伝承作品一覧

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  • 宋代司法制度研究
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    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 【内容紹介・目次・著者略歴】 中国社会は宋代に入り急激に新しい展開をとげる。法制の面でも、唐代高度に発達した律令とて、新しい現実に適応するため様々な変更を余儀なくされた。本書は、唐以前および元以降の歴史を踏まえつつ、宋代三百年の司法官制の全体を、現存史料に即し、詳細に描き出した第一級の学術書。唐宋変革の問題に正面から立ち向かうとともに、無意識に陥りがちな西洋近代の法観念または現代的法感覚の類推による理解から脱却する必要性を強調、前近代中国の法に固有な性格を浮き彫りにする。また、昨今失われつつある基礎知識の伝承をも試み、若手研究者にも多くの示唆を与えるにちがいない。日本学士院賞受賞。 【目次より】 弁言 第一部 宋代の司法制度 第一章 地方の司法行政(一) 県 第二章 地方の司法行政(二) 府州 第三章 地方の司法行政(三) 路 第四章 国都開封府の司法問題 第五章 中央政府の司法制度(一) 刑部と大理寺 第六章 中央政府の司法制度(二) 御史台と司法問題 第七章 宋代の法官と試法 第二部 宋代法制の諸問題 第一章 宋代官員の処罰 刑は大夫に上らず 第二章 罰俸制度の展開旧中国における懲戒 第三章 宋代の贖銅と罰銅 官員懲戒のひとこま 第四章 公罪・私罪の一考察 宋代の事例を中心として 第五章 唐宋時代の法典編纂 律令格式と勅令格式 あとがき ※この商品は紙の書籍のページを画像にした電子書籍です。文字だけを拡大することはできませんので、タブレットサイズの端末での閲読を推奨します。また、文字列のハイライトや検索、辞書の参照、引用などの機能も使用できません。 梅原 郁 1934~ 2020年。東洋史学者。京都大学名誉教授。京都大学文学部史学科東洋史学卒業、同大学院文学研究科博士課程単位取得退学。文学博士。専門は、中国史、宋代史。 著書に、『文天祥「中国人物叢書」』『図説 中国の歴史 5 宋王朝と新文化』『宋代官僚制度研究』『中国の群雄8 亡国の皇帝』(共著)『皇帝政治と中国』『宋代司法制度研究』など、 訳書に、沈括『夢渓筆談(全3巻)』孟元老『東京夢華録 宋代の都市と生活』(共訳注)『名公書判清明集』朱熹『宋名臣言行録』班固『漢書食貨・地理・溝洫志』(共訳注)呉自牧『夢粱録 南宋臨安繁盛記(全3巻)』2000『訳注 中国近世刑法志(上下)』などがある。
  • 『宇治拾遺物語』「世俗説話」の研究
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    1巻14,300円 (税込)
    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 前著『「宇治拾遺物語」表現の研究』で展開した説話分析の理論に基づき、本作個別の説話が外来の伝承を受容する時、信仰や宗教的宇宙像を稀薄化させる代わりに、可視的な世俗の物語に変容し、倫理規範と核とする物語を創出していることを解明。
  • 宮廷詩人 菅原道真
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    1巻13,750円 (税込)
    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 説話・民間伝承等で知られる虚像をはがして、『菅家文草』・『菅家後集』及び宇多・醐醍朝の宮廷行事の実態と、宴詩の意義の解析から道真という宮廷詩人の詩境詩観を究明。
  • ハンガリーのギリシア・カトリック教会 伝承と展望
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    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 【内容紹介・目次・著者略歴】 中・東欧におけるギリシア・カトリック教会は、ビザンティン典礼と東方教会法に従いつつ、ローマ教皇の首位権を認めるカトリック教会の一組織である。本書はわが国で初めてその歴史・教会法・典礼・神学を紹介し、その本質が「十字架上の聖体論」にあることを指摘。この聖体共同体からの光を源に、古典文献学・古代学・聖書解釈・教父学の分野に展望を披くと共に、仏教・神道など東洋思想に対してもこの共同体を基点に意義づけを試みる。さらには仏教に旧約的意味づけを与えて、中欧研究や古典古代学・神学のみならず異文化理解や宗教間対話にも重大な示唆をもたらす画期的業績。 【目次より】 第 I 編 伝承 ハンガリーのギリシア・カトリック教会総説 第1部 教会史と教会法 第1章 伝承と国際性 ハンガリーのギリシア・カトリック教会 第2章 スロヴァキアの春 『東方教会法典』の規定と現代の「殉教者」たち 第3章 聖バジリオ修道会の形成と展開 ハンガリーの場合を中心に 第4章 東方カノン法の世界へ クラクフからの法比較論的断想 第5章 『東方教会法典』の神学 「十字架上の聖体」の内的構造 補論1 中欧概観 旅の記録 第2部 典礼と神学 第6章 ビザンティン典礼による聖体祭儀の神学 第7章 「テュピコン」をめぐる神学 修道院典礼から司教区の典礼へ 第8章 「聖週間」から「光の週」へ 補論2 欧米文化研究におけるハンガリー語の意義 語順を中心に 第 II 編 展望 古典古代学に向けて 第3部 文献学・古代学・教父学 第9章 ビザンティン世界における「知」の共同体的構造 第10章 マーチャーシュ王とコルヴィナ文庫 15世紀ハンガリーの栄華 第11章 ヘロドトスの「父性」 「東方予型論」に向けて 第12章 ヘロドトスの射程 普遍史・他者性・予型論 第13章 モプスエスティアのテオドロスにおける予型論の射程 典礼と聖書解釈の接点 第14章 アレクサンドリアのクレメンスにおける「訓導者」 第15章 アレクサンドリアのクレメンスにおける「覚智者」 第4部 東方予型論 第16章 「即身成仏」と「神化」  東方キリスト教神学から見た密教思想 第17章 「三密」と「三位一体」 密教とビザンツ神学における「言葉」の位置と意義 第18章 「般若」と「認識」 菩薩行と東方教会神学 第19章 慈雲『南海寄帰内法伝解纜鈔』の現代的意義 「動詞語根からの古典古代学」に向けて 第20章 慈雲と華厳思想 「古典古代学基礎論」のために 結章 戒体と聖体 旧約としての仏教 あとがき ※この商品は紙の書籍のページを画像にした電子書籍です。文字だけを拡大することはできませんので、タブレットサイズの端末での閲読を推奨します。また、文字列のハイライトや検索、辞書の参照、引用などの機能も使用できません。 秋山 学 1963年生まれ。筑波大学教授。東京大学文学部、同大学院人文科学研究科西洋古典学専攻修士課程、総合文化研究科超域文化科学専攻博士課程修了。博士(学術)。専門は、西洋古典学、地中海学、教父学。 著書に、『教父と古典解釈』『慈雲尊者と悉曇学―自筆本『法華陀羅尼略解』と「梵学津梁」の世界』『ハンガリーのギリシア・カトリック教会』など、 共訳書に、『ニュッサのグレゴリオス』『中世思想原典集成2 盛期ギリシア教父』『中世思想原典集成1 初期ギリシア教父』『ギリシア文学概説』『中世思想原典集成20 近世のスコラ学』などがある。
  • 台密の研究
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    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 【内容紹介・目次・著者略歴】 唐と日本の密教史・密教学の膨大な研究成果を踏まえて、天台宗における密教である台密を、テキストに即して考察した研究成果。 【目次より】 序 緒言 一 台密研究の問題点 二 本論の構成 第一編 台密の基礎的諸問題 第一章 古雑密と陀羅尼 一 古雑密について 二 陀羅尼と呪と三昧 第二章 天台における「秘密」義 一 「秘密」の語義とその不妄授 二 化儀の秘密 三 経論疏における「秘密」義 第三章 五大院安然における「秘密」義 一 「秘密」の六義 二 その解釈 三 法体微密と本覚讚 など 第四章 阿字本不生と法身説法 一 純密における阿字本不生 二 六朝以降の阿字説 三 天台における阿字本不生 など 第五章 四種三昧と密敦 一 序言 二 智顕における四種三昧 三 唐以後における懺法と密敦 など 第六章 佛頂系の密数 一 序言 二 佛頂系の経典・儀軌 三 佛頂輪王について など 第七章 純密と雑密 一 問題の所在 二 純密と雑密の区分 三 三学録における分類 など 第二篇 三部の密数とその形成 第一章 伝教大師最澄と密経 一 序言 二 入唐将来の密数 三 三部三昧耶の印信 など 〇 大悲胎蔵 第二章 大日義義釈と天台義 一 序言 二 字輪観について 三 阿字の旋轉 など 第三章 胎蔵界の念誦儀軌と曼荼羅 一 序言 二 略儀軌の諸問題 三 廣儀軌の伝承と曼荼羅 など 〇 金剛界 第四章 金剛頂経とその註疏 一 金剛頂経の伝承と註解 二 数王経と略出経の異本 三 金剛頂略出経の検討 など 第五章 金剛界の儀軌 一 円仁と金剛界記 二 円珍と金剛喩伽記 三 安然と金剛界対受記 第六章 金剛界曼荼羅の様態と諸説 一 序言 二 対受記における四玄印説 三 円珍の説 など 〇 蘇悉地 第七章 蘇悉地の源流と展開 一 蘇悉地の源流 二 蘇悉地の形成 三 慈円の佛眼信仰 など 第八章 東密における蘇悉地 一 序言 二 三部の伝承説 三 印信をめぐる諸問題 ※この商品は紙の書籍のページを画像にした電子書籍です。文字だけを拡大することはできませんので、タブレットサイズの端末での閲読を推奨します。また、文字列のハイライトや検索、辞書の参照、引用などの機能も使用できません。 三崎 良周 1921-2010年。仏教学者。天台宗の僧侶。早稲田大学名誉教授。 早稲田大学文学部卒。文学博士。 著書に、『台密の研究』『密教と神祇思想』『台密の理論と実践』など、 編・校注書に、『仏教思想とその展開 日本・中国』(編)『新国訳大蔵経 密教部 2 蘇悉地経・蘇婆呼童子経・十一面神呪心経』(共校注)などがある。
  • カバラ ユダヤ教思想の統一性と永続性
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    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 【内容紹介・目次・著者略歴】 ラバンであり導師と仰がれる著者が、歴史と自然・存在と虚無の問題を語りかける。 【目次より】 凡例 序 第一部 『カバラ』の統一性 第一章 伝承、法、歴史 『カバラ』と歴史 啓示と法 歴史と法 言葉と伝承 書かれた法と口伝法 口伝『トーラー』の力動性 法の神秘 文書の背理 書かれた伝承と口伝承 忘却からの保護 二つの『トーラー』の編年的順序 言葉と文書 思想の「集中化」 絶対への渇望と絶対に対する恐れ 智者の謙遜 人格性と普遍性 匿名の理想、世代の貢献 『カバラ』の人格的要素 「ハラハ」と「アガダ」 「メクバル」という言葉 「セミハ」:叙任、按手 伝統と革新 「今日」の価値 第二章 歴史、自然、トーラー 世界と『トーラー」の更新 更新の二重の次元 時における進歩 天の『トーラー』と地の「トーラー』 古さと新しさ 「ヒドゥシュ」、過去の現在化 論争についてのカバラ的観念 人格の独立性と共同の探求 伝承の権威と解釈の自由 人間的『トーラー』に向かって 人間の知的道徳的至高性 個人的責任と共同体的規律 共同体的至高性 『トーラー』、共同体的遺産と個人的征服 『カバラ』の継続性 『カバラ』の統一性、イスラエルの歴史の普遍性 相補性の原則 合理的知識と神秘主義的知識 歴史:統一と二元論 垂直的相補性 「ツァディク」の生の理想 禁欲主義の価値 瞑想的志向性と道徳的志向性 『カバラ』の内的統一性 第二部 『カバラ』の教義 第一章 人から神へ 神の知識 神と出会うために 神の現実 信仰、疑問、従順 科学的思想と『カバラ』の思想 哲学の神と『カバラ』の神 神の経験 神の確実性 心 人格的な、完全な、しかし決定的でない信仰 信仰と理性 信仰と意志 人間中心主義と人間の責任 謎と探求 主張と質問 言葉と沈黙、驚嘆と服従 「シェマ ユダヤ教の『アイン』とヒンズー教の無、神概念のヘブル的否定とギリシャ的肯定 「エムナ」:盲目と明晰 知識と感情、視覚と行為 「ハムシャハ」の両極性 『アイン』から『アニ』へ:非人格的否定から人格的肯定へ 奇跡の意味 『トーラー』、自然の鍵 『トーラー』による神の知覚 『トーラー』の学問 『トーラー』の直接的意味 神の意志と人間の意志 創造 存在から虚無へ 第二章 神から人間へ 虚無から存在へ 知恵と愛、意志と喜び 「ヘセド」と「エメト」 思想 言葉 『ルーアッハ』と『レアッハ』 光り 「ツィムツム」 矛盾のイメージ 表象、真理、人格 『無限』の引き上げと容器の破裂 世界の神への返還 用語解説 注 *印付き番号の注 注(原著者の脚注) 訳者あとがき ※この商品は紙の書籍のページを画像にした電子書籍です。文字だけを拡大することはできませんので、タブレットサイズの端末での閲読を推奨します。また、文字列のハイライトや検索、辞書の参照、引用などの機能も使用できません。 サフラン,A 1910年生まれ。ジュネーブ大学で永くカバラを講じた大ラバン。欧州で尊敬される導師であり、ミドラシュ、タルムド、ゾハルなどユダヤ伝承の蓄積を通し、歴史と自然・存在と虚無の問題を自らの溢れる内部から語りかけ、ゆさぶる神と人の根源問題を呈示する。
  • 古代物語研究序説
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    1巻9,900円 (税込)
    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 竹取物語から源氏物語に至る現存の古代作り物語が、すべて先行の伝承説話の型を構想の枠組みとして持っていたことを論証する。
  • ヘブライズム法思想の源流
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    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 【内容紹介・目次・著者略歴】 前6世紀、南ユダ王国滅亡によりバビロン補囚を余儀なくされたイスラエル。その困難な状況下、史家たちは申命記法典を編纂するとともに、列王記までの歴史書を完成させるに至った。モーセの戒めを基にする申命記は、契約という法手続きで神に帰依する契約思想を切り開き、ユダヤ・キリスト教思想の原点をなした。古代メソポタミアとの比較から古代イスラエル法を考察、申命記のヘブライ語テキストと向き合い、その文体の不統一を丹念に繙くことで王ヨシヤによる司法行政改革を分析し、改革の総仕上げであった申命記法典編纂の全容に迫る。さらに、独自の聖戦思想により構想されたイスラエル固有のアイデンティティーを探究、史家の歴史意識に光を当てるとともに、ウェーバーのカリスマ理論から指導者モーセの権威を検証する。従来、旧約聖書学には乏しかった法制史の領域に踏み込んで、古代イスラエルにおける法と宗教の関わりを解明、ヘブライズムの本質を浮彫りにする。法の語り手と聞き手、モーセ的伝統、王国の司法行政の特質という課題を論じ、古代イスラエル社会における法と宗教の関わり及び文化史的意義を解明する画期作。 【目次より】 序 なぜ申命記が重要なのか 序章 旧約聖書の中心をめぐる諸考察とヘブライズム法思想 第一部 ヘブライズムの文化的・法的環境世界 第一章 古代メソポタミアの法秩序と古代イスラエル法の独自性 第二章 古代イスラエル人が生きていた罪と罰の世界 第三章 古代イスラエルにおける法共同体の成立 第二部 ヘブライズム法思想における申命記の意義 第一章 旧約聖書における申命記の位置とその特質 第二章 申命記をめぐる文献学的研究の現在・未来 第三章 申命記改革における王国の司法行政 第四章 ヨシヤ王による占領政策と同化政策 第五章 申命記における聖戦思想の復活と聖絶観念の成立 第三部 ヘブライズムにおける歴史意識と申命記の遺産 第一章 歴史書編纂における申命記史家の歴史意識 第二章 申命記史家によるイスラエル理解の虚構とその創造性 第三章 ヘブライズムから見た聖戦論の思想史的意義 終章 モーセ像をめぐる伝承史的考察から見たヘブライズム法思想の特質 結び なぜモーセ的伝統が重要なのか 後書き 年表 地図 注 申命記関連文献表 略記号一覧 ※この商品は紙の書籍のページを画像にした電子書籍です。文字だけを拡大することはできませんので、タブレットサイズの端末での閲読を推奨します。また、文字列のハイライトや検索、辞書の参照、引用などの機能も使用できません。 鈴木 佳秀 1944年生まれ。聖書学者。新潟大学名誉教授。国際基督教大学卒。クレアモント大学院でPh.D.取得。専門は、旧約聖書学・古代イスラエル宗教文化史。 著書に、『申命記の文献学的研究』『旧約聖書の女性たち』『アブラハム 約束を背負わされた父と子』『ヘブライズム法思想の源流』など、 訳書に、H.J.ベッカー『古代オリエントの法と社会 旧約聖書とハンムラピ法典』『旧約聖書 4 ヨシュア記・士師記』『旧約聖書 10 十二小預言書』『旧約聖書 3 民数記・申命記』(共訳)ゲルハルト・フォン・ラート『申命記』マーク・リラ『神と国家の政治哲学 政教分離をめぐる戦いの歴史』『VTJ旧約聖書注解 出エジプト記 1~18章』『VTJ旧約聖書注解 出エジプト記 19~40章』などがある。
  • 本草概説 オンデマンド版
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    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 本草とは中国の薬物学で、日本に伝承されて博物学的色彩を帯びるに至った。本書は、中国医籍研究の第一人者であった著者の最後の著作。現代で最も権威ある本草概説書。
  • ヨハネ福音書研究 「人の子」句を含む記事単元の伝承批判的・編集史的研究
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    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 【内容紹介・目次・著者略歴】 「人の子」句を含む記事単元の伝承批判的・編集史的研究 語句の精緻な分析を通して伝承と編集を選別した、世界的水準の業績。 【目次より】 はしがき 文献略号 序論 本論 13の「人の子」句を含む記事単元の伝承批判的・編集史的分析 第2章 ニコデモ伝承と「人の子」句 ヨハネ福音甚2章23節ー3章21節における伝承と編集 第3章 ベテスダにおける治癒奇跡物語伝承と「人の子」句 ヨハネ福音書5章1-47節における伝承と編集 第4章 生命のパンの講話伝承と「人の子」句 ヨハネ福音書6章1-71節における伝承と紺集 第5章 世の光としてのイエス伝承と「人の子」句 ヨハネ福音甚8章12-30節における伝承と編集 第6章 盲人の治癒奇跡物語伝承と「人の子」句 ヨハネ福音書9章1-41節における伝承と編集 第7章 ベタニアにおける塗油物語伝承をめぐる問題 ヨハネ福音書11章55節ー12章11節における伝承と編集 第8章 エルサレム入都物語伝承をめぐる問題 ヨハネ福音甚12章12-19節における伝承と編集 第9章 ギリシア人の来訪物語伝承と「人の子」句 ヨハネ福音書12章20-24節における伝承と編集 第10章 光と闇の講話伝承と「人の子」句 ヨハネ福音書12章25-36節における伝承と編集 第11章 ヨハネ福音書12章の結論の記事単元をめぐる問題 ヨハネ福音書12章37-50節における伝承と編集 第12章 洗足物語伝承と「人の子」句 ヨハネ福音書13章1-38節における伝承と編集 結論 補論 ヨハネ福音書の神学と編集の座をめぐる問題 1世紀のユダヤ人共同体とキリスト教徒 注 参考文献 あとがき ※この商品は紙の書籍のページを画像にした電子書籍です。文字だけを拡大することはできませんので、タブレットサイズの端末での閲読を推奨します。また、文字列のハイライトや検索、辞書の参照、引用などの機能も使用できません。 土戸 清 1933年生まれ。聖書学者。東北学院大学名誉教授。 東京薬科大学卒業。東京神学大学大学院修士課程修了。文学博士。ユニオン神学大学大学院(コロンビア大学大学院)留学(STM)。京都大学博士(文学)。 著書に、『私たちの「使徒行伝」 中高生のための「使徒行伝」研究』『現代新約聖書入門』『現代新約聖書講解 聖書への招き24講』 『大学教育とカウンセリング・マインド』 『人間教育とカウンセリングのこころ』『聖書のこころ その理解24講』 『ヨハネ福音書研究』 『規範なき時代の宗教 聖書と現代』『初期キリスト教とユダヤ教』 『ヨハネ福音書のこころと思想 全7巻』 『なぜキリスト教か 規範なき時代のキリスト教』『ヨハネの世界 福音書・手紙・黙示録の歴史と神学思想』 『人間性の崩壊を救うもの 現代の教育と宗教の役割』 『人の「優しさ」と「強さ」 現代教育の荒廃を救うもの』 『使徒言行録 現代へのメッセージ』などがある。
  • アリストテレス政治哲学の重層性
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    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 【内容紹介・目次・著者略歴】 前4Cの古代ギリシア哲学の巨人は、自然学、論理学、形而上学そして政治学についても物した。その著作の深い洞察を改めて読み解く。 【目次より】 はじめに 序章 アリストテレス政治哲学研究の諸前提 伝記的素描、『政治学』の構成、研究の方法 一 伝記的素描 二 『政治学』の構成 三 研究の方法 分節・統合的言分析 第一章 「統治(アルケー)」の二重性 E・バーカー、H・アレントの「アルケー(統治)」理解との対比において 一 はじめに 二 E・バーカーのアリストテレス理解 三 H・アレントのアルケー理解 四 アリストテレスにおけるアルケー把握 五 結びにかえて 第二章 「公的なるもの(ト・コイノン)」の重層性 一 問題の所在 二 「コイノン」の用例の検討 三 国家と家 四 市民規定の二重性 五 結びにかえて 第三章 「正(ディカイオン)」の重層性 一 問題の所在 二 訳語の問題 三 「正」の構造 タクシス(整序づけ)論の視角から 四 「正」の構造 エートス論の視角から 五 「正」の二重性 倫理学から政治学へ 六 拡張的転用としてのディカイオン 奴隷に対して 七 結びにかえて 第四章 所有論の位相 一 問題の所在 二 所有、富、規定の二重性 三 財産の獲得をめぐる方法の二重性 四 蓄財術への実用的対応 五 理想的国家体制における所有の原理 六 結びにかえて いわゆる人間中心主義をめぐって 第五章 知慮(フロネーシス)の重層性 一 問題の所在 二 『政治学』における知慮(フロネーシス)、観想知(テオーリアー)、直知(ヌース) 三 『政治学』『ニコマコス倫理学』における哲学と政治 四 直知(ヌース)の四つの位相 五 知慮の構造 六 知慮の定義と知慮が働く場 七 実践概念の新たな地平 八 結びにかえて 第六章 国家論の構造 一 問題の所在 二 いわゆる自然的国家論について 三 アリストテレスにおける国家の定義 四 現実的国家体制論 五 理想的国家体制論 六 結びにかえて 第七章 アリストテレス政治学における国内的・国際的秩序観について 一 序 二つのアリストテレス観 二 アリストテレス政治学における秩序 三 アリストテレス政治学における個人と共同 四 アリストテレスにおける国家 五 アリストテレス政治学における国際的秩序観 六 結びにかえて 終章 展望あるいはアリストテレス政治哲学の現代的意義 一 直知論 二 意志論と感性論 三 音楽教育論と直知 補論一 アリストテレス政治学における「コイノーニアー 」と家と王の統治 補論二 アリストテレス政治学の基本用語「ポリーテウマ」について 註 あとがき 文献一覧 ※この商品は紙の書籍のページを画像にした電子書籍です。文字だけを拡大することはできませんので、タブレットサイズの端末での閲読を推奨します。また、文字列のハイライトや検索、辞書の参照、引用などの機能も使用できません。 荒木 勝 1949年生まれ。岡山大学副学長。専門は、西洋政治史。名古屋大学法学部卒業、名古屋大学大学院法学研究科博士課程単位修得退学。国際基督教大学博士(学術)取得。 著書に、『アリストテレス政治哲学の重層性』『現代公共政策のフロンティア』『ポーランド年代記と国家伝承』など、 訳書に、アリストテレス『政治学』『匿名のガル年代記―中世ポーランドの年代記』などがある。
  • 老子傳説の研究(東洋学叢書)
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    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 【内容紹介・目次・著者略歴】 老子思想の宗教的展開を道徳経の注解と老子伝承との両面から考察し、中国文化の基層をなす道教思想の形成に光を当てた意欲作。 【目次より】 再版に当って 緒言 凡例 前篇 老子河上公注の研究 序章 先人の研究と私見 第一章 老子河上公注の二側面 序 第一節 道家の養生説 第二節 道家思想と河上公注 第三節 道家的養生と道教的養生 第二章 河上公注の特殊相 序 第一節 六章注と五蔵神説 第二節 五十九章注と『國身同也』説 第三節 治國・治身並記の注解 第三章 河上公注の成立 序 第一節 六朝隋唐初の資料から見た河上公注 第二節 現行本の成立 第三節 原本河上公注 結語 第四章 河上公説話の形成 序 第一節 河上公説話の構成 第二節 道教の不敬王者論 第三節 河上公説話と不敬王者論 余論 第五章 老子節解考 序 第一節 流伝の状況 第二節 節解の佚文 第三節 節解の思想 第四節 節解の成立 第五節 節解と河上公注 結語 附 老子内解考 第六章 老子想爾注考 序 第一節 想爾注と想爾戒 第二節 世間偽伎の意義 第三節 想爾注と河上公注 後篇 老君伝の研究 序章 展望と論点 第一章 老子神化の発祥 序 第一節 邊韶の老子銘 第二節 王阜の聖母碑 第三節 老子変化経 第四節 老子神化の諸相 第二章 歴代化現説考 第三章 老君伝とその年代 第四章 函関における老君と尹喜 太上混元真録を中心として 序 第一節 去周入関の物語 第二節 道徳経及び節解伝授の物語 第三節 西昇経と老君昇天の物語 結語 第五章 青羊肆説話の検討 第六章 化胡説話の諸相 序 第一節 〓賓王教化の物語 第二節 于〓國説法の物語 第三節 化胡説話の推移 結語 あとがき ※この商品は紙の書籍のページを画像にした電子書籍です。文字だけを拡大することはできませんので、タブレットサイズの端末での閲読を推奨します。また、文字列のハイライトや検索、辞書の参照、引用などの機能も使用できません。 楠山 春樹 1922年生まれ。中国古典研究者。早稲田大学名誉教授。早稲田大学文学部東洋哲学科卒業。文学博士。 著書に、『老子伝説の研究』『老子 柔よく剛を制す』『老子入門』『淮南子』『道家思想と道教』『老子の人と思想』『「老子」を読む』『老子のことば』などがある。
  • 先代旧事本紀 訓註
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    1巻8,800円 (税込)
    『古事記』『日本書紀』と並んで日本の三大古文献といわれた『先代旧事本記』は江戸時代に一部の国学研究者が偽書と断定したことから、古文献からはずされ今日に至るまで葬られていた。 在野の研究者・菊池山哉は『天の朝の研究』で『先代旧事本記』が偽書でないことを明らかにし、自身の研究の大きな糧としたが、学会からは蔑視の対象として無視されつづけてきた。大野七三氏の研究は現地踏査を踏まえた膨大な資料を駆使して神代の神々が「神話」ではなく実在の神々(人間)によって担われていたことを跡付ける。 まえがき/凡例◎『先代旧事本紀』本文、訓註 序、目録/巻第一、神代本紀・神代系紀・陰陽本紀/巻第二、神祇本紀/巻第三、天神本紀/巻第四、地祇本紀/巻第五、天孫本紀/巻第六、皇孫本紀/巻第七、天皇本紀/巻第八、神皇本紀/巻第九、帝皇本紀/巻第十、国造本紀 ◎『先代旧事本紀』概説 1 その成立と諸本について/2 『先代旧事本紀』十巻の構成/3 大和朝廷の成立と饒速日尊/4 饒速日尊の御兒について/5 饒速日尊の伝承は『古事記』『日本書紀』によって消された/まとめ・神々は実在なされた/饒速日尊の伝承は史実である/『先代旧事本紀』こそ真実の歴史書 ◎参考文献および資料/付録1、出雲・日向・大和一族関係系図/付録2、初期大和朝廷物部氏政治祭祀者表/『先代旧事本紀 訓註』復刊にあたって

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  • 過越伝承の研究 旧約-ユダヤ教伝承と原始キリスト教伝承の相互関連をめぐって
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    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 【内容紹介・目次・著者略歴】 エクソダスの伝承を読み解く。 【目次より】 はしがき 序論 一 問題設定 二 主題の位置づけと概念規定 1 位置づけ 2 概念規定 三 方法論的考察 1 過越祭儀の研究史的概親 (イ) 旧約聖書 (ロ) ユダヤ教(ハ) 原始教会 (ニ) 二世紀教会 2 史料の選定 (イ) 旧約聖害(ロ) ユダヤ教文献(ハ) 一~二世紀のキリスト教文献 3 伝承の予型論的把握 結び 第一部 旧約聖書における過越伝承 第一章 出一-一五章における出―二章の過越祭儀 研究史的考察 第一節 歴史的・文学批評的方法 第二節 類型批評的方法 第三節 祭儀・祭儀史的方法 第四節 伝承史的方法 第五節 文学・様式・伝承・編集史的方法 第二章 出一二-一三章の釈義的考察 第一節 テキスト(試訳) 第二節 史料問題 第三節 出一一・一-―三・一六の構造 第四節 出―二章 過越の祝いの「法神授」 第五節 一三・―-一六 種入れぬパンの祭りと初子のあがないの規定 第三章 過越伝承 歴史と祭儀の結びつき 第一節 ペサハの儀式とその解説 第二節 ペサハの儀式と初子の殺戮 第三節 ペサハの儀式と契約儀式 結び 第二部 ユダヤ教におけるペサハ・ハッガーダー 第一章 前史 第一節 祭儀的要素 第二節 祭儀における伝承解釈 エジプトの過越祭と代代の過越祭 第二章 ミシュナ・ペサヒーム 第一節 過越祭の準備 第二節 羊のほふり 第三節 ペサハの夜の祝い(ペサヒーム第一〇章) 第三章 ペサハ・ハッガーダー 第一節 序説 第二節 過越の準備 第三節 ペサハ・ハッガーダーの礼拝式 第四節 ペサハ・ハッガーダーの性格と構造 第五節 ペサハ・ハッガーダーの年代 結び 第三部 初代教会における過越伝承 第一章 二世紀の小アジア教会の「過越祭」 第一節 者 第二節 過越の夜の祝い 第三節 過越の「説教」 メリトンの「過越について」 第二章 二世紀の教会における「過越伝承」とその起源 第一節 「使徒伝承」の過越の祝いと儀式 第二節 ヒッボリュトスと小アジアの過越伝承との関連 第三章 新約時代における「過越伝承」 第一節 クムラン-第一ヨハネ-ヒッポリュトス 第二節 入団の儀式(Initiation Rite) 第三節 ユダヤ教改宗者の儀式 第四節 新約に暗示される過越の儀式 第五節 新約に暗示されるペサハ・ハッガーダー 結び 結論 ※この商品は紙の書籍のページを画像にした電子書籍です。文字だけを拡大することはできませんので、タブレットサイズの端末での閲読を推奨します。また、文字列のハイライトや検索、辞書の参照、引用などの機能も使用できません。 加納 政弘 1925年生まれ。関東学院大学基督教研究所卒。米国留学4年、イスラエル留学1年。神学博士(立教大学)。関東学院教会名誉牧師。日本バプテスト神学校名誉教授。 著書に、『過越伝承の研究』『旧約聖書の民』(共著)など、 訳書に、『キリスト教教父著作集 第12巻 初期護教論集』(共訳)『レビ記〈1〉マシュー・ヘンリ注解書』などがある。
  • 忍者学大全
    5.0
    忍者のすべてが、ここにある 忍者・忍術がはじめて学際的に学問として取りあげられたのではないか――小和田哲男(歴史学者) 小説を書く前に読みたかった――和田 竜(作家) 軍略・暗号、また当時の最先端の科学までを操って歴史に見え隠れし、漫画・小説・映画などの題材としても使われる「忍者 Ninja」は、国内ばかりではなく、海外からも注目されている。各分野の第一人者たちが、その実像から虚像までを網羅した忍者研究の決定版。 【主要目次】 総説「忍者学とは何か」(山田雄司) 第I部 忍者の虚実 第1章 忍術書を読み解く 一・一 忍術書成立に対する兵法書の影響――『万川集海』と『軍法侍用集』を比較して(福島嵩仁) 一・二 忍術伝書解説――紀州徳川藩『合武伝法急勌嗅物見の巻』(中島篤巳) 一・三 兵学書と忍術書における座標型の換字式暗号(吉丸雄哉) 一・四 伝承された忍術の修行法について(川上仁一) 第2章 忍者文学から忍者映画まで 二・一 忍術雑記集――現代日本で忍術を評した人々(酒井裕太) 二・二 近世実録と忍者――孫子・軍学者・講釈師(高橋圭一) 二・三 忍者マンガの系譜――忍術マンガからNINJAマンガまで(橋本博) 二・四 東映忍者史(山口記弘) 二・五 芭蕉忍者説の周辺(岡本聡) 二・六 秘術の叙法と視覚情報――昭和三〇年代忍法小説の表現と挿絵(牧野悠) 二・七 忍者と暗殺――杉谷善住坊と音羽の城戸(クバーソフ・フョ―ドル) 第3章 現代忍者 三・一 近代日本の霊術運動と藤田西湖(一柳廣孝) 三・二 陸軍中野学校と藤田西湖(山本武利) 三・三 奇術と法術(河合勝) 三・四 「忍術」への想像力――伊藤銀月と藤田西湖(森正人) 三・五 「我ならざる我」を働かせる――伊賀忍者は石になる(甲野善紀) 三・六 実学としての忍者学――防災教育への忍術の活用とその検証(三橋源一) 第II部 忍者の科学と技術 第4章 医学・薬学・食 四・一 忍者の印と息長の効果の医学的検討(小森照久) 四・二 忍者食の設計デザイン(久松眞) 第5章 火術 五・一 忍者の火器・火術(荒木利芳) 五・二 忍者の情報伝達方法(加藤進) 第6章 武具 六・一 隠し武具の世界(近藤好和) 六・二 弓の種類と目的に応じた射法(松尾牧則) 第7章 築城と忍 七・一 伊賀・霊山山頂遺跡と歴史的重層性(伊藤裕偉) 七・二 伊賀国における中世末・近世初頭の石塔・石仏(竹田憲治) 七・三 小天狗清蔵について――その活動と天正伊賀の乱後の復興(瀧川和也) 第III部 忍者の実像を探る 第8章 合戦戦略と忍者 八・一 戦国島津氏の忍びについて――「いくさ忍び」の事例と特質(桐野作人) 八・二 戦国期関東の忍びと特殊武装集団(岩田明広) 八・三 島原・天草一揆と忍び(山田雄司) 第9章 伊賀者の成立と各地の忍び 九・一 天下泰平の構造(藤田達生) 九・二 徳川幕府伊賀者の成立と展開(高尾善希) 九・三 弘前藩の忍者が担った北日本の治安維持(清川繁人) 九・四 福井藩の忍之者を創設した軍学者──井原番右衛門頼文という個性(長野栄俊) 第10章 公儀隠密・御庭番と江戸期の忍び 一〇・一 将軍直属の隠密、御庭番の実像(深井雅海) 一〇・二 伊賀者の町――鮫河橋谷町(福重旨乃) 一〇・三 江戸時代の伊賀者――一揆探索の隠密御用(深谷克己) 一〇・四 甲賀の山伏と薬、そして忍術を考える(長峰透) 一〇・五 彦根藩伊賀歩行の職務とその供給源をめぐって(東谷智) 第11章 幕末維新期の忍び 一一・一 忍びたちの明治維新(井上直哉) 一一・二 幕末維新期の無足人の軍役と生活――伊勢国無足人を事例に(藤谷彰) 付録 忍術書『軍法間林清陽巻中』と『万川集海』(福島嵩仁)
  • ガラテヤ共同体のアイデンティティ形成(関西学院大学研究叢書)
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    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 【内容紹介・目次・著者略歴】 これまでガラテヤ書研究とパウロ研究一般は思想史研究という領域に限定されて行われてきた。本書は、アイデンティティ形成の文脈と実践的諸相に着目し、パウロとユダヤ教あるいはユダヤ人キリスト者のあいだで共同体アイデンティティの形成に関する期待がいかに異なっていたかを分析し、またバプテスマ、聖霊顕現体験、遺物としての書簡が共同体アイデンティティ形成に果たした役割を明らかにする。アイデンティティ理論と境界性理論を積極的に用い、また種々の歴史的宗教共同体との類例的比較をとおして、いかにパウロが独自の共同体アイデンティティ形成を試みたかをテクストの内から読み取り、宗教の実体に注目する社会科学的批評学を通してガラテヤ書を考察した画期作。 【目次より】 緒言 叢書・雑誌等の略語 序論 第1部 共同体アイデンティティ形成 第1章 社会学・人類学的理論的枠組み 第2部 ガラテヤ共同体におけるアイデンティティ形成の文脈 第2章 パウロとインストゥルメント型の共同体アイデンティティ形成(ガラ1.11-24) 第3章 第二神殿期ユダヤ教における異邦人編入 第4章 エルサレムとアンティオキアにおける対立関係と共同体アイデンティティ形成(ガラ2.1-14) 第3部 ガラテヤ共同体におけるアイデンティティ形成の実践的諸相 第5章 アブラハムと共同体アイデンティティ形成:サラ・ハガル物語の読み直し(ガラ4.21-31) 補遺 ガラテヤ信徒の宗教的感性とアイデンティティ形成 第6章 バプテスマと共同体アイデンティティ形成:定式文三対構成の発展と機能(ガラ3.27-28) 第7章 聖霊と共同体アイデンティティ形成:アイデンティティの二面性に関する考察(ガラ5.1-6.16) 第8章 書簡と共同体アイデンティティ形成:アイデンティティの場としての文書共有(ガラ6.11) 結論 参考文献 ※この商品は紙の書籍のページを画像にした電子書籍です。文字だけを拡大することはできませんので、タブレットサイズの端末での閲読を推奨します。また、文字列のハイライトや検索、辞書の参照、引用などの機能も使用できません。 浅野 淳博 1960年生まれ。宗教学者。関西学院大学神学部教授。明治大学商学部商学科卒業、フラー神学校にて神学修士号取得、オックスフォード大学にて博士号取得。 著書に、『新約聖書の手引き』(共著)『聖書的宗教とその周辺』『ガラテヤ共同体のアイデンティティ形成』『古代世界におけるモーセ五書の伝承』(共著)など、 訳書に、J.D.G.ダン『使徒パウロの神学』リチャード・ボウカム『イエスとその目撃者たち目撃者証言としての福音書』『イエス最後の一週間』『ヨセフスと新約聖書』 などがある。
  • 教父と古典解釈 予型論の射程
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    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 【内容紹介・目次・著者略歴】 ギリシア教父たちは西洋古典の内にも救世主像を見出そうと試みた。異教文化受容を巡る教父の神学理解と、写本の筆写に携わる修道士や聖職者の隠れた努力を支えた修道院の精神とは何か。それが近代ルネサンスの先駆けともなったことを示す本書は、古典研究と教父学を総合的に考察して、中世哲学と古典学の領域に新たな視座を提供した。 9~10世紀ビザンティン時代の人文主義(特にアレタス)から遡って、教父時代における古典の受容と精神的境位がそれら後世のヒューマニズムに合致するものであることを実証し、キリスト教的人文主義の根底に潜むものを普遍的な相において探った。ホメロスなどの作品の解釈と伝承を分析し、西洋古典文献学を実証的写本伝承史のレベルから再構成。教父学の視点から異文化受容のあり方に光を当て、それがキリスト教ヒューマニズムの淵源であることを明らかにする。 地中海学会ヘレンド賞受賞。 【目次より】 序章 本書の構成と目的について 古典文献伝承と教父神学 第一部 ビザンティン時代における人文主義の成立と神学 第一章 地中海世界における書物史 カイサレイアのアレタスまでの文献史 第二章 アレタスの人文主義的神学 『黙示録注解』を中心に 第二部 カッパドキア教父たちの古典観と神学 第三章 バシレイオスと「ルネッサンス」 神学と人文主義の関係をめぐって 第四章 ニュッサのグレゴリオスにおける「神の像」理解の変容 人間性の再構築 第三部 終末論と予型論 第五章 オリゲネス的終末論の展開と証聖者マクシモス アポカタスタシスを中心に 第六章 証聖者マクシモスにおける終末論と神化 旧約聖書解釈との関連で 第四部 教父神学から古典解釈ヘ 第七章 アレクサンドレイアのクレメンスによる『オデュッセイア』解釈 古典の神学的受容 第八章 コンスタンティノス大帝とウェルギリウス『牧歌』第四歌 「異教予型論」と古典の受容 結章 人文主義的教父神学の地平と終末論的予型論の射程 総括と展望 あとがき 注 参考文献表 ※この商品は紙の書籍のページを画像にした電子書籍です。文字だけを拡大することはできませんので、タブレットサイズの端末での閲読を推奨します。また、文字列のハイライトや検索、辞書の参照、引用などの機能も使用できません。 秋山 学 1963年生まれ。筑波大学教授。東京大学文学部、同大学院人文科学研究科西洋古典学専攻修士課程、総合文化研究科超域文化科学専攻博士課程修了。博士(学術)。専門は、西洋古典学、地中海学、教父学。 著書に、『教父と古典解釈』『慈雲尊者と悉曇学―自筆本『法華陀羅尼略解』と「梵学津梁」の世界』『ハンガリーのギリシア・カトリック教会』など、 共訳書に、『ニュッサのグレゴリオス』『中世思想原典集成2 盛期ギリシア教父』『中世思想原典集成1 初期ギリシア教父』『ギリシア文学概説』『中世思想原典集成20 近世のスコラ学』などがある。
  • 福音書のキリスト論
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    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 【内容紹介・目次・著者略歴】 主イエスの生涯における言行を記録した福音書(マルコ、マタイ、ルカ、ヨハネ)に、キリストはどのように描かれているのかを読み解く。 【目次】 序 第一部 福音書のキリスト論 一 福音書の資料 A イエスに関する伝承の成立 1 伝承成立の基礎要件としての宣教綱要の確立 2 宣教綱要に基づくイエスに関する伝承の成立と福音書 B イエスに関する伝承の分類 1 受難と死についての伝承 2 復活についての伝承 a 空ろな墓の物語 b 顕現の物語 3 受難、死、復活についてのイエスの予告的言葉の伝承 付 復活の予表としての変貌の物語 4 終末についての伝承 5 救い主出現に関する伝承 6 奇跡についての伝承 7 言葉についての伝承 8 譬喩 二 福音書の伝記的輪郭 三 福音書の構成と特質 A 共観福音書 1 序詞 2 前詞 3 準備時代 4 ガリラヤ伝道 5 山上の説教 6 平地の説教 7 ガリラヤ伝道(続) 8 ガリラヤ伝道(続・続) 9 受難の予告と弟子たちへの教訓 10 エルサレムヘの途上で 11 ユダヤでのことども 12 エルサレムでのことども 13 世の終りについての論し(小黙示録) 14 受難 15 復活と顕現 B ヨハネ福音書 1 序詞 2 準備時代 3 ガリラヤ伝道(第一回) 4 エルサレムヘ上られる(第一回) 5 ガリラヤ伝道(第二回) 6 エルサレムヘ上られる(第二回) 7 ガリラヤ伝道(第三回) 8 エルサレムヘ上られる(第三回) 9 ユダヤでのことども 10 エルサレムヘ上られる(第四回) 11 受難 12 復活と顕現 四 福音書のキリスト論 A マルコ福音書 B マタイ福音書 C ルカ福音書 D ヨハネ福音書 第二部 原始キリスト論の展開 一 原始キリスト論の展開 A 緒論、イエスの復活について B ダビデの子 C 人の子 D キリスト E 原始教会におけるキリスト論展開の実相について 二 主告白のキリスト論とその起源について 小嶋 潤 1908~1997年。キリスト教神学者。立教大学名誉教授。京都帝国大学文学部哲学科卒。京都大学文学博士。 著書に、『基督教概論 学生のための』『基督教の理解』『パウロ神学の根柢 ガラテヤ書に拠る』『基督教の話』『基督教の中心思想』『キリストの愛について』『聖書 キリスト教叢書』『福音書物語選釈』『キリスト教 その由来と成立と特質と』『福音書のキリスト論』『続・福音書物語選釈』『キリスト教の起源と定礎』『新約聖書正典の編成と伝承』『福音書物語選釈 第3巻 山上の説教・その他』『イエス降誕の物語 福音書物語選釈』創文社 1978『新約聖書名言集』『聖書小事典』『西洋教会史』『イギリス教会史』『西洋思想史上のキリスト教』『旧約聖書の時代 その語る歴史と宗教』『新約聖書の世界 原始キリスト教の発足と展開』などがある。
  • 福音書物語選釈
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    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 【内容紹介・目次・著者略歴】 「福音書物語選釈」の一冊。福音書の名場面、名エピソードを選んで、註釈を加える。出現、受難、復活、奇跡、論争の物語を扱う。 【目次】 イエス出現の物語 イエス受難の物語 イエス復活の物語 一 イエス復活の物語 二 変貌の物語 論争の物語 一 治癒と罪の赦しとに関する論争の物語 二 カイザルのものと神のものとに関する論争の物語 奇跡の物語 一 けがれた霊を追い出したもうた物語 二 らい病人を清めたもうた物語 三 嵐を鎮めたもうた物語 四 ゲラサ人の地のレギオンを追放したもうた物語 五 長血をわずらっている女を癒し、会堂司ヤイロの娘を甦らせたもうた物語 六 五切れのパンと二匹の魚で五千人を満腹させたもうた物語 七 海の上を歩いて嵐を鎖めに行きたもうた物語 八 スロフェニキヤ生まれの女の幼い娘を癒したもうた物語 九 聾で唖の人を癒したもうた物語 十 ベッサイダの盲人を癒したもうた物語 十一 唖の霊につかれた息子を癒したもうた物語 十二 エリコの盲人を癒したもうた物語 付録 福音書研究史考 一 〔福音書に対する歴史的信頼性の堅持(初代より十六・七世紀に至る四福音書観)と、それに対する疑念の勃興(理神論論争)〕 二 〔批評と仮説〕 1 原典批評(原典本文の異同について) 2 福音書批評(福音書相互の異同について)と、その仮説(利用説、所伝説) 3 伝承資料の批評(その非合理性について)と、その仮説(シュトラウスの神話説とルナンの人間イエス) 4 伝承資料の配列に関する批評(物語の順序についての福音書相互間の異同について)と、その仮説(ラハマンのマルコ福音書原本説) 三 〔マルコ福音書の歴史的信頼性(第十九世紀の歴史意識について)〕 四 〔信仰ないし教理の反映としてのマルコ福音書(三への疑惑)〕 1 マルティン・ケーラー 2 ウィリアム・ヴレーデ 五 〔宗教史学派とヨハネス・ヴァイス(四への反駁) 六 〔信仰ないし教理の反映としての伝承資料(四への裏付け)──ユリウス・ヴェルハウゼン 七 〔様式史的研究(一)──伝承資料の文書的研究〕 八 〔様式史的研究(二)──伝承資料の様式史的分類とその展開の跡づけ(前向き)──マルティン・ディベリウス 九 〔様式史的研究(三)──伝承資料の様式史的分類とその潮行的分析(後ろ向き)──ルドルフ・ブルマトン 十 〔史的イエス像への方法論的溯行と信仰的イエス像へのキリスト論的展開〕 十一 〔実存的方法による史的イエス像の探求──ジェームス・M・ロビンソン〕 十二 〔将来の課題〕 あとがき 小嶋 潤 1908~1997年。キリスト教神学者。立教大学名誉教授。京都帝国大学文学部哲学科卒。京都大学文学博士。 著書に、『基督教概論 学生のための』『基督教の理解』『パウロ神学の根柢 ガラテヤ書に拠る』『基督教の話』『基督教の中心思想』『キリストの愛について』『聖書 キリスト教叢書』『福音書物語選釈』『キリスト教 その由来と成立と特質と』『福音書のキリスト論』『続・福音書物語選釈』『キリスト教の起源と定礎』『新約聖書正典の編成と伝承』『福音書物語選釈 第3巻 山上の説教・その他』『イエス降誕の物語 福音書物語選釈』創文社 1978『新約聖書名言集』『聖書小事典』『西洋教会史』『イギリス教会史』『西洋思想史上のキリスト教』『旧約聖書の時代 その語る歴史と宗教』『新約聖書の世界 原始キリスト教の発足と展開』などがある。
  • アブー・スィネータ村の醜聞 裁判文書からみたエジプトの村社会
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    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 【内容紹介・目次・著者略歴】 〈私とあなたの関係〉という身近なミクロ世界で起った醜聞を通し近代エジプトの社会システムを考察。 【目次より】 凡例 プロローグ なぜこの本が書かれたのか 村との出会い 「醜聞」論文の執筆 村との再会 この本はどのように書かれているか 第一部 アブー・スィネータ村 一 村へ 二 村の概観 三 地域社会のなかでの村 第二部 文書「アブー・スィネータ村の醜聞」 一 「醜聞」文書解題 二 訴訟三題 第三部 伝承「アブー・スィネータ村の醜聞」 一 「聞き取り調査」解説 二 聞き取り調査結果 第四部 「醜聞」にみるアブー・スィネータ村 一 村社会の住民構成 二 村社会の人間関係 三 村社会と村長(ウムダ) 第五部 アブー・スィネータ村の一五〇年 一 「醜聞」文書と伝承 二 村の政治 継続と変化 三 村は共同体? 宗教意識からみた村社会 エピローグ 「醜聞」にみる村社会の「日常性」 「出来事」としての「醜聞」 村の日常生活と「醜聞」 アワンタにみる村社会の人間関係 社会化される人間関係 あとがき 注 文献解題 ※この商品は紙の書籍のページを画像にした電子書籍です。文字だけを拡大することはできませんので、タブレットサイズの端末での閲読を推奨します。また、文字列のハイライトや検索、辞書の参照、引用などの機能も使用できません。 加藤 博 1948年生まれ。 中東史学者。一橋大学名誉教授。一橋大学商学部卒業、同大大学院経済学研究科修士課程修了。カイロ大学留学。一橋大学大学院経済学研究科博士課程満期退学。経済学博士。専門は、中東社会経済史、イスラム社会論。 著書に、『私的土地所有権とエジプト社会』『文明としてのイスラム』『アブー・スィネター村の醜聞』『イスラーム世界の危機と改革』『イスラム世界の常識と非常識』『イスラム世界論』『イスラム世界の経済史』『「イスラムvs.西欧」の近代』『ナイル 地域をつむぐ川』『イスラム経済論 イスラムの経済倫理』『ムハンマド・アリー 近代エジプトを築いた開明的君主』 など、 訳書に、Cl.カーエン『比較社会経済史 イスラム・ビザンツ・西ヨーロッパ』(共訳)アリー・バラカート『近代エジプトにおける農民反乱 近代エジプト社会史研究入門』(共訳)などがある。
  • ジャイナ教聖典選
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    古代インドで仏教と同時期に同地域で誕生し、いまなおインドで続くジャイナ教。初期仏典にも多くの記録が残り、祖師マハーヴィーラは六師外道のひとりニガンタ・ナータプッタとされ、主な教義と死亡記事も伝わる。しかも、ジャイナ教聖典と同一の詩句が仏典中に多く見られ、仏教の教えとして伝わっている。  ジャイナ教徒はインド総人口のわずか0.4%ではあるが、19世紀にはインド民族資本の大部分を占めていたといわれ、マハートマ・ガーンディーの非暴力・菜食主義に影響を与え、南方熊楠はその徹底した不殺生を仏教よりも高く評価した。  本書には、ジャイナ教の二大分派である白衣派の聖典から、【第Ⅰ篇】には古層文献を、【第Ⅱ篇】には出家者と在家者との戒律文献を、【第Ⅲ篇】には初期仏典と共通する伝承から作られたパエーシ王の物語を、【第Ⅳ篇】にはジャイナ教の祖師マハーヴィーラの伝記を収めた。  【第1章】『アーヤーランガ』第一篇は、出家修行者が解脱を達成するために遵守すべき禁欲的な修行生活全般を主題とする。なかでも第九章は、マハーヴィーラ出家後の厳しい苦行生活を古風な韻文で描いた、最古の祖師伝である。  【第2章】には、『スーヤガダンガ』第一篇第四章と第五章第一節を収めた。前者は男性出家者が女性との接触を避けるべきことを教示しており、最初期ジャイナ教のジェンダー観に有意な資料を提供する。後者は最初期ジャイナ教の地獄観を表す資料であり、『スッタニパータ』などの初期仏典、ヒンドゥー教の大叙事詩『マハーバーラタ』や法典『マヌ法典』にも類似した観念が見出され、当時の地獄観の共通認識を知るうえで欠かすことができない。  【第3章】には『ウッタラッジャーヤー』から古層に属する第一章から第二〇章、そして第二五章を収めた。出家者の生活への心構え、説話、伝説、対話篇、修行論、解脱論や業論といった教学的議論など、さまざまな内容で構成され、仏典にも並行する詩句が見出される。  【第4章】『ダサヴェーヤーリヤ』(十夜経)は、基本的な教義や出家生活上の規定をまとめた白衣派の古層をなす聖典であり、現在でも出家の儀式を終えた者が最初に学習する派もある。  【第5章】『ウヴァーサガダサーオー』第一章は、白衣派聖典中、もっともまとまって在家信者の宗教生活を説く章であるとともに、後に数多く著された在家信者向けの行動規範マニュアルの祖型ともなり、ジャイナ教の在家信者観をうかがう上で欠かすことのできない資料である。  【第6章】には、来世を信じず霊魂と身体が同一であると主張するパエーシ王と、ジャイナ教僧ケーシの対話である「パエーシ王物語」(『ラーヤパセーニヤ経』後半部)を収めた。訳注には、これに並行するパーリ仏典と3本の漢訳仏典との対応箇所を記した。  【第7章】には、白衣派ジャイナ教在家者にもっともよく知られる『ジナチャリヤ』(ジナたちの伝記)からマハーヴィーラ伝を収録した。  【第8章】『ヴィヤーハパンナッティ』第九篇第三三章「クンダッガーマ」を収めた。前章においてマハーヴィーラは最初にバラモン族の夫人の胎に宿り、胎児のままクシャトリア族の夫人の胎に移った。本章前半では、最初の母であるバラモン族の夫人と夫がマハーヴィーラと再会し、出家して解脱するまでが描かれる。後半部では、最初の教団分裂を引き起こしたジャマーリの出家から死までが記され、仏典におけるデーヴァダッタの破僧事件を彷彿とさせる。  アルダマーガディー語原典から訳出された本書により、マハーヴィーラ在世時の姿が、ここに蘇る。

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  • 浮遊する小野小町 人はなぜモノガタリを生み出すのか
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    1巻6,050円 (税込)
    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 モノガタリ学のススメ!人はなぜモノガタリをあくことなく紡ぎだすのか?東北各地の小町伝承を調査・追求し、人間の根底に潜むモノガタリ生成の意欲の秘密を探る。
  • 工場配電 (第6版)
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    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 ※この電子書籍は紙版書籍のページデザインで制作した固定レイアウトです。 今求められる工場配電の知識をまとめた! これまで ・1970年 工場配電 ・1978年 工場配電 改訂版 ・1989年 工場配電 新版 ・2000年 最新 工場配電 ・2011年 工場配電 と版を重ねてきた工場電気技術者必携書の改訂版。 本書が版を重ねていくうちに、高度経済成長期に多くの工場が建設された時代から、建設された工場設備の老朽化による更新工事が主流となる時代へと変わっていきました。これに伴い、従来の工場電気設備技術に加え,限られた場所、工期でどのように建設・更新工事を行うかが課題となってきています。加えて、熟練技術者の高齢化、人材の空洞化により、十分に技術伝承できないまま、経験の浅い技術者が建設を担当する状況も増えてきています。また、環境対策や災害対策が、より一層求められるようになってきています。 そこで、今回の改訂では、若手・中堅技術者をおもな対象として、現状の工場電気技術者の要求、ベテラン技術者の知識・経験から伝承すべき事項、最新技術・規格・基準等をまとめ、工場配電の現代的なあるべき姿を記載しました。 「これから経験を重ねていく若手エンジニア」をはじめ、「工場における電気を知りたいと思った方」「工場電気設備の新設および更新を計画・設計する方」「電気設備についてちょっと確認したい方」に役に立つようにまとめています。 第1編 計画  第1章 基本計画  1・1 現地調査  1・2 基本設計方針  1・3 設計項目  1・4 法令の遵守  1・5 工程上の注意事項  1・6 リプレースの場合の注意事項  1・7 図書・図面の整備の重要性  第2章 系統計画  2・1 負荷調査と負荷容量の算定  2・2 受電方式・種別の決定  2・3 受電電圧および給電事情  2・4 配電方式の決定  2・5 母線方式の決定  第3章 その他留意事項  3・1 電気関連法規・規格と申請・届出  3・2 電力契約  3・3 系統連系 第2編 系統設計  第1章 電圧  1・1 配電電圧  1・2 電圧変動と電圧降下計算法  1・3 電動機負荷を含む電圧降下の計算方法  1・4 電圧変動対策  1・5 高調波対策  1・6 不平衡電圧対策  1・7 異常電圧対策  1・8 瞬時電圧低下対策  1・9 停電対策  第2章 故障計算  2・1 系統と故障  2・2 短絡電流の計算  2・3 地絡故障の計算  2・4 計算機による系統解析の応用  第3章 保護リレーシステム  3・1 保護リレーシステムの目的と機能  3・2 保護の対象と方式  3・3 受電回路の保護方式  3・4 配電系統の保護方式  3・5 電力機器の保護方式  第4章 機器配置計画  4・1 変電所構成  4・2 変電所の配置  4・3 変電所内電気機器配置 第3編 設備設計  第1章 電力機器  1・1 受変電用機器  1・2 高圧制御機器  1・3 低圧制御機器  1・4 受配電設備の形態  1・5 電動機  第2章 保安電源設備  2・1 非常用発電機  2・2 直流電源装置,蓄電池  2・3 UPS(無停電電源装置)  2・4 瞬低補償装置  第3章 ケーブル・バスダクト  3・1 電力用電線・ケーブル  3・2 ケーブルの終端接続部・中間接続部  3・3 バスダクト  3・4 制御・計装・光ファイバケーブル  第4章 接地  4・1 接地の目的  4・2 系統接地  4・3 設備・装置の接地  4・4 接地工事 第4編 運転管理設計  第1章 電力管理  1・1 デマンド管理  1・2 電圧管理  1・3 力率管理  第2章 支援システム  2・1 運用支援  2・2 保守支援  2・3 業務支援 第5編 環境・防災対策設計  第1章 設置環境対策  1・1 防爆対策  1・2 静電気対策  1・3 小動物対策  1・4 振動対策  1・5 塩害・腐食対策  1・6 その他設置環境対策  第2章 災害対策  2・1 地震対策  2・2 浸水対策  2・3 火災対策  2・4 強風対策  2・5 火山灰対策 第6編 施工  第1章 施工計画  1・2 施工前の計画  1・3 施工中の管理業務  第2章 主要工事  2・1 基礎工事  2・2 据付け工事  2・3 ケーブル工事  2・4 その他工事  第3章 試験・検査  3・1 外観検査  3・2 接地抵抗測定  3・3 絶縁抵抗測定  3・4 絶縁耐力試験  3・5 シーケンス試験  3・6 負荷試験  3・7 使用前自主検査と使用前安全管理審査  3・8 人工地絡試験 第7編 設備の保全と更新  第1章 設備の保全  1・1 設備の劣化  1・2 保全の形態  1・3 保全計画  1・4 保守点検  1・5 設備の延命化  第2章 設備の更新  2・1 設備更新の考え方  2・2 ライフサイクルコスト
  • 日本における科学研究の萌芽と挫折 近世日本科学史の謎解き
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    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 明治維新以後,日本は急速に欧米諸国の学問を模倣してきたが,それまでの日本には科学-和算や医学・本草学以外の学問は存在しなかったのか。ガリレオ・ガリレイは,てこの原理や浮力の原理,物質の密度などに興味を持ち,弾丸の描く弾道や物体の落下現象に興味を持って研究して近代科学を築いてきた。日本にも欧米諸国と同じ自然現象があり,てこの原理を利用した「さお秤」があり,弾道の軌道の研究が行われていて,物質の密度の表も作られていて,技術もあったはずなのに,なぜ近代科学が生まれなかったのか。  本書では,さまざまな資料を集め,弾道研究=2次関数・放物運動の研究,金属と水の密度の研究,円周率の変遷の研究などの点から「日本に科学が生まれそこなった歴史」を論説する。単に史実を列挙するのではなく,科学研究の方法を具体化し,あらゆる人びとを説得しようとする気迫さえも感じさせる論文集。 ★★ もくじ ★★ ・ 日本における初期の弾道研究   日本最初の放物線弾道 ・ 『改算記』の放物線弾道はいかにして得られたか   日本における初期の弾道研究(2) ・ 『改算記』の弾道表輸入説の検討   ヨーロッパと日本の弾道研究の諸事情 ・ 野沢定長『算九回』(1677)における弾道学の法則   物理現象に関する日本最初の数学的理論とその起源 ・ 力学に関する基本的な術語の形成過程 ・ 初期和算書における金属と水の密度の値   その伝承と改善 ・ 1660年以後の和算書その他における金属と水の密度の値   その停滞と退歩 ・ 江戸時代の円周率の値   江戸時代の学問と通俗書の間 ・ 円周率3.14の受け継ぎと定着の過程 ・ 円周率3.14の動揺と3.16の復活の謎 ・ 日本における「てこの原理」の数学的理解の歴史 ・ 日本に物理学が生まれそこなった歴史

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  • 真理のことばの物語集: ダンマパダ・アッタヴァンナナー (第一巻)
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    1~4巻5,456~5,808円 (税込)
    『ダンマパダ』第1章から第3章までの由来を物語る全32話 初期仏教最古の詩篇のひとつとされ、古来広く伝承されてきた『ダンマパダ(真理のことば)』。 そのパーリ語註釈書に説かれる、これらの詩句にまつわる物語を原典から全訳! ・口論を続ける比丘たちに失望し、象の世話を受け独りで雨安居を過ごしたブッダ ・サーリプッタとモッガッラーナの誕生から出家までと前世の誓願 ・ブッダに敵対して生きながら地獄に落ち、十万劫後に独覚となるデーヴァダッタ ・マハーリに問われて、ブッダが三十三天とその王サッカ(帝釈天)の由来を語る など、ブッダゴーサの珠玉の筆致で語られる、時にウィットに富み時に心が洗われる物語の数々を、ご堪能あれ!

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  • 薬用食品の開発 : 薬用・有用植物の機能性食品素材への応用
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    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 ★ 食経験のある天然薬物や薬効が伝承されている食品「薬用食品」。その開発や利用に重要な、薬用・有用植物の正確な研究情報を薬学の視点から解説! ★ 食品の研究・開発者におすすめの一冊!
  • テオフラストスの形而上学
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    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 【内容紹介・目次・著者略歴】 テオフラストスの未検討テキスト『形而上学』を、序論・本文訳・詳細な註解を施して、初期アカデメイアの哲学的議論を解明する。 【目次より】 まえがき 目次 序論 1 テオフラストスの生涯 2 『形而上学』の構成 3 アポリアとしての哲学 4 著作時期について 5 テクストの歴史(伝承・写本・刊本) 本文訳 註解 文献 ※この商品は紙の書籍のページを画像にした電子書籍です。文字だけを拡大することはできませんので、タブレットサイズの端末での閲読を推奨します。また、文字列のハイライトや検索、辞書の参照、引用などの機能も使用できません。 丸野 稔 1943年生まれ。早稲田大学大学院修了。専攻は古代ギリシア哲学・宗教。国立アテネ大学大学院に留学、古代宗教史を研究。早稲田大学文学学術院教授。著書に、『大隈重信『東西文明之調和』を読む』(共著)など、訳書に、『ギリシア宗教史』(共訳)などがある。
  • 中国音楽と芸能(中国学芸叢書) 非文字文化の探究
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    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 【内容紹介・目次・著者略歴】 西洋以外で唯一、自国の楽器だけで西洋の交響曲を演奏できるほど豊富な楽器を誇る中国。京劇はじめ演劇や語り物など伝統芸能と有機的関係をもつ音楽は、文字圏外で伝承される民衆文化を知る重要な手がかりである。彼らの探究の軌跡をたどるという独自の視点と具体的事物に即した論述は、豊饒な中国芸能文化に対する明確な輪郭を与える。文献や楽譜の渉猟とともに出土楽器の目睹、中国各地での芸能鑑賞や楽器演奏の習得という著者長年の蓄積をもとに中国の聴覚非文字文化を読み解き、新たな中国像へと導く魅力の一冊。 【目次より】 緒言 第一章 楽論 一 楽論の探究過程 二 礼と楽の結合への探究 三 礼楽理念の探究 四 雅楽の内容と継承の問題 五 雅楽における「和」と「サイクル」の理念 六 修養音楽的楽論への探究 七 〓康の楽無哀楽論 第二章 楽器 一 「楽器」の含義と分類 二 楽器と楽論・楽理の探究との関係 三 楽器と楽技の探究 第三章 記譜法 一 記譜と楽譜 二 記譜の種類と探究 三 曲譜と工尺譜の探究 第四章 胡楽の受容 一 外来音楽の新ジャンル 二 胡楽の伝来と涼州 三 王朝の雅楽と胡楽 四 宮廷の胡楽偏愛と胡楽人 五 胡楽器 六 胡楽の波動的浸潤とさらなる華化探究 第五章 儀礼の音楽 一 雅楽 二 仏楽 三 道楽 第六章 琴楽 一 楽器・琴の形成と技術の探究 二 漢代琴楽の隆盛と後世への影響 三 漢唐間の琴楽とその探究 四 唐代琴楽の発達と二面性 五 宋金元三代における琴楽の探究 六 明代琴楽に表れた二種の尚古の探究 第七章 説唱音楽 一 説唱芸能の意義 二 説唱の誦唱部分 三 斉言体説唱の探究 四 物語歌舞と雑言体説唱の探究 五 歌唱から説唱への音声言語探究 六 近代説唱音楽の探究 七 説唱音楽と固有性 第八章 劇楽 一 劇楽の内容と意義 二 各声腔の特徴とその探究 三 囃子方とその意義 跋語 中国音楽年表 参考文献 ※この商品は紙の書籍のページを画像にした電子書籍です。文字だけを拡大することはできませんので、タブレットサイズの端末での閲読を推奨します。また、文字列のハイライトや検索、辞書の参照、引用などの機能も使用できません。 吉川 良和 1943年生まれ。 中国音楽史・演劇史学者。元一橋大学社会学部教授。専門は中国音楽史、演劇史。埼玉大学文理学部人文科卒業、東京都立大学大学院人文科学研究科博士後期課程単位取得退学。 著書に、『北京における近代伝統演劇の曙光 非文字文化に魂を燃やした人々』『中国音楽と芸能』などがある。
  • デデ・コルクトの書
    完結
    3.5
    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 吟遊詩人デデ・コルクトが狂言回しとなって語られるトルコ系オグズ族の英雄物語集。アナトリア東部(トルコ、イラン、アゼルバイジャンにまたがる地域)の口承伝承が凝縮された稀有の書。
  • 洪吉童伝
    完結
    4.0
    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 名門貴族の子でありながら、庶子であるために差別され育った洪吉童は、やがて義賊となり朝鮮全土に神出鬼没の大活躍──。TVドラマでも大人気の痛快活劇の原作の伝承本三種と許イン異人伝を収録。
  • 仏教の正統と異端 パーリ・コスモポリスの成立
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    「大乗仏教」でもなく、「上座部仏教」でもない―― サンスクリット語からパーリ語へ 「聖なる」言語の転換から描きなおす新たな仏教史 インドからスリランカ、そして東南アジアに伝わった「上座部仏教」と、日本にも伝わった「大乗仏教」という図式は近代が作りだした二分法であった。近代の分類概念を克服し、サンスクリット語とパーリ語をめぐるダイナミックなネットワークの実態から仏教史の新しい展開を切りひらく。 【主要目次】 序章 聖なる言語の国際空間 I 不在の中心 第1章 仏教に「正統と異端」はあるのか? 第2章 インド仏典の多元的伝承――部派と大乗 第3章 サンスクリット・コスモポリスの仏教 II 中心と周縁 第4章 スリランカにおける史書の誕生 第5章 パーリ語原理主義 第6章 ブッダゴーサが示す仏教の未来 III 周縁の正統 第7章 正史の王権論――「教え」と「異端」 第8章 パーリ・コスモポリスの形成 第9章 近代における「大乗仏教」と「上座部仏教」の創造 結論 神々の言葉からブッダの言葉へ
  • 特技監督 中野昭慶
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    追悼–––– 特撮のレジェント・中野昭慶。昭和ゴジラシリーズ、『日本沈没』(73)『連合艦隊』(81)など数々の名作を手がけ、昨年(2022年)6月に逝去した稀代の特技監督、その唯一の濃密インタビュー本が、初公開資料を含む増補版として初電子書籍化! 〈樋口真嗣監督・推薦!〉 円谷英二監督が築き上げた東宝特撮のレガシーを継承し、混沌の時代の渦中でその伝統を守り通した男・中野昭慶。その波乱に満ちた畢生の想像を超えたスケールは、まさしく特撮の如き輝きを放っているのだ。 「特撮は、爆発だ!!」 かの円谷英二監督の愛弟子で、昭和ゴジラシリーズ、『日本沈没』(73)『ノストラダムスの大予言』(74)『東京湾炎上』(75)『惑星大戦争』(77)『火の鳥』(78)『二百三高地』(80)『連合艦隊』(81)『幻の湖』(82)『首都消失』(87)など、日本特撮映画史上に輝く名作・話題作を多数手がけた特技監督=中野昭慶。  荒ぶる自然現象をスタジオで再現し、パノラミックなセットを駆使して空間設計を行う独創的な特撮技術、“爆発の中野”と異名をとった爆発シーンの迫力、そして豪快かつ知的な人柄で多くのファンに愛された同監督は、昨年(22年6月)に惜しくも他界されました。その唯一無二のインタビュー本を、初公開資料を含む増補版として初の電子書籍化し、追悼特別刊行。  昭和から平成に手がけた作品群を、1作ごとに濃密インタビュー・解説した名著「特技監督 中野昭慶」(07 年・ワイズ出版、絶版)。それを再編集し、インタビューと中野監督の寄稿を加えた文庫版(14年・同、品薄)。そして今回の電子版は、文庫版をベースにさらに新要素を追加=(1)中野監督所蔵の素材から、これまでモノクロ掲載だった貴重写真類を初のカラー収録(2)初公開のスナップ類も収録(3)染谷勝樹氏による最新書き下ろし「中野演出の周辺と現場」「晩年の中野監督」の2編(4)初収録資料類を増補。  中野監督のご遺族・関係者諸氏、ワイズ出版、共著者・染谷氏の全面的協力を得て、素晴らしき“中野特撮ワールド”を令和の時代に伝承。特撮ファンはもちろん、映画ファン、昭和文化ファンに贈る必読の一冊です! (*=権利等の関係上、電子版では掲載されない写真も一部ございます。あらかじめご了承下さい) ●主な内容=カラー口絵/第1章=生い立ちから青春時代/第2章=東宝入社から助監督時代/第3章=円谷作品回顧録(怪獣とSF/戦記作品/特技監督システム)/第4章=自作を語る/第5章=インタビューを終えて/第6章=文庫化記念インタビュー、寄稿「ゴジラと闘った五人の精鋭」(中野昭慶)/フィルモグラフィー/旧あとがき(染谷・中野)/電子版・巻末増補=新規寄稿「中野演出の周辺と現場」「晩年の中野監督」、中野家の仕事部屋スナップ、22年「偲ぶ会」での印刷物など
  • 臼

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    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 臼が人類の生活文化の中で果たしてきた役割を,各地に遺る貴重な民俗資料・伝承と実地調査にもとづいて解明。失われゆく道具のなかに,未来の生活文化の姿を探る。
  • 狩猟伝承
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    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 狩猟には古来,感謝と慰霊の祭祀がともない,人獣交渉の豊かで意味深い歴史があった。狩猟用具,巻物,儀式具,またけものたちの生態を通して語る狩猟文化の世界。
  • めばえ幼稚園の保育実践 幼児たち自ら共に生き抜く力を育む場として
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    1巻3,850円 (税込)
    めばえ幼稚園の独特の保育文化と言えるほど強烈な自立した育ちを分析し研究、記録した1冊。 めばえ幼稚園の実践の特徴は,子ども一人一人や,子ども集団の自立した育ちが見られることである。それは,めばえ幼稚園独特の保育文化と言えるほど,強烈な印象を持つものである。ただ,そうした育ちを生み出した要因を探るには,そこに実に多様な独特の条件があり容易なことではない。そんなめばえ幼稚園の多彩な実践の紹介とその子細な分析の研究を記録する意義は,これからの幼児教育を考える上できわめて重要であり,多くの幼児教育の実践者,研究者に示唆を与えるものと信じている。【発行・発売/ななみ書房】 【目次】 序 章 はじめに 第1部 めばえの保育実践の報告 - 幼児たちと保育者の日々 第1章 めばえの1日から見えてくる子どもの姿 第2章 めばえの幼児たち一年の園生活~行事を中心とするカリキユラム 第3章 理事長・園長の保育理念 第4章 めばえの保育を支える保護者の存在 第2部 めばえの実践についての研究論文 第1章 子どもたちのふるまいの伝承構造 第2章 子ども集団の主体性が発揮される誕生会 第3章 めばえ幼稚園のドッジボール遊びの独自性 第4章 めばえの実践の今日的意義 【著者】 小川 博久 岩田 遵子
  • 野菜
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    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 蕪,大根,茄子等の日本在来野菜をめぐって,その渡来・伝播経路,品種分布と栽培のいきさつを各地の伝承や古記録をもとに辿り,畑作文化の源流とその風土を描く。
  • ろくろ
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    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 日本の山野を漂移しつづけ,高度の技術文化と幾多の伝説とをもたらした特異な旅職集団=木地屋の生態を,その呼称,地名,伝承,文書等をもとに生き生きと描く。
  • おしゃらく
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    東京都江戸川区葛西と千葉県浦安市を中心に伝わる「おしゃらく」とは、「お洒落」を語源とした江戸の風俗を色濃く残す庶民芸能である。 現在では東京都の無形民俗文化財に指定されているが、一時は暮らしの変化に伴って消滅の危機に窮していた。 この魅力ある芸能を途絶えさせてはいけないと「葛西おしゃらく保存会」を発足させ、現在も同保存会の会長を務める藤本秀康氏自らが 口述によって受け継ぎ伝承してきたこと記した貴重な記録である。演目や歌詞の解説を中心にまとめた「おしゃらく」の軌跡ともいえる一冊。 ※この作品は2014年発行の単行本(紙書籍)『おしゃらく』に、一部加筆修正した電子書籍版です。
  • 新装版 花の王国 1
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    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 博物図譜の名品を選び抜き、植物に関する伝承や信仰、発見・栽培史を解説した、他に類を見ない画期的な「花の図鑑」新装版1巻。
  • 橋

    5.0
    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 丸木橋・舟橋・吊橋等,人々に親しまれてきた各地の橋を訪ねて,その来歴と築橋の技術伝承を辿り,土木文化の伝播・交流の足跡をえがく。
  • 石垣普請
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    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 近世石垣の技術者集団「穴太」の足跡を辿り,各地城郭の石垣遺構の実地調査と資料・文献をもとに石垣普請の歴史的系譜を復元しつつ石工たちの技術伝承を集成する。
  • 木の実
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    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 山村の重要な食糧資源であった木の実をめぐる各地の記録・伝承を集成し,その採集・加工における幾多の試みを実地に検証しつつ,稲作農耕以前の食生活文化を復元。
  • 古代キリスト教思想家の世界 教父学序説
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    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 【内容紹介・目次・著者略歴】 オリゲネス、エウセビオス、アウグスティヌスなどの古代キリスト教思想家を、聖書・伝承・哲学・異端・神学・司牧との関わりのうちに概観し、信仰と愛に生きたその姿を描く。 【目次より】 序言 目次 序言 ペテロ・ネメシェギ 序章 第一章 教父とは 第二章 教父と聖書 第三章 教父と伝承 第四章 教父と哲学 第五章 教父と異端 第六章 教父と神学 第七章 教父と司牧 第八章 教父・信仰の人 索引・地図 ※この商品は紙の書籍のページを画像にした電子書籍です。文字だけを拡大することはできませんので、タブレットサイズの端末での閲読を推奨します。また、文字列のハイライトや検索、辞書の参照、引用などの機能も使用できません。 小高 毅 1942年生まれ。神学者。アウグスティニアヌム教父研究所(ローマ)で学ぶ。上智大学大学院神学部博士課程修了。神学博士。聖アントニオ神学院教授(組織神学・教父学)。 著書に、『古代キリスト教思想家の世界 教父学序説』『オリゲネス 『ヨハネによる福音注解』研究』『オリゲネス』 『よくわかるカトリック その信仰と魅力』『父の肖像 古代教会の信仰の証し人』『クレド〈わたしは信じます〉 キリスト教の信仰告白』『霊性神学入門』など、 訳書に、オリゲネス『諸原理について』オリゲネス『雅歌注解・講話』オリゲネス『ヨハネによる福音注解』オリゲネス『祈りについて・殉教の勧め』オリゲネス『ヘラクレイデスとの対話』オリゲネス『ローマの信徒への手紙注解』アタナシオス『聖霊論』 などがある。
  • 曲物
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    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 桶・樽出現以前から伝承され,古来最も簡便・重宝な木製容器として愛用された曲物の加工技術と機能・利用形態の変遷をさぐり,手づくりの「木の文化」を見なおす。
  • 枡

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    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 米の経済の枢要をなす器として千年余にわたり日本人の生活の中に生きてきた枡の変遷をたどり,記録・伝承をもとにこの独特な計量器が果たした役割を再検討する。
  • 松

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    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 日本人の精神史に深く根をおろした松の伝承に光を当て,食用,薬用等の実用の松,祭祀・観賞用の松,さらに文学・芸能・美術に表現された松のシンボリズムを説く。
  • 宇宙人コンタクトと新人種スターチャイルドの誕生
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    あなたもすでに体験している?! 突然の能力の開花、 知らずのうちに行われるヒーリング―― これらはすべて「目覚めのベル」です! 「変容へのトリガー」なのです! 宇宙人レベルから人類の 遺伝子操作が始まっていることを告げる 【コンタクト体験のバイブル】ついに全訳なる! ≪本書特別限定≫あなたがコンタクトを 体験しているかどうかが分かる 質問表(アブダクションシナリオ)付き! ・コンタクト体験では、千里眼、テレパシーの技術、 ヒーリングの能力、多次元的な認識など HSP(高められた知覚能力:High Sense Perceptions) が認められる ・コンタクト現象か?精神疾患か? この本で提供される情報は、 あなたを導き、あなたの体験を見極める 手助けとなるように意図されている ・コンタクト体験の受容には、 大きなパラダイムシフトが要求されるが、 それこそが変容への「さなぎ」なのだ ・エイリアンも宇宙の一部、同じ知的生命体であるが、 モラルや倫理がわれわれとは全く違う! ・「スターチャイルド現象」が波及的に起こり出している。 「スター・チルドレン」とは宇宙人のDNAの パーセンテージが高い子供たちのこと ・彼らは一般的な人々のDNAとは異なった配列をしており、 免疫システムの反応を含めすべてが加速され、 細胞などあらゆる組織が通常より速い振動率に 適合する身体となっている ・コンタクト体験者が持つ独自の電磁場、 強化されたサイキックエネルギーとは!? ・テレキネス、テレポーテーションなど サイコキネシス能力はET起源か? ユリ・ゲラーも何度もコンタクト体験をしている ・彼らETこそ、人間の進化と 未来の人類のパイオニアなのか? ・20年前の子供と今の子供は明らかに違う。 急速な人類種の進化は、 われわれの身体とマインドに対する エイリアンの介入によるものである(ロジャー・リアー博士) ・ETたちは子供でなく、両親を選ぶ。 子供たちは生まれる前に遺伝子的に操作される。 ETのDNAを与えられる(アン・アンドリューズ) ・統計的に見ると、あなたがコンタクト体験者であれば、 あなたの子供の一人以上がコンタクト体験をしている 可能性が非常に高い (コンタクト体験は遺伝子の系統内と家族内で起こる) ・失われた胎児シンドローム(胎児抜き取られ体験)への新しい認識とは? ・物理的なインプラントと非物理的なインプラント(情報の塊:ブロック)がある ・インプラントの理由:目覚めへのウェイクアップコール、 情報を受信するための導管(脳へのダウンロード)、 行動・感情・意識などのモニタリング、 直感・サイキック・特殊能力の向上、 治癒・ヒーリングの実行、DNAウォッチングなど! ・インプラントは古来から続くシャーマンの イニシエーション(松果体へのアクセス)と酷似する ・ETたちは時間の始まりから自分たちの子供である われわれの発展を見続けているのかもしれない ・世界中の先住民族に伝わる伝承では 「空からの訪問者が人間に 遺伝子的なアップグレードを行なっている」 あなたの子供が「新しい子供たちの集団(コンタクト体験者)」 であるかどうかのガイダンス(質問表)も特別掲載。

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  • 特殊防諜班 シリーズ全7冊合本版
    3.0
    1巻3,630円 (税込)
    宗教団体教祖の奇妙な誘拐事件が相次いで発生した。教祖たちは無事解放され、一様に何も覚えていない。だが、雷光教団・東田夢妙斎の事件は違った。真相を追う「首相の代理人」真田は、陰にある巨大な陰謀と遥か古代から受け継がれた血の伝承を探しあてる。『新人類戦線“失われた十支族”禁断の系譜』改題『連続誘拐』ほか。『組織報復』『標的反撃』『凶星降臨』『諜報潜入』『聖域炎上』『最終特命』。「特殊防諜班」シリーズ・7巻
  • 星の文化史事典
    3.0
    星好きは大変である。観測は気象条件に大きく左右される。春先はまだ朝晩は寒いし、曇りや雨なら天体は厚い雲の彼方で何も見えない……。でも、天空の味わい方はそれだけではない。天文学がある。ここでは「てんぶんがく」と読んでみよう。世界各地の星に関わる伝承や物語のこと。たとえば、春の夜空に輝く「春の大三角」のひとつ、うしかい座にはどのような話が伝わっているのか。ギリシアで誕生した最も古い星座のひとつで、「鋤や牛を使って畑を耕す人」の意味をもつという。また、葡萄の収穫時期を知るのに用いられたという言い伝えも残されている。日本では、うしかい座の主星アルクトゥールスを、麦が実る頃に見えるので麦星、鯛がよくとれる時期に見えるので魚島星などとも呼ぶ。ひとつの星や星座にもさまざまな云われがあり、地域によって何が大切にされているかがわかる。いわゆる八十八星座はあくまでも西洋の想像力の産物。日本だけでなく、インドや中国、南北アメリカなど、天空への見方は一様ではない。星や星座のほか、月や太陽、流れ星や天の川に対して、私たち人類はどんな物語を紡いできたのか。ジャンルの垣根を越えた約1700項目収録。図版多数掲載。索引も充実。雨の日も心おきなく星の世界を満喫できる一冊。
  • 樹木の恵みと人間の歴史
    -
    古来、人間は、木を伐ることで樹木の無限の恵みを引き出し、利用してきた。英国の沼沢地の萌芽更新による枝を使った石器時代の木道、スペインの12世紀の手入れされたナラの林、16世紀のタラ漁船のための木材づくり、野焼きによって森を育んだ北アメリカの先住民、日本の里山萌芽林。米国を代表する育樹家が、世界各地を旅し、1万年にわたって人の暮らしと文化を支えてきた樹木と人間の伝承を掘り起こし、現代によみがえらせる。
  • もち
    -
    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 モチイネの栽培・育種から食品加工,民俗,儀礼にわたってそのルーツと伝承の足跡をたどり,アジア稲作文化という広範な視野からこの特異な食文化の謎を解明する。
  • 藍 Ⅰ

    -
    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 全国各地の〈藍の里〉を訪ねて,藍栽培から染色・加工のすべてにわたり,藍とともに生きた人々の伝承を克明に描き,風土と人間が生んだ〈日本の色〉の秘密を探る。
  • 鶏

    -
    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 神話・伝説をはじめ遠い歴史の中の鶏を古今東西の伝承・文献に探り,特に我国の信仰・絵画・文学等に遺された鶏の足跡を追って,鶏をめぐる民俗の記憶を蘇らせる。
  • 石垣
    -
    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 採石から運搬,加工,石積みに至るまで,石垣の造成をめぐって積み重ねられてきた石工たちの苦闘の足跡を掘り起こし,その独自な技術の形成過程と伝承を集成する。
  • 塩

    5.0
    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 人類史に貴重な役割を果たしてきた塩をめぐって,発見から伝承・製造技術の発展過程にいたる総体を歴史的に描き出すとともに,その多彩な効用と味覚の秘密を解く。
  • 【2冊 合本版】『皇子たちの悲劇』『平安朝 皇位継承の闇』
    -
    『皇子たちの悲劇 皇位継承の日本古代史』:『古事記』『日本書紀』をはじめ、日本古代の歴史書には、天皇として「即位できなかった皇子」の記事が多数残されている。これらの皇子たちの多くには、残念では済まされない苛烈な未来が待っていた。彼らは、なぜ即位することができなかったのか。記紀の伝承時代から、律令制成立期、律令制下、さらには平安時代の摂関期から院政期にかけて、敗者となった皇子たちの政治的背景を探求し、日本古代国家の本質に背面から迫る。 『平安朝 皇位継承の闇』:平城上皇の乱を起こした平城天皇、宮中殺人事件で廃位された陽成天皇、奇行説話が伝わる冷泉天皇、色好みの逸話に彩られる花山天皇。「狂気」とされた4人の天皇の実像を読み解き、平安朝の闇の歴史に迫る。 ※本電子書籍は『皇子たちの悲劇 皇位継承の日本古代史』『平安朝 皇位継承の闇』を1冊にまとめた合本版です。
  • 苗族民話集
    -
    1巻3,410円 (税込)
    ※本シリーズに使用している原版データは時間が経過している作品が多いため、一部不鮮明な箇所がある可能性がございます。ご了承下さい。 苗族は中国西南山地に住む少数民族。彼らは古来文字をもたず,今日もなお秀れた語り部の伝統を保持する。本書に収めた53編の民族色豊かなその伝承には,日本民話とそっくりなものも数多い。

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  • 舞踊論の視角
    -
    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 舞踊とは何か?踊りは人に何をもたらし、どんな軌跡を描かせるのか?民俗舞踊の実践と理論から、個と類、型と形、即興と伝承のあいだに舞う身体の宇宙を測定し、舞踊にとって美とは何かを省察する。

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  • 橘

    -
    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 永遠のかぐわしい果実として日本の神話・伝説に特別の位置を占めて語り継がれてきた橘をめぐって,その育まれた風土とかずかずの伝承の中に日本文化の特質を探る。
  • 狐

    5.0
    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 その伝承と文献を渉猟しつつ,中国古代哲学=陰陽五行の原理の応用という独自の視点から,謎とされてきた稲荷信仰と狐との密接な結びつきを明快に解き明かす。
  • 鮫

    -
    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 神話の時代から今日まで,津々浦々につたわるサメの伝承とサメをめぐる海の民俗を集成し,神饌,食用,薬用等に活用されてきたサメと人間のかかわりの変遷を描く。
  • 猿

    -
    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 嫌悪と愛玩,軽蔑と畏敬の交錯する日本人とサルとの関わりあいの歴史を,狩猟伝承や祭祀・風習,美術・工芸や芸能のなかに探り,日本人の動物観を浮彫りにする。
  • 日本大神楽事典《改訂増補版》
    -
    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 著者・勝蔵は大神楽の芸を「舞」「曲芸」「話術」「音楽」に分ける。伊勢・江戸・水戸、それぞれの土地柄、生活様式、風俗、信仰などによって芸の違いがあり、その違いを明確にした。先達の間違いを修正した。たとえば江戸太神楽に茶番劇はなかった。茶番劇は江戸では茶番師という芸人が演じていたからだ。一方、水戸には茶番師がいなかったため、大神楽に取り入れ演じるようになった。今も昔もご贔屓を得て大神楽を披露することは難しい。だからこそ、水戸では演目を増やすことが重要だった。また、茶番劇がどのようなものであったのかを知ることは難しい。だが、勝蔵社中には古い時代の茶番劇が伝承されている。水戸大神楽の特徴は演目が豊富なことだ。これからも、水戸大神楽の芸や芸態を後世に伝えていこうと社中の大神楽師は日々研鑽を続けている。

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  • 梅干
    -
    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 梅実にまつわる古記録や伝承を渉猟し,健康増進や医療に驚くべき効能を発揮するとして,古来民間療法や漢方で重用されてきた梅干の知られざるパワーの秘密を探る。
  • 蛸

    -
    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 蛸をめぐる信仰や多彩な民間伝承を紹介するとともに,その生態・分布・捕獲法・繁殖と保護・調理法などを集成し,日本人と蛸との知られざるかかわりの歴史を探る。
  • 鯛

    -
    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 古来「魚の王」とされてきた鯛をめぐって,その生態・味覚から漁法,祭り,工芸,文芸にわたる多彩な伝承文化を語りつつ,鯛と日本人とのかかわりの原点をさぐる。
  • 蛇

    -
    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 日本古代信仰の根幹をなす蛇巫をめぐって,祭事におけるさまざまな蛇の「もどき」や各種の蛇の造型・伝承に鋭い考証を加え,忘れられたその呪性を大胆に暴き出す。
  • ゲゲゲの不思議草子/水木しげるの日本霊異記他 水木しげる漫画大全集
    -
    <「水木しげる漫画大全集」FINAL SEASON!> 「ゲゲゲの鬼太郎」「悪魔くん」といった代表作はもちろん、幻の貸本や新聞掲載の1コマ漫画まで、あらゆる水木漫画をコンプリート。未収録原稿や、カラーイラストなども余すことなく収録した唯一無二の完全版をお届けします。京極夏彦責任監修『水木しげる漫画大全集』第3期全35巻刊行開始!! 『水木しげる漫画大全集』(2010-2016)、第3期、第15回配本。 ★収録作品 「ゲゲゲの不思議草子」「水木しげるの日本霊異記」「怪画談」 ★解説「水木先生と『霊と怪』」多田克己(妖怪研究家) ★初出一覧 ★付録「茂鐵新報」3-31号(通巻99号) ・ある日の一言「“好き”と“欲”でね(笑)」 ・解題「ゲゲゲの不思議草子/水木しげるの日本霊異記」他 (ほか) 『御伽草子』と『日本霊異記』、古くから伝承されてきた日本の説話集の中より、「オモチロイ!」と水木サンの琴線に触れた、選りすぐりの奇妙な物語を漫画化! さらに、水木先生の遺作となった、「怪画談」を収録。 ★解説「水木先生と『霊と怪』」多田克己(妖怪研究家)
  • 棋士の瞬き
    -
    1巻3,080円 (税込)
    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 写っているのは棋士の姿か、それとも心か 将棋ファン待望の本が出来上がりました。その名も「棋士の瞬き」。 『師弟 棋士たち魂の伝承』(光文社)や『将棋世界』の「師弟」の連載で脚光を浴びたカメラマンの野澤亘伸氏による写真集で、表紙の羽生善治九段や、藤井聡太竜王、渡辺明名人、永瀬拓矢王座など、40人を超えるプロ棋士が登場します。 一流の写真家は、被写体の内面まで写し出す――。そんな風に思える一冊を、ぜひお手に取ってご覧いただきたいと思います。 将棋ファン待望の本が出来上がりました。その名も「棋士の瞬き」。 『師弟 棋士たち魂の伝承』(光文社)や『将棋世界』の「師弟」の連載で脚光を浴びたカメラマンの野澤亘伸氏による写真集で、表紙の羽生善治九段や、藤井聡太竜王、渡辺明名人、永瀬拓矢王座など、40人を超えるプロ棋士が登場します。 一流の写真家は、被写体の内面まで写し出す――。そんな風に思える一冊を、ぜひお手に取ってご覧いただきたいと思います。 野澤亘伸(のざわ・ひろのぶ) 1968年栃木県生まれ。上智大学法学部法律学校卒業。1993年より写真週刊誌「FLASH」の専属カメラマンになり、主に事件報道、芸能スクープ、スポーツなどを担当。 2019年、「少年時代に交わした二つの約束」でペンクラブ大賞文芸部門の大賞を受賞。 著書に、「師弟 棋士たち魂の伝承」(光文社)、「絆―棋士たち 師弟の物語」(日本将棋)など。
  • パン
    4.0
    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 古代オリエントに起ったパン食文化が中国・朝鮮を経て弥生時代の日本に伝えられたことを史料と伝承をもとに解明し,わが国パン食文化2000年の足跡を描き出す。
  • サーストン万華鏡 人と数学の未来を見つめて
    -
    1巻3,080円 (税込)
    ※この電子書籍は固定レイアウト型で配信されております。固定レイアウト型は文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 ウィリアム・サーストン(1946-2012年)は,幾何学に大きな足跡を残した数学者である。1982年に3次元多様体の研究に対する貢献でフィールズ賞を受賞し,(ポアンカレ予想を含む)幾何化予想を提唱したことでも知られている。 サーストンは生前,幾何化予想を万華鏡にたとえた。色を8種類の幾何構造,細片を多様体のピース,鏡映模様を幾何学的ピースに分解された3次元多様体に。万華鏡を一振りするたびに新しい多様体が生まれる。 サーストンはその独特の感性で,どのような数学を描いたのか。そして,数学の理解と伝承の困難さに向き合ったとき,数学の進展についてどのような示唆を与えたか。 豪華な著訳者陣が,多様な角度からサーストンの数学観を紐解く。そこには,人の心理と切り離すことのできない数学の営みが,鮮やかに浮かび上がるだろう。
  • 耳袋 1
    -
    1~2巻3,080~3,410円 (税込)
    ※本シリーズに使用している原版データは時間が経過している作品が多いため、一部不鮮明な箇所がある可能性がございます。ご了承下さい。 江戸中期の奉行職を歴任した著者が,その見聞を書き留めた随筆集。幕政の内実をはじめ,上下都鄙にわたる世態・風俗や民俗的伝承から犯罪まで,1000箇条におよぶ記述は当時を知るまたとない読物である。第1巻は,巻一から巻五まで。巻末に解題を付す。

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  • ライザのアトリエ2 ~失われた伝承と秘密の妖精~ 公式ビジュアルコレクション
    -
    ライザの青春物語を振り返る、ファン必携の特別な一冊! 店舗特典や雑誌掲載を含む公式イラストレーションを一挙掲載! 細井氏・トリダモノ氏による解説コメントや超貴重なラフスケッチも必見のビジュアルコレクションが登場! ◆店舗特典や雑誌掲載を含む公式イラストレーションを一挙掲載! トリダモノ氏による解説コメントや貴重なラフスケッチも必見! ◆キャラクターのイラスト、設定画、ラフスケッチ、イメージボード、 ムービー絵コンテなど、初公開のイラストが満載! ◆プロデューサー・細井順三、トリダモノ両氏のインタビューを掲載!  前作の物語から3年後の世界観やキャラクターたちの裏側に迫る! ※本書の画面写真はPlayStation(R)4版のものです。 ※本書には、実際のゲームに登場しないデザインのイラストや、ダウンロードコンテンツの内容が含まれています。 ※本書に掲載されている情報は、資料をもとに本書のスタッフが独自に確認したものです。
  • ライザのアトリエ2 ~失われた伝承と秘密の妖精~ ザ・コンプリートガイド
    -
    ライザの新たなる冒険を描く「アトリエ」シリーズ最新作。そんな同作の完全攻略本が早くも電撃から登場です。探索や採取など冒険に欠かせない基本情報、調合に関わるシステムをわかりやすく解説するほか、アクションポイントやタクティクスレベルといった、戦闘テクニック上達の要素も徹底的に分析しています。さらに、イベント&クエストの条件や報酬もしっかりフォローしたチャートで、メインストーリー攻略もバッチリ。マップの宝箱や各種アイテム、魔物に関する詳細データも完備した、『ライザ2』を遊びつくすために必携の一冊です。 ※本書の画面写真と操作方法はPlayStation(R)4版のものです。 ※本書に掲載されているデータおよび攻略内容は、資料をもとに本書の制作スタッフが独自に確認したものです。
  • 裂き織り大全:各種技法から、裂き織りならではのコツ、伝承として残る地方の技法までを網羅
    2.0
    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 裂き織りによく見られがちな織りの技法とそのコツを中心に美しく仕上げるコツを網羅。さらに裂き織りのフィンランドや日本各地の歴史や特徴なども紹介した、裂き織りについての決定版的な書籍です。裂き織りに使う技法としては、普通の柄布の裂き織り、綾織りと杉綾、網代斜紋、たて引き返し織り・よこ引き返し織り、千鳥格子・網代、畝織り・リップス織り、キャンバス織り・ななこ織り、横の浮き織り・縦の浮き織り、開口の浮き織り・スペース織り/10.模紗織りパターン(1)・へちま織り/11.模紗織りパターン(2)(3)/12.よろけ縞 /13.ノット織り・ループ織り、はさみ織り・綴れ、開口のはさみ織り、はさみ織りのツイストパターン、もじり織り・コインレース、六角もじり、斜線織り、たて吉野織り・よこ吉野織り、二重織り、オーバーショット、昼夜織り、クラックル織り、メガネ織り、トルコ朱子、ワッフル織りなどが掲載しています。また、一着の着物(銘仙・浴衣・お召)からどれくらいの布が織れるかなど、読者にとって興味深い内容を取り入れたり、裂き織り紀行と題し、佐渡島裂き織り会館や東北南部裂き織り、こぎん刺しと菱刺し、フィンランド・アホネン工房などへの取材も行っています。
  • ORACLEgehn/ハイファンタジー物語画集
    5.0
    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 数々の傑作ビデオゲームや映像作品にたずさわってきた超実力派コンセプトデザイナーによる、待望の初作品集。 世界じゅうを虜にする圧倒的な画力とイマジネーション。 「ダークファンタジーの巨匠」とも呼ばれる著者が8年間構築し続けてきた作品群は、オリジナルの物語とイラストによる中世ヨーロッパファンタジー。 世界に均衡と混沌をもたらした「竜信仰の伝承」 新世界の到来を告げる白鯨の伝承「神の使者」 太古に栄華を極めた「いにしえの王族の世界」 まるで神話のごとく、いくつもの時代を流れる壮大な物語をベースにした人気イラストシリーズ全3篇を収録。 山奥にそびえ立つ古城のような大聖堂、 神と崇められる銀色の体表をもつ竜、 朱の甲冑をまとい巨大な剣を差す闇の騎士…… 闇と光で構成されたその独自世界は、緻密にして荘厳。超絶のリアリティ。 神や王といったキャラクター造形、衣装の装飾、巨大建造物のデザインなど、あらゆる描写が細部にまで精緻を極める。 「精巧」「美麗」「神秘」とSNS上で話題のイラスト群がついに物語としてつなぎ合わされ、新たな神話がここに誕生する! 【本書の主な内容】 太古の時代、神のような1体の“初めの竜”が存在した。「始祖の銀竜」である。 当時、繁栄を極めた世界宗派である「竜信仰」はその「銀竜」を崇拝したものであり、世界中に平和をもたらした。 「始祖の銀竜」の時代の後、世界には バランスを保つ3体の竜が出現した。 3つの大国「ウェルド(高地の国)」「アルジョン(銀鉱山の国)」「ミーア(海の国)」がそれぞれのドラゴンを所有し、その強大な力ゆえに、世界の均衡は保たれていた。 長らく大きな戦はなく、人々の食糧は豊かで、世界は色彩にあふれていた。 しかし、ある時、ミーアのドラゴンが突然“失われ”、世界の状況は一変する……。 ―本編より 第1章:竜信仰の伝承 The Legend of Dragon Faith 第2章:神の使者 The ORACLE 第3章:いにしえの王族の世界 The World of Ancient Kings 第4章:異世界へのいざない Other Worlds 第5章:世界観解剖図 Anatomy of the World 第6章:神の使者の最期 The End of ORACLE
  • 潜水鐘に乗って
    3.0
    【サマセット・モーム賞受賞、ホリヤー・アン・ゴフ賞受賞】48年ぶりに夫と再会するため、旧式の潜水鐘で海にはいっていく老婦人(表題作)、身体が石になる予兆を感じた女性が過ごす最後の一日(「石の乙女たち」)、やがて巨人になる少年と、人間の少女のなにげない日常のひととき(「巨人の墓場」)、数百年を生き、語るべき話を失いながらも再び物語を紡ごうとする語り部(「語り部(ドロール・テラー)の物語」)……妖精、巨人、精霊、願い事をかなえる木、魔犬……さまざまな伝説や伝承がいまなお息づく現代の英国コーンウォール地方を舞台に、現実と幻が交錯する日々をあるがまま受け入れ、つつましく暮らす人々の姿を、新鋭ルーシー・ウッドが繊細かつ瑞々しい筆致で描く12編を収録した短編集。/【目次】潜水鐘に乗って/石の乙女たち/緑のこびと/窓辺の灯り/カササギ/巨人の墓場/浜辺にて/精霊たちの家/願いがかなう木/ミセス・ティボリ/魔犬(ウイシット)/語り部(ドロール・テラー)の物語/訳者あとがき=木下淳子
  • 美しい幻獣生態骨格図鑑
    -
    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 【ご利用前に必ずお読みください】 ■誌面内の目次やページ表記などは紙版のものです。一部の記事は、電子版では掲載されていない場合がございます。 ■一部マスキングしている写真、掲載順序が違うページなどがある場合がございます。 ■電子版からは応募できないプレゼントやアンケート、クーポンなどがございます。以上をご理解のうえ、ご購入、ご利用ください。 人気幻獣の生態と骨格を徹底考察! すべてのファンタジー好きに贈る クリエイターズバイブル “幻獣”は人間が創造した空想上の生き物です。幻獣の生態も骨格も不明であり、想像することしかできません。 本書では人々の間で伝承されてきた幻獣の特徴や類似している動物の骨格、習性を元に、幻獣の生態や骨格を考察。 「ケルベロス」や「フェニックス」、「ガーゴイル」、「リヴァイアサン」など全26種を、地上の幻獣、天空の幻獣、水中の幻獣の3章に分けて、解説文とともに全身イラストと骨格解剖図をフルカラーで紹介しています。 漫画やラノベ、アニメ、ゲームなどのファンタジー作品を創り出すクリエイターの資料にも役立つ1冊です。 【CONTENTS】 ■Section 1 地上の幻獣 ケルベロス/ユニコーン/キマイラ/サラマンダー/バジリスク/玄武/アメミット/麒麟/鵺/ケンタウロス/マンティコア ■Section 2 天空の幻獣 フェニックス/ドラゴン/ペガサス/ハーピー/ガーゴイル/グリフォン/コカトリス/シームルグ ■Section 3 水中の幻獣 クラーケン/シーサーペント/ヒュドラ/ケルピー/河童/リヴァイアサン/アーウィソウトル ■コラム Column 1 幻獣×世界の神話 MAP Column 2 幻獣と化石と想像力 Column 3 幻獣と異形の海洋生物
  • 風土記博物誌 神,くらし,自然
    5.0
    一三〇〇年の時を超えて,人と自然とその営みを今に伝える風土記.常陸の磨崖仏,播磨の笑い,豊後の地震,肥前の海民,出雲の神がみ――.伝承のことばに分け入り,ゆかりの土地を訪ね,かつてのありようを推理すれば,天皇を頂くヤマトとは異なる,こうではなかったかもしれない世界への入り口が.いざ古代日本列島のフィールドワークへ!

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  • ドラゴンクエストX オンライン 10th Anniversary Memorial Book アストルティア十年史
    -
    【購入者限定 電子書籍版特典あり】 当コンテンツを購入後、以下のURLにアクセスし、利用規約に同意の上、シリアルコードを入手してください。 特典の閲覧・視聴可能期間:2022/11/25~2024/11/25 ※この商品はPCモニター、タブレットなど大きいディスプレイでの閲覧を推奨しています。※ 【期間限定:2024年11月25日まで】『ドラゴンクエストⅩ オンライン』で使える、しぐさ書「座礼」の特典アイテムコードがついてくる! ※当商品は期間限定で電子書籍に、特典アイテムコードが付与される商品です。 アストルティア10年間の冒険の歴史を綴る永久保存版の1冊- アストルティア誕生から10周年! 本書は、大きな節目を迎えていまなお広がり続ける冒険の世界を、さまざまな角度から紐解き、その歴史を辿る記念書籍です。 大歴史年表、写真コンテストやイベントなどを特集した十大振り返り、物語で巡る楽曲リスト、開発者インタビューなど、アストルティアと冒険者が共に歩んだ10年間の軌跡をここに! 10周年の感謝を込めた「ありがとう」に。新年の挨拶に。一生に一度のお願いに。さまざまなシチュエーションで役立つ、しぐさ書「座礼」の特典アイテムコードつき! ※本書掲載内容の一部は2022年8月2日時点までの開発中のゲームをもとに制作しています。 ※『ドラゴンクエストⅩ オンライン』はオンラインゲームの特性上、ソフト発売後もデータや内容に変更があるため、本書の内容と差異が生じる可能性がありますことをあらかじめご了承ください。 尚、本アイテムコードはスクウェア・エニックスによる提供です。本アイテムコードについてのお問い合わせは直接、スクウェア・エニックスまでお願いいたします。 【アイテムコードについてのお問い合わせ】 スクウェア・エニックスサポートセンター https://support.jp.square-enix.com/ 注意事項: ◆本書のアイテムコードは『ドラゴンクエストⅩ オンライン』をプレイされているかたがご利用になれます。 ◆本書のアイテムコードは追加パッケージ『ドラゴンクエストⅩ 眠れる勇者と導きの盟友 オンライン』『ドラゴンクエストⅩ いにしえの竜の伝承 オンライン』『ドラゴンクエストⅩ 5000年の旅路 遥かなる故郷へ オンライン』『ドラゴンクエストⅩ いばらの巫女と滅びの神 オンライン』『ドラゴンクエストⅩ 天星の英雄たち オンライン』がインストールされていなくても使用できます。 ◆本書のアイテムコードは1アカウントにつきひとつのみ使用できます。1アカウントで同じ特典アイテムを複数コードぶん手に入れることはできません。 ◆一度入力したアイテムコードを再入力することはできません。 ◆本書のアイテムコードの交換、返金、再発行はできません。 ◆本書のアイテムコードの転売、譲渡、換金は禁止いたします。 ◆アイテムコードの特典を受け取るためには、『ドラゴンクエストⅩ オンライン』にて、郵便局で届け物を受け取れるようになるまで冒険を進める必要があります。 ◆本書のアイテムコードは2022年11月25日より有効です。ただし、期間の経過によるサービスの終了などにより、本アイテムコードの受付を予告なく終了する場合がありますので、あらかじめご了承ください。 ◆アイテムコード付与期限は2024年11月25日です。 ◆アイテムコード入力方法:https://hiroba.dqx.jp/sc/public/itemcodeguide/
  • 垣根
    -
    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 大和・山辺の道に神々と垣との関わりを探り,各地に垣の伝承を訪ねて,寺院の垣,民家の垣,露地の垣など,風土と生活に培われた生垣の独特のはたらきと美を描く。
  • 世界をまどわせた地図 伝説と誤解が生んだ冒険の物語
    3.7
    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 130点を超える美しい古地図と貴重な図版・写真とともに、人々を翻弄した幻の世界を読み解いていきます。 本書で紹介する国、島、都市、山脈、川、大陸、種族などは、どれもまったくの絵空事だ。 しかし、かつては実在すると信じられていたものである。なぜだろう? それらが地図に描かれていたからだ。 神話や伝承として語り継がれていたものもあれば、探検家の間違いや誤解から生まれたものもある。 なかには、名誉のため、あるいは金銭を集めるための、完全な“でっち上げ”すらある。 そのような幻の土地や国、島々は、20世紀に入ってからも地図にたびたび登場し、さらには現代のグーグルマップにも姿を現した。 地図の幻を追う冒険の旅へ、いざ出発しよう。
  • 南方熊楠/柳田國男/折口信夫/宮本常一
    4.2
    民衆の紐帯であり自然の宝庫でもある社(やしろ)の破壊に反対する、南方熊楠の画期的論考「神社合祀に関する意見」。 伊良湖岬の浜辺で目にした椰子の実から日本人の来し方を想起する、柳田國男「海上の道」。 後に中将姫と呼ばれる藤原南家の姫君と、非業の死を遂げた大津皇子の交感を軸に綴られる、折口信夫「死者の書」。 近代女性の生き様を活写する「海女たち」「出稼ぎと旅」「女工たち」ほか、宮本常一「生活の記録」。 神話、伝承、歴史、生活、自然など、日本のすべてを包摂する厖大な文業から、傑作29篇を精選。 【ぼくがこれを選んだ理由】 民俗学は文学のすぐ隣にある。 南方熊楠の鎮守の森を擁護する論は今のエコロジーにつながっている。  柳田國男と宮本常一の論考を連ねると、正面から描かれた近代日本人の肖像が見えてくる。  折口信夫はもうそのまま文学。読んでいると古代の日本人とすぐにもハグできるような気持になる。(池澤夏樹) 解説=池澤夏樹 解題=鶴見太郎 月報=恩田陸・坂口恭平
  • あおもり110山
    -
    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 青森県内の百十山を東奥日報社の記者が登山、取材、撮影。山にまつわる伝説、伝承行事、自然環境を守るため活動している人達の姿をリポートするなど、記録性豊かで資料価値も高い多彩な内容。

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  • CAEアプリが水処理現場を変える DXで実現する連携強化と技術伝承
    -
    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 デジタルトランスフォーメーション(Digital Transformation; DX)は,大量のデジタルデータをAI(Artificial Intelligence, 人工知能)やIoT (Internet of Things)の技術に活かすことで,業務プロセスの改善,製品やサービス,ビジネスモデルそのものを変革するとともに,組織,企業文化,風土を改革し,競争上の優位を確立することを目指しています。そのためにはその変革を成し遂げる人材の育成が最重要課題です。本書では様々な産業活動による排水の処理について取り上げ,DXがもたらす効果を記述しました。 データサイエンスをコンピュータシミュレーション(モデル)と融合することで,新しい技術を創出し大きな変革につなげることができる可能性を,事例とともにお伝えできればと考えています。 物理や数学が苦手な方や人事異動で新しい部署で関わることになった技術者,また今後の活躍を秘めている若手にも,学習意欲を掻き立て,自分たちのアイデアを具現化するための一助となるよう執筆いたしました。
  • 〈キャラクター〉の大衆文化 伝承・芸能・世界
    5.0
    【執筆参加者】 荒木 浩、前川志織、木場貴俊、金水 敏、芦津かおり、井上章一、永井久美子、佐々木高弘、佐野明子、青木 然、山口記弘、深谷 大、近藤和都、江口久美、松井広志、マイケル・エメリック、久留島元 【目次】 序 〈キャラクター〉と〈世界〉の大衆文化史 第1部 〈キャラクター〉とはなにか 第一章 《キャラクター》と《人格》について 第二章 ヤマト・ハムレット七変化 コラム1 キャラクターと翻訳の可能性 第2部 美人というキャラクター 第三章 美貌の歴史と美術の歴史 第四章 「世界三大美女」言説と戦後日本の美人観――小町とヘレネの交代から考える 第五章 「キャラクター」としての麗子――画家・岸田劉生の《麗子像》連作から 第3部 伝承世界とキャラクター 第六章 「シン・ゴジラ」の世界観――キャラクター化された「荒ぶる神」と神話の世界 第七章 空から獣が落ちてきた――雷獣攷 第八章 タヌキと戦争―日本のアニメ文化における伝承世界の展開 コラム2 是害坊の近世受容――転生する天狗説話 第4部 絵と芸能とキャラクター 第九章 小林清親『百撰百笑』における清国人像 第十章 時代劇ヒーローキャラクターの芸能史 第十一章 歌舞伎とジャニーズ――形を変えて生き続ける文化伝統 第5部 モダンカルチャー・プロジェクション 第十二章 「ヤマト」から「ガンダム」へのメディア史――「記憶すべきもの」と「記憶する人々」 第十三章 グループアイドルの世界観共有と補完――BiS・BiSHを対象として 第十四章 ビデオゲームのキャラクターと世界――「スパロボ」と「サガ」シリーズから考える ※本電子書籍は電子書籍化にあたり、権利の都合上、歌詞の一部を掲載しておりません。
  • ゲルク派版チベット死者の書 改訂新版
    -
    1巻2,750円 (税込)
    チベットに伝承された死と輪廻転生に関する秘密の教えとは? 従来、紹介されていたニンマ派版とは異なる、最大宗派ゲルク派の死者の書に記されていたのは、ブッダの身体を獲得するための究極の方法論だった! ダライ・ラマ認定版の秘伝書が全面改訂で復活!
  • ビジュアル図鑑 中世ヨーロッパ
    3.5
    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 英雄、王宮、十字軍―実在した“異世界”が大迫力のイラストでよみがえる! ラノベ、コミック、ゲームなど創作の世界の舞台となり、人々を引きつけてやまない中世ヨーロッパの世界をビジュアル満載で解説。ファンタジーに欠かせない騎士や吟遊詩人は実際のところどのような存在だったのか?農村や教会で、中世の人々はどんな暮らしをしていたのか?本格的な歴史書からはイメージしづらい中世ヨーロッパの暮らしを、イラストと写真を使って詳しく紹介。もちろん、神話・伝承、幻獣も登場します。中世ヨーロッパを知りたいならまずはじめにこの1冊。資料としてもぜひ活用してください。
  • 日本書紀(上下合本)
    -
    わが国最初の正史。720年(養老4年)5月、舎人親王らが完成させた。神代から持統天皇の代までを漢文で編年体で記す。30巻。添えられた系図一巻は散逸。六国史の第一で、『日本紀』とも呼ばれ、『古事記』と併せて「記紀」という。しかし編集に使われた資料は『古事記』のように特定の帝紀や旧辞だけでなく、諸氏や地方の伝承、寺院の縁起、朝鮮や中国の歴史書なども参照している。文学性のある『古事記』に比べ、『書紀』は敬遠されがちだった。だが、「日本誕生」を知るには、『書紀』のほうがより重要だ。日本古代史の専門家による、わかりやすい現代語によって『書紀』はぐんと身近になった。 上巻は、神代(巻第一)~武烈天皇(巻第十六)を収録。 下巻は、継体天皇(巻第十七)~持統天皇(巻第三十)を収録。六世紀から七世紀にいたる時代。中国・朝鮮半島からの制度・文物の流入により、天皇を中心とした国家的統一が完成する。 巻末寄稿・『日本書紀』と史実とのあいだ  大津 透
  • ホツマ・カタカムナ・先代旧事本紀
    -
    古史古伝は「霧のなかのロマン」 日本は近代国家でありながら太古の叡智を残している唯一の国! この宝を掘り起こし、世界に伝えてほしい! 気鋭の日本研究者、モロー氏は熱く語る。 さあ、日本の出番だ! 太古の物語や神話には叡智が隠されている。 人も国も、物語と神話なくして 生き残ることができないとモロー氏は言う。 自信をなくした日本人を元気づけてくれる待望の書。 私どもが歴史を学ぶのは、 自分が「何であるか」を知るためと言ってもよいでしょう。 とするなら、古史古伝を学ぶのは、 私どもは「何になりうるのか」を知るためなのです。 古史古伝は、歴史は事実の科学だとする見方をひっくり返し、 歴史を可能性の領域に運び込み、 可能な歴史の幅を広げてくれるのです。 一体誰がどんな権限で正史と偽史を区別するのだろうか? ここで言う聖なる科学の「科学」とは フランシス・ベーコン、ゲーテも言っていた、 ラテン語のスキエンティア(叡智)のこと。 古史古伝=パラヒストリー(擬似史、例外史、番外史) の意義と役割を余すところなく伝える必読の書! 本書で私が取り上げた三つの古史古伝 (旧事紀、ホツマツタヱ、カタカムナ)は、 いろいろな角度から見ても、互いに全く異なっていますが、 ひとつ共通していることがあります。 つまり、それらは太古の国が実在していたことを 覚えているということです。 その国では、一貫した目的のもとに芸術、科学や行動が すべて矛盾なく行われていたといっています。 言いかえれば、日本の太古史を記憶している三つの文書は、 すべてユリウス・エヴォラがいう、 「活きた国」(organic state)のイメージを伝えているのです。 三つの文書は、みな日本を一系のスメラミコトの 教えのもとに統合しようとしています。 また、旧事紀七二巻本は、競合する伝統もあわせて 一つに統合すべきことを明らかにしようと試みています。 古史古伝はなぜ産みだされてきたのでしょうか。 私どもの考えでは、その理由は、 太古の伝承を知ることは「思い起こす」ことであり、 そして歴史は、理念の記憶をよみがえらせるための手段であるからです。 太古の伝承は歴史として書かれていませんが、 今日まで無数の伝承が伝えられてきました。 しかし、ある伝承を後世に伝えるにはそれを思い起こす必要があります。 ここで、理念のある歴史を書き残すという作業が入ってきます。 というのも、 「歴史の真実性は、歴史家が採用した理念の真実性に裏付けられている」からなのです。

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  • ナイフダイジェスト -カスタムナイフを知る-
    -
    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 人類最古の道具とも言われる「刃物」。 中でもコレクション性も高く、商品としてのバリエーションにも優れた「ナイフ」に焦点を合わせた一冊。 【記事内容】 ●鹿山利明と東京ナイフ 日本を代表するポケットナイフ作家として知られた鹿山利明が逝去して1年。戦前の東京を発祥とする東京ナイフの技法の最後の伝承者でもある彼の足跡を辿りつつ、その作品を門外不出の仕事場に残された資料とともに紹介。 ●Matrix-Aida ナイフコンテスト 若手、新人がナイフを発表する機会の喪失を憂えたナイフショップ、マトリックス・アイダのコンテストをスタートアップからフォロー。受賞作を掲載する。 ●KIKU KNIVES × 米スナイパー・ナイフプロジェクト 世界的に高い評価を受けるKIKU KNIVES。その実力LEやミリタリー関係者からも認められる。米軍スナイパーとのコラボで製作したハンティングナイフのできるまでを追う。 ●ナイフ作家人名録 ●アメリカ・ミッドテック事情 ●日本各地のナイフショーの紹介
  • シャクシャインの戦い【HOPPAライブラリー】
    3.7
    1巻2,750円 (税込)
    1969年6月、幕府を揺るがす〈アイヌの一斉蜂起〉が始まった。 本書はその近世最大の民族戦争〈シャクシャインの戦い〉の全貌に迫る一冊。 具体的な史料すべてに目を通しアイヌ伝承などにもあたり、実際の事件のあった現場に赴き、各地の博物館でも調べ、写真を撮り、実地検分をして、この戦いの事実を可能な限り再現しようとしたものである。
  • 〈歴史〉を創った秋田藩 モノガタリが生まれるメカニズム
    -
    1巻2,640円 (税込)
    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 日本各地で時代を超え、繰り返し行われてきた営み、「歴史」の創造…。本書は秋田を例にとりその秘密を探る。提示されるのは新たな「日本」像の探し方である。モノガタリはいかに生み出され、「伝承」を通して「歴史」へと機能するのか。歴史学と国文学という対立構造をこえ解き明かす。
  • 民俗学という不幸
    -
    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 「都市民俗学」は存在しない。「常民」は概念ではない。「民俗」など妄想に過ぎない。「伝承」はもはや呪文である。「民俗調査」は自動筆記と化し、研究室はとっくの昔に天使の王国。つまり、おまえはすでに死んでいる。志もなく、希望もなく、より良い未来を選ぶ心意気さらになく、柳田国男、没してすでに30年。ただ、脳死状態のまま、世紀末の高度消費社会に、およそ不幸な延命を続けるこの国の民俗学。その病いのさまをていねいにほぐし、つづり、かたちにする、身についたことばから再び出発するための、渾身の荒療治。

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  • 創作折り紙 ひらめきを形にする方法:造形の着想・具体化・展開
    -
    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 2022年8月刊『創作折り紙 発想と技法』のテーマを展開した第二弾。 今回は、創作折り紙の出発点となる「考え方」をテーマに構成。 見立てやディテールの加減、折り方に変化をつけて作品をより高度化する技などを、実際に作品を折りながら紹介します。 「見立てる」では「何かに見える」からスタートします。伝承基本形や幾何学的な折りパターン、簡単な折りなど、折った紙が何かに見えることがあり、そこを出発点にして発想していきます。 作品例)セイウチ、タヌキほか 「変える」では、同じテーマの作品を進化させたり、別の作品として変化させていきます。 作品例)サカナ→シマアジ、ペンギン→高度なペンギンほか 「減らす」では、減らせないところ(残すべきところ)がどこなのかを考えることが大切になります。造形に不要なものを見極め、表現をそぎ落としていくことで、折りやすく見栄えのいい新作が生まれます。 作品例)オオハシ、砂時計のオブジェほか 「加える」では、ちょっとした味付けや特徴的な要素を加えたり、複数の紙で折ることが多い作品を、あえて1枚で折ってみます。 作品例)カモノハシ、シャチホコほか
  • トマス・アクィナスのキリスト論(長崎純心レクチャーズ)
    -
    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 イエス・キリストとは何か? トマス・アクィナスの「神学大全」の註解を通して、彼が独自な存在論の観点からイエス・キリストを存在と働きの両面から総合的に捉えていることを解明した、新たなキリスト論展望。 「我は誰なりと思うや」とのイエスの問いに、弟子たちは「生ける神の子キリストです」と答えた。「イエス・キリストは真の人間であり神である」という使徒伝承はキリスト論の原点であり、その教義(ドグマ)は4世紀から6世紀にかけて異端論争を通して形成されてきた。トマス・アクィナスは「神学大全」第3部でキリスト論の全貌を語っているが、著者はその註解の仕事を通して、トマスが独自な存在論の観点からイエス・キリストを存在と働きの両面から総合的に捉えていることを解明し、その独創性を高く評価する。近世以降に盛んになった歴史的実証的なイエス伝研究の限界を明らかにして、新たなキリスト論を展望し、さらに信仰と理性のあり方を平易にといた講演。 【目次】 「長崎純心レクチャーズ」について   片岡千鶴子 第一日 I キリスト論とは 1 キリスト論とイエス伝 2 連続講演のプラン II 使徒的伝承 1 キリスト論のはじまり 2 「神の子」の意味 3 使徒的伝承 4 パウロ 5 ヨハネ 6 グノーシス III 教理史から 1 アリウス派論争 2 ネストリウス派論争 3 キリスト単一性論 IV 東西教会の分裂 1 分裂以前の東西教会 2 アウグスティヌスとFilioque 第二日 1 ヨハネ福音書とロゴス 2 翻訳の問題 3 ロゴスと神の同一性と区別 4 ヒポスタシスという言葉 5 ギリシアの神秘主義の伝統 6 受肉とキリスト論 7 キリスト論の難問 8 ダマスケヌスによる総合 9 トマスの独創性 10 トマスの存在論 11 エッセと「いのち」 12 イエス伝の問題 第三日 1 トマス以後のキリスト論 2 ドグマ的キリスト論への批判 3 ハルナックの教理史 4 ドグマとは何か 5 ドグマを決定するもの 6 ドグマの言葉 7 聖書の問題 8 存在論とドグマ 9 イエス伝への反省 10 トマスの現代的意義 あとがき ※この商品は紙の書籍のページを画像にした電子書籍です。文字だけを拡大することはできませんので、タブレットサイズの端末での閲読を推奨します。また、文字列のハイライトや検索、辞書の参照、引用などの機能も使用できません。
  • アーサー王物語 1
    4.0
    魔剣エクスカリバー、円卓の騎士、魔術師マーリン、騎士ラーンスロットの冒険、トリストラムとイソルテの悲恋、聖杯探求……。あらゆる英雄譚、恋愛譚、奇蹟譚の伝承が詰まったファンタジーの宝庫──「アーサー王伝説」。本シリーズは、1485年刊行の原典・キャクストン版を、全訳し紹介する、本邦初の完訳版。「1」は、原書全21巻のうち1巻から6巻までを収録。
  • 菅江真澄 みちのく漂流
    -
    菅江真澄が東北北部にしるした足跡をたどる現代の風土記.マタギの生態と鉱山労働,山岳信仰と海神八百比丘尼の伝承,十三湊を拠点とする安東水軍と蝦夷の一族など,真澄の記録を現在の風景と重ねつつ,みちのくの民俗誌を描く.日本近代化の歩みの中で,北のトポスが置かれた特殊な位置と意味とは何だったのか. ※この電子書籍は「固定レイアウト型」で作成されており,タブレットなど大きなディスプレイを備えた端末で読むことに適しています.また,文字だけを拡大すること,文字列のハイライト,検索,辞書の参照,引用などの機能は使用できません.

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  • シリーズ 地域の古代日本 東国と信越
    3.0
    ヤマト王権にとって異国に匹敵するほどの重要地域であった東国。勇猛果敢な性格で知られ、8世紀中頃以降の「坂東」は、征夷のための兵員・軍糧の兵站基地であった。しかし王権との平衡関係が崩れたとき、東国は王権への敵対地域として立ち現れてくる――。国造とミヤケ、渡来系移住民、古墳と埴輪の特質、国府・郡家(郡衙)などの官衙、村落寺院と地方寺院、ヤマトタケル伝承、「東国」観の変遷など、斬新な切り口で古代東国地域の実像に迫る。
  • 沖縄童謡集
    -
    1巻2,530円 (税込)
    ※本シリーズに使用している原版データは時間が経過している作品が多いため、一部不鮮明な箇所がある可能性がございます。ご了承下さい。 沖縄各地に伝承する童謡を収集し,解説を付したもの。開放的で辛辣な南方人気質があふれ,固有の生活様式が鮮明に映しだされて,好個の民俗資料ともなっている。「那覇固有の遊戯」を付載。

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