光文社作品一覧

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  • 甚を去る~御算用日記~
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    近江国丸池藩市橋家。花の道楽に耽る大殿の長重の後を継いだ長昭の代になって3年で、借財を返し、社倉米を2万石も積み上げた秘密は何なのか? そして、病届けを出して姿を見せない長昭の行方は? 友の早乙女一角とともに潜入した幕府御算用者の生田数之進は、御禁制の鉄砲に絡んだ陰謀の手がかりをつかんだ――。ますます人気絶頂の大好評シリーズ第12弾!
  • 駑馬十駕(どばじゅうが)~御算用日記~
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    老中首座・松平信明の策謀と、姿を見せぬ大藩の思惑。幕府御算用者の生田数之進が潜入した信濃国藤吉藩は、三派に分かれた御家騒動の渦中にあった。座敷牢に押し込められた前藩主・折原忠晴が守っているものは何か? そして、敵方に廻った竹馬の友との対決の行方は? 胸が熱くなる「人の情け」と、目から鱗の「千両智恵」がたっぷりつまった大好評シリーズ!
  • 前田太平記(上)雪の章
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    織田信長が本能寺で斃れたあと、前田利家は豊臣秀吉を立てて天下統一に向かう。〃義は君臣にして、情は朋友〃の間柄は生涯変わらず、すべての戦役に参加し、大老として政務を執る。秀吉没後も、彼は天下を窺う徳川家康の野心を抑え、幼主・秀頼を守り豊臣家のために肝胆を砕く。風雲急を告げる世に、利家に仕えて奮闘する兵法名人・富田越後守の剣が冴える。
  • 二度殺された三人の女
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    白昼、高級レストラン『モンブラン』で殺人が起きた! 夫と口論をしている最中、須川織枝が青酸カリを盛られたのだ。当然、夫の佑次に嫌疑がかかったが……。『モンブラン』経営者・青山星江のもとに、自称『怪人百面相』から五千万円を要求する脅迫状が届き、事態は急転。さらに、絞殺後に刺殺された、女性の死体が発見された! 謎また謎の人間ドラマ登場。
  • 首相官邸を爆破せよ!
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    自衛隊のF-15(イーグル)戦闘機が突如、首相官邸に向けてミサイルを発射。官邸は炎上! 辛うじて一命をとりとめたものの動揺する首相。自衛隊のクーデターなのか!? 犯行声明と脅迫状が届き、混迷を深める政府は、ついに対急進派エージェントとして、元自衛官・宇治雅史(うじまさし)を指名した。だが再びテロが……。闇に蠢(うごめ)くグループの真の狙いは何か。衝撃の長編スペクタクル!
  • 極秘ハイテク指令
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    日本のコンピュータ技術を、国際的産業スパイが狙っている。大手電機メーカーで起きた機密書類の盗難事件。警視庁外事課は、共産圏への非合法な先端技術流出を疑い、社員二人に疑惑の目を向けた。ヨーロッパでの行動が不審だった満田(まんだ)と、ベンチャー企業への転職を決意した藤野。しかし満田は殺された。罠に落ちた藤野は、身の危険にさらされながら真相を追った。(『極秘ICモスクワ指令』改題)
  • 「鋼鉄の鮫」作戦(アイアン・シャーク・プロジェクト)
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    ソ連原潜シャーク号が、三陸沖で原子炉故障を起こし沈没した。情報量の少ないソ連の軍備は、たとえその一片でも回収すれば莫大な価値がある。自衛隊の、極秘依頼を受けた極東サルベージ社の花井慎一郎は現場へ──たび重なる防害工作──はたして鋼鉄の鮫(アイアン・シャーク)は浮上できるか!? 米ソの熾烈(しれつ)な闘いを背景に描くハード冒険ロマン!
  • 最後の七日間
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    あと一週間で、輝かしきはずの二十一世紀。しかし世界は、経済恐慌や、コンピュータによる管理社会、そして核戦争の予感で荒(すさ)みきっていた。──明石刑事は、売春婦射殺事件を追って、殺人とテロ、難民やエイズ患者であふれた冬の東京をさまよい歩いた。闇に蠢(うごめ)く麻薬密輸組織! 迫真の筆致で描く近未来サスペンス力作!
  • 北海の亡命者
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    KGB内に隠然たる力をもつ副議長ターネフ将軍は、議長チェブリコフとの派閥争いに敗れハバロフスクへ左遷された。しかし、ターネフはその機会を待っていた。──KGBの大物の亡命をめぐる米ソの熾烈な諜報戦と、局地戦争の危機を描く、サスペンス・アクション小説の力作! 日本人CIAエージェントがカギを握る!?
  • 黒い国境
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    フリーランス記者・柏木邦彦が偶然手に入れた情報には、重大な秘密が隠されているようだった。謎の尾行者、彼らは警察を動かすほどの力を持っているのか? 真相を求め南アフリカに飛んだ柏木は、日本の大手商社と欧州の機械会社との黒い癒着をつきとめたが……。アフリカの武器密輸の内実を暴く迫真のサスペンス小説。
  • 消えた「亞細亞号」
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    昭和十年夏、満州。野望渦巻く大平原で、安達浩太と永坂雪子は出会った。浩太は特高警察に追われるアナーキスト、雪子は家出した世間知らずの財閥令嬢。大連へ向かう船中、殺害された男から渡された小さな包みから二人は満州皇帝の継承争いに巻き込まれた。包みの謎を追って新京へ向かう途中、満鉄の特急「亜細亜号」が……!?(『竜と剣』改題)
  • 大逆転!戦艦「大和」激闘す
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    日本に47年間駐留した在沖縄米軍司令部は撤退した。代わりに自衛隊の航空機・戦車が上陸するなか、沖縄は大型台風が直撃! 一夜明けると……1945年、自衛隊は沖縄上陸を目ざす米英艦隊に取り囲まれていた! 攻撃を仕掛ける米・ヘルキャットの編隊。全面降伏か徹底抗戦か。その頃戦艦大和は死を賭けて出撃! 大和・自衛隊と米空母の死闘を大迫力で描いたイフ戦記。
  • 大逆転!レイテ海戦
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    海上自衛隊の最新鋭潜水艦・〃おやしお〃は、原因不明の爆発に巻き込まれ、ソ連の潜水艦とともにタイム・スリップした。そこは太平洋戦争最大の海戦・レイテ海戦の真っ只中! 現状を把握できないソ連潜水艦は、海上に浮かぶ米空母に魚雷を撃ち込んだ。頭上には、戦艦大和ら連合艦隊を待ち受ける米機動部隊が……!? 海上自衛隊潜水艦の壮絶な苦闘がはじまった!
  • 大逆転!ミッドウェー海戦
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    1988(昭和63)年、米大統領諮問委員会は、TSSW(時空移動兵器/タイム・スペース・スリッピング・ウェポン)の実験として、46年前のミッドウェー海戦に調査用飛行機を派遣した。ところが、環太平洋演習(リムパック88)に参加中の日本の海上護衛艦四隻も過去の世界へ! その一隻が米潜水艦の魚雷で撃沈された。司令・明智は、日本連合艦隊救出を決意するが……? 最新鋭艦が史上名高い海戦で闘う長編スペクタクルの快作!
  • ポツダム三巨頭(トルーマン・チャーチル・スターリン)を消せ
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    1945年7月、ドイツの戦後処理、対日戦略等を協議するためにポツダムに連合国三首脳(トルーマン・チャーチル・スターリン)が会した。その頃、ドイツ駐在の日本陸軍残置諜報員・河村吾郎は、戦犯狩りの追及を逃れ、戦いの時をじっと待っていた。大胆にも三巨頭の暗殺を計画したのである。史実にのっとり、抜群のアイデアと卓越した構想力でパワフルに描いた力作!
  • ママに捧げる殺人
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    男をホテルの一室に誘い、征服欲を満足させた刹那、その生命(いのち)を奪う。目を覆うようなやり方で……。猟奇的な殺人を繰り返す美貌の女子大生・愛奈(まな)。一方、精神科医・知子(ともこ)は独自の分析から犯人像に一歩一歩近づいていく。ついにふたりが交錯したとき、新たな惨劇が! ダイエット、拒食症、SM、変身願望、家庭崩壊……現代人の心の闇を抉(えぐ)り出す衝撃作!
  • 三人の酒呑童子(上・下合冊版)
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    1巻880円 (税込)
    酒呑童子伝説を卒論のテーマに選んだ糸島英輔と延岡憲二は山林で、男の死体と3億円を発見! 二人は大金を持ち逃げしたが、延岡が殺害され死体が寺泊海岸で発見される。糸島は証券会社の新人女子社員・三輪山みどりに金の運用や始末の相談をするが、延岡が殺害された後、彼が惚れていたホステスが行方不明になったり、空(から)のトランクに切断死体が詰まっていたりと、怪事件が続出する。
  • 京都嵐山 三船まつりの殺人
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    新緑の京都。三船祭を見物する弁護士・藤波清香が殺人事件に遭遇! 殺された男の手から、一見平凡な扇が盗まれた。容疑者・枡本光雄の弁護を引き受けた清香は、二カ月前、芸能プロ社長・華岡が殺された事件を知る。なんと、その現場から唯一消えたのも扇だった。牡丹の絵柄の扇が事件の鍵を握る!?──芸者の修業をつんだ異色弁護士の手腕が冴える!
  • 奥嵯峨古道 吸血マドンナ~京都ホラー案内~
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    結婚式の前日、鳴海千鶴子の婚約者(フィアンセ)・三津林忠夫が京都・嵯峨野で蒸発。千鶴子の従姉で大学生の円藤鏡子は、後輩たちと現場に向かい、体じゅうの血を吸いとられた三津林の死体を発見した! まさか、吸血鬼? さらに不思議な惨劇が、彼の葬儀の最中にも起きた。京都ホラースポットを熟知する作者が、女子大生を主人公に書き下ろした傑作ホラー&サスペンス!
  • 京都先斗町殺人事件
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    祇園祭の夜、京都・鴨川べりの納涼床で奇怪な事件が起きた! 『月沢製薬』の宴会中、取締役の法務部長・鳴海正法が忽然と消えたのだ! しかも、彼のグラスからは青酸カリが検出された。死体なき殺人!?――捜査陣は『月沢製薬』のインサイダー取引との関連を追及するが、やがて第二の悲劇が……! 白熱する法廷シーン。
  • 偽証法廷
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    「私は殺していない!」――森岡栄太郎殺害事件の被告・片桐亘は法廷で、起訴事実を全面否認した。片桐のアリバイをめぐり、検事と弁護人が激しく対立! 両者が召喚した証人の証言は、ことごとく食い違った……。偽証しているのは誰か? 被告は無罪か? 公判の推移を冷静に見守る裁判官の眼を通して描いた法廷ミステリーの傑作!
  • 死  盗
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    母の形見の指輪と預金通帳を盗まれた。元刑事の探偵・大樹田(おおきだ)の下で働く静川小巻は、風俗嬢から相談を受けた。妻が危篤状態のため、大樹田は動きが取れない。調査を始めた小巻は、背後に国際的な犯罪組織があることを知る。が、裏切り者を粛清した組織は、核心に近づく小巻に対し、猛然と牙を剥いた! 国際化が進む犯罪組織の実態を抉(えぐ)る、傑作犯罪サスペンス!
  • 盗  撮
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    元刑事の探偵・大樹田(おおきだ)豊は元AV女優の静川小巻から依頼を受けた。失踪した後輩・室井美保を捜してほしいという。その直後、美保の友人が全裸死体で発見され、さらにもう一人の女が……。一方、小巻の部屋からは複数の盗聴器と隠しカメラが見つかった。姿の見えない犯人の真の標的(ターゲット)は誰なのか!? 都会の闇に巣くう犯罪者を描く、傑作ハード・サスペンス!
  • 無法刑事(アウトロー・デカ)
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    零細企業「高見商会」の経営者・高見荘司が、東京・新橋にある東勧銀行のキャッシュコーナーで射殺された。経営難から資金繰りに追われていた彼は、その日、従業員に渡す〃最後の給料〃を引き出していたところだった。痴情か怨恨か? だが、容疑者も射殺体で発見され、謎はしだいに深まっていく……。殺伐とした社会が生んだ冷酷な事件に刑事・烏丸がメスを入れる!
  • 贋者 (にせもの)
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    東京・新宿にあるコインランドリーの中から死体が発見された。身元は国際指名手配中の台湾マフィアの男と判明。翌日、西新宿署の加賀見城刑事に、「妻と娘を預かった」と、電話が入る。金目当ての誘拐か? だが、犯人は警察手帳の受け渡しを要求。指定された場所に加賀見は一人で向かうが……。犯人の真の目的は!? マフィアとの接点は……!? 息を呑む迫真の本格サスペンス。
  • 闇  金
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    極風会『真芝組』の組員が新宿・歌舞伎町に向かう途中、待ち伏せしていた3人組に射殺された。奪われた金は3億円。が、今度はその3人組が何者かに射殺される――。闇金を巡り、事件はしだいに謎を深めるが……。真芝組と反目する勢力・関東一心会・輪島組の報復か、それとも第三者の仕業か!? 金、コカイン、密造銃……。幾重にも絡み合う難事件に加賀見城刑事が挑む!
  • 快楽殺人鬼
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    「殺人は生きるためのゲーム。だが、私が負けることなどありえない――」。東京・新宿で、首と両手足が切断された子供の死体が発見された。犯人は人を殺すことにスリルを感じる異常性格者。そしてあたかも、警察に対する挑戦であるかのように次々とターゲットを定め、獲物に近づいていく……。エスカレートする妄想と狂気で弱者を襲う新型犯罪に刑事・扇山丈一が挑む!
  • 血液偽装殺人事件~DNA鑑定の死角~
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    鉄壁の防犯システムを誇る金融会社「あかつき商会」の社長・川俣徳一郎が殺害された! なぜ防犯システムは作動しなかったのか? 休暇中だった川俣が社内にいた理由とは!?――東京・蒲田署の若手警部・左保田は、DNA鑑定を駆使して証拠をつかんだ……重要証人が転落死する事件が起きた! 話題のDNA鑑定と緻密なトリック。医学界重鎮の本格推理。
  • 人体密室の犯罪
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    「胃と腸が、体の中で切断されている!」――高松病院院長・高松良一が腹部の激痛を訴え急死。手術にあたった医師たちは、奇怪な症状に戦慄した。医学界の常識を覆す奇病か、それとも殺人か? しかも、当夜の宿直・望月までが同じ症状で死亡した! 不可能犯罪に挑む吉松直樹だが、彼の身にも危機が……。 高名な医学者である著者が、奇抜なトリックで放つ本格推理。
  • 黒いペナント
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    球場は熱気に包まれていた。日本シリーズの開幕だ。観客の予想はラビッツの優勝。だが車引烈(くるまひきれつ)はエレファンツの勝利を信じる。彼はラビッツの名野手らを〃エラー1回50万円、三振1回10万円〃といった罠に掛けていた。八百長試合は果たして成功するか? 野球通だった有馬が、推理手法で読者を魅了した。その興奮がいま再び甦る!
  • ガラスの中の少女
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    靖代の高校で女子高生が男子に絞殺された。大学教授の沖中杉太郎は、娘の父として捌け口のない男の性欲の仕業と分析した。だが、沖中は実父ではない。教え子の妻と遺子の靖代が程なく中卒の工員と心中を! なぜ? この映画化で吉永小百合が成長し、今度は後藤久美子が挑戦。他に名作を四編収録。
  • 遺書配達人
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    昭和十九年夏、上海で発病した西山民次は死地に赴く十三人の遺書を預かり内地に戻った。息子の帰りを待ちきれず息絶えた『墓の女』から、本人に直接遺書を手渡すことになる『受取人なし』まで、西山の辿る八年間が十四話から成る。西山は有馬自身だ。「戦争体験の風化を厳しく告発した」という著者の言葉が新鮮に甦る名作!
  • 高杉晋作
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    吉田松陰門下である高杉晋作は、諸外国からの圧迫を目のあたりにして、日本の危機を痛感する。そこで彼は、長州藩の海軍力増大を目指し、身分にかかわらない「有志」による奇兵隊を結成した。討幕派の中心となって奮闘する晋作だが、肺結核を患って志半ばにして斃れる……。激動期、明治維新に尽くした救世主・高杉晋作の、波瀾の生涯を描く。(『晋作挙兵す』改題)
  • 黄金の鮫を追え~「最後のKGB」東京作戦~
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    KGBのブレンコフ大佐は、ゴルバチョフ大統領の指令に度胆を抜かれた。一部の党中央委員が国外へ持ち出したらしい四百十トンもの金塊の行方を探れというのだ。謎の鍵を握る商社を探っている最中、クーデターが勃発! 一方、遥か日本近海にはソ連原潜の不気味な巨影が! 正確な情報と調査、そして大胆な発想! 〃二十世紀最大の政変〃の核心に迫る傑作長編!
  • 恐怖の配当
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    湾岸戦争によって世界は新しい局面を切り開かれ、ソビエト体制の崩壊は、拍車をかけた。政治、経済、軍事は次なるバランスを求めてうごめいていた。――木暮勇、五十二歳。倒産により失業中の彼は、念願のアメリカ一人旅に出たが、思わぬ事件に巻き込まれた。中東の武器調達、米ソの暗部……〃秘密の領域〃に対し、木暮はその経験と知識を武器に死闘を開始した。
  • 撃  つ
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    自衛隊機が、日本領空に接近したロシア偵察機を誤って撃墜、ロシアと交戦状態に突入した。すでに日米安保条約を破棄、孤立していた日本に対し、ロシア軍は北陸地方に上陸。ロシア軍圧倒的優位の中、たった一人残された自衛隊の狙撃兵・次頭武顕(じとうたけあき)の熾烈な戦いが始まった! 戦場でしか生きられぬ男の孤独な戦いを圧倒的な筆致で描く、会心の冒険アクション小説!
  • 黄金戦線――聖王の遺産
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    お家復興の悲願に燃える、土佐一条家残党・段蔵は、四国の覇者・朝宗我部元親(ちょうそかべもとちか)から、阿波剣山に眠るというソロモン王の財宝探索を命じられた。お宝を餌に南蛮諸国を動かし、打倒豊臣を謀ろうというのだ。だが、既に噂を耳にした秀吉が動いている。一番乗りはどっちだ!? 豊富な資料を駆使して注目の新鋭が描く、壮大な一大伝奇巨編!
  • 他人(ひと)のパンを狙え
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    ホーム電業の影近三兄弟。長兄は社長、次弟は副社長、末弟の宗佑は常務で、アメリカ現地法人の社長をしていた。独身の宗佑は、秘書と恋仲になり、「自分が死んだら会社の株を100株贈与する」という遺書をつくってやった。数日後、女は消え、彼は謎の転落死を遂げた!? ベストセラー『十年後』の著者が、恐怖の企業買収社会の到来を予見!
  • 小説エネルギー戦争
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    東亜工大半導体研究所と芙蓉電機は太陽エネルギーの画期的商品化に成功した。ところが、プロジェクトの中心的存在だった東亜工大・青柳教授が変死をとげた!? 情報誌記者・水原純三は、真相を探りつつ、保守党の片浪幹事長の密命を受け、他社メーカーへの売り込み工作に乗り出す……! 詳細なデータで描く長編情報小説!
  • 武器商社
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    中堅商社・オリエンタル商事を襲う旋風! プラント契約に赴いた部長の変死、突然の契約破棄と株価の大暴落。さらに、美貌の女弁護士の株の買い占め。防戦一方の会社にあって、衣笠は上司・勝元とともに反撃に転ずるが、大株主の裏切りにあい、商事は〃死の商人〃の手に!? そして、意外な結末が……。企業推理、第一人者の傑作サスペンス!
  • 会社喰い(マージャー)
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    199X年。アメリカ企業の、日本産業への狙い射ちが横行している。和光電機のコンピューターシステムに侵入した形跡が見つかった。副社長は優秀な調査員に徹底的に調べさせる。が、次々と起こる奇怪な事件。和光電機は危機に……! ベストセラー『十年後』の著者が、マージャー(合併屋)、ヘッドハンター(首刈り)の暗躍する、10年後のビジネス界を鋭く描く!
  • 異端の殺し屋
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    「島田左近は、おいが斬る!」 薩摩藩の志士・田中新兵衛は、勤王派にとって仇敵である左近の暗殺を決意した。成功すれば、その報酬で、惚れた女郎小りんに会えるのだ。――果たして、示現流の一太刀で、見事、左近の首は宙に躍ったのだが……。 ともに「人斬り」と称された新兵衛と土佐藩の岡田以蔵。ふたりの悲劇を描いた標題作のほか、著者会心の時代小説集!
  • 日本海大海戦
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    「日露戦争当時のロシア士官・イワノフ大尉の日誌を調査してください」講演先で、春名吾郎は妖艶な謎の女・浦川ユキから古びた日誌を託された。ここに東郷平八郎率いる聯合艦隊の勝因と、財宝を積んだまま沈んだナヒモフ号の謎を解く鍵がある!? 日本海海戦にまつわる〃七つの謎〃を探る歴史推理の傑作!
  • 信長を操った男
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    群雄割拠し、非道罷りとおる戦国時代。血腥い争乱の世に、天下統一の凱歌を奏したのは、今川でも武田でもなく、冷酷な将・織田信長であった。桶狭間を血に染め、比叡山を炎の地獄絵図に変えた男……だが、信長の背後には、彼を操り、世を乱す怪しの幻術師・修羅丸がいた! かつてなき烈しい戦時を生きた梟雄たちと、夢幻の人世を描きだす、著者会心の大河小説。
  • 花嫁は二度眠る
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    山形県米沢の旧家蘇芳(すおう)家の当主カナが二度殺された! 喜寿の祝いの夜、犯人はカナを絞殺し、翌朝、さらに鴨居から吊ったのだ。 半年後、事件の目撃者・富樫幹夫が結婚式を挙げるのと同時に、挙式予定の従妹・貴詩が、その前夜、死体となって発見された。 鬼才が放つ奇抜なトリックと斬新な構成で描く本格推理の秀作!
  • 樹海のピラミッド
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    東アジア航測KKの小型双発機が富士山周辺で測量写真を撮り、余ったフィルムで青木ガ原の樹海を撮影した。翌日焼き上がった樹海の写真に、異物が写っていた。直ちに写真判読の権威に鑑定を依頼。結果は何とピラミッドだった。捜索のため樹海に入った者が目にした光景は!? 著者自ら操縦する航空機で、富士山を撮影して以来育んできた仮説を伝奇ロマンに結実!
  • 海の捜査官
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    鳥取県境港沖で捕獲された撞木鮫の体内から、人間の一部が発見された。おなじころ、新宿超高層ビルの浮世絵展示会で、時価二億円の〃歌麿の肉筆画〃が強奪され、犯人は屋上から姿を消した。境海上保安部の稲村、かたや、警視庁の江崎。二人は面子を賭け二つの事件を必死に追う……! 著者渾身の長編ミステリー!(『浮世絵殺人事件』改題)
  • 大韓航空007便
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    ルポライターの滝は、東名高速道路で、トラックの事故を目撃した。即死した運転手は、元自衛官〃木嶋一成〃という男だった。事故から半月後、大韓航空機事件が起きた。乗客名簿に〃木嶋一成〃の名前。滝が解明した、驚くべき事実は!? 自らも操縦桿を握る著者が、今なお謎の大事件を、新説で描破する、長編航空ミステリーの傑作!
  • 隠密爆撃機
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    一匹狼の空輸(フェリー)パイロット、天藤謙は、オーストラリアから名古屋までの小型双発機の空輸を請け負った。 ところが、出発地ではセスナ機が怪飛行物体と遭遇するという事件が起きていた。真相が解明されないまま、天藤は単身「謎の空域」に飛び出していった……。 自らも操縦棹を握る著者が放つ傑作航空ミステリー!
  • 謎の水上機
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    伊豆、新島沖で漂流中の小型機に、女の生首を発見。機内に操縦士の姿はなく、機体番号も登録されていなかった。一方、東京世田谷の新興宗教S教団会長宅に小型機が墜落。操縦士の計画的犯行だった。これら二つの事件の背後に、驚くべき事実が隠されていた!? 航空ミステリーの第一人者が鮮やかにフライトする本格推理の傑作!
  • 紀伊国屋文左衛門
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    荒れ狂う風波を衝いて、紀州みかんを江戸に運んだ文ぞう(のちの文左衛門)は、寛永寺根本中堂の用材調達に男の夢を賭け、力強くわが道を切り拓いて行く…。 時代小説の世界に、新風を吹きこんだ長編力作。
  • 信  虎
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    内戦に明け暮れ、飢饉や疫病に悩む甲斐は、乱国であった。十四歳で守護の地位に就いた武田信虎は、甲斐統一を目指し、苦闘の道を歩む。信玄の父であり、〃悪逆無道〃の汚名を被(き)せられた武将の悲劇を描く傑作。
  • 女の夜の声
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    隣室から夜な夜な聞こえる、女性の悦(よろこ)ぶ声――。陰気に見える隣りの男性が、妻のいない間に女性を連れこみ、絶頂に導いているらしい。有本(ありもと)は妬(ねた)ましさと羨(うらや)ましさに身もだえしつつ、誘惑に負け、毎夜、壁に耳をあてるのだったが……。用意された意外な結末とは?(表題作) 自分の気持ちと裏腹に猛(たけ)る欲望を、冷静に見つめつづけた著者の珠玉集。
  • 騒ぐ女・静かな女
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    「あしたならいいわ」という返事に、栄一(えいいち)は心底うろたえた。女ともだちの裕子(ゆうこ)がセックスの誘いに応じるなんて、期待すらしていなかったのだ。ただ、裕子は自分が不感症だと告白。それが原因で恋人から別れを告げられた、とも――。なるほどベッドの彼女は、一見「静かな女」のようだったが……(表題作)。〃女の真実〃は奈辺(なへん)にありや? 瑞々(みずみず)しくて切ない恋愛小説集。
  • 三人の秘密
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    (この人、男を欲しがっている)謙三の直感に狂いはなかった。夫・工藤が性的に淡泊だというやす子は、毎日のように謙三の若い体を求めてくる。最初の情事から三月(みつき)、うしろめたさも感じていた謙三に、工藤から衝撃的な申し出があった。ある理由から、妻をどんどん抱いてほしいというのだ(表題作)。女と男の心象が描く美しき細密画。
  • 夏の情熱
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    「あの気持ち良さは、これはもう何ともいいようがない」夏休みに帰省した中学生の赤井兵助(ひょうすけ)は、同い年の菊田次郎の初体験談を夜通し聞き、女体への憧れをふくらませた。そんな折り、未亡人・小林キミの美貌に惹かれる兵助は、無知ゆえの大胆な行動に出る……。奔放(ほんぽう)にして臆病(おくびょう)。揺れ動く思春期の少年を描いた、著者流ヰタ・セクスアリスの傑作長編!
  • 男女の原点
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    人は健康なら何歳で性の欲望に燃えても、異常ではないというのが著者の主張。大学生の稔(みのる)は若さの処理を未亡人の伯母に求めた。伯母は世間体を考え、稔を養子にする。だが稔は就職すると、職場のOLに求婚(プロポーズ)。男一人に女二人の奇妙な生活が始まるが、この異常事態がどう解決されるか。著者の見聞した多彩な愛のドラマを活写。
  • おんなの条件
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    小谷敬子は昼はOL、夜は大学生。明るい彼女に忌まわしい秘密がある。中学時代、遠戚の石崎淳に暴力で犯されたことだ。そのため、現在の恋人花田英昭の胸に素直に飛び込んでいけない。やがて敬子は完全結合がなく、処女であったと証明される。ところが今度は花田に困った噂が……。誰もが苦悩する結婚への道を探る恋愛傑作小説。
  • 狙 撃 者
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    山口組四代目が竹中正久に決まると、不満分子が一和会を結成し、狙撃班を編成したのは周知のとおり。風屋健三にも拳銃(チャカ)が手渡された。全身が慄いた。当日から竹中組長を追う。ところが、別の攻撃隊が先に組長を斃したのだ。風屋は獣のように吠え、泣き喚いた。この表題作を含めた七編で、著者はアウトローの心理と行動に肉迫する!
  • 第三の首領(ドン)
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    45口径拳銃が夜の銀座で火を噴いた。通行人が斃れた。狙われた関東会関口会長は車の床に伏せて難を避けた。襲撃隊は神戸の親和会相馬会長の一味。タレントの奪い合いからの怨みが高じたのだ。全面戦争となる。ところが関東会にソ連が、親和会に中国が〃第三の首領(ドン)〃よろしく武器と資金の援助を――。雄大な構想の新ヤクザ小説。(『六本木奇兵隊』改題)
  • 深海の鮫
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    ノンキャリアで大手都市銀行の支店長にのし上がった品川菊次は、倒産寸前の商社の再建にも成功する。暴力団と繋がりを持つ人間を抜擢し、勢いに乗って地上げに手を染めバブルを謳歌するが、次第に身動きが取れなくなってしまうのだった。そこへカネを食いちぎる〃鮫〃が言葉巧みに接近して……。裏の勢力が形を変えて表に進出。その恐るべき実態とは何か!?(『深海の鮫たち』改題)
  • 悪魔(サタン)の罠
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    元貿易会社OL島谷千代子の音信が突然途絶えて半年のち、母親のもとに、「お宅の娘(こ)は北海道に行きました」という不審な電話が入った。警察に捜査願が出されたが、杳として行方がわからない。ところが、失踪の背後に、奇怪な宗教団体『天宙教』の存在が浮かび上がってきた。その同じころ、米国ロスアンジェルスで、身元不明の、東洋人女性の死体が発見された!?
  • おれが撃つ
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    速水巡査部長と鎌田巡査のパトカーに、「銀行強盗!」の通報が入る。犯人は散弾銃で、すでに人を撃ち、銀行に籠もっていた。防弾チョッキは一着だけ。「部長どうぞ」と鎌田は譲り、犯人に迫った。途端に散弾銃が火を噴き、鎌田が崩れた。現場は立入り禁止となる。だが速水は復讐に燃え、中華料理店の出前に化けて裏口から犯人に向かう。著者の正義感と娯楽性が横溢する一冊。
  • 東京コカイン作戦
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    押収したビデオにはコカインを吸い、快楽に酔う裸女が写っていた。新宮俊介は思わず瞠目する。彼は警察庁直轄・極秘麻薬捜査機関から特に選ばれた剛腕の国際秘密捜査員。新宮はまず裏ビデオ屋に変身して獲物を追う。間もなく南米コロンビアの世界最大のコカイン密輸組織が、日本の経済界・新興宗教・暴力団をマーケットに狙う策略を知った。新宮の死闘がつづく。(『麻薬捜査官ジャガー3』改題)
  • 愛と死の極道戦争
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    「二人で殴り込みをかけるんや」 妻の幸恵が、夫の慎吾を誘った。幸恵は和田組の平凡な極道の娘で28歳。5歳年下の慎吾と新婚の愛欲に溺れている。そのとき恩人の若頭補佐が宿敵三輪組の狙撃を受けた。「いざ復讐!」と幸恵がバイクで飛び出し、慎吾は背後で拳銃(チャカ)を握る。うまくいけば出世の望みもなくはない。だが、二人を怖い罠が待つ……! 興奮渦巻く「極道戦争」傑作集(オムニバス)。
  • 暴力団の兵士たち
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    奇襲の乱射。賭場荒らしの四人は蜂の巣にされた。だが、この四人は日本最大の暴力団・山菱組の最下部組織に属する兵士だった。狙撃したのは博打一筋の小暴力団・花田組の兵士。山菱組は代紋のメンツかけ、花田組は極道の仁義で戦う。血みどろな抗争。不利な花田組が大逆転を図るには、山菱組の首領(ドン)を殺るしかない……。暴力団(アウトロー)小説の権威が底辺から捉えた迫真小説。
  • 驚愕の犯人
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    地方都市のキャバレーで猟銃が乱射され、死者や怪我人が出た。犯人は逃走。派出所の宮田巡査にも検問指令が下った。実家(さと)に帰省中の妻、みさ子は事件を知り、三歳の子を背に夜の山道を駆ける。と、犯人が出現! みさ子は凌辱の受ける隙に傍らの猟銃を奪い、驚く男を蜂の巣に……(表題作)。犯人の挙動を凝視する迫真の傑作集。
  • 組長射殺
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    「会長が頭を撃たれて即死!」の情報が吉備組の事務所を動転させた。吉備兼造はハワイから恋人を招き、東京見物の最中だった。襲撃者は宿敵槌田組の猛者たち。当然、復讐戦が練られたが、警察の監視は厳しい。すると槌田組長が前親分の墓参で熊本へ飛ぶという。吉備組の蒲田啓一は搭乗員の前で空港へ潜入! 手汗握る力作を精選。
  • 極道の娘
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    天保健児(てんぽけんじ)は日本一を誇るヤクザ組織古座組系西岡組の若頭。私大を中退、海外で鍛えてきた腕を買われたのだ。天保は期待どおり宿敵からゴッソリ拳銃 (チャカ)を強奪。この男前(ハンサム)に同系各組長たちの娘、奈津、真理子、早苗が熱をあげた。やがて首領(ドン)古座一義が死に、跡目争いは凄絶な戦いとなる。天保の生命(いのち)は? 三人の娘たちの運命は?
  • わが王国の住人たち
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    ムツゴロウの動物王国には、実に個性豊かな若者たちが集まる。自称動物博士、家出娘、そしてときには外人もいる。そんな人たちが、動物との交流を深めるなかで展開する、おかしくて、心温まるドラマの数々……。優しく、またチョット厄介な、愛すべき王国の人間と動物たちの生態(?)を、ムツゴロウが活写する生きた人間博物誌!
  • 彼 方 へ
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    「あなたが陸地で、私が島。互いをつなぐ道は限られたときにしか出現しない」。修学旅行でバスガイドと学生として知り合った蕗子(ふきこ)と私。大学卒業まぎわ、二人は鹿児島の陸繋砂洲(トンボロ)に取り残された(「トンボロ」)。失踪した父を追い、辿り着いた無限に部屋数のあるホテルでの奇妙な出来事(「無限ホテル」)。現実が揺らぐ瞬間のきらめきを鮮やかに描く珠玉の小説集。
  • 透明な方舟
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    二十六年前、飛騨白川郷。十二歳の私が住む合掌造りの家は、赤い炎に包まれ崩れ落ちた。焼け跡からは、父母の遺体が。火事は私の心までも焼き焦がした。……今、私の眼前に、その家が当時のままに現れた。技術が作り出した仮想現実。そこには父と母、そして〃彼女〃もいた。浮かび上がる苦い真実に私は……。〃祈り〃と〃救い〃――幸福の「明日」を問う表題作ほか全四編!
  • 雨 の 扉
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    「雨さえ降れば……」「そう思っているうちは、あなたはここからは抜け出せない。雨なんて、自分で降らせるものよ」迷っている時間などない。自分で決めたことを信じて歩きつづけなければ……。絡み合う時空と人物が、読む者を心地好く幻惑する。人生の境目で、気づけば何かを失っているやるせなさと、それを乗り越える興奮を贈る、切なく温かい恋愛物語。
  • 紅蓮(ぐれん)の毒~薬売り・辻村の探偵行~
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    昭和初頭、越中富山の薬売り・辻村が遭遇する難事件の数々! 宴会のさなか、青年が毒殺された! 嫌疑をかけられる辻村は、やがて、ある女中の報われぬ思いを知る……(「毒の行方」)。花に興味のない独身の新聞記者が妙義山で遭難した。さくらそうを採りに行っていたという。なぜ──?(「紅蓮乙女」)男女の愛憎、人生の機微を活写した味わい深い推理物語!
  • 折鶴が知った…
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    「結婚を延期したい」――婚約中の若き画家・鶴沢から突然言われた京子。過去を知られたのだろうか? 利根川へ旅立った彼から次々に届けられる謎の絵葉書。そして、彼は犬吠埼から墜死! その死に不審を抱いた京子は利根川を訪れる。しかし、彼女の行く手には思わぬ陥穽が……!? 利根川の風物を背景に描く推理ロマンの傑作!
  • 女怪盗が盗まれた
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    私鉄沿線のとあるマンション。彼女の部屋で二人きり、ぼくらは楽しい一夜を過ごすはずだった。ところが、ひょんなことから女泥棒を捕まえてしまった! しかも、マンションの住人の中に共犯者がいるらしい。とりあえず朝まで、女泥棒をマンションにおいてやることになったが、それが殺人事件の幕開きだった! 謎解きの興味を満喫できる全七編。贅沢な傑作推理小説集!
  • チャップリンを撃て
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    昭和七年五月十五日、海軍青年将校らのクーデターが勃発! 犬養毅首相が暗殺された。いわゆる五・十五事件である。この日本中を震撼させた事件の陰にもう一つの企てがあった。折りから来日中の世界的喜劇俳優、チャップリンの暗殺計画である! この二つの出来事には恐るべき接点が……!? 軍部独裁へ傾斜していく日本の歴史の暗部を照射した傑作歴史サスペンス!
  • 赤い蛍は死の匂い
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    「あなたは人を殺した――」ホステス塚本沙枝のもとに突然の脅迫状が! 沙枝は十六年前、男女二人を殺害していたのだ。沙枝は怯えて脅迫状の奇妙な要求に応じる。一方、殺された女の妹裕子は、姉殺しの真相を追い、沙枝に嫌疑をかけるが、沙枝には鉄壁のアリバイが!? 無類のサスペンスでミステリーの妙味を堪能させる傑作!
  • 山頭火 うしろ姿の殺人
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    漂白の俳人山頭火を研究していた老作家が殺された! しかも、厳重に保管された遺稿の文字が消されて……。さらに、ただ一人遺稿の内容を知る女性編集者が失踪。遺稿に秘められた山頭火の謎とは何か? 事件に疑問を持った女性編集者の同僚は、山頭火の足跡を追って、中国路へ向かう! 文学史の謎と推理を融合した傑作!
  • 血 風 峠
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    正天狗流を受け継ぐ若き美貌の剣士・千種小太郎。非凡な剣の才から繰り出す「神明一文字突き」で向かうところ敵なし。尊皇攘夷を叫び決起した水戸藩の過激派・天狗党に参加した小太郎は獅子奮迅の活躍を見せる! 小太郎に一途な思いを寄せる可憐な乙女・千世と艶やかな町娘・みはるが、戦火をくぐり天狗党の後を追う。血風吹き荒ぶ剣と青春の物語!
  • 妻を怖れる剣士
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    江戸での御前試合のため、沼田藩から五人の若い剣士が旅立った。試合は好首尾に終わったが、剣士たちは華の吉原でおいらん遊びの楽しさを知ってしまう。「我が城下にも小吉原を!」の要求で、藩内に奥方連も巻き込んだ騒動が起こって……。強いばかりが剣豪ではない。表題作など、血のかよった九人の剣士たちのほほえましい人間性に迫る異色の傑作剣士小説集!
  • 幕府パリで戦う
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    維新前夜――慶応三年。渋沢篤太夫(栄一)は、パリ万国博覧会日本代表・徳川昭武(慶喜の弟)に随行、横浜を出帆した。パリの博覧会場には既に〃幕府、日本を代表し得ず〃という薩摩=英国(イギリス)の工作が、施されていた。隠密とスパイの凄まじい暗闘! 若き貴公子・昭武と異国の乙女との淡い恋……。渋沢ら家臣団が、花のパリを舞台に必死の戦闘を繰り広げる維新秘録!
  • 裁きの石牢
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    岡豊(おこう)城の城主は、城内に石牢を設け、みずから裁く罪人を入れておいた。そして、裁きの場では、神のごとく罪人の胸中を察し、空恐ろしいまでに罪状の虚実を看破した。領民は不思議がり、その〃裁きの石牢〃は、感謝と畏怖の象徴となっていた……。善政の裏にこめられた恐るべき領主の秘密の企みとは何か? 戦国乱世の無常を描く苛烈悲痛の残酷武芸譚!
  • 上杉謙信
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    生まれながらの戦巧者にして天才的な武将上杉景虎(後の謙信)。戦塵の中に生き、合戦の勝利と、家名の再興以外には何も考えたことのない青年武将。彼は、父亡き後、柔弱な兄晴景に代わり、義侠の武人としての誇りを貫いていた! そんな景虎の人生に、ただ一点明るくともる灯……それは、ある清純な乙女との出会いだった。「不犯(ふぼん)の聖将」の半生をえがく!
  • 欲望の女相続人
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    優秀なる生活設計診断士(ファイナンシャル・プランナー)・舞鶴順平。絶妙のテクニックで女性を幸福の境地へといたらしめる彼を、人は導淫師と呼ぶ。舞鶴は、未亡人・壇上三千絵(だんじょうみちえ)から、ベッドの上で調査依頼を受けた。「祖父が遺言状作成をした際の証人3人は嘘をついているのではないか」と……。さいわいなことに、疑惑の証人たちは、美貌の女性ばかりだ! 女の夢、男の夢を叶える物語。
  • 新宿欲望探偵
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    草薙凰介(くさなぎおうすけ)は、元刑事。歌舞伎町の揉(も)め事を解決する、いわば「新宿私設警察」だ。ある夜、雨の中とびこんだ店で、異変が! 怪しげな連中に、店の女が拉致(らち)されそうになったのだ。窮地(きゅうち)を救った凰介は、彼女の部屋で情交を結んだ後、衝撃の事実を聞いた……。欲望渦巻く街・新宿。事件の裏には常に、男と女の情念の絡みがある。圧倒的興奮! 長編官能サスペンス。
  • 風のかたみ
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    2年前に大学を退官した木島が美奈子に再会したのは、イタリア・ミラノ郊外の修道院でだった。はじめて一夜を共にした翌朝、美奈子は風のように消えてしまった。「神さまに感謝しなくっちゃ」。彼女の口癖の苦い意味をのちに知った木島の胸に、愛しさがこみ上げる(「風のかたみ」)。懐かしい風景、昔日の心の傷――せつない人間模様を描く8つの作品を収録。
  • 大久保利通
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    水と火のごとく相反する性格を持ちながら、固い友情に結ばれた大久保と西郷。倒幕運動を推進し、維新の大業を成すが、「征韓論」をめぐって激しく対立。歴史を大きく動かした大久保利通の足跡を描く長編傑作。
  • 寺田屋おとせ
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    京の伏見で船宿・寺田屋を営むおとせ。黒船以来、世相は風雲急を告げ、薩摩藩御定宿の寺田屋にも若き勤王の志士たちが集う。おとせは彼らの面倒をみるが、その中に、土佐の脱藩浪人・坂本龍馬の姿もあった。
  • 少年と拳銃
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    今津少年は、本気で撃った! 友人の安田少年は鞠のように飛んだ。静かな渓谷である。今津は、実業家で弁護士の安田の家に駆けつけ、「彼がお宅から持ち出した拳銃で重傷を…」と告げた。父親と角刈りの男が現場へ急いだ。今津少年は再び至近距離から二人を撃殺!! 少年をここまで激昂させた動機とは? 直木賞作家が社会の盲点を撃つ表題作ほか四編の秀作。
  • 香色代理人
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    太田桐子が主婦売春の組織に入ったのは、重い住宅ローン返済のためである。相手の男性は、地位や年金や財産に恵まれた孤老ばかり。桐子は30代の夫より生彩のある老人に瞠目しながら裸身をさらす。やがて主宰者の水本京子が検挙され、服役。その間、桐子は水本の代わりに組織の経営を企むが、思いがけない陥穽が仕組まれていた。
  • 白い血が流れる~覚醒剤の白地獄~
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    誰かが来る。玄関のノブが回転した。浄子(きよこ)は、その金具が外され、あいた穴から毒矢が心臓を貫く恐怖に震えた。慌てて注射器に覚醒剤を吸い上げ腕に打つ。幻聴・幻覚はひどくなるばかりだ。覚醒剤患者は激増中。ことに主婦の廃人化が話題を呼んでいる。平穏な生活が白濁の液体で崩壊する過程を現実に即して追う犯罪小説傑作集。
  • タイホされたし度胸なし
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    インコと金融業者が殺された。次に亀とブティック女性経営者。怪事件発生に、精力絶倫探偵・中堂鈴之助とその助手で欲望むき出しの女子大生・色田姫子が動き始めたが……。自分を犯人と思い込む恐妻家、悩める暴力団組長、正義のヒーローを夢見る巡査に、家出妻や女装少年が入り乱れての大騒動。果たして真犯人は!? 軽妙ななかに、人間心理を深く衝いた快作。
  • 蜃気楼を追う男
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    ローマで観光ガイドを生業とする〃俺〃がチュニジアに来たのは、骨休めが目的だった。しかしそこで、事件に巻き込まれた。白人女性を拉致しようとする男たち。俺と、そこで知り合った日系青年は、助けようとして果たせなかった。翌日、その女の死体が発見されてから、俺と青年に口封じの魔手が……。(表題作) パリ、東京、チェニス、事件との遭遇。珠玉のハードボイルド。
  • 野薔薇の殺人者~深夜のコンビニ事件簿~
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    「私」中里雄一は、コンビニエンス・ストアの店員である。深夜に事件が舞い込み、行き掛りで「探偵」を引き受けることがよくある。監禁された娘の救出、ニセ札偽造団にまつわる殺人……他人事には首をつっこまない、が身上の私が、いつも事件に深入りしてしまう。――冒険小説、恋愛小説でも才能を発揮し、大作、傑作を発表する著者が描く、ハード・ボイルドという原点。
  • 遠い殺人者
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    雨の六本木。そのバーで偶然旧友と出会い、加賀郁夫の記憶はあの時代へと遡った。およそ青春と呼べるものではなかった時代、仲間たち。……マリーと自称する美女をめぐって、仲間の一人が殺され、彼らは抜き差しならない事態に巻き込まれたのだ。学生運動の嵐、ミニスカート、ロックバンド。1969年に少年たちを襲った謎の事件!? 冒険とサスペンスあふれる傑作。(『明日なんて知らない』改題)
  • ガールズ・トーク~それぞれの恋、幸せの探し方~
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    5人の仲のよい幼なじみのOLたち。そのうちの一人、亜矢子が突然の見合い結婚宣言。しかし、これまでの亜矢子の騒動を知る4人は、複雑な気持ちで披露宴に臨むのだった……。5人の幼友達の友情、それぞれの、恋に結婚に揺れ動く心を通じて、女性にとっての本当の幸せの探し方を描いた新感覚ドラマ。
  • トマトの味噌汁~食べ物大好きエッセイ~
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    「大好きなトマトの味噌汁!? その究極の食べ方は?」「思い出の五目中華そばはいずこに?」「卵料理に関する考察、そして、卵かけご飯の最高の友とは?」――幼い頃から食べることに眼がなかった著者が探し、食し、作った、美味しいものへ、愛情と感動をこめて、書きつづる! 食べることの楽しさをとことん追求した、くいしんぼエッセイ!
  • 金色夜叉殺人事件
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    20年余り前、熱海の海岸で心中未遂があった。現在ではサンビーチと呼ばれる海水浴場に面して建つ、名門ホテルの息子・光一と老舗旅館の娘・三和子だった。今はそれぞれ社長、女将の立場になっているが、交流は途絶えていた。そんなある日、光一の愛娘・照子の全裸死体が、三和子の旅館で発見された!? 熱海に在(あ)って健筆を振るった推理界の重鎮が、「怨(えん)」を描く!
  • お耳役檜十三郎捕物帖
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    将軍家斉の姫君が天降るのはどの藩か? 自藩の財政危機も招きかねない一大事の真相を究明すべく、秋田藩の〃情報官〃であるお耳役・檜十三郎の大仕事が開始された! 推理界の重鎮が放つ時代小説の快作!

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