宙の家

宙の家

418円 (税込)

2pt

3.9

女子高に通う雛子の家は、マンションの11階にある4LDK。どうにかこうにか宙空を、地球と一緒にぐるぐる回っている。暇さえあれば寝てしまう雛子、歳の割にしっかりした小学生の弟・真人、時々ヒステリックな母の圭以子。同居する祖母の萩乃が「運針の病」にかかってしまったことで、ぎりぎり保たれていた均衡がゆらぎ出した……。不安定な心のうつろいと喪失に、まっすぐにむきあう姉弟の物語。

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宙の家 のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ 2014年08月29日

    【本の内容】
    女子高に通う雛子の家は、マンションの11階にある4LDK。

    どうにかこうにか宙空を、地球と一緒にぐるぐる回っている。

    暇さえあれば寝てしまう雛子、歳の割にしっかりした小学生の弟・真人、時々ヒステリックな母の圭以子。

    同居する祖母の萩乃が「運針の病」にかかってしまったことで、ぎりぎ...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2012年09月30日

    マンションの11階、空のすぐそばにある場所で暮らす雛子一家。なんとなく保たれていた均衡は祖母の萩乃が「通信不能」状態になったことで一気に崩れだす・・・
    「宙の家」だけでも完結しているが、後日譚の「空気」も含めて、この話はひとつにまとまっているような気がする。
    全体に漂うなにかもやもやとして抜け出せな...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2019年08月11日

    とてもいい作品。久々に気持ちをスーッと突き抜けてくミント味の物語を読んだ気がする。

    2019.8.11 再読
    直木賞を記念しての再読。
    登場人物みんなの心に影が見えるのは、背景に青い空があるから。光が強ければ影が濃い。
    でもそンなこともどうでもよくなるくらい、青い空が見える。物語自体は派手さは無い...続きを読む

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    購入済み

    大切なものをなくすこととは

    2023年08月31日

    姉と弟、母と単身赴任中の父。そして、父の母、つまり姉弟のあばあちゃんの5人家族。おばあちゃんはゆっくりと認知症が進行する。家族の認知症の捉え方が危うくて、心配になった。関わり方次第だとも思う。でも、それはかなり難しいこともわかる。おばあちゃんが亡くなった後、姉は眠さに支配される毎日を送るようになる。...続きを読む

    #切ない #深い #シュール

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    Posted by ブクログ 2017年07月11日

    解説にもある通り、この作者はあまり詳細を敢えて語らない
    そのため、全体的にふわっとしている印象を受ける。一見どうでもよいことに主人公はじめ登場人物がこだわってその分セリフのかさが増すので話の進みが遅いと感じる時がある。

    個人的には2つ目の作品のほうが、話に動きがあって好み。

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    Posted by ブクログ 2013年12月03日

    マンションの11階に暮らす家族を描いた中編2作。
    両親と弟、祖母と暮らす女子高生が主人公。
    ある日祖母にボケの症状が見られはじめ、平凡な日常にズレが見られていく。

    ”運針の病”と名づけた謎の行動など、ボケの描写はあるものの介護の苦しみや家庭崩壊などはなく、静かな日々が描かれる。

    2作目は小学生の...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2010年04月19日

    表題作である「宙の家」の続編である「空気」を含む二編の連作。
    とあるマンションの1105室に暮らす家族の物語です。宙空の4LDKに住まうこの一家の家族構成は、主人公の女子高生・雛子のほかに母親と、小学生の弟と、祖母。父親は九州に単身赴任中。
    ある日突然、祖母が交信不能(痴呆症)になったことで、平穏な...続きを読む

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