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法廷弁護士にして裁判官の資格を持つ美貌の修道女フィデルマが、もつれた事件の謎を痛快に解き明かす傑作短編集。巡礼として訪れたローマの教会で、聖餐杯のワインを飲んだ若者が急死。居あわせたフィデルマが急遽謎を解く「聖餐式の毒杯」、殺人の疑いをかけられ窮地に陥った幼なじみを救うべく奔走する「ホロフェルネスの幕舎」、偶然立ち寄った宿の幽霊騒動に巻きこまれる「旅籠の幽霊」、アイルランドの大王(ハイ・キング)の王位継承をめぐる事件に挑む「大王の剣」、アイルランド代々の大王の廟所で起きた不可解な殺人を解決する「大王廟の悲鳴」という、バラエティ豊かな5編を収録。/解説=村上貴史
...続きを読むPosted by ブクログ 2023年12月26日
7世紀のアイルランドを舞台に、アイルランド五王国の一つモアン王国先王の王女にしてドーリィー(法廷弁護士)であり、状況次第では裁判官としても活動できるアンルー(上位弁護士)の資格も有する修道女フィデルマが事件の謎を解き明かす短篇集。収録作は以下のとおり。
聖餐式の毒杯
ホロフェルネスの幕舎...続きを読む
Posted by ブクログ 2015年09月07日
修道女フィデルマのシリーズ。
中世が舞台のミステリ、短編集です。
まだ若く美しい女性フィデルマ、じつは修道女であるだけでなく、高位の資格を持つ弁護士。
アイルランドの7世紀という古い時代に、実際にも女性がかなり活躍していたというのは頼もしい。
とはいえ、最初は若い女と見て侮られます。現代同様?
動...続きを読む
Posted by ブクログ 2022年12月16日
ミステリ。短編集。
初めて読む作家。
7世紀のアイルランドという舞台設定が独特。非常に好きな世界観。
文章は簡潔で読みやすい。
取り扱う事件は殺人から窃盗、幽霊騒ぎと様々。
「大王廟の悲鳴」が個人的ベスト。
インパクトのある事件でありながら、シンプルな解決という分かりやすさが好印象。伏線の張り方が堂...続きを読む
Posted by ブクログ 2018年05月15日
フィデルマが赤毛なのはアイルランド人であることを強調したかったからか。修道女が裁く事件でも基本的に動機は愛と物欲と権力欲。ローマカトリックとも違うアイルランド独特のカトリックが興味深い。アイルランドというと幻想、下手すると迷信深いという印象があるが、そういう面もあるけれど、ここに描かれるアイルランド...続きを読む
Posted by ブクログ 2016年05月14日
修道女フィデルマ・シリーズの8作目の短編集(原作順で)。
面白かった。
短編集の方が良いかも。
聖餐式の聖体拝領で毒殺されたり、
「魂の友」が夫と息子の殺人の容疑者になり、
大王の剣は盗まれ、
大王の墓から悲鳴が聞こえたりと、
いつもより少々ドラマチックな感じだが、
フィデルマがさっさと事件を解...続きを読む
Posted by ブクログ 2013年12月23日
タイトルにひかれて、初めて手にした作品でしたが、とても楽しめました。海外の作品は、翻訳との相性もあると思うのですが、この作品の場合、とてもヒロインの雰囲気にあった文章で、読みやすく思いました。
フィデルマ修道女は、肩書きも実績もある美人だけど、いわゆる頭でっかちのようにも思われ、自身の情緒面には不器...続きを読む
Posted by ブクログ 2011年04月20日
古代アイルランドの王国の王女にして、上級裁判官兼弁護士「キルデアのフィデルマ」の名推理を描く短編集。古代アイルランドの風俗を背景としながら、発生する驚愕事件をフィデルマが見事に解決していくのが楽しい。
主役のフィデルマは、上から目線の知的な美人という人物設定で(笑)、最初は少しとっつきにくかったので...続きを読む
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