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  • 追悼私記 完全版
    値引きあり
    -
    昭和天皇、美空ひばり、手塚治虫、小林秀雄、鮎川信夫、三島由紀夫、中上健次、サルトル、埴谷雄高、平野謙、在野の言語学者、元全学連委員長、学生時代からの友人、実姉…多種多様な死者に手向けられた言葉の数々。そのどれもが感傷のみでは書かれておらず、死を契機とした掌篇の人間論である。著者生前三度にわたり刊行された『追悼私記』未収録の17篇(小川国夫、清岡卓行、吉行淳之介など)を増補する、文字通り完全版!
  • 雲をつかむ話/ボルドーの義兄
    値引きあり
    4.3
    とつぜん届いた犯人の手紙から、「雲づる式」に明かされる、「わたし」の奇妙な過去――読売文学賞と芸術選奨文部科学大臣賞をダブル受賞した傑作長篇「雲をつかむ話」。レネの義兄モーリスの家を借りるためにハンブルグからボルドーへ向かった優奈――言語・記憶・意味・イメージの間をたゆたう断章が収斂する「ボルドーの義兄」。『献灯使』で全米図書賞を受賞し、いま世界でもっとも注目を集める日本人作家の贅沢な作品集。
  • 新版 社会人1年目からの仕事の基本
    値引きあり
    -
    3万人以上のビジネスパーソンを指導してきた 人気コンサルタントが厳選! 一生を決める本物のスキルを解説 3ステップでわかりやすい! ・NG……最初に克服したいこと ・OK……基本的な考え方 ・GOAL…同期に差をつけるポイント をすべての項目に掲載 〈要はビジネスで何が求められているか〉が直感的に理解できる! さっくり読めて一生役立つビジネスパーソン最初の一冊。 ◆CONTENTS CHAPTER 1|一歩先を行く仕事の進め方 1|仕事の基本サイクル 2|成果の指標 3|スケジューリング 4|指示の受け方 5|巻き込み CHAPTER 2|ビジネスコミュニケーション力の高め方 1|ヒューマンスキル 2|話す力 3|口ぐせ 4|ホウ・レン・ソウ 5|報告 6|連絡 7|相談 CHAPTER 3|上司、先輩、顧客とのつき合い方 1|上司、先輩、顧客との関係性 2|聞き方 3|詫び方 4|敬意の表し方 5|雑談力 7|苦手な相手への対応 CHAPTER 4|企画力・問題解決力の高め方 1|頭の使い方 2|アイデア出し 3|企画書 4|問題の設定 5|原因の特定 6|解決策 7|要約力 CHAPTER 5|ビジネスマナーの新基準 1|ビジネスマナーの全体像 2|敬語 3|名刺交換 4|スマホのマナー 5|コンプライアンス 6|SNS CHAPTER 6|スキルアップとキャリア開発 1|スキルアップ 2|さばく仕事術 3|セルフモチベーション 4|目標設定 5|キャリアコースの設計 6|キャリアコースの実現 7|人間力の高め方 *本書は、2016年3月に小社より発行された『社会人1年目からの仕事の基本』のデザインを全面リニューアルし、一部表記を改めたものです。
  • ボードレールの世界
    値引きあり
    4.0
    敗戦まもない北の地・帯広で、深く結核に冒されながら、初めて上梓した魂の書『ボードレールの世界』。愛と孤独と死の意識を追求し、全精神、全人生の精髄としての風景をボードレールに見た、心の深みを凝視し続ける福永武彦の文学の原点。秀作「詩人としてのボードレール」「ボードレール的人生」「ボードレール年譜」を併録。青春の原点を示す代表的評論。
  • er-蜜辱の内診台 義兄の指に掻き乱されて
    4.0
    1~3巻499円 (税込)
    漢方医の義兄と秘蜜の診察…… 「沙耶ちゃん。すごくエッチなメスの匂いがしてるよ……」 淫靡な行為に溺れ堕ちていく人妻。 沙耶は夫の晴樹に頼まれて、不妊治療を専門としている義兄・龍也の薬局へ訪れた。最初は義理の兄に診察されることに抵抗があったものの、自信に満ちあふれている龍也に次第に魅了されていく。 「体を温める」と言われるがままに飲んだ漢方薬は、なぜか沙耶の体を熱く疼かせ淫靡な気持ちを高めてしまい……内診台で沙耶の体は龍也の指先に反応し、淫らに喘ぎながら絶頂する! 沙耶は『夫の兄』の指でイク――背徳の悦びを知ってしまい……。 翌日、「診察した結果、いちばんいいと思う薬を調薬したから」と龍也が持ってきた薬は、陰部に直接塗りこむもの……。龍也の指の感覚を忘れられない沙耶は、言われるままに服を脱ぎ薬を塗られ――。
  • 新!働く理由
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    3.9
    著者累計30万部、ベストセラー『座右の寓話』著者の代表作が12年ぶりに全面改稿。 「やりたいことがない」「才能って何?」 「好きな仕事と向いてる仕事って違うの?」 「今の仕事でいいんだろうか?」 「だいたい、人は何のために働くんだろう?」 その答えを人生の先輩たちに訊いてみよう!
  • ゴーギャンの世界
    値引きあり
    5.0
    なぜ、35歳の富裕な株式仲買人ポール・ゴーギャンが、突然、その職を投げ打って、画家をめざしたのか? 「野蛮人」たらんとした文明人、傲岸と繊細、多くの矛盾、多くの謎をはらんで、「悲劇」へと展開するゴーギャンの「世界」。著者の詩魂が、ゴーギャンの魂の孤独、純粋な情熱、内なる真実と交響する。文献を博渉し、若き日の「出遇」から深い愛情で育んだ、第一級の評伝文学。毎日出版文化賞受賞作。
  • 教養としての平成お笑い史【電子特典付】
    値引きあり
    3.3
    価値観が多様化している現代においても、お笑いや芸人に関することだけは幅広い世代に共通の話題となりうる。平成を生きた私たちは何らかの機会にそれらに触れていて、少なからず影響を受けているからだ。  そういう意味で、平成のお笑い史は一種の「教養」として振り返っておく価値がある。 (「はじめに」より) 1章 1992年(平成4年) 明石家さんま離婚 2章 1994年(平成6年) ビートたけしバイク事故 3章 1995年(平成7年) 山田邦子、不倫報道で人気凋落 4章 1997年(平成9年) 松本人志『ごっつええ感じ』降板 5章 1998年(平成10年) 萩本欽一、長野五輪閉会式の司会 6章 2000年(平成12年) 上岡龍太郎、引退 7章 2003年(平成15年) 笑福亭鶴瓶、深夜の生放送で局部露出 8章 2007年(平成19年) 有吉弘行、品川祐に「おしゃべりクソ野郎」発言 9章 2007年(平成19年) サンドウィッチマン『M-1』で敗者復活から優勝 10章 2010年(平成22年) スリムクラブ『M-1』で放射能ネタ 11章 2011年(平成23年) 島田紳助、引退 12章 2014年(平成26年) タモリ『笑っていいとも!』終了 13章 2015年(平成27年) 又吉直樹、芥川賞受賞 14章 2016年(平成28年) ピコ太郎『PPAP』が世界中で大ヒット 【電子特別特典付き】 電子書籍版には、加筆したコンテンツを収録。 2019年(令和元年) 吉本芸人が闇営業で謹慎処分に
  • 父たちの肖像 現代日本のエッセイ
    値引きあり
    -
    名篇「自転車」「人生の一日」や「司令の休暇」「千年」を持つ、惜しまれて逝った著者の、初期から昭和52年までの全随筆から、海を愛し、読書を愛し、先輩・知友を想い、父と子を辿る、真摯にして豊饒な人間理解を追尋する、自選エッセイ集。自然であることを大切に考えた、著者の秀れた人間考察がここにある。
  • 忠臣藏とは何か
    値引きあり
    3.0
    なぜ忠臣藏は人気があるのか。『たった一人の反乱』の作者が、あのたった47人の反乱の謎を解明し、忠臣藏論のパラダイムを変革した、文芸評論の名作。野間文芸賞受賞作。
  • 大衆文学論
    値引きあり
    -
    白井喬二、菊池寛らを論じ、先行する大衆文学論を詳細に考察した第一部「大衆文学の理論」。吉川英治、山本周五郎、松本清張らの、作家と作品を論じた第二部「作家の年輪」。時代小説の挿画、落語、浪曲など、大衆文化・芸能を掘り下げた第三部「大衆文学の周辺」。独自の視点で大衆文学を検証し、芸術性偏重の従来の文学観に新たな文学論を提示した画期的評論集。芸術選奨受賞作。
  • 深い河・辻火 田久保英夫作品集
    値引きあり
    -
    朝鮮戦争中の九州の兵站基地で、置きざりにされた徴用馬の世話をする青年の苦悩に迫る、芥川賞受賞作「深い河」。親戚の恋愛騒動を契機に訪れた、夏の下町の人間模様を描く、川端康成賞受賞作「辻火」。出生地の曖昧さに気づいた初老の男の地番を探す過去への旅を追った「生魄」。ほか、初期から晩年に至る7篇を収録。ストイシズムを底に秘め、気品ある世界を創った「短篇の名手」田久保英夫の、魅力溢れる代表作集。
  • 海にゆらぐ糸・石を積む
    値引きあり
    -
    「時」の制約のうちに生きる人間の命が、白く灼く炎ときらめく、その刹那の輝きの一瞬に、小説のありかをさぐる、大庭みな子。時間の変幻と永遠相が、虹のプリズムを通して綾なすさまを、旧知との交遊のはざまに見出して詩的に定着した『海にゆらぐ糸』川端康成賞受賞の連作と、人の命の収斂するときをいとおしんで描く短篇一作と、放送劇とを収録。
  • たった一人の反乱
    値引きあり
    3.8
    出向を拒否して通産省をとび出し、民間会社に就職した馬淵英介は、若いモデルと再婚する。殺人の刑期を終えた妻の祖母が同居し始めたことから、新家庭はとめどなく奇妙な方向へ傾き、ついに周囲の登場人物がそれぞれ勝手な「反乱」を企てるに到る。――現代的な都会の風俗を背景に、市民社会と個人の関係を知的ユーモアたっぷりに描いた、現代の名作。谷崎潤一郎賞受賞作。
  • 鴎外・漱石・龍之介 意中の文士たち(上) 現代日本のエッセイ
    値引きあり
    -
    作家としてのみならず学究・評者として非凡であった福永武彦が、深く心の裡に愛した文学者について自ら記した文章を蒐めて、「意中の文士たち」と名づけたエッセイ集上下巻のうち、上巻を収める。鴎外・漱石・芥川・荷風・谷崎・梶井基次郎・中島敦、そして川端康成への、いわば福永武彦の「感謝の現れ」をオマージュとして捧げた文章である。
  • er-理系男子の童貞を奪ったらたいへんなことになりました ハッピーウェディング! なにもつけない新婚初夜
    5.0
    「真帆ちゃんはどういう結婚式がいいですか。和装? それともチャペル?」 お互いの両親へのあいさつも無事にすませ、いざ、ウェディングへのカウントダウン! 挙式をする場所は? 新婚旅行は? 結婚の準備にはわくわくがもりだくさん。 ……と思ったら、敬一が新薬研究の一員としてアメリカに発つことに!? 聞いてないよそんなこと! おまけに真帆のモトカレが熱烈告白で乱入! けれど敬一のロジカル思考と真帆の妄想はつかの間のすれ違いも マリッジブルー? なにそれ美味しいの? ってな具合で吹っ飛ばして、 花嫁も大歓喜のラブ甘な新婚初夜へとまっしぐら! 理論攻め理系眼鏡男子と無自覚小悪魔のでこぼこラブロマンス 第6弾!
  • 婉という女・正妻
    値引きあり
    5.0
    土佐藩執政、父・野中兼山(良継)の失脚後、4歳にして一族とともに幽囚の身となった婉。男子の係累が死に絶えた40年後、赦免が訪れ、自由となったものの、そこで見たのは、再び政争の中で滅びてゆく愛する男の姿であった……。無慙な政治の中を哀しくも勁く生きた女を描き、野間文芸賞、毎日出版文化賞を受賞した名作「婉という女」に、関連作「正妻」「日陰の姉妹」の2篇を付し、完本とする。
  • 老いた体操教師・瀧子其他 小林多喜二初期作品集 曾根博義編
    値引きあり
    -
    大正から昭和初め、働きつつ学ぶ青年・多喜二は、文学への熱情、人間を抑圧する社会への怒り、知り初めた恋の苦しみを、ノートに書きつけ雑誌に投稿した。虐げられる弱き者への優しい眼差しと、苦の根源への鋭い問いを秘めた、これら初期作品群こそは、29歳で権力に虐殺されたプロレタリア作家の多感な青春の碑である。86年ぶりに発掘された最初期の「老いた体操教師」、秀作「瀧子其他」を含む16篇を精選。
  • 恋と日本文学と本居宣長・女の救はれ
    値引きあり
    4.0
    『忠臣藏とは何か』『日本文学史早わかり』と並ぶ、丸谷才一の古典評論三部作。中国文学から振り返って、『源氏物語』『新古今和歌集』という日本の文学作品を検証した孤立無援の本居宣長の思考を蘇らせ、さらにはその視点で近代日本文学をも明確に論じる。女系家族的な考えから日本文学を俯瞰した「女の救はれ」を併録した『恋と女の日本文学』を発表時の題に戻し刊行。
  • 日本文学史早わかり
    値引きあり
    4.0
    古来、日本人の教養は詩文にあった。だから歴代の天皇は詞華集を編ませ、それが宮廷文化を開花させ、日本の文化史を形づくってきたのだ。明治以降、西洋文学史の枠組に押し込まれて、わかりにくくなってしまった日本文学史を、詞華集にそって検討してみると、どのような流れが見えてくるのか? 日本文学史再考を通して試みる、文明批評の一冊。詞華集と宮廷文化の衰微を対照化させた早わかり表付。
  • 千年・あの夏
    値引きあり
    4.4
    鋭く周密な観察で幼年期をつづる「千年」、漠然として白く燃え上り、落着の悪い記憶の断片にまとわる不安・恐怖・なつかしさを語る「桃」、心弱い父が美しく描かれ、父と子の屈折した心情あふれる「父と子の夜」など、仄暗く深い記憶の彼方の幼年時代を、瑞々しく精緻に描出する、阿部昭の秀作群。毎日出版文化賞受賞短篇集『千年』に「あの夏」「贈り物」を併録。
  • 小さな部屋・明日泣く
    値引きあり
    4.7
    朽ちかけた貸部屋に我物顔に出入りする猫、鼠、虫たち。いつしか青年は、凄まじい〈部屋〉を自分と同じ細胞をもつ存在と感じ熱愛し始める――没後10年目に発見された色川武大名義の幻の処女作「小さな部屋」、名曲「アイル・クライ・トゥモロウ」そのままの流転の人生を辿る女を陰影深く描く「明日泣く」など12篇。戦後の巷を常に無頼として生きながら、文学への志を性根にすえて書いた色川武大の原質とその変貌を示す精選集。
  • 遠景・雀・復活 色川武大短篇集
    値引きあり
    4.0
    父の末弟で、受験に何度も失敗し、自らの生を決めかね、悲しい結末を迎える若き叔父・御年。彼の書き残した父宛の手紙で構成した「遠景」をはじめとし、夢の手法をまじえて綴った「復活」ほか、生家をめぐる人々をモチーフとした作品を中心に、ギャンブル仲間であった一人の男の意外な出世と悲惨な転落を追った「虫喰仙次」など、全9篇を収録。戦後最後の無頼派作家の描く、はぐれ者たちの生と死、そして原点としての父と生家。
  • 雨の音
    値引きあり
    3.0
    初期の代表作「色ざんげ」、中期の代表作「おはん」など、数多い名作を生み続けた女性作家・宇野千代の、「ひとを愛しつくす女」を生き抜いた、激しく、美しい自伝小説の世界。名作「雨の音」、秀作「この白粉入れ」ほかを収録した、名作ばかりの中短篇集。
  • 未成年・桃 阿部昭短篇選
    値引きあり
    5.0
    敗戦で失職した元海軍大佐の父。時代に背を向け不器用に生きた父と家族の「戦後」を、激情を内に秘めた簡潔な表現で描いた「未成年」(「父と子の連作」の一)。幼年期の記憶のヴェールに揺曳する一情景を、繊細な筆致で甦らせる「桃」。阿部文学の通奏低音である湘南の大自然と朽ちていく人の家を対比、早過ぎた晩年の心境を刻む「水にうつる雲」。澄明な文体と深いユーモアで人生の真実を描いた、短篇の名手の名篇10篇を精選。
  • 美しい墓地からの眺め
    値引きあり
    -
    戦時下、大病で富士山の見える故郷・小田原の下曽我に帰った著者は、自然界の小さな虫の生態にも人間の生命を感じ、自然との調和のなかにやすらぎを見出す。本書は、文学への出発時の芥川賞受賞作「暢気眼鏡」から、最晩年の作品「日の沈む場所」にいたる14作品を収録。これらをたどることで著者の人生、ひいては人が生きることへの発見、喜びと慰めを読みとることが出来る、珠玉の作品集。
  • 板散華 現代日本のエッセイ
    値引きあり
    -
    原始美術の力強さを示し、民芸的特質を持ち日本美の原点を探る独特の〈板画〉世界を展いた、棟方志功。強烈なエネルギー漲る初期エッセイ集『板散華』を中心に、『板画の肌』を抄録。「板画の持つ真性は、東洋の美意識に真実を重ねる」とする「板血脈」をはじめ、「河井寛次郎先生」「板画道」「万暦赤絵」「富岡鉄斎」「麻蒸風物」「哀母記」「串もち」のほか「哀父記」を加えた35篇。
  • 単線の駅
    値引きあり
    3.0
    昭和50年、野間文芸賞を受賞した回想記『あの日この日』に収めることのできなかった、とっておきのエピソードをまとめた「こぼれ話」を中心に、小田原・下曾我の自宅周辺の草木の観察から、公害問題や文明観への言及、また、尾崎士郎、檀一雄、浅見淵、大岡昇平、木山捷平ら文学者の思い出など、随筆57篇を収録。身近な自然を愛し、老いの日々を淡々と生きる著者晩年の、深い人生観照にもとづく滋味深い一冊。
  • 小林秀雄
    値引きあり
    4.3
    人は詩人や小説家になることができる。だが、いったい、批評家になるということは、なにを意味するであろうか(本文より)ーー中原中也、富永太郎らとの交友関係、未発表の書簡や広汎にわたる資料を駆使して、小林秀雄の批評の成立、構成、その精神に迫る。『夏目漱石』『作家は行動する』などで出発した批評家・江藤淳の自身への問いは、確固たる地位を築く記念碑的評伝となった。新潮社文学賞受賞。
  • 女の日記 現代日本のエッセイ
    値引きあり
    3.0
    尾崎士郎、東郷青児、北原武夫、梶井基次郎、三好達治、小林秀雄、青山二郎ほか、著者が愛してやまなかった人々との思い出、自分のこと、周囲のことなどを、起伏多い人生の軌跡に重ね、端麗、強靱な文体と円熟した瑞々しい感性で軽快に綴る。『女の日記』『親しい仲』『恋は愉しいか』などから、新たに編み直した名品44篇。第一級のエッセイ群。
  • 海図
    値引きあり
    4.0
    妻子と別居中の男は、宗子という女と暮らしている。女は海に憑かれた元海軍少尉の父親から、精神的に独立できないでいる。男・女・父親――各々の微妙で危うい関係は7篇の短篇に鮮やかに描出され、時間の経過とともに揺れやがて一つの長篇に固着する。画期的連環小説の手法で家族の崩壊、愛の変容、人生の内面を浮彫りにする読売文学賞受賞作。
  • 浦島草
    値引きあり
    -
    広島で被爆した女性が、庭先に浦島草の咲く東京の家でひっそりと暮らす。そこへ11年ぶりにアメリカ留学から主人公の雪枝が帰って来る。後を追う恋人のマーレック。女性には雪枝の兄・森人との間に、自閉症の息子・黎がいた。多くの人物が広島の滅びの光景を引きずり、物語が進む。人間の無限の欲望と、その破滅を予感する作家が、女たちの眼を通して創出した、壮大で残酷な詩的小説世界。
  • アブラハムの幕舎
    値引きあり
    3.3
    主人公・田沢衿子は20代後半の独身女性。母親の言動に振りまわされ苦痛を感じているが、断ち切ることができない。ある日、彼女の15階だてのアパートで、祖母を殺した少年が投身自殺した。強者に支配される少年と自分とを重ね合せ、彼女は母親から逃れるため行動をおこす。〈イエスの方舟〉を背景にして、弱者の生き方を追究、魂の漂流をいきいきと描いた、著者の代表長篇小説。
  • 高濱虚子 並に周囲の作者達
    値引きあり
    4.0
    文学青年でありながら、家庭の事情でやむを得ず東大医学部へ入学した秋櫻子。在学中に出会った高濱虚子の文章に感銘を受け、自らも作句を始めた秋櫻子は、虚子に師事し、「ホトトギス」の中心的同人になりながらも、やがて虚子の客観写生を旨とした「花鳥諷詠」俳句に反発を感じていく。虚子との出会いと決別までを、山根東洋城、原石鼎、山口誓子、高野素十らとの交流や実作への批評とともに描く、歴史的名著。
  • 明夫と良二
    値引きあり
    4.4
    磊落な浪人生の兄と、気立ての優しい中学生の弟。男の子二人のおかしみに満ちたやりとりを見守る姉は、間もなく嫁いでゆく。自然に囲まれた丘の上の一軒家に暮らす作家一家の何気ない一瞬に焼き付けられた、はかなく移ろいゆく幸福なひととき--。著者没後10年。人生の喜び、そしてあわれを透徹したまなざしでとらえた家族小説の傑作、初文庫化
  • 北京飯店旧館にて
    値引きあり
    4.0
    「きみは、人類という立場に立てますか?」日本占領下の北京で出会った中国の友は、謎の問いを残し戦地に消えた。またある友は、文化大革命で迫害を受け窮死。41年の歳月を経て、青春の地・北京に還った作家は、彼我を隔てる深い歴史の暗渠に立ち竦みつつ、その底になお輝きを放つ人間の真実を探してやまない。日中の狭間に生き、書いた中薗の深い想いが結晶した代表作。読売文学賞受賞作。
  • 白鳥の歌・貝の音
    値引きあり
    -
    女形の旅役者の悲哀をチェーホフの同名の戯曲の哀愁に重ね、二日酔の「私」の気分を巧みに描く「白鳥の歌」。近視の武士の苦衷を、武張った信玄、謙信の姿とともに描く、哀しくもおかしい「貝の音」。ほかに「下足番」「開墾村の与作」など。殉死の弊風、封建の桎梏、人間の嗜好・執着、浮世の儚さ――人の世の悲喜劇への、常に変らぬ確かな眼差と限りない愛情が醸す、井伏鱒二の豊穣の世界。追随を許さぬ精妙な文体の名作集。
  • 生家へ
    値引きあり
    4.0
    生まれ育った生家へ、子どもの頃のままで帰りたい――戦時中、家の下に穴を掘り続けた退役軍人の父が、その後も無器用に居据っていたあの生家へ。世間になじめず、生きていることさえ恥ずかしく思う屈託した男が、生家に呪縛されながら、居場所を求めて放浪した青春の日々を、シュールレアリスム的な夢のイメージを交えながら回想する、連作11篇。虚実織り交ぜた独自の語りで、心弱き庶民の心情に迫った、戦後最後の無頼派の名作
  • 人と人影 現代日本のエッセイ
    値引きあり
    -
    《白雲なびく駿河台……》自作の明治大学校歌をきいて涙滂沱の老詩人・児玉花外の深い悲しみ。対局前、将棋を放念し無心の散策をする大山康晴名人。窓辺の風に微かな音色を奏でる、太宰治の形見の琴。人生の途上で巡り合った人々の、心に残る鮮烈な記憶と忘れ難いその風貌を、温もりある自在の筆で綴る。井伏鱒二の文学の精髄を伝える、36篇の珠玉の名随筆。
  • 狂人日記
    値引きあり
    4.3
    狂気と正気の間を激しく揺れ動きつつ、自ら死を選ぶ男の凄絶なる魂の告白の書。醒めては幻視・幻聴に悩まされ、眠っては夢の重圧に押し潰され、赤裸にされた心は、それでも他者を求める。弟、母親、病院で出会った圭子――彼らとの関わりのなかで真実の優しさに目醒めながらも、男は孤絶を深めていく。現代人の彷徨う精神の行方を見据えた著者の、読売文学賞を受賞した最後の長篇小説。
  • 風貌・姿勢 現代日本のエッセイ
    値引きあり
    -
    文学に精進しつつ95歳の天寿をまっとうした作家が、その生涯に敬愛し、私淑した文士たちの風貌と姿勢を生き生きと描出する。鴎外、漱石、志賀直哉から小林秀雄、田中貢太郎、太宰治、中野重治ら30余名。講談社名著シリーズ版『風貌・姿勢』に拠る、作家・文士の風貌と個性を見事に活写した随筆集。
  • 贈答のうた
    値引きあり
    -
    「うたはあのようにも詠まれてきた。/ひとはあのようにも心を用いて生きてきた。」ーー歴代の勅撰和歌集、私家集、さらに物語や日記文学の中で、華やかな独詠の陰に埋もれがちな贈答のうた。詠み交す事で深化増幅する人の心と精妙に響き合う贈答歌に光をあて、自在な口語訳を付しつつ読み解く。王朝人の豊饒な言葉の贈物への密やかな答歌とも評された名著。野間文芸賞受賞作。
  • 作家は行動する
    値引きあり
    -
    「人間の行動はすべて一種のことばである」ーー文体は書きあらわされた行動の過程、人間の行動の軌跡である。ニュー・クリティシズムやサルトルの想像力論の批判的摂取を媒介に、作家の主体的行為としての文体を論じた先駆的業績であり、著者自らの若々しい世代的立場を鮮烈に示した初期批評の代表作。石原慎太郎、大江健三郎らの同世代の文学と併走しつつ、文学の新たな可能性の地平を提示する。
  • ブルーノート
    値引きあり
    4.3
    【恋なんて、もうできないと思っていた――。】ある出来事からピアニストの夢を諦めかけ、バイトと身体を売ることで生計を立てている奏。ある日、ラウンジプレイヤーの仕事で、謎の男・戈木と出会う。ピアノの腕を素直に褒める彼に、奏は過去のトラウマと重ねながらもほのかな恋心を抱く。誘われるがままついて行った戈木の部屋で、「俺の専属ピアニストにならないか」と提案され…!?
  • 志賀直哉・天皇・中野重治
    値引きあり
    -
    医師として、遅咲きの小説家として、独自の文学世界を築きあげた藤枝静男。平野謙と本多秋五という刺激を与え続けた友人、そして深く傾倒した師・志賀直哉の存在。志賀直哉に関わる作品を中心に名作「志賀直哉・天皇・中野重治」など、藤枝文学の魅力をすくいとった珠玉の随筆選。文学の師に関わる思いと藤枝文学の底流が、ここにある!
  • 三匹の蟹
    値引きあり
    3.3
    『大型新人」として登場以来25年、文学的成熟を深めて来た大庭みな子の、あらためてその先駆性を刻印する初期世界。群像新人賞・芥川賞両賞を圧倒的支持で獲得した衝撃作「三匹の蟹」をはじめ、「火草」「幽霊達の復活祭」「桟橋にて」「首のない鹿」「青い狐」など、初期作品を新編成した7作品群。
  • 丸本歌舞伎
    値引きあり
    4.5
    〈丸本歌舞伎〉という名称を創出し、研究と鑑賞を別扱いする従来の演劇学に異を唱え、義太夫狂言の神髄を衝き、戦後の歌舞伎批評の方向性を決定づけた、戸板氏の初期代表作で、今や古典的名著。「型とは何か」の追究から、歴代の演出家=俳優の才智・工夫を発見し、その魅力と真髄を明かしていく。「義経千本桜」など10作品を具体的に読み解く鑑賞編も圧巻。歌舞伎ファンのみならず広く演劇を志す者、必読の書。
  • この百年の小説 人生と文学と
    値引きあり
    -
    西欧文学に100年以上遅れて出発し、そのエッセンスを学びながら追いかけてきた日本の近代文学。明治期の誕生以降、発展を続けているその歴史を、漱石、鴎外、露伴、谷崎、芥川、川端、三島、大江、石原らの代表的な作品を取りあげながら概観し、青春、恋愛、少年、心理、老年、歴史等々、「人生と文学」の断面から照射した、壮大かつ心揺さぶる精神のドラマ。博覧強記の小説家が遺した名著。
  • なれる最高の自分になる
    値引きあり
    4.0
    「小宮さん、なれる最高の自分になるにはどのようにしたらいいのですか?」  という部下の質問が、本書を書こうと思ったきっかけです。「なれる最高の自分」ということをわたしは口癖のように話しますが、具体的にどうすればなれる最高の自分になれるかを説明することが、とても大切なことだと思いました。  書店には、「なりたい自分になろう」、そんなメッセージの自己啓発書があふれています。たしかに、わたしたちには、いま自分が思っている以上の可能性があります。でも、だからといって、なりたいと思ったら何にでもなれる、というわけではない。やっぱり、なれないものはなれません。  けれども、あるとき気づきました。すべての人がなれるものがある、それは「なれる最高の自分」だと。なれる最高の自分を目指すことが、自己実現ということではないかと。そして、ほとんどの人が、なれる最高の自分を知らないまま、人生を送っているのではないかと。  わたし自身、なれる最高の自分を目指す途上にあります。そのために、日々考え、行動しています。けれども、みなさんより少しばかり先を行く先輩として、なれる最高の自分になる方法を分かち合いたい、それが還暦を迎えた自分の役割である、そう思って、部下に背中を押されつつ著したのが本書です。そして、わたしの自己啓発書の集大成でもあります。  本書は、どこからでも読んでいただけるように、「なれる最高の自分になる」ために知っておきたいことを、65の項目に分けて構成しています。その中でお伝えしたいのは、大きく分けて、次の3つです。   (1) なれる最高の自分になるには、つねにそれを意識して、具体的な目標をもつこと。 (2) なれる最高の自分になるには、人から評価されるだけのアウトプットを目指すこと。 (3) なれる最高の自分になるには、いまの自分の殻を破ること。  本書では、これらための「原理原則」を書きました。本書を読まれる方には、いろいろな仕事、組織、立場、年齢の方がいらっしゃると思いますが、どなたがお読みになっても納得していただけることだけを書いたつもりです。原理原則だからです。    なれる最高の自分になるためには、現在の自分の殻を破っていかなければなりません。そのための具体的なノウハウも、基本的な考え方も必要です。  本書では、それをできるだけ自然な形で、行動を起こしていただけるよう書いたつもりです。  世の中は、うまくいくようにできています。  わたしたちも、うまくいくようにできています。
  • 日本の文学論
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    -
    歌論、俳論というのは、日本の古典文学論ではあるが、それは古今集や新古今集の序文に見られ、また歌合の判詞などにも納得の行く形で表現されている。歌の心と詞、日本的美意識については、西洋の論理ですべて割り切れるものではない。明晰を越えた直観、それを著者は新たな批評の言葉として提起している。従来の日本語の批評言語を読み直すことで、日本文学の豊かさを示唆する画期的文学論。
  • 寂兮寥兮
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    3.4
    幼なじみの万有子と泊は、ごっこ遊びの延長の如き微妙な愛情関係にあったが、それぞれの夫と妻の裏切りの死を契機に……。ふたりを軸に三世代の織りなす人間模様は、過去と今、夢とうつつが混じり合い、愛も性もアモラルな自他の境なき幽明に帰してゆく。デビュー以来、西欧への違和を表現してきた著者が親炙する老子の思想に触発され、生と性の不可解さを前衛的手法で描いた谷崎潤一郎賞受賞作。
  • 故人
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    -
    自分を文学の世界に導いてくれた、兄のように慕う先輩作家が、原稿を郵便で出した帰途、トラックに轢かれ死んだ。理不尽な死を前に混乱、自失する家族や友人たち。青年は深い喪失感を抱えながら、社会との折り合いに惑い、生と死の意味を問い続ける。三四歳で早世した山川方夫の人生を、彼の最も近くで生きた著者が小説に刻んだ鎮魂の書。
  • 一族再会
    値引きあり
    -
    早く死に別れた生母を思い求めることに始まり、一族のさまざまな生き方、在り方を、時代、社会、歴史とのかかわりにおいて捉え、言葉の、高い緊張の世界に、鮮やかに凝集した、江藤淳渾身の力作。深い感動を呼びおこす名篇。
  • せみと蓮の花・昨日の恥 坪田譲治作品集
    値引きあり
    -
    「人間はみな死ぬる。解り切ったことである。然し誰しも直ぐ死ぬるようには考えていない。」(「せみと蓮の花」)ーー老境の童話作家が、過ぎ去った起伏の多い人生と、なつかしい人々への愛憎こもごもを、昔語りにも似た闊達自在さで描いた10篇。幼少期の思い出、肉親との葛藤、師の鈴木三重吉、小川未明のことなど、〈童心の文学〉といわれた譲治の心の陰影が、ユーモアに包まれて独得の味わいを醸し出す。
  • やってみてわかった成功法則完全実践ガイド
    値引きあり
    3.0
    「努力すれば報われる」という言葉を信じて、幼い頃から真面目に一生懸命勉強して進学、就職を果たしてきた著者だったが、あるとき、決して努力してはいないのに成功している人々と出会い、自分のこれまでの人生を否定されたようなショックを味わう。 「たとえば野球が上達するには野球がうまくなるコツを知らないといけない。字を綺麗に書くには綺麗に書くコツをつかまないといけない。同じように、人生において一定の成功を収めるには、成功を収めるためのコツを知らないといけないのではないか?」……そう思い至った著者は1000冊以上の成功に関する本を読み、10年にわたる分析と検証をおこない、ついに「成功するためのコツ」をつかんだ。  本書は10年にわたる研究成果をまとめたものである。「思考現実化」「アファメーション」「80対20の法則」「引き寄せの法則」ほか50の主要な成功法則から成功のメソッドを抽出し、自分自身で実践して効果を検証した一連の過程を紹介している。  ここまで丁寧・詳細に「成功」について調べ、分析し、検証した本は日本初だ。成功法則に興味がある読者にとって、これ以上役立つ本はないだろう。
  • 超訳 カーネギー 道は開ける
    値引きあり
    4.0
    本書は、1944年に出版されたアメリカの自己啓発の大家、デール・カーネギーの古典的名著『道は開ける』の初版本をもとに編集したものだ。  ちなみに、日本でよく知られているのは、1984年に遺族によって改訂された原書をもとに翻訳したものである。初版本には改訂版にはないエピソードが満載されている。  カーネギーには『人を動かす』と『道は開ける』という2冊の世界的ベストセラーがあり、前者は良好な人間関係を築く方法について、後者は人生全般に関する悩みについて書かれている。 『道は開ける』は自己啓発の源流といえる本で、具体例とともに、古今東西の偉人や一般人が悩みにどう向き合ってきたかが紹介されている。 悩みに対してカーネギーが提唱している解決策を要約すると、おおむね次のようになる。 1 たえず心配するのではなく、仕事や趣味や家事に没頭して忙しく過ごす 2 人々に何かをしてもらうのではなく、人々のために尽くして喜びを得る 3 暗いことを考えて悲観するのではなく、物事の明るい面を見て楽観的になる 4 昨日や明日のことを思い煩うのではなく、今日を精一杯生きて充実感を得る 5 境遇について不平を言うのではなく、恵まれている点に感謝する  本書は前向きな姿勢で人生を切り開く助けになるに違いない。
  • まんがでわかる「学力」の経済学
    値引きあり
    4.1
    1巻499円 (税込)
    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 30万部突破のヒット作 ついにまんが化! その教育に科学的根拠はありますか? 科学的根拠のある「伸びる子ども」の育てかた、教えます。 データと理論が明らかにした本当に子どもが伸びる教育とは? ●子どもの「能力」をほめるのではなく、「努力」をほめてあげる ●「相関関係」と「因果関係」を混同しないように注意する ●成績のいい友だちがいることは、必ずしもわが子の成績向上につながらない ●重要な非認知能力「やり抜く力」と「自制心」を鍛える 本書で紹介するのは、特定の個人の成功体験ではなく、 教育経済学の研究者らが、科学的な方法を用いて、 大規模なデータを分析した結果から導き出した「効果的な教育法」です。 私は、教育経済学の発見は、 子育て中のお父さんやお母さんが知っておく価値のあること― いや、むしろ知っておかないともったいないことだとすら思っています。 (「はじめに」より)
  • 春・花の下
    値引きあり
    3.0
    理性と感情がみごとに調和した、清澄な文体でつづる傑作短篇集。巡る春に託して老女の家へのこだわりを描く「春」、死別したはずの母親についての怖ろしい疑惑が湧き上る「花の下」、娘を中心として家族全体で死にゆく母を看とる「去年の梅」の他、「ありてなければ」「迎え火」「夜の明けるまで」「春過ぎて」「市」「降ってきた鳥」「湖」の秀作10篇を収録した。
  • 式子内親王・永福門院 現代日本のエッセイ
    値引きあり
    4.0
    「人間を超えるものの認識なしにこうした歌が読めるであろうか」ーー。式子内親王の3つの「百首歌」、少ない贈答歌などへの細やかな考察を通し、詩人の特性、女として人としての成長、歌境・表現の深化・醇化を「思うままの作品鑑賞」で綴る。三十一文字に自己の心と想念を添わせ、独創的な視点と豊かな感性で展開する「式子内親王」「永福門院」「いま一章、和歌について」を収録した名評論集。平林たい子賞受賞作。
  • 死の影の下に
    値引きあり
    -
    無意識の記憶の突然の喚起をきっかけとして、主人公の城栄は、静岡県の田舎で伯母に育てられた牧歌的な日々の回想に誘いこまれる。早くも「喪失」の意味を知った少年は、伯母の死後、冒険的実業家の父親と暮らし始め、虚飾に満ちた社交界をつぶさに観察することになる。新しいヨーロッパ文学の方法をみごとに生かした、戦後文学に新たな地平を拓き、戦後文学を代表する、記念碑的長篇ロマン。
  • 山川登美子 「明星」の歌人 現代日本のエッセイ
    値引きあり
    3.0
    ――山川登美子は、挽歌を詠むために生まれてきたような歌人だと思う。――その特性を、「三すじの挽歌」に焦点を合わせ、死を見つめ、自らの歌を詠み出す心の軌跡を濃やかに自在に辿る。深い思考が「通念」を超えて、「明星」の歌人・登美子を自立させ、日本の女歌の歴史の中に鮮やかに位置づける。豊かな感性が切り開く、独創的な登美子論。毎日芸術賞受賞作の名著。
  • 現代詩人論
    値引きあり
    -
    大正末期から戦後まで、混迷の時代の中で輝かしい光を放った詩人たち――西脇順三郎、金子光晴、中野重治、中原中也はじめ、「四季」の三好達治、立原道造、戦後「荒地派」の鮎川信夫、田村隆一さらに清岡卓行、谷川俊太郎に及ぶ、23人の魅力の源泉に迫る。「詩」と「批評」という二筋道を、一筋により合わせ得る道を自らの内に探求してきた著者の、刺激に満ちた詩人論。現代詩を語る上で、必読の詩人論が誕生した!
  • 管絃祭
    値引きあり
    4.0
    有紀子の同級生の夏子や直子は、「広島」で爆死した。夏子の妹は、4人の肉親を失う。皆、その後を耐えて生きる。沈潜し耐える時間――。事物は消滅して初めて、真の姿を開示するのではないか、と作者は小説の中で記す。夏の厳島神社の管絃祭で、箏を弾く白衣の人たちの姿は、戦争で消えた「広島」の者たちの甦りの如くに見え、死者たちの魂と響き合う。広島に生まれ育った作家が「広島体験」を描いた、第17回女流文学賞受賞作。
  • アメリカと私
    値引きあり
    4.0
    著者20代最後の年、1962年より2年間のプリンストン滞在記。この間、公民権運動の高揚、キューバ危機、ケネディ暗殺など、激動期を迎えていたアメリカ社会の深部を見つめ、そこに横たわる自他の文化の異質性を身をもって体験する。アメリカという他者と向き合うことで、自らのアイデンティティの危機を乗り越え、その後の「国家」への関心、敗戦・占領期研究への契機ともなった、日本文化論の歴史的名著。
  • 物語批判序説
    値引きあり
    -
    かつて人は自分だけが知っていることを自分の言葉で語った。だが19世紀半ばの「フランス革命より遥かに重要」な変容で、人は誰もが知っている事実を確認し合うように誰もが知る物語を語り始めた。フローベール『紋切型辞典』を足がかりにプルースト、サルトル、バルトらの仕事とともに、なお私たちを覆う変容の正体を追う。明晰にしてスリリング。知的感興が横溢する、いまこそ読まれるべき不朽の名著。
  • ラフォルグ抄
    値引きあり
    5.0
    19世紀末フランスの夭折詩人ラフォルグ。象徴派が勃興する中、近代の倦怠を知的な抒情とした天才が遺した散文集『伝説的な道徳劇』は、若き日をヨーロッパで過ごした吉田健一にとって「前世か何かで自分が書いたことをそれまで忘れていた感じだった」と語らしめ、耽読して止まなかった魂の邂逅の書であった。同じく遺作の詩集『最後の詩』と共に名訳で贈る。
  • 百花遊歴
    値引きあり
    -
    前衛歌人にして豪腕アンソロジスト塚本邦雄が編んだ、愛する花花と古今の名歌を集めた異色のアンソロジー。大伴家持、和泉式部から松尾芭蕉、芥川龍之介に馬場あき子まで。ユキノシタ科のアジサイ、アヤメ科のカキツバタならぬ、虎耳草科の紫陽花、鳶尾科の燕子花を愛でる人々に贈る、至高至醇の詞華植物園。
  • er-理系男子の童貞を奪ったらたいへんなことになりました ついに婚前! ちょっとエッチな肉体トレーニング
    5.0
    敬一の弟・大貴とも仲良くなり、いよいよ具体的に結婚式の話を進めることになった真帆。 大好きな敬一と結婚!“本橋真帆”になっちゃう日が近い!? いよいよ私も人妻、この「人妻」って響きがエロいよね! ハピネスモード全開でウェディング雑誌を握りしめハフハフと息を荒くしていたある日、家に一通の手紙が届いた。送り主は敬一。宛名は……うちの父! 二人の交際についてと、ご挨拶に伺いたい旨が書いてある。だからどうしてひとりで勝手に話を進めちゃうの!? 両親への挨拶は無事終わったけれど、野球好きなお父さんの「キャッチボールをしてくれないか?」のひと言を聞いて、敬一の理系スイッチがオン! さっそく完璧なキャッチボールのために超理論的肉体トレーニングを開始! チガウソウジャナイ、おとーさんが求めてるのはソレじゃなーい!! 理論攻め理系眼鏡男子と無自覚小悪魔のでこぼこラブロマンス 第5弾!
  • 最高のコーチは、教えない。
    値引きあり
    4.1
    ビジネスに役立つ 超一流コーチング どうすれば相手のモチベーションを高め、能力を引き出し、高い成果を挙げることができるのか。 メンバーを成長させることができるのか。 この本では、個人の能力を最大限に引き出し、高い成果を挙げる方法を紹介する。 その方法は、「教える」のではなく、 自分の頭で考えさせるように質問し、コミュニケーションをとる「コーチング」という技術だ。 ★朝日新聞朝刊にて紹介!(2023年6月6日版 「子どもとスポーツ」コーナー) 【目次】 第1章  なぜ、コーチが「教えて」はいけないのか  相手と自分の経験・常識・感覚がまったく違う  「上から力ずく」のコミュニケーションがモチベーションを奪う  「余計なひと言」が集中力を奪う  「悪いアドバイス」がパフォーマンスを低下させる  一方的な指導方針が、現場を混乱させる  コラム:影響を受けた指導者(1) 自分で考えさせる~箕島高校・尾藤公監督 第2章  コーチングの基本理論  主体は選手。個が伸びれば組織は強くなる  専門的な技術・知識を教える「指導行動」  心理的・社会的な成長を促す「育成行動」  成長を促す「課題の見つけ方」を指導する  「振り返り」で課題設定の正しさを常に検証する  パフォーマンスを最優先する「プロ意識」を植えつける  相手の性格に応じてコーチングを変える  四つのステージで指導方法を変える「PMモデル」  「初心者(新人)」は、まず指導行動で技術を鍛える  「中級者(若手)」は、モチベーションをケアしつつ、技術的な課題もサポートする  「中上級者(中堅)」は、プライドを損ねないように心構えをつくる  「上級者(一流・エース)」は、寄り添いつつ信頼関係を維持する  常に相手を観察し、四つのステージを見極める  コラム:影響を受けた指導者(2) 心をうまくつかむ~仰木彬監督 第3章  コーチングを実践する  コーチング三つの基礎「観察」・「質問」・「代行」  「観察」は相手の特徴を徹底的にリサーチしたうえで行う  「質問」は余計なことを話さないように注意する  「質問」の狙いは「自己客観視」と「信頼関係の構築」  「代行」によって、相手の立場に憑依する  一対一で振り返りミーティングを行う  相手の強みを知り、強みを伸ばす  成長のために、自ら課題を設定させる  自分で問題を解決する思考回路を持たせる  仮定の議題について議論し、思考力を鍛える  コラム:影響を受けた指導者(3) 一貫して重要な機会を任せる~野村克也監督 第4章  最高の結果を出すコーチの9つのルール  ルール1 最高の能力を発揮できるコンディションをつくる  ルール2 感情をコントロールし、態度に表さない  ルール3 周りが見ていることを自覚させる  ルール4 落ち込んだときは、すぐに切り替えさせる  ルール5 上からの意見をどう現場に伝えるか考える  ルール6 現場メンバーの的確な情報を上層部に伝える  ルール7 目先の結果だけでなく、大きな目的を設定させる  ルール8 メンバーとは適切な距離感を持って接する  ルール9「仕事ができて、人間としても尊敬される」人を育てる  コラム:影響を受けた指導者(4) プレッシャーがないと成長できない~ボビー・バレンタイン監督
  • 〈自由〉の条件
    値引きあり
    -
    まず、自由についての思弁的、また社会学的な探究が進められる。やがて、現代社会における自由の本質的な困難が明らかになる。そこで、自由を自由たらしめている要因の原点まで遡ることで、〈自由〉が蘇生する可能性が示される。なんと、他者の存在こそが〈自由〉の本来的な構成要因なのである。つまり、〈自由〉とは、他者との共存、つまり〈公共性〉という問題へと展開されうるものなのである。
  • 芥川龍之介と太宰治
    値引きあり
    3.0
    対照的な文学的軌跡をたどりながら、最終的にはともに自死を選んだ芥川龍之介と太宰治。「近代的自我」の問題を問うた福田恆存が、その問題意識から二人の傑出した作家に見出したものは何だったのか。初期の作家論を代表する「芥川龍之介I」をはじめ、戦後に書かれた「芥川龍之介ll」、太宰の死の前後に書かれた二つの評論を所収。独自の視点で描かれた傑作文芸評論集。
  • 「精神科医の禅僧」が教える 心と身体の正しい休め方
    値引きあり
    3.9
    マインドフルネス×禅×精神医学 寝ても取れない疲れ、その原因は、「脳の疲弊」! 「足裏の感覚に集中する」「歩く瞑想をする」 「目の周りを温める」「つり革瞑想で、心の自由を体感する」など、 最新科学の知見と、禅の精神とが導き出した、 疲れを根本から取りパフォーマンスを劇的に改善する41の方法
  • 底ぬけビンボー暮らし
    値引きあり
    4.0
    「売れないものかき」の松下センセは書くのも遅い。過去の著作はどんどん品切れ重版未定の絶版扱いになり、病を押して散発的な注文原稿をこなしても生活は綱渡りだ。そんな作家が一番大事にしているのは夕方の妻との散歩。身の回りの自然、季節の移ろいを全身で体感し、河口に集まるカモメたちに餌をやる日々。子供たちや仲の良い友人たちと時間も楽しみの一つ。安上がりだけど満ち足りた幸福がここにある。
  • er-理系男子の童貞を奪ったらたいへんなことになりました 理系男子増量しました
    -
    「真帆ちゃん、大事な話があります」 敬一と「二人で暮らす」リズムもできてきた同棲生活。もっと極めて、いちゃいちゃラブラブ堪能するぞと思いきや、敬一の弟・大貴が上京して「兄弟で同居」することになり、ラブラブ同棲生活を解消することに! しょんぼりと実家に出戻った真帆だったが「敬一と幸せな同棲生活を邪魔する弟がどんな人なのか、この目で確かめないと気がすまない」と、引っ越し手伝いという名目で敬一宅に突撃! すると目の前に現れたのは、超絶ダサいのにかわいさ溢れる男性で……童貞臭満開の、出会ったころの敬一みたいな大貴に、真帆の怒りは霧散してしまい、さっそくカワイイ義弟と仲良くなろうと世話焼きスイッチオン! 毎度おなじみ、妄想も暴走! そして将来の義弟・大貴の初心な恋に気付いた真帆は応援せねばと大はりきり。 いろいろはりきりまくりの真帆を敬一は……。 理論攻めハイスペック理系眼鏡男子と無自覚小悪魔のでこぼこラブロマンス、第四弾!
  • 介護再編 介護離職激動の危機をどう乗り越えるか
    値引きあり
    4.2
    近い将来、介護職が絶滅する?  介護職に就く人は年間22万人、しかし辞める人も20万人! 超高齢化と介護保険誕生という歴史に翻弄されてきた介護業界と介護の担い手たち。 どうすれば、介護職がやりがいを持ち、多くの人を惹きつける業界となれるのか? 語られてこなかった介護業界の課題と悩みとは、そして未来への処方箋とは? 政府で介護人材確保に奔走してきた元厚生労働省官僚と、 介護職から介護事業経営者へと上り詰めた気鋭の経営者が、 介護へのエールを込めて、真摯かつ大胆に語る。
  • 例えば雨が降ったなら
    値引きあり
    4.3
    全1巻499円 (税込)
    久我は、共同経営者に金を持ち逃げされ、ビルの屋上に立っていた。 飛び降りる勇気も出ず空腹が先にたち、しかも死ぬ前に初恋の「男」に会いたいと思いとどまった久我は、友人の探偵の協力もあり、初恋の男・充のもとへ。 しかしそこは、地方の場末のストリップ劇場で……!? どん底無職バツイチ純情45歳×元美少年45歳のラブストーリー!
  • 超訳 カーネギー 人を動かす
    値引きあり
    4.0
    人間関係の黄金律として80年を超えて読み継がれ、 全世界で1000万部以上が売れている傑作を超訳しました。 忙しい人でもすぐに読めて、公私にわたり役に立ち、人生が劇的に変わる本です。 本書の中から、人を動かすための3つの基本を紹介しましょう。 1 相手の意見を尊重する  もし相手に「あなたは間違っている」と単刀直入に言ったら、相手はあなたに賛同したくなるだろうか?  とんでもない。 相手は自尊心を傷つけられるので反論したくなる。あなたがどんなに名論卓説を並べようと、相手は自分の信念を曲げようとしない。なぜなら、相手は論理の生き物ではなく感情の生き物だからだ。 2 相手の意欲を高める最善の方法  実業家のチャールズ・シュワッブが大成功を収めた理由は、人との接し方を心得ていたからである。彼が明かした成功の秘訣は、紙に書いて額縁に入れ、全国の家庭、学校、職場に飾っておくべきだ。それを実行すれば、あなたの人生は大きく変わる。 「相手の長所を引き出す唯一の方法は、褒めて励ますことである。上司や教師や親が小言を言うと、相手はやる気をなくしてしまう。がんばりたくなるきっかけを相手に与えることが大切だ。だから私は絶対に小言を言わないし、他人のあら探しもしない。何かが気に入ったら、惜しみなく褒めるようにしている」 3 人を変える魔法の力  人を変えることについて話をしよう。もし私たちが相手の秘められた才能に気づかせることができれば、人を変えるよりもはるかに大きな成果があがる。文字どおり人を変身させることができるからだ。  これはけっして大げさな表現ではない。ハーバード大学の教授を務めた偉大な心理学者ウィリアム・ジェームズの名言を紹介しよう。 「私たちは本来あるべき状態と比べると、半分しか目覚めていない。人間はふだん使っていない多種多様な力を秘めているが、自分の限界よりもずっと狭い範囲で生きている」  まさにそのとおりだ。あなたはふだん使っていない多種多様な力を秘めている。そのひとつが、人を褒めて奮い立たせ、自分の可能性に気づかせる魔法の力だ。  反感を抱かせずに人を変えるために、どんなにわずかな進歩でも、心を込めて惜しみなく人を褒めよう。相手は気分をよくして、より一層の努力をするに違いない。
  • 話し方で 損する人 得する人
    値引きあり
    3.6
    話し方ひとつで、人生は得もするし、損もする。 どうせなら、「得する話し方」をしたほうがいいと思いませんか? 「損する人」と「得する人」の違いは、ちょっとしたことです。 本書では、各項目で「損」「得」2つの話し方を紹介しています。 きっとみなさん、ほとんど「得する話し方」ができていると思います。 でも、今一度おさらいしてみてください。 よかれと思ってやっていたこと、ダメだなと思いつつ言ってしまっていること、きっといくつか「損する話し方」にも思い当たることがあるはずです。 そのいくつかの「損する話し方」を「得する話し方」に変えるだけで、こじれていた人間関係が改善されたり、あたらしい出会いが広がったりするのです。 ベストセラー著者であり、話し方のプロである五百田達成氏渾身の話し方の決定版、登場です。 ◎あなたはどっち?得する話し方/損する話し方 ×損 「よくあることだよ」で片付ける ◯得 「一緒に考えよう」と自分も悩む ×損 内輪ネタ・下ネタで盛り上がる ◯得 天気や食のネタで話を拡げる ×損 「忙しい」が口グセ ◯得 「おもしろそう」が口グセ ×損 「毒舌家」気取りで悪口を言う ◯得 「いいところ」を探してほめる ◎こんな人におすすめです。 □人間関係のトラブルに巻き込まれがち □会話が途切れると「何か話さなきゃ」と焦る □もっと飲み会などに誘われたい □職場などで人のウワサ話をよくする □家庭での会話が少なくなってきた ◎大調査!本当に好感度の高い話し方は? 本書では、実際にその話し方が相手にどれだけ「好印象」を与える(得)か、「悪印象」を与える(損)か、について、アンケート調査を実施し、その結果も掲載しました。 意外に好印象な話し方は? やっぱり悪印象な話し方は? ぜひ参考にしてみてください。
  • 僕の昭和史
    値引きあり
    3.5
    植民地朝鮮で過ごす幼少期が「僕」の昭和の始まり。受験失敗、厳しい陸軍の日々、敗戦、生活困難のなか書かれた文壇デビュー作「ガラスの靴」。芥川賞受賞の頃には復興も進み時代が大きく変わり始める。六〇年安保の年、アメリカ南部留学は敗戦国日本の戦後の意味を考える視座をもたらした。そして高度経済成長や学園紛争といった新たな変化。激動の昭和を個人的な実感に基く把握と冷静な筆致で綴った記念碑的名作。
  • 感触的昭和文壇史
    値引きあり
    -
    言語的な数々の実験、あくなき芸術性追求、社会的不公正の告発、政治と文学の諸問題、卑小な自らの眼に映る事象の描写、経済成長を背景に叢生した新感覚……と昭和の文学における主潮流は移ろってきた。時代に翻弄される作家たちの姿を身近に見聞きし肌で感じつつ、文壇の主流と距離をおき自らの小説世界を追い求めた野口冨士男がその晩年身を削り書き継いだ、文字通り切れば血の出る生々しい文学史。
  • 東京の散歩道
    値引きあり
    -
    戦災から復興を遂げ、明治百年を目前に沸き立つ東京。変貌していく街並みの背後に静かにたたずむ遺構や、明治・大正期の文豪ゆかりの地、作品の舞台を訪ねて在りし日の面影を浮かび上がらせた、街歩きのための絶好の案内書。昭和初期を代表する文芸評論家が描く修業時代の体験を元にした作家たちのエピソードや、市井の人々の話にはドキュメンタリーの魅力が横溢。
  • 直島誕生 過疎化する島で目撃した「現代アートの挑戦」全記録
    値引きあり
    4.4
    「僕は地面に杭を打ち込むように、吹けば飛ぶ芸術から どうやっても動かない聖地をつくろうとした。」 “現代アートの聖地”はなぜ、どのようにして生まれたのか? 仕掛け人が明かす圧巻のドキュメンタリー 「一生に一度は訪れたい場所」として、国内のみならず 世界中から観光客がこぞって押し寄せる、瀬戸内海に浮かぶ島・直島。 そこは、人口3000人ほどの小さな島ながら、草間彌生や宮島達男、安藤忠雄ら 錚々たるアーティストたちの作品がひしめきあう「現代アートの聖地」となっている。 世界に類を見ないこの場所は、 いったいなぜ、どのようにして生まれたのか? 今まで、その知名度とは裏腹にほとんど語られてこなかった誕生の経緯を、 1991年から15年間、ベネッセで直島プロジェクトを担当し、 「家プロジェクト」や地中美術館などの画期的な作品群・美術館を生み出した 仕掛け人が、2006年に島を離れて以降初めて、自らの経験をもとに語り尽くす。 そこには、暗闇のなかでも諦めずがむしゃらに挑戦し続けるひとりの人間の姿があり、 その苦闘の末に生み出されるのは、あらゆる理不尽を飲み込み 時代を超えて受け継がれる奇跡のようなアートの数々である。 「それはまるで、一流のアスリートがオリンピックという晴れの舞台で世界記録を出すような瞬間である。単なる一流選手の個人の記録を超え、なにか時代を画する、時代を次のフェーズに動かしていくような奇跡のような記録を残す。そういう作品を、アーティストが直島で制作することを望んだ。そうでもしなければ、あの小さな島に誰かが注目してくれることなどないと思ったのだ。」(本文より) ◯目次 PROLOGUE はじまりの直島 第1章 「直島」まで 第2章 絶望と挑戦の日々 第3章 暗闇のなかを突っ走れ 第4章 現代アートは島を救えるか 第5章 そして「聖地」が誕生した EPILOGUE まだ見ぬものを求めて 安藤忠雄氏による特別寄稿 直島に関する参考資料
  • 唐山感情集
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    上田敏に『海潮音』あれば、日夏耿之介に『唐山感情集』あり。博識にして幽玄神秘な詞藻をもって他に類を見ない詩的世界を構築した日夏耿之介は漢詩の風韻、酒と多情多恨の思いを嫋々たる日本語に移し替え、さらに独自の境地に遊ぶ。唐から民国にいたる1200年にわたる名詩を選び出した稀有な訳詩集。

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  • 海舟余波 わが読史余滴
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    鳥羽・伏見の戦で「朝敵」の汚名をこうむったことで、天朝への恭順の意を固めた徳川最後の将軍・慶喜の代ににわかに幕府の全権を担い、誰一人理解者のいないまま江戸城無血開城、幕府消滅まで戦意を秘めつつ「鎮静」を貫き、見事火消し役を務めた勝海舟。新政府での立身を福沢諭吉に批判されながらも国家安寧を支え続けた、維新の陰の立役者の真の姿を描き出した渾身の力作評論。
  • 紫陽花舎随筆
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    紫陽花を愛し、鎌倉雪ノ下に永く暮らした近代日本を代表する日本画家、鏑木清方は、名随筆家でもあった。挿絵画家の父の影響で若いころから文藝に親しみ、泉鏡花とも親交があり、多くの随筆集を残した。失われた市井の人々の暮らしへの尽きることのない愛惜、清方の晩年の折々の記、その源泉を辿る。
  • 現代文士廿八人
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    中村武羅夫が文壇に名を売り出すきっかけになったのは雑誌『新潮』に明治41年(1908)からほぼ毎月発表した「作家訪問記」でした。今日風にいえば「直撃取材」し、そこで得た個人的印象、いわば「独断と偏見」を臆面もなく堂々と記したことで、読者の反響を呼び起こしたのです。 本書はその連載を書籍化したもので、版元を変えながら刊行されつづけた隠れたベストセラーであり、明治の文壇を知る好資料です。
  • 帰れぬ人びと
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    4.0
    父が女性と暮らす家へ続く川べりの道を、ひとり歩く少年。かつての仄暗い賑わいの記憶を底深く秘めて佇む町――帰るべき場所を持たない喪失感と哀しみを抱きながら、それでも前を向いて行きようとする人びとに、年齢に似合わぬ静謐なまなざしを著者は注ぎ続けた。大人になる直前の老成。どうしようもない人生への諦観。あまりにも早熟な十八歳の才能を示す、最初期作品集。
  • 恋をしていた。
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    3.8
    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 『あすなろ白書』『愛していると言ってくれ』『ロングバケーション』『ビューティフルライフ』『オレンジデイズ』など、数々の名作ドラマを世に送り出した北川悦吏子氏による、大人の女性のための贅沢な恋の詩集。極上の言葉とあさぎ空豆氏の写真とが織りなす世界に引き込まれます。書き下ろしの詩に加え、自身のTwitterにおける人気連載「空から降るツイート」からも選りすぐりのツイートを掲載。ツイートの選出にあたり、フォロワーの方々から多くの票が寄せられました。
  • er-堅物上司と淫らな撮影 秘蜜に濡れるランジェリー
    2.0
    アパレルメーカーに入社した美並が配属されたのは華やかなイメージからはほど遠い、上司の黒田とふたりきりの小さな部署。しかも部署で取り扱うのはイメージビデオやアダルトビデオなどの撮影に使われる、エッチで際どい衣装ばかり。 取引先の社長から執拗なセクハラを受けたり、仕事内容のせいで同期からもセクハラされたりとさんざんな目に合うものの、仕事に慣れるにつれ、黒田のまじめで誠実な仕事ぶりに徐々に信頼を高め、惹かれていく。 黒田を支えたい思いで、際どい衣装も身に着けて、羞恥を押し殺し見本撮影にも挑む。 しかし美並はあるうわさを耳にして心を乱して……。
  • er-あなたの一週間を百万円で買います!
    3.5
    水無瀬志保は電子部品メーカーのOL。実家暮らしで、じつはかなりのお嬢さま。自他とも認める重度のブラコンゆえに、恋愛経験はゼロ! しかし慕い続けていた2つ年上の兄がとうとう結婚してしまうことに。兄の結婚を祝いたい気持ちと寂しさでぐらぐらに揺れている志保を心配した両親がお見合いを準備し始めた。このままでは知らない男と結婚させられてしまう!? 恋愛経験がないまま、お見合い結婚をする前に、せめてロマンチックな体験をしてみたくて、あることを画策する……のだが。
  • 崑崙の玉/漂流 井上靖歴史小説傑作選
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    中国の古代から人々が執心してやまない「玉」の産地として聞こえた、誰も知らない崑崙山を目指して黄河の源流へと遡っていく一行に襲いかかる苦難の行方を描いた「崑崙の玉」。著者の独擅場とも言うべき西域・中国もののみならず、戦乱の世において非運に倒れた武将たちの運命を見据えた戦国もの等も収録。透徹した視線と自在な筆致が冴える傑作短篇集。
  • 庄野潤三ノート
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    5.0
    小学校、旧制中学、就職先の放送局で庄野潤三の後輩として過ごした阪田寛夫は、いつしか庄野文学最大の理解者となった。習作から刊行当時の最新長篇、そして随筆集までも順に丁寧に読み解くことによってのみ、鮮やかに見えるその豊穣な世界――正確かつ簡潔でありながら深い愛情に溢れる筆致が、読む者を思わず感動へと誘う。類まれな作家論の達成。
  • er-淫らに祓って憑りついて~憑きもの狐と霊媒師の淫技対決~
    -
    恋愛運の悪さにうんざりとして、「ご利益あり。霊験あらたか」と噂の神社に来てみたら、なぜだか神主さんのお祓いが始まった。 え、狐に憑りつかれてるんですか私……。恋愛成就しなかったのも憑りつかれていたからで、しかも狐が「夫だ」と主張しているってどういうこと? ……あの……神主さん、お祓いするのに、そのエッチな手つき、必要ですか? 憑きもの狐に求婚されて、神主までも誘惑してくる三角関係。 淫らに乱れて囚われて――神さま、いったいどうなってるの!?
  • er-浦戸先輩は吸血鬼
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    「きみが欲しい……真紀の、血が」 「はい……って、え?」 優秀な社員だけが集められている海外営業部への異動辞令を受けた真紀。 しかも営業部エースの浦戸が自分の営業パートナーにと、真紀を指名したという。 クールで八重歯がキュートなイケメンハーフの浦戸先輩は全女子社員の憧れの的。 そんな彼に指名され大喜びで部署を異動するが、浦戸の秘密と抜擢の理由を知ってしまい大困惑。 じつは浦戸先輩は実年齢百数十歳の吸血鬼で、真紀は浦戸の好みの血の持ち主で…って、え? 浦戸が欲しいのは、真紀の事務の能力でも、恋愛的なLOVEでもなくてまさかの『血』。 吸血鬼とのラブコメディ。吸血関係はじめます!?
  • 木喰上人
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    -
    かつてない表情をたたえる木喰仏に一目で魅入られた著者の情熱が、上人が生地に書き残した記録の発見という僥倖を呼び、後半生をかけた五千里にも及ぶ廻国修行で千躰以上の仏躯を刻んだという、江戸後期の知られざる行者の、想像を絶する生涯の全貌が明らかに。全国各地で忘れられていた多くの木喰仏が発掘される調査の過程が、後の民藝運動の礎となった記念碑的研究の書が初文庫化。
  • 内省と遡行
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    4.5
    1969年、漱石論で文芸評論家として出発した著者が、『日本近代文学の起源』を経て85年の『探究』連載を前に格闘した、哲学的評論「内省と遡行」と「言語・数・貨幣」。否定に否定を重ねながら、〈内部〉に留まることを徹底して〈内部〉を自壊に導き、〈外部〉へ出ることをめざした本書は思想家誕生の軌跡であり、「驚くべき戦争の記録」(浅田彰)でもある。極限まで思考する凄味に満ちた名著。
  • 図解 マイナス思考からすぐに抜け出す9つの習慣
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    4.3
    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 不安、ストレス、恐怖がみるみる消える! 人気習慣化コンサルタントが考案、 思考をいますぐプラスに変える45のスキルを完全図解! 私たちの誰にでも、いいときばかりではなく、 仕事や私生活でネガティブな考えにとらわれることがあります。 失敗をずっと引きずってしまう、上司との人間関係がうまくいかない、 愚痴や不満ばかり口にしている、休みの日まで仕事のことが頭から離れない、 うまく気持ち・気分を切り替えられない、人の評価や目ばかり気にしている…… 人生で大きな試練や逆風に襲われたときは、 こうした思考からいかに早く抜け出せるかどうかが重要であり、 それは、思考習慣の違いから生まれてくるものです。 本書では、イチロー、羽生善治、松下幸之助、孫正義、ガンディーなど、 想像を絶する試練・逆風を乗り越えてきた偉人たちがもつ思考習慣を 私たちも身につけられるよう、パターン化して整理しました。 それが、「マイナス思考からすぐに抜け出す9つ習慣」です。 -+-+-+-マイナス思考からすぐに抜け出す9つ習慣-+-+-+- 1.等身大の自分を受け入れる 2.相手を変えず見方を変える 3.徹底的に具体化する 4.さまざまな視点から眺める 5.できることに集中する 6.運命を引き受ける 7.完璧主義をやめる 8.プラスの側面を見る 9.「今」に集中して生きる そして、この9つの習慣を読者が自分の中に取り入れやすいように、 それぞれの習慣について5つずつ、実践のための具体的なスキルを考案。 -+-+-+-45のスキル抜粋-+-+-+- スキル03 自分ルールを見直す スキル11 イヤな気持ちは紙に書きだす スキル16 遠くから自分をみる スキル21 結果ではなくプロセスに集中する スキル32 白か黒かの思考を変える ……etc. これら全45のスキルをひと目見て理解し、また実践できるよう、 豊富なイラストとともに完全図解して作られたのが本書です。 あなたが仕事で失敗したとき。自信を失いそうになったとき。 プレッシャーに負けそうになったとき。 マイナス思考から抜け出すヒントを、本書からきっと得られるはずです。 -+-+-+-「これで救われた」読者から感動の声、続々! -+-+-+- 「度重なるミスで自分に自信がなくなり落ち込んでいたときに出会いました。人間関係のことや自分自身との向き合い方でとても考えさせられた」(23歳・女性) 「ネガティブな気持ちから抜け出せなかった時にこの本と出逢った。気持ちを上手く切り替えることができた」(25歳・女性) 「いつもマイナス思考になってしまう沈む気持ちを一つずつ解決する方法を見つけました」(38歳・女性) 「気持ちが楽になりました」(43歳・男性) 「元々自分に自信がなく、就職活動で行き詰まり、だんだんと将来に不安を感じていた。考える段階で行動に移すことが怖くなって結局できないで諦めていた。この本を読むと、自分が改善しないといけないところが的確で、解決策も載っているので、すごく自分にあった本に出会えた」(25歳・女性) 「気分が沈んでいてなかなか立ち直れないとき、繰り返し読み直して前向きになるバイブルとして使わせてもらっています」(45歳・男性) 「ネガティブ思考から抜け出せず困っていた時に見つけて手に取りました。すごく心が軽くなり、ノートに考えをまとめたり、自分を見つめ直すいい機会になりました」(26歳・女性) 「日々の気持ちが楽になりました」(39歳・男性) 「これから少し前向きになれそうな気がします」(30歳・女性) 「他者と比べては、自分に能力がないからだとか、社会不適合者だとばかり自分を追い込んでいたが、この本を読むことで『これは私の個性、自分ができる限りのことで頑張ればいいんだ』と考えを改めることができました」(25歳・女性)
  • まんがでわかる 年収200万円からの貯金生活宣言
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    4.6
    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 あなたも「貯金生活宣言」しませんか? ベストセラー『年収200万円からの貯金生活宣言』がまんがになって登場! 貯金力を身につけようと頑張る咲良を応援するうちに、 横山式貯金メソッドがバッチリ学べます! 【一生モノの貯金力を身につける、3ステップ】 1:自分を知る ・横山式90日貯金プログラムで、あなたも「貯金体質」に! ・貯める理由をはっきりさせるためには? ・固定費はどのようにカットする? 2:見える化する ・お金の使い道は「消費・浪費・投資」の3種類! ・貯金中に「自分との小さな約束」をしてみる 3:習慣化する ・貯金のコツは絶対にブレない軸を持つこと! ・プログラム終了後に行う4つのこととは? ほか、一生モノの貯金力が身につくメソッドを 1冊の漫画に凝縮しました。 <あらすじ> 主人公・咲良は貯金ができず、悩んでいる。 そんな彼女がひょんな失敗からFP王子・白井光司と知り合い、 貯金ができない人が貯金できるようになるまでの 90日間を追うTV番組「実践! 貯金生活宣言」に出演することになる。 「実践! 貯金生活宣言」では、もう一人の出演者・龍之介と 貯金対決をしなくてはならない!! 貯金ゼロの咲良と龍之介の行く末はどうなる?! ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。
  • 不合理だらけの日本スポーツ界
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    スポーツ×社会学!根性や美談で成果は上がるのか? スタンフォード大のアメフトコーチが提言 パワハラやブラック部活など「不合理」な指導が話題になる日本のスポーツ界。 一方アメリカでは、大きな産業として合理的にスポーツ界を発展させている。 どうすれば日本の文化的な価値観の中に「合理性」をうまく取り入れることができるか日米の違いを目の当たりにした著者が提言する。
  • これからの教養 激変する世界を生き抜くための知の11講
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    今日の世界は、かつてないほど急速な変化を遂げている。 資本主義はその限界を露呈し、人工知能は人間の仕事を奪い始め、誰もが100歳まで生きる人生100年時代が到来しつつある。 旧来の価値観が通用しなくなっていくなかで、「これから」をよりよく生きるためには、現在進行形のリベラル・アーツ(教養)が欠かせない。 思想から経済、デザインにアートまで、各界のフロントランナー11人が、 各分野の「これまで」と「これから」を紐解きながら、「これからの教養」を語り尽くす。 ◎目次 1.これからの思想――東浩紀 2.これからの生命――池上高志 3.これからの健康――石川善樹 4.これからの建築――伊東豊雄 5.これからの経済――水野和夫 6.これからのメディア――佐々木紀彦 7.これからのデザイン――原研哉 8.これからのプロダクト――深澤直人 9.これからの文学――平野啓一郎 10.これからのアート――松井みどり 11.これからの人類――山極寿一 ◎未来の創り手11人が考える、変わりゆく世界の「これから」 「僕たちは偶然性=弱いつながりを意図的に回復しなくてはいけない」(東) 「人間も機械も『人工生命化』していく」(池上) 「人生100年時代には『大きな問い』が必要になる」(石川) 「新しいコミュニケーションやコミュニティをどう居心地よく造るかが問われている」(伊東) 「近代社会の原理から脱し、『よりゆっくり、より近く、より寛容に』」(水野) 「いまはまたゼロからビジネスをつくらなければならない時代」(佐々木) 「これからはものではなく価値を作っていく時代」(原) 「デザインをする部分が本質的になってきた」(深澤) 「『個人』という概念が社会システムを考えていく上で限界に来ている」(平野) 「スペクタクルの蔓延の中で見失われている『個人の独自性』を取り戻す」(松井) 「人間はデータから脱出しなければならない」(山極) ◎「はじめに」より 爆発的に増える情報量とそれらを瞬時に検索するネット環境、 ビッグデータを駆使するコンピュータの発展にともなって、 僕らは「既になんでも知っている」かのようなイメージがあるが、果たしてそうだろうか。 逆に、より受動的で、自分の関心領域だけに閉じこもる人が多くなっているのではないか。 さらに、世界で何が起きているかよりも、国内の事象や 文化にだけ関心を向けている人も多いように思う。 そうした精神ならびに知性の不自由さから解き放たれるためにも、 異なる分野や言語を学ぶことには意味がある。 教養はリベラル・アーツの訳語だが、人が自由(リベラル)であるためには 技術と知恵(アーツ)がいる。異なるものを知らないと、人は自由になれない。 本書は「これから」をより良く生きるための現在進行形のリベラル・アーツ(教養)の 端緒に触れられるものになれればと意図している。

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