大島真寿美のレビュー一覧

  • いつか、アジアの街角で

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    久しぶりにアンソロジーを読んだかも。中島さん、大島さんが初めて…かな?どれも日常な感じでスッと馴染んで読みやすくて、その中に何か引っ掛かるものがあって良かった。

    隣に座るという運命について/中島京子
    読み始めからスッと読めて、この本読みきれそうだなと思った。なんか途中ふわふわしてて迷子になりそうになったけど、サッと読み終えて面白かったな、と思えた。

    月下老人/桜庭一樹
    どこかにありそうなハチャメチャストーリー始まって面白かった。

    停止する春/島本理生
    途中までごちゃごちゃしててわけわからんくなりかけてたけど、後半でスッと収束して心に残った。
    P95「生きたいと思うことと、死にたいと思う

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    2024年10月01日
  • いつか、アジアの街角で

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    読み終わった後、胸の中にアジア特有の、熱気を持った風が吹くのを感じた。
    6人の作家が生み出したそれぞれのエピソードが収録されている短編集で、どれも本当に味わい深かった。主に台湾、香港といった地が登場していた。
    直接アジア圏の国に足を運ぶ物語もあれば、日本で想うだけのストーリーもある。
    全て異なったルートで、でもどこかで日本以外のアジアと主人公が繋がっている。短編では物足りない!と物語を読み終える度に思った。
    アジア圏からの旅行から帰って来たばかりというこのタイミングで出会えたからこその魅力もあったと思う。何度でも、旅がしたい。

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    2024年09月27日
  • 結 妹背山婦女庭訓 波模様

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    まさか続編が出るとは思いもせず、しかも続編も面白い。おきみの気持ちが最後まで語られないのが心残りだけど、【硯】でしめるところはとてもしんみりしました。

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    2024年08月16日
  • 渦 妹背山婦女庭訓 魂結び

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    歴史に興味がある人はもちろん、ない人でも十分に楽しめる。時代小説には分類されない程度の作風。
    人形浄瑠璃(操浄瑠璃/文楽)に魅せられた近松半二という男の一生を描いた時代物語。舞台は江戸時代・大阪。
    この世は狂言と表現する半二、どんな辛いことがあっても、それを面白がれる男である。人生で浮かないときにも、一歩引いて楽しめる目を持てるのではないだろうか。
    物語を描き上げていくということの熱量がひしひしと感じられる。それでいて軽快な語り口は読む手を離さない。一気に読め、引き込まれる作品。いつのまにか半二にとりつかれている、というより我々がとりついてしまっているんじゃないかと思うほどのめりこんだ。晩年を

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    2024年05月20日
  • 渦 妹背山婦女庭訓 魂結び

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    人形浄瑠璃(文楽)作者、近松半二の人生が青年期、妹背山に向かう絶頂期、そしてピークを超えたあとの晩年が丁寧に描かれていた。幼い半二が芝居に魅せられる姿に自分を重ねながら読んだ。また、他で演じられた作品を別の作者が書き直して人形浄瑠璃や歌舞伎の演目になっていたことを知り、驚いた。“盗作”ではなく“リスペクト”、“アレンジ”してより新しい世界を開く。そのムーブメントは「渦」のようだなあ、と思った

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    2023年12月23日
  • 渦 妹背山婦女庭訓 魂結び

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    浄瑠璃に生きた近松半二。
    器用に生きたという印象はなく、愚直に浄瑠璃に向き合っている一生懸命さが伝わる物語。
    個人的には、半二を支えたお佐久の存在がとても魅力的。
    メインで登場する人物ではなかったのにもっと知りたいと思わせる人物。女性としても人間としても見習いたい憧れに近い感情が生まれました。

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    2023年04月09日
  • 渦 妹背山婦女庭訓 魂結び

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    ネタバレ

    2022/10/7
    おんもしろい!
    芸術家の業の話、大好物!
    今回は人形浄瑠璃作家。歌舞伎作家もいるけど。
    書かずにいられない人たち。
    歌舞伎は役者のもの、人形浄瑠璃は作家のもの。なるほど。
    もちろん人形を動かす人も大事、裏方も大事だけど。
    今も映画は監督のものとか言うものね。
    私、1回だけ文楽見たことあるんよね。
    楽しめたし楽しめた私やるなと思った思い出。
    私はフィクションを摂取してなんとか生きてる人間なので、フィクションを作り出す人は命の恩人です。
    ありがとう。

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    2022年10月16日
  • ほどけるとける

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    ふわふわしてる感じ、ゆったりと時間が進んでく感じがすごく良かった。

    美和と10代の自分が重なって、過去の自分を思い出した。

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    2022年02月05日
  • 渦 妹背山婦女庭訓 魂結び

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    直木賞受賞作はオモロナイっちゅー印象があったんやけど,認識を改めなあかん.大島先生の作品の中で,いっちゃんええと思います.
    道頓堀の渦の中で生きた近松半二の一代記.なんやいっぺん,文楽っちゅーもんをちゃんと観なあかんかなーっちゅー気にさせてもらいました.

    せやけど大島先生,大阪弁がほんまに自然やわ.

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    2021年10月22日
  • モモコとうさぎ

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    「うさぎ」って?という疑問にはっきりした答えはなかったけど、モモコが自分の道を探しながらゆったりと歩いて行くのにのんびりと付き合って過ごせて一息つけた気がする。
    夢中になって過ごす時もあれば、のんびりする時があっても良いんだよね。

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    2021年03月03日
  • ツタよ、ツタ

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    ツタさんと同じように、この本はちっとも「おとなしくない」小説だった。ページをめくるたびに、ぶわっと風が吹いたり、一面に光が、そして闇が広がったりした。

    小さな人間の生きざまが、雑に切り捨てられたり、良いところだけ大げさに取り立てられたりすることなく、熱をはらんだ獣のように飛びこんでくる。

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    2021年01月20日
  • 空に牡丹

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    花火に夢中になった一人の男の一生。
    特にドラマティックな展開がある訳ではない。
    御一新からの激動の時代を感じながらも、田舎町での暮らしが淡々と語られる。

    それが却って新鮮で、よかった。

    親戚の話を聞くように、ふと気が向いたらまた読んでみよう。

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    2020年03月06日
  • あなたの本当の人生は

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    よかった…

    人生に迷っている時期に、本当の人生を知りたくて、あと大島真寿美さんが好きで、手に取った一冊。

    物語が始まる、希望で幕を下ろす小説。

    人生に横道も本道もない、獣道を行く。

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    2020年02月17日
  • ツタよ、ツタ

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    自分を見つめること。今の自分は本当の自分?これは私か私でないものか……
    短慮でも熟慮でも決めたことは決めたこと。瞬間の反発か流された結果か、そこにいるのはそれを選んできた自分。

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    2020年01月22日
  • ほどけるとける

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    なんだかほんわかとした表紙に惹かれて購入、
    こんな表現は変かもしれないけど、
    足湯に浸かっているような感覚の読書体験。
    確かに浸かってはいるんだけど、身体の感覚に馴染みすぎて、自身の体験を振り返っているような。
    大和湯で働く世間的にはちゃらんぽらんな美和の、スローなテンポで進む物語と、
    ひと夏を仮の家で過ごす、はかなく温かい物語。
    いいくみあわせだった。

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    2020年01月18日
  • 戦友の恋

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    本の雑誌を購読している。その中で、蔦屋書店を通じて本の雑誌社が選んだ数冊を送ってもらえるサービスがある。いつもどうしても偏ったものを読んでしまう。
    こういった、「恋」と名のつくもの、ページ数が少ないものは、内容も見ずに手に取らない。
    人に選んでもらった数冊は、すべて大変刺激的であった。このお話も、じんわりと胸に残る。どこが、と言われたら人間関係なのかな、はっきりと言えないが、数年後に必ず読み返すと思う。ミステリばかり読んでいたが、
    これを機会に同じような作品に手を伸ばし始めている。

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    2019年08月27日
  • あなたの本当の人生は

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    今年はまだ2月だが、今現時点でのNo1作品。
    優しい語り口に暖かい雰囲気。
    とにかく、コロッケがバツグンに効いている。
    心温まる傑作でした。

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    2019年02月15日
  • 戦友の恋

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    恋愛小説と思うと構えてしまう自分がいて、というのはそれを読んで感じ入った記憶が殆ど無いからであって、本作も入手してみたものの、なかなか手が出なかった作品。”読むのが怖い”で大森氏も絶賛しているのを見て、それならばってことでトライ。で、これがまた素晴らしかったんです。やはり出色は表題作だけど、それ以外も色んな人間模様が描かれていて、バラエティ豊かで○。サラッと読める分量だけど、しっかり余韻を残す物語でした。

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    2018年03月08日
  • 明日町こんぺいとう商店街 招きうさぎと七軒の物語【電子限定特典付】

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    ネタバレ

    【あらすじ】
    この路地を曲がれば、そこはもう、すこし不思議な世界の入口―。ひとつの架空の商店街を舞台に、七人の人気作家がお店を開店し、短編を紡ぐほっこりおいしいアンソロジー。商店街のマスコット「招きうさぎ」がなつかしくあたたかな物語へと誘います。

    【感想】

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    2017年08月07日
  • ふじこさん

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    多感で繊細だけど鋭い視点を持っている女の子と、家族との温度差をひしひしと感じる作品。
    どの作品も素敵ですが、「ふじこさん」が特に好きです。
    「夕暮れカメラ」、会話のかみ合わなさにせつなくなったけど、おばあちゃんを見つめる主人公のまなざしにぐっと来る。
    「春の手品師」、ファンタジーチックながら思春期の壊れやすさを見事に描いていて、惹きこまれました。
    読んでよかった!

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    2015年12月15日