しずつ広がっていく模様が雛子の視点で描かれます。
    続編では、祖母の死後、自分の扱いが下手になってしまった雛子の心情が、弟の友人とその腹違いの歳の離れた兄・波貴との関わりの中で語られていきます。波貴もまた、自分を持て余し、周囲との折り合いをつけるのが苦手なタイプの男性なの

    0
    2010年04月19日
  • チョコリエッタ

    Posted by ブクログ

    とくに好ましいとも思わなかった。

    犬になりたくても、死んでしまいたくても、
    つらいことがあっても、けっきょく私たちは生きるしかない。

    0
    2010年01月09日
  • 水の繭

    Posted by ブクログ

    喪失と再生の物語。

    文中の「ああ楽しいっていう時間が増えるのがとにかく楽しいってことだよ」
    と言う言葉に共感した。

    楽しいことは、自分で探す。楽しいところへは、自力で移動する。

    0
    2009年10月04日
  • 水の繭

    Posted by ブクログ

    文章がとにかくやさしくて、淡々と読むことができた1冊です。
    なんていうか、本が苦手な方にもすすめたい1冊です。

    0
    2009年10月04日
  • 水の繭

    Posted by ブクログ

    現実と夢のようなものがごっちゃになっていたりして、なんか不思議な話ですね。
    離婚のときに母に置いて行かれ、自殺に近い死に方で父親を失ったとうこ。とうこを置いて出たことを悔やみ、精神を病みかけた母親。その母を支えるためにとうことの二役を演じる陸。息子に先立たれた祖母。厳しすぎ、身勝手な両親から逃れようと家出を繰り返す瑠璃。そして、小さな息子を亡くした喫茶店の奥さん。
    様々な人たちの一種の再生物語なのですが、そうした物語に多い力強さは感じられず、どこかふんわりとした雰囲気です。
    でもその雰囲気のためか、少々まとまりに欠け、焦点が会わない感じが残念です。

    0
    2016年08月16日