初期仏教 ブッダの思想をたどる

初期仏教 ブッダの思想をたどる

924円 (税込)

4pt

二五〇〇年前、「目覚めた者」が説いたのは、「自己」と「生」を根本から問い直し、それを通してあるべき社会を構想する思想だった。その教えは、古代インドのいかなる社会環境から生まれてきたのか。現存資料を手がかりに、口頭伝承された「ブッダの教え」に遡ることは可能か。最新の研究成果を総動員して、仏教の原初の世界をさぐる。

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初期仏教 ブッダの思想をたどる のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ 2020年08月10日

    【ブッダって比喩の天才】

    初期仏教の考え方が、とても簡潔に新書でまとまっています。

    まず、インド人ブッダの考えは、情緒的な日本人から見ると、物凄い構成力を感じました。西洋から見ると同じ東洋でも、全然違います。

    また、当時の他の宗教の、「アートマン」やら「業物質」などその存在が分からない仮定を取...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2020年07月24日

    仏教が出来た古代インドの背景から始まって、ブッダの教えを記録した仏典などを参照しながら、初期仏教のエッセンスをまとめている.聞きなれない言葉が頻出して読み直しながら把握してきたが、要点はp208に出てきた.曰く、四聖諦(ししょうたい)とは、「四つの、高貴な者たちにとっての真実」である.「五つの執着要...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2019年07月17日

    大乗仏教が成立する以前の仏教と大乗仏教独自の言説を見分けることは、素人には難しい。本書は仏教の教えが書写されるようになったことを契機に大乗的な思想が形成されていったことを指摘しつつ、それ以前の仏教のあり方を、バラモン教やジャイナ教などとも比較しつつ描き出していく。解脱とは何かについて、仏典に即して丁...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2020年03月20日

    紀元前500年ぐらいに現れたゴータマ・ブッダが悟り、そして教えを説いた。それが後年仏教と呼ばれたものの初めである。大乗仏教とも違う最初期の仏教を「初期仏教」と呼ぶ。原始仏教という呼び名もあるが、著者は初期仏教を採っている。仏教を歴史的文脈で読み解くことを目指し、資料と歴史に基づいた解釈を行っていると...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2020年06月15日

    ルソーみたいな「起源経」の話はおもしろいな。



    うしろの方で、お釈迦さんの基本的な教えについてもいろいろ誤解していたことに気づく。

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    Posted by ブクログ 2019年04月23日

    最新の学説を素人にも分かる平易な文章で読ませてくれる。
    バラモン教とジャイナ教を並置してくれたことで、仏教における自己について、これまでで最もすんなり納得することができた。素晴らしい本に出会えて良かった。

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    Posted by ブクログ 2019年04月13日

    専門的な箇所もあるため、リーダブルではなかったが、最新の仏教研究が反映されていて、中村元の本などで仏教知識を得ていた読者にはアップデートされてとても興味深かった。
    本書の意義はここにある。P.75「韻文仏典がもともと結集仏典とは別のものであったという事実は、両者の区別をせずに初期仏教を論じる研究方法...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2018年10月02日

    今まで「四聖諦」「縁起」「五蘊」「六処」などを、かなり詳しく個別に学んできたが、今ひとつ理解が深まらなかった。ところがこの本に接し、初期仏教を網羅的・体系的に捉えることができ、ある意味「目から鱗が取れる」ように理解が進んだ。決して容易な内容ではないが、中級者にとっては「教え」を再認識・再確認するため...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2019年05月11日

    仏教というか宗教全般にこれまで触れてこなかった。おばあちゃんが毎日お仏壇に手を合わせてる姿は見ていたし、自分も折に触れて死んだおじいちゃんに定期報告をすることはあった。しかし、仏を信奉する対象として考えたことは一度もない。

    本書を読むきっかけは、むしろ東洋思想が流行っているからというものだった。
    ...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2018年11月17日

    「老師と少年」が面白かったので、もう少し仏教について勉強ししようと思って読んでみました。

    仏教は紀元前5世紀頃から広がり始めたそうで、その教義は口頭で伝承された。
    紀元前後になると教義を書き写した経典が出始め、様々な流派が生まれた。

    この、始まりから経典出現の手前までが初期仏教と定義している。
    ...続きを読む

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