馬場紀寿の作品一覧
「馬場紀寿」の「完訳 ブッダチャリタ」「初期仏教 ブッダの思想をたどる」ほか、ユーザーレビューをお届けします!
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「馬場紀寿」の「完訳 ブッダチャリタ」「初期仏教 ブッダの思想をたどる」ほか、ユーザーレビューをお届けします!
Posted by ブクログ
この本を読んで私が一番印象に残っているのは中村元先生の説が最新の研究においては否定されているという点でした。
もちろん、中村元先生の説く仏教が全て誤っていたというわけでは当然ないのですが、最新の研究によるならば、かつてよりも随分と違った仏教が私達の前に開かれているということになるでしょう。中村元先生の説といえども無批判に受け取ることはできないということにハッとする思いになりました。と同時に学問はこうして進んでいくのだとしみじみする気持ちにもなりました。
他にも、この本では最新の研究をふまえて、当時のインド社会とブッダの関係を見ていくことができます。後半ではブッダの思想そのものも解説されます
Posted by ブクログ
【ブッダって比喩の天才】
初期仏教の考え方が、とても簡潔に新書でまとまっています。
まず、インド人ブッダの考えは、情緒的な日本人から見ると、物凄い構成力を感じました。西洋から見ると同じ東洋でも、全然違います。
また、当時の他の宗教の、「アートマン」やら「業物質」などその存在が分からない仮定を取り除き合理的に考えたのがブッダだと思いました。
「私は美しい女性を愛している」と言いながらその女性について容姿も知らない男のようだ、というブッダの発言には納得できます。
最後に、「心の平静」を得るために、役に立たないことはバッサリ切り捨てです。
「毒矢を射られた時、どんな容姿の誰が何の目的で
Posted by ブクログ
仏教が出来た古代インドの背景から始まって、ブッダの教えを記録した仏典などを参照しながら、初期仏教のエッセンスをまとめている.聞きなれない言葉が頻出して読み直しながら把握してきたが、要点はp208に出てきた.曰く、四聖諦(ししょうたい)とは、「四つの、高貴な者たちにとっての真実」である.「五つの執着要素は苦である」(五取薀苦)ことが「苦という、高貴な者たちにとっての真実」(苦聖諦)であり、「再度の生存へみちびく渇望」が「苦の原因という、高貴な者たちにとっての真実」(苦集聖諦)である.「再度の生存へみちびく渇望の停止」が「苦の停止という、高貴な者たちにとっての真実」(苦k滅聖諦)であり、「八聖道」