Posted by ブクログ
2014年09月26日
今年になってから、平積みで売っているのを見たので新しいのかと思ったら、何度も再販されているものでした。
料理上手な人のブログが本になったりする一方で、料理の失敗は他人事と思えない人もやはり多いらしい。
もちろん自分も。
だいたい、プロとアマの違いの一番の大きさは、プロは常に変わらぬレベルと味をお客さ...続きを読むんに提供できる事じゃないだろうか?
“常に変わらぬ味”ここ大事。
素人はそうではない気がする。
長年主婦をしていても、「この大根、煮込んでもちっともやわらかくならない!」「カレーに男爵入れたら全部溶けちゃった!」「かぼちゃの煮物、鍋の蓋取ったら皮しか残っていない!」
私のあるある。
この本には親近感と、「私でもここまでやらない」という安心感が持てます、スミマセン。
でも、料理が多少下手でも、こんなに面白いエッセイが書けるんだから良いじゃないの。
目次のタイトルも一つ一つ面白いし、手順が詳しく書かれているので、作者といっしょに料理を作っている気分になる。
最後が残念だと、「ああ、もうちょっとだったのにね」と不思議となぐさめたくなるのは、著者の人柄でしょうか。
後書きが良かった。
幸せな境地にたどり着いたんですね!という感じ。
それも、数々の失敗と経験のたまものなんじゃないでしょうか。