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Posted by ブクログ
ふじこさんは、離婚調停中である父の彼女
小学6年生のリサは、周りの大人と違って自分を大人扱いしてくれて、無邪気でキラキラしてるふじこさんを好きになる
「ある日出会うの。リサはリサの宝物に」
大人の世界への不信感や不安を抱えるリサに、同じ目線で語りかけるふじこさんが魅力的
文中に多用される繰り返し言葉は、緊張感をほぐすためなのか
ひょいひょい、ほいほい、ふらふら、不承不承、ぽくぽく、ぴりぴり、へなへな、ふふふふ
ハ行は呑気で何だか愛らしい
前向きに生きるための金言も沢山ありました
大人として、子どもの不安を優しく包み込んで光ある未来を示すためにも
子どもから「キラキラしてんなー」って思われるように生きたいものです
Posted by ブクログ
短編集。
表題作は、離婚調停中の両親に親権を争われうんざりしているリサと、
父の愛人との妙な交流を描いたお話。
タイトルの『ふじこさん』が愛人の名前。
リサの自分自身への無関心さと人生への倦怠感が溢れている。
リサは小学生。
でも小学生は小学生なりに人生を悲観し、鬱屈としたものを抱えているのだよね、と自分の子供時代を重ねて思う。
自分を支配しようとして、当然の権利のように自分を引き取ろうとする母&祖父母への反感と対になり父親への好意(いや同情か)が強くなるものの、
物語を通して「男は身勝手で無神経」という側面を出すことで主人公は本当に自分自身の価値基準を自分の中に持てる子になったのかなと思う。
ふじこさんの人生も素敵。
『夕暮れカメラ』は高校をさぼってカメラを片手に街をさまよう主人公が、
自分の遺影を求める老女の写真を撮る話。
途中、老女が中学時代の同級生の祖母だと判明し、その奇妙にすべすべした家族関係に疑問を感じたりする。
デビュー作の『春の手品師』はちょっとファンタジックなお話。
家庭のごたごたに起因して心のバランスを崩したと思われる主人公と、手品師との一晩の交流。
ちょっと変わっていて、でもものすごくドラマチックな展開があるわけではない、
どちらかといえば地味なお話だけれども、子供時代に抱えた暗い思いをつついて、切なくさせる。
前向きになるけれど、どんと背中を押すのではなく、
一人で歩けるようになるまで手を取って一緒に歩いている感じが好き。
こういう、人生をひっくり返す出会いというテーマは好き。
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小説・文芸
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