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「われわれの契約は、これで終わりだ」彼が主人公のミステリを書くことに耐えかねて、わたし、作家のアンソニー・ホロヴィッツは探偵ダニエル・ホーソーンにこう告げた。翌週、ロンドンの劇場でわたしの戯曲『マインドゲーム』の公演が始まる。初日の夜、劇評家の酷評を目にして落胆するわたし。翌朝、その劇評家の死体が発見された。凶器はなんとわたしの短剣。かくして逮捕されたわたしにはわかっていた。自分を救ってくれるのは、あの男だけだと。〈ホーソーン&ホロヴィッツ〉シリーズの新たな傑作!/解説=三橋曉
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Posted by ブクログ
アンソニー・ホロビッツの作品はとにかく意表をつくお話の設定ですが、今回も小説の中で登場する作家=ホロビッツ自身が犯人と疑われ逮捕されるという出だしになります。
素性をほとんど知らない探偵のホーソンとコンビ?を組んで事件を解決、そして、それをミステリーに仕上げていくという流れで本作が4作目になります。このシリーズは自分自身が小説の中で動き出していますから、当然相棒のホーソンも小説の中のただの登場人物ではない筈だと思っています。作家にとっては、実在する人物と言えるでしょう。
さて、今回の中身は、ロンドンで公演される戯曲を仕上げたホロビッツですが、その戯曲をある評論家に酷評されます。するとその評論家は刺殺された姿で発見され、証拠品から私は逮捕されてしまうのでした。混乱する頭の中に浮かんだのは、やはりあの探偵の名前。少し前に彼とは決別を宣言した私でしたが‥
兎にも角にも、限られた時間で真犯人を探すしかないホロビッツは、いつもと同じように見当もつかぬままホーソンの捜査に付いて回ります。素性をほとんど明かさないホーソンに不信感を抱きつつも、探偵としての高い能力を認めざるを得ないアンビバレントな感情に振り回されるホロビッツがおかしくもあります。
当然のごとく、ホーソンは真犯人を見つけ出し事件は解決。決別した筈がまたまたあの男の言いなりになる私でした。
Posted by ブクログ
調子が良かったので前作から続けて読めた。
相変わらず語り手はほどほどに卑屈で適切に察しが悪くリアルに自分本位で人間味があるなぁ。覗き見をしてでも画像は消すとことか読者を引かせつつ見放すラインをぎりぎり超えないいい描写と思う。
本編は慣れもあり断片的な謎も「たぶんこういうことかな」という予測も立てられつつ裏切りや予想の外れも塩梅が良く心地よい。犯人当ては不可能、は言いすぎか。いくつかの知識が必要。
ホーソーンのことが少しずつわかってきて続きも気になるが、もう少し開示されてもいいかなぁという印象。語り手にも「明かしてやろう!」という気概があるわけでもなく、そのために懐柔する手練手管があるわけでもないことはもうわかってしまったので、ここから先も神の見えざる手による天啓のようなカタチで開示されていくことが予感されるので、次の作品をすぐ読むモチベはあまりないかな。でもとても快い体験ができるシリーズなので、読書から遠ざかりそうになったらまた読もう。
Posted by ブクログ
ホロヴィッツが書いた劇を酷評した劇評家が殺された。
逮捕されたのはホロヴィッツ。
自分を救ってくれるのはホーソーンしかいない。
ホーソーンとホロヴィッツシリーズ第4弾。
*
シリーズの中で一番読みやすかった。
スピード感もあったように感じる。
どこまでも貧乏くじを引いてしまうホロヴィッツが気の毒で、でもホロヴィッツ自身が書いているからこそ面白く読めてしまう。
『カササギ殺人事件』のことがちょいちょい出てくるのでワクワクが一層掻き立てられる。
そして、読みながらずっとクリスティの『象は忘れない』が頭をチラチラよぎった。
クリスティの匂いがするのはうれしい。
ホロヴィッツ作品をやめられないところでもある。
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小説・文芸
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