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ヤマケイ文庫 喜作新道 ある北アルプスの哀史
北アルプスの定番縦走路である表銀座を拓いた小林喜作。 喜作は凄腕の猟師でありながら、殺生小屋を開き、更にはそこに登山者を送り込むためのルートを拓く優秀な事業家でもあった。 合理主義者でビジネスライクな姿勢に周囲からは「金にガメつい」と称された。 しかし、喜作は猟にでかけた山で雪崩によって遭難死してしまう。 優秀な山の人でありながら、雪崩に巻き込まれたことで事故でなく他殺なのではないかと噂された。 「あゝ野麦峠」で知られる山本茂実が綿密な取材を通して、北アルプスの歴史、小林喜作の死について迫る貴重な一冊。 ■内容 欲の道・喜作新道(第一話) 牧の喜作(第二話) 工女と学生(第三話) 上高地の常さと牧の喜作(第四話) 槍ヶ岳に降りた天女(第五話) 北鎌尾根の英雄たち(第六話) 棒小屋沢の謎(第七話) 恐怖の野陣馬小屋(第八話) 無念の墓(第九話) 北の衆の縄張りにて(第十話) 追跡・もう一人の人(第十一話) 牧の悲歌(第十二話) 猟犬ペス東鎌に消ゆ(第十三話) あとがき ■著者について 山本 茂実(やまもと・しげみ) 大正6年~平成10年(1917~1998)。 長野県松本市に農家の長男として生まれる。 農業に従事する傍ら、松本青年学校に通う。 その後、現役兵として近衛歩兵第3連隊に入営、軍隊生活・闘病生活など合わせ8年間を送り、傷痍軍人として終戦を迎える。 戦後上京して早稲田大学文学部哲学科に学ぶ。 昭和23年『生き抜く悩み 哲学随想録』を出版。昭和43年、『あゝ野麦峠 ある製糸工女哀史』を発表、250万部のベストセラーとなった。 著書に『喜作新道』『高山祭』『塩の道・米の道』、人生論三部作として『生き抜く悩み』『愛と死の悩み』『嵐の中の人生論』などがある。 -
俺様魔王と生贄少女~愛の調教~
魔界の王『オラン』と、人間の少女『アヤメ』の恋愛物語。 俺様な魔王が、生贄である純粋無垢な17歳の少女を思い通りに調教して娶る、甘々な恋愛・異世界ファンタジー。 16世紀の日本、自分への生贄として捧げられた人間の少女を、魔王は魔界へと連れ帰る。 純粋無垢な17歳の少女を溺愛し、妃にしたい魔王は、様々な事を教え込ませる。 『調教』により、やがて少女は魔王の思い通りの従順な女へと成長していく。 『少女』と『魔王』の契約から始まり、婚約、そして結婚生活。 魔界での幸せな甘い日々の物語。 -
闇と屑星 ラプシュートの王子
「ただひとりでいいんだ。恋をして、そのひとりに同じように想われたい……」 18歳の誕生日の夜、流れ星に願いごとをした。 パン屋で働くフェイはこの国ではめずらしい黒髪の持ち主。 この国では、かつて黒は不吉な色とされていた。 表立った差別はないが、一部の町の人から距離を置かれたり、ひそひそ話をされるのはしょっちゅうで、フェイはひそかに傷付いてきた。 しかし流れ星に願いごとをしたのを境に、周囲の環境は一変、突然モテモテになってしまった!? 戸惑いの中で迎えた五月祭の日、フェイは褐色肌に黒髪の青年シファーナと出会って……。 異国の王子さま×健気系のファンタジーBL! ※本作は吉田美野の個人誌作品の電子書籍版となります。 -
金属スライムを倒しまくった俺が【黒鋼の王】と呼ばれるまで
ある日、家の庭にできた謎の穴――そこには、メタリックなボディでプルプル震える“ヤツ”がいた。その日から『金属スライム』を退治し続けるハメになった少年は、誰も知らぬ間に驚愕の進化を遂げていて……!? -
異世界でチート能力を手にした俺は、現実世界をも無双する ガールズサイド
すべてがチートな少年・天上優夜。彼の無双劇の裏には、いつも“彼女たち”がいた――「私たち、悩める人々を救う旅に出ようと思うの!」――チートキングをも魅了する少女たちの世界を変える(?)旅が幕を開ける! -
鯖猫長屋ふしぎ草紙
長屋で一番えらいのは猫!? だとすると、長屋で起こる奇怪な事件を解決するのは、いったい……。江戸の根津宮永町にある「鯖猫長屋」は、鯖縞模様の三毛猫が一番いばっている長屋なので、そう呼ばれている。サバという名の、長屋を“仕切る”不思議な美猫(いろおとこ)は、炊きたての白飯しか食べない超わがままもの。そんな長屋に、わけありの美女や怪しげな浪人者が越してくる。次々に起こる不可解な事件に、途方に暮れる長屋の面々。そこに「成田屋」の異名をとるイケメン同心も登場。サバの飼い主である猫専門の売れない画描き・拾楽が、事件を解決しようとするのだが――。解説の時代劇評論家・ペリー荻野氏も、続編とドラマ化を切望! 心がほっこりあたたまる、大江戸謎解き人情ばなし。丹地陽子さんがカバーに描いたサバの凛々しい姿に、一目ぼれすること間違いなしの、猫小説です! -
二番目な僕と一番の彼女
誰とでも気軽に話せて絶大な人気を誇る美少女・南野千夏。 彼女と知り合った高校一年の秋から、同姓同名のイケメンの陰で同級生から“二番”と呼ばれている僕の生活は変わり始めた。 「“二番”なんかじゃないし。……うちが初めてキスしたいって思うんだから」 南野とは学校以外でも会うようになった。 放課後はストリートバスケに一緒に行って、一緒にご飯を作って、二人だけの秘密を話して、触れあって。 独りでいいはずだったのに、彼女は僕を認めて、あいしてくれる。 だから僕も、それを返したいって思うんだ。 当たり前の願いが当たり前に尊いと気付く、青春恋愛小説。 さらに【電子特別版】は、巻末に書き下ろしエピソード付き! -
地球キラー「人間の森」
いまの世の中は地球キラー……地球環境や野生動物、自然界の危機の到来だ。ぼくたちは、地球温暖化や巨大地震、日常化する戦争など、人知を超えた前例のない地球事変の渦中にいる。そろそろ本気で、環境問題に取り組まなければいけないところに来ているのではないか。国家の衰退を、これまで数多く見てきた。文明もまた、発生、成長そして衰退を繰り返す。成長と衰退は裏腹なのだ。その衰退の原因は「内なるものにある」、つまり「人間側にある」と歴史家は指摘する。学者や政治家に「なんとかしろ」と言っているだけでは前進しない。ぼくたちは、ぼくたちで出来ることから始めなければ……。 本書は知識の「防災グッズ」だ。普段は役立たないかもしれないが、いざという時に役立つ。まずは“知る”ことから始めてみよう……。電子オリジナルのノンフィクション作品。 序章 人知を超えた地球キラー「戦場の森」の歩き方 第一章 「人類の時代」だからこそ、人間らしく生きたい 第二章 文明末を地球末にしてはならない 第三章 真犯人は「森を出たヒト」だったのか? 第四章 AI維新でシンギュラリティを安易に語るな 第五章 〝宇宙の森〟へ、出(しゅつ)・地球マニュアル 終章 森を出たヒトの、「人間の森」の生き方 あとがき――「あゝ! 自分らしく、生きたいな!」 ●森田靖郎(もりた・やすろう) 作家。1945年、兵庫県出身。文革中に、中国・チベット地区を訪れ、辺境地に下放された都市青年との交流から中国への興味を抱く。その後、シルクロードやロングマーチ(長征)など中国各地への旅を繰り返す。改革開放、天安門事件、香港返還などを常に現場から発信し、中国をフレームにして日本への同時代メッセージを送り続けるルポで定評がある。ノンフィクションを底辺にさらに再構築した小説執筆にも精力的で、ノンフィクションでは表現出来ない中国の暗部を赤裸々に描き出している。『上海セピアモダン』(朝日新聞社)、『中国「犯罪源流を往く」』(講談社)、『悪夢』(光文社)、『地経学で読む爆走中国』(原書房)、『引き裂かれた街~池袋チャイナタウン・プロジェクト~』(ナショナル出版)など著書多数。 -
ソーンダイク博士の事件簿
フリーマンは、ソーンダイク博士を主人公とした推理小説で人気を博した。倒叙推理小説の創始者として有名だが、他にも多くのソーンダイクものがあり、それらの中から短編を選りすぐって2巻にまとめたのが本書だ。なお、倒叙形式の作品だけ5編を集めた短編集「歌う白骨」全訳は、このタイトルのまま弊社から刊行されている。その最初の作品「オスカー・ブロズキー事件」を除く4編は、本書1にも重複して収められている。「ソーンダイク博士が、頭のはたらきのにぶいワトスン役のジャーヴィス医師にともなわれて、庭を散歩するようにロンドン中を歩きまわるすばらしい描写」については、レイモンド・チャンドラーがとくに指摘している。 -
どうたくバカ 夢想編
日本古代史最大の謎、「どうたくは何に使われた道具なのか?」という「銅鐸の謎」に取り憑かれたアマチュア研究者の努力と苦闘の物語。己の能力以上に高望みをするがゆえに、挫折してすべての夢を諦めてきた男が、唯一諦めずに見続けてきたのが、「銅鐸の謎」を解明する夢であった。そのダメ男が41才で無職となり、生活費を稼ぐために遺跡発掘のアルバイト作業員になった。過酷な環境の中、作業員仲間に助けられ、また上司の調査員に教えられ、発掘の知識と技術を身に付けていく。そして補助員、技術員、調査員と出世して、最後は金属探知機で発見した地中の銅鐸を掘り出す発掘調査に参加する話。この「夢想編」は、発掘作業員のアルバイト応募に始まり、怪しい男の出現、不発弾の発見、木簡片の行方不明など数々の事件が起こる中、作業員仲間と共に笑い、怒り、愚痴を言い合い、銅鐸を掘り当てる事を夢想する。そして本編最後は、男が最初の一歩である発掘補助員になる。 -
魔王討伐から半世紀、今度は名もなき旅をします。
カクヨム累計ランキング【第1位】作家・じゃがバターが新たに紡ぐ、 騒がしくも気ままな“二度目”の英雄譚。 魔王討伐の旅から五十年――女神の祝福によって身体を若返らせた最強の剣聖・スイルーンは、とある約束を果たすため、在りし日に成し遂げた冒険の旅程をふたたび辿ることになる。 のんびりとした一人旅になるはずが……半世紀前、ともに魔王と対峙した伝説の大神官(腐れ縁のじじい)がついてきた。 そこに、なぜか懐かれた聖獣(神々しいモフモフ)や、驚愕すべき才能に恵まれた最愛の孫娘たち(とてもかわいい)も加わり、規格外な面々に囲まれた、何かと騒がしい旅路に――。 魔王と勇者の戦いが思い出になった頃――平和を実らせた美しき世界を味わう、気ままな“二度目”の冒険が幕を開ける。 -
すまん! クラスで人気の文学少女がスカートを短くしたのはオレのせいだ
――こいつ、女殴ってそうな男だな。……と、オレは周りから思われている。実際は普通極まりない一般人なのだが 「理比斗くんのおかげでオトナになれました!」 クラスで人気の文学少女・葉桜の一言で一変した! -
男女の力と貞操が逆転した異世界で、誰もが俺を求めてくる件
「そちらの胸を隠してください!」 「女である私の胸などどうでもいいだろう!?」 スライムに服を溶かされた男の俺を見て、躊躇なく自分の着ていた服を脱いで渡してくる女冒険者のエルミー。 俺が転生したのはゴブリンやオーク、女盗賊さえも狙うのは女ではなく男という、貞操が逆転した異世界だった。この世界の常識を知らない転生者の俺は、無自覚に女性たちの好感度を上げていき!? さらには唯一回復魔法を使える職業『治療士』の最上位職『聖男』ということがわかり――。高ランク冒険者たちだけでなく、女王からも言い寄られることに!? 貞操逆転世界で求められまくるファンタジー! -
檻の中の王子様たち
四人の男に愛されて、毎日抱かれる僕は罪を犯していますか? 高校の二学期が始まると、四人の美しい男子生徒が転入してきた。平凡な高校生の岸田奏太は、いつの間にか四人と屋上で親しくなる。優しい先輩の薫と瑞紀、達侑の三人と、同級生の洲脇たちが集まる屋上での時間が何よりもの楽しみであった。 しかし日を追うごとに四人は奏太を束縛しようとする。親友とも話すなと命令される始末で、奏太は困惑する。十月下旬に、薫の家に遊びに来ないかと誘われる。小春からは「行くな」と忠告を受けるが奏太は断ることができなかった。 個性揃いの美形高校生四人×本を読むのが好きな平凡高校生のハラハラする切ないアダルトストーリー。 暴力的なまでの独占欲と、代わる代わる違う男に抱かれていく恥辱に翻弄されて行く。 ※本作は佐治尚実の個人誌作品の電子書籍版となります。 -
美少女揃いの英霊に育てられた俺が人類の切り札になった件
魔術学園を退学寸前のウィリアムは、千年前の戦争で活躍したという美少女英霊たちと出会う。「弟子となり最強を目指せ」と告げる彼女たちを疑うも、その指南により彼の秘められた才能が次々と開花する――! -
知っている人は得をしている 宝石の価値(新潮新書)
かつて大枚はたいた婚約指輪、祖母から譲られた貴石つきのペンダント――タンスの引き出しに眠っていませんか? 宝石商の3代目にして海外ハイブランドとも協業した名店SUWAを経営、国立科学博物館では特別展の監修も務めた斯界のレジェンドが、宝石全般の楽しみ方から資産価値、店で買うときの基準までわかりやすく伝授。その本当の〈価値〉を知らない多くの日本人へ向けて、知っていれば得をする宝石の話。 -
仕事も人間関係もうまくいく引きずらない力
★シリーズ累計40万部突破!ささいなことで怒らない、ちょっとしたことで傷つかない――「引きずらない力」があれば、仕事も人生もすべてうまくいく。◎妙なプライドは捨てる ――その成功は「過去」のもの◎自分の「正義」に溺れない ――「正しいことをいう」ときほど慎重に◎「いい人」の仮面を外す ――そのほうが人間関係はラクになる◎「劣等感」をこじらせない ――卑屈になることなどありません◎忙しいときこそ「規則正しく」 ――「余計なこと」を考えない極意◎「どっちでもいい」ことに迷わない ――「選んだほう」を正解にする◎すっきり暮らす ――ポイントは「考えない片づけ」◎狗子仏性(くしぶっしょう) ――わかるときまで放っておく禅が教えてくれる、人生を“快適化”するヒント -
フォトエッセイⅠ 仙台 Andre Gagnon impressions
写真238葉、絵画4点、8,173字、不思議の街、仙台のフォトエッセイ 芸術は、無秩序な現実を、楽譜や光、言葉に見立て、手探りで演奏し続ける。美しい時もあり、醜い時もある。そして、現実を構成する素粒子、ダークマターやエネルギーは、認知、意識、自我に向かい、宇宙のあちらこちらの星々で、気の遠くなるほど恐ろしいミクロな試行錯誤を繰り返しながら、煙のようにたゆたう。 【目次】 目次 光のページェント 2023年12月22日 光のページェント、翌日 2023年12月23日 山の上の地下鉄駅 2024年2月21日 地下鉄『郊外駅』 2024年4月3日 【著者】 AKIMOTO 著者学歴:早稲田大学第一文学部文学科ロシア文学専修卒業、レニングラード国立大学大学院ロシア語学課程修了 職歴:商社(シアトル支店、モスコー事務所、本店CIS総括等)、作家、大学・大学院・法務省教育職(文章表現、文章読解、ロシア文学、キャリア開発、企業倫理、貿易概論、コミュニケーション論) 著書:小説の基本構造と「チェーホフ」、散文の構造と『ノルウェイの森』、英語で学ぶMBAベーシックス(共著)、文章表現の手引きⅠ、終わりの前にⅣ(共著)、ロシアフォルマリズム 受容論 読者反応論 論文集Ⅳ 等 -
ぼくの暴君は溺れるくらいに甘い
理久は『誰か(但し紳士的な細マッチョのイケメンに限る)に犯されたい』という特殊性癖を抱えつつ、退屈に生きる塾講師だ。その手のバーに足を運ぶことはあるものの、理想の『自分を犯してくれる誰か』は現れず、ただ待つ日々を送っていた。新任講師となった知希は、歓迎会が行われた土曜日の夜、一次会で帰った同僚の理久を最終電車で見つける。酔っていた理久は地面にカードとコンドームを落とした後すぐに回収して去るが、知希はその会員証がゲイ向けのハプニングバーのものだと気づいてしまう。理久のことが気になりだした知希だが、親しくなろうとしても理久のガードは固い。そんなある日、ハプニングバーの掲示板で理久らしきハンドルネームの来店予告を見かけ、知希は夜更けに家を飛び出す。理久は日々の仕事でストレスを溜めるなか、ハプニングバーの限定イベント『犯されたい子猫ちゃんパーティー』への参加を決めていた。ルールの中で安全に願望を叶えられるチャンスだと思ったからだ。そこへ現れたのは、アイマスクをつけていてもわかる理想の暴君。長年の念願が叶い、理久は男から紳士的に犯される。『子猫ちゃんパーティー』翌日、知希は頭を抱えていた。理久の望む姿で現れたものの、彼が求めているのは暴君であって知希ではない。知希は好きな相手のことは溺れるくらいに甘やかしたいタイプだった。ところが悩む知希の目に、ハプニングバーの掲示板で暴君を探す理久の書き込みが飛び込んできたことから……? 甘やかしたい男×犯されたい男、思いもよらぬところから生まれるフェティッシュ・ラブ!! -
輝ける金の王子と後宮の銀の花
後宮で人質兼八十七番目の愛妾として、王の訪れもなく孤独に暮らす小国の王子リクハルド。絵を描くことだけを楽しみに、十二歳からの十年を慎ましく過ごしてきた。ある時、そんな彼の元へこの国の第三王子であるフェリクスが忍んできた。実はフェリクスは第一側妃シルヴィアの不義密通を暴くために、後宮での協力者を得ようとしていた。王太子を排除し、病床に就く現国王の跡を継ぐという野心を持っていたからだ。フェリクスは目的を知らせず、リクハルドに近づいて彼と親しくなる。リクハルドの単調な日々は、フェリクスの訪れにより彩られていく。母国から十分な仕送りがない上にシルヴィアの横領で後宮費は届かず、つましい生活をおくるリクハルドにとって、フェリクスの笑顔は心を温め、画材や薪などの差し入れは心身を助けるものだった。リクハルドはフェリクスに惹かれ始め、いつしか彼の肖像を描きたいと願うようになる。一方、フェリクスは苛立っていた。ずっと放置されてきたに等しいリクハルドが何も欲せず、誰も恨まず、儚い笑顔を浮かべつつも淡々としているからだ。そんな純真無垢なリクハルドを利用して、手駒にすることに迷いが出始める。こうしてフェリクスも、いつしかリクハルドに惹かれていたのだが……? 野心家の王子×純真無垢な王子、宮廷シークレット・ロマンス!! -
ドキュメント生還2 長期遭難からの脱出
2016年10月、大峰山系弥山にて13日間遭難して生還した登山者が遭難に至る経過と遭難中の心境を克明に綴った手記、遭難した現場を6年ぶりに訪問した原因検証、2010年8月に奥秩父両神山で14日遭難した登山者との対談を掲載する。 また、2023年9月、北アルプス不帰ノ嶮で8日間遭難して生還した事例。 2017年8月、北アルプス祖母谷で7日間遭難して生還した事例。 2022年8月、熊本県国見岳で6日間遭難して生還した事例を掲載。 さらに、そのほかの長期遭難の事例を検証し、サバイバルの秘訣を探る。 ■内容 1章 大峰・弥山――13日間 PART1 手記 PART2 検証 PART3 対談 2章 北アルプス・不帰ノ嶮――8日間 3章 北アルプス・祖母谷――7日間 4章 熊本県・国見岳――6日間 5章 長期遭難の事例から あとがき ■著者について 羽根田 治(はねだ・おさむ) 1961年、埼玉県生まれ。 フリーライター、長野県山岳遭難防止アドバイザー、日本山岳会会員。 山岳遭難や登山技術の記事を、山岳雑誌や書籍で発表する一方、沖縄、自然、人物などをテーマに執筆活動を続けている。 主な著書に『ドキュメント生還――山岳遭難からの救出』『ドキュメント 気象遭難』『ドキュメント 滑落遭難』『ドキュメント 道迷い遭難』『ドキュメント 単独行遭難』『野外毒本』『これで死ぬ』(以上、山と溪谷社)、『山はおそろしい 必ず生きて帰る! 事故から学ぶ山岳遭難』(幻冬舎新書)など多数。 -
悲しみはぬくもりに
のどかな村、『はなは村』に住む中学生の少女りのんは、牧場の手伝いをしながら毎日を過ごしていた。そんなある日、物置きで見つけたのは一冊の本。それは『薬の魔女』として多くの人を助けた、りのんの曾祖母が遺した魔女の本だった。好奇心のままに、本に書かれたレシピを再現していくりのんだったが、どうしても上手くいかないレシピへとぶち当たる。悩むりのんの前に現れたのは、『旅の魔女』そらえだった。彼女へ相談すると、知り合いの『薬の魔女』を紹介してもらうことに。そうして、りのんは『魔法』を学びながら多くの人や妖精、龍などに出会っていくこととなる。 これは優しい少女が巻き起こす『やさしい魔女』の物語。小説下剋上コンテスト受賞作! -
恋愛航海見聞録
時は大航海時代。 カリブ海を荒らし回る海賊アルプ・ラディウムは、ある嵐の日、伝説の王冠を運んでいるというスカンディナヴィアの船を襲撃する。しかし、船にいたのは幼い王女と王子で……。 船から落ちた王子に巻き込まれ、遭難した挙げ句に助けられたのは英国海軍の艦。命と引き換えに突きつけられたのは、海賊をやめ海軍の犬となること。 それから時が経ち、成長した王女シリルと王子レオンは失われた王冠、そしてあの日出会い恋い焦がれた海賊に逢うために航海へ乗り出す……!だが、海の先にたちはだかるのはカリブ海最強と名高いスペイン無敵艦隊で……! 伝説の王冠を巡り、あらゆる国が策謀を巡らせるなか、三人の運命は如何に!小説下剋上コンテスト受賞作! -
君の余命、買い占めました
世界中で“余命の売り買い”が始まった。 余命を元手に投資をしたり、 起業をして自分の余命を買い戻す人もいる。 命を売るのではなく、担保として預けるだけ。 そんな中、カラオケ店でバイトをする若い男女二人は 10円の時給昇給に愚痴をこぼす−―。 書き下ろし小説『君の余命、買い占めました』を含む十二作品を収録。 さっと読めて心ときめかせる珠玉の短編集。 -
とにかく可視化―仕事と会社を変えるノウハウ―(新潮新書)
会議やビジネスで積み重ねられるムダなやり取り。長いだけの空疎な議論、決めたはずが簡単に撤回、動き出しても停滞……多くの企業が抱えるそうしたモヤモヤは、理由も解明されないままに放置されてきた。だが、それでは組織は生き残れない。生産性向上への一丁目一番地、それこそ超大手から中小まで約百社にコンサルをしてきた著者が説く「眼前可視化」。仕事と会社を大きく変える、シンプルにして超実践ノウハウ。 -
少年をいかに罰するか
光市母子殺人事件をめぐる「激論」を収録! 「少年」をめぐる法と制度をどうすればいいのか?。2000年11月、少年法は半世紀以上ぶりに改正、重罰化された。そして、少年犯罪をめぐる新たな裁判――2007年5月、光市母子殺人事件の差し戻し審議――が始まった。被告の元少年に対する判決を、日本中が注目している。「少年は死刑にするべきか……」。改正少年法の矛盾点と改善案を、評論家とジャーナリストが徹底討論。少年犯罪の実情を公開し、いま何を変えるべきかを探る一冊。 ※本作品は2001年5月、春秋社より刊行された『少年の「罪と罰」論』を文庫収録にあたり改題し、加筆、改筆したものです。 -
メディアはなぜ左傾化するのか―産経記者受難記―(新潮新書)
事件記者になりたい一心で産経新聞に入社した著者は、現場での同業者たちに違和感を抱くようになる。なぜ彼らは特定の勢力や団体に甘いのか。左派メディアは、事実よりもイデオロギーを優先していないか。ある時は警察と大喧嘩をし、ある時は誤報に冷や汗をかき、ある時は記者クラブで顰蹙を買い、そしてある時は「産経は右翼」という偏見と闘い……現場を這いずり回った一人の記者の可笑しくも生々しい受難の記録。 -
混迷の世を生き抜くための哲学
今の時代は、情報の氾濫とイデオロギーの喪失によって、全てが混沌とし、混迷した世界が現出している。そんななか、生きるための指針たりうるのが「哲学」だ。哲学というと難解なイメージがあるが、本来は見通しの悪い世界を理解するためにこそ、哲学は存在するのだ。 本書では、「人の本性」「定位」「格率」「生き甲斐」の四つの側面から、混迷する世の中を生き抜くための指針を呈示する。市井の哲学者である著者が、悩める人々に贈る「実践的」哲学書の登場! -
福沢諭吉 「一身の独立」から「天下の独立」まで
幕末から明治にかけて、来たるべき近代国家の在り方を構想した大思想家、福沢諭吉。 既存の研究では、彼の武士としての前半生は、ほとんど重視されてこなかった。 だが、未知の文明の受容と理解を可能にするためには、何らかの器が必要だったはずだ。 本書では、福沢の中で儒学の枠組みと西洋がいかに響き合い、どのような変化がもたらされたかを丹念に描く。 家族や男女関係など「私的領域」を含む社会を見据え、西洋思想の直輸入ではない「自由」と「独立」への道筋を示した、鮮烈な福沢諭吉論の誕生! 【目次】 はじめに――「議論の本位を定める」(『文明論之概略』第一章) 一、福沢の前半生――「一身にして二生を経る」(『文明論之概略』緒言) 二、西洋から学ぶ――「文字は観念の符号」(「福沢全集緒言」) 三、『中津留別の書』――「万物の霊」としての人間 四、『学問のすすめ』――自由と「一身の独立」 五、『文明論之概略』――文明と「一国の独立」 六、「徳」論の変化――「主観の自発」か「客観の外見」か 七、男女関係論――「一家の独立」 八、理想社会としての「文明の太平」――「天下の独立」 引用・参考文献 あとがき -
ソード・ワールド2.5リプレイバルバロス
力こそ全ての蛮族社会。その底辺から、4人の蛮族が成り上がる! 魔域に放り込まれ、捨て駒にされようとも絶対に生き延びて、巨悪を討つ! 新たな特殊神聖魔法や魔物データなど、舞台となる蛮族領の設定も収録! -
自由とセキュリティ
安全への渇望か――。 それとも、多様性の重視か――。 私たちはいったい何を望んでいるのだろうか? ミルやホッブズ、ルソー、バーリン、シュミット、フーコーという六名の思想家の名著から“今”を読む 【推薦コメント】 人権か、覇権か。究極の難問に答える先人たちのエッセンスが詰まっている。 政治学者・姜尚中氏より 一流の思想を学ぶことは、三流の思想に囚われないためのセキュリティになる。 憲法学者・長谷部恭男氏より 【内容】 新型コロナ・ウイルス感染症の蔓延やロシアのウクライナ侵攻以降、人々が強く欲したセキュリティ。しかし、それと引き換えに脅かされたのは、自由と多様性だった――。 本書は、権力論・自由論研究の第一人者である著者が、ミルやホッブズ、ルソー、バーリン、シュミット、フーコーという六名の政治思想家の名著をアクチュアルに読解。 権力の一元化への衝動が強まる昨今の状況に一石を投じる。 真偽不明な情報や言説が飛び交う中、よりよく生きるための羅針盤は、古典の言葉にこそある。 【目次】 第1章:ミル『自由論』を読む 第2章:ホッブズ『リヴァイアサン』他を読む 第3章:ルソー『社会契約論』他を読む 第4章:バーリン「二つの自由概念」他を読む 第5章:シュミット『政治的なものの概念』を読む 第6章:フーコー『社会は防衛しなければならない』を読む -
がっつり! 粉ものごはんの本
※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 パン、うどん、お好み焼き、ピザ、中華まん……。 とびきり簡単なレシピでお届けする、粉で作る主食が満載の1冊。 もくじ 【パート1】混ぜて焼くだけのカンタン粉もの ◎混ぜるだけのクイックパン(プレーン) ごろごろチーズと黒こしょうのクイックパン 黒練りごま×黒ごまのクイックパン ほか ◎おかずパンケーキ(すりおろしにんじんとパルメザンチーズ) にんじんパンケーキプレート(オイスターベーコンエッグ/プチトマトのマリネ) 青のりパンケーキプレート(みそポテトサラダ/はちみつピクルス)ほか ◎溶かしバターで作るおかずスコーン(全粒粉) 塩昆布とじゃこのスコーン/カレーとナッツのスコーン ビーフジャーキーと黒こしょうのスコーン/ラムレーズンとチーズのスコーン ほか 【パート2】発酵いらずのパンとこねないパン ◎発酵いらずの巻き巻きパン(明太マヨネーズ) しば漬けとハムの巻き巻きパン ツナキムチの巻き巻きパン ほか ◎発酵いらずのおやきパン(炒め長ねぎ) おやきパンバリエ|高菜とじゃこ/じゃがいもナッツ ほか ◎丸めない早焼きカットパン(全粒粉) レーズンの早焼きカットパン 早焼きカットパンのバーガーバリエ|山賊焼きバーガー/ランチョンミートバーガー ほか ◎こねないミニ食パン(プレーン) コーンのこねないミニ食パン ◎こねないフォカッチャ(プレーン) さきいかと黒こしょうのこねないフォカッチャ こねないミニ食パン&フォカッチャでサンドイッチ|焼きツナサンド/ スモークサーモンと和風タルタルのサンド/なめたけカッテージチーズのサンド ほか 【パート3】フライパン焼きピザとナン ◎フライパン焼きピザ(のりのつくだ煮ソースと桜えび) みそきのこソースのピザ/アボカドと粒マスタードソースのピザ 生ハムとごろごろトマトソースのピザ ほか ◎フライパン焼きナン(プレーン) シナモンレーズンのナン+トマトキーマカレー ガーリックナン+えびの豆腐カレー ほか 【パート4】もちもちうどんとすいとん ◎もちもちうどん(釜揚げ) ぶっかけ冷やしうどん/きつねうどん 根菜たっぷりみそ煮込みうどん ◎もちもちすいとん(いろいろきのこのみぞれ汁) けんちんすいとん/クリームシチューすいとん ほんのり和風のミートソースすいとん ほか 【パート5】お好み焼きとギョウザで“粉ものの会” ◎お好み焼き編|THEお好み焼き/えびのお好み焼き ◎手作りギョウザ編|手作りギョウザの皮/THE 焼きギョウザ/海鮮水ギョウザ ほか -
旦那様、溺愛は契約違反です!~3年経ったら離縁のはずが、気づけば本気の求愛で拘束されてます~
グランヴィル家当主・カイルの『女性除け』のために始まったこの契約結婚。没落令嬢のアレクシアが3年の契約期間を終え、役目は果たしたと晴れやかな気持ちで離婚届のサインを交わそうとしたそのとき、目の前に座る夫・カイルは言った──「この契約について、見直したい」と。弟の学費を肩代わりしてもらう約束を反故にされたら困るアレクシアは話が違うと抗議をするのだが、そんな中、カイルが他の令嬢に媚薬を盛られる事件が発生。身体が昂り辛そうな様子を心配し、羞恥に耐えながらも初めて彼を受け入れると──「アレクシア、可愛い声を聞かせてくれ」 貴女の愛が欲しいと乞い願うカイルの言動は今までとは違う甘い熱をおびていて……? -
実録ルポ 介護の裏
あなたの老後も真っ暗かも? 「うちはまだまだ大丈夫」「いざとなれば何とかなる」 現実から目をそらし続けてきた筆者のもとに、突如降りかかってきた母親の介護問題。 なぜ介護の仕組みはこれほど複雑なのか? なぜこんなにお金がかかるのか? 一体誰が得をしているのか? 制度について一から調べ、全国の現場を訪ね歩いてみると、深くて暗い業界の「裏側」が見えてきた―― 知らないままでは損をする、誰も教えてくれない「介護のリアル」を徹底ルポ。 【介護の世界は矛盾とナゾだらけ】 ●「ケアマネ」選びが全てを左右する ●介護保険でできること、できないこと ●老人ホームは入居金だけで数千万という現実 ●「老人は歩くダイヤモンド」。介護ビジネスはなぜ儲かるのか? ●こんな施設は要注意! 施設職員が語る3つのチェックポイント ●「介護離職」は年間で10万6千人にも ●2025年度には介護職が32万人不足……崩壊はすでに始まっている -
特殊詐欺と連続強盗 変異する組織と手口
ワルとカネのクロニクル ネット上で実行部隊を集め、海外の拠点からITを使って 詐欺や強盗を行なわせる―― こうした犯罪グループは、突然、出現したわけではない。 地上げ、ヤミ金融から最新の匿名犯罪まで、 長年、アウトローと経済事件の取材を重ねてきた著者が、 変異し続けるワルとカネの実態を暴く! 【目次】 序章 「デフレ型犯罪」としての特殊詐欺と連続強盗 第1章 ルーツとしての五菱会事件 第2章 バブルと地上げ 第3章 総会屋から企業テロまで 第4章 ヤクザマネー包囲網とITバブル 第5章 関東連合の六本木進出と半グレの準暴力団化 終章 特殊詐欺はどこへ向かうのか -
マンガ 絶滅する日本の動物
※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 外国から入ってきた動物が日本の生態系を破壊する! チョウセンイタチ、アライグマ、マングース……外国から連れてこられ、放たれ、繁殖した帰化動物。その強い生命力が日本固有の動物たちの命を脅かしている! 外国から移入され定着した外来種を「帰化動物」と呼ぶ。帰化動物は生態系に影響を及ぼし、その土地に古くから棲む固有の動物を絶滅させることが多い。そのため世界的な問題になっているが、日本でも近年、対策が講じられるようになった。ブラックバス放流禁止、アライグマ捕殺などはその一環だ。本書では、主な帰化動物を取り上げ、知られざる生態をマンガでやさしく紹介し、詳細な解説・資料も収載。多くの人に読んでもらいたい帰化動物入門書。 ※この商品は紙の書籍のページを画像にした電子書籍です。文字だけを拡大することはできませんので、タブレットサイズの端末での閲読を推奨します。また、文字列のハイライトや検索、辞書の参照、引用などの機能も使用できません。 -
誰も書かなかった統一教会
無関心=空白の30年間が招いた安倍元首相銃撃事件から2年。 闘い続けるジャーナリストが、政界への浸食、北朝鮮との関係、組織の武装化まで教団の素顔を暴く! ◆内容◆ 2022年7月の安倍元首相銃撃事件後、統一教会 (現・世界平和統一家庭連合)と政界の癒着を中心に多くの報道があった。 だが、メディアが報じたのは全体像のごく一部だった。 教団をめぐる多くの問題が残されたまま事件の風化を憂慮したジャーナリストが、教団の政治への浸食の実態、霊感商法の問題はもちろん、「勝共=反共」にもかかわらず北朝鮮に接近していた事実、教団の実態を早くから認識していたアメリカのフレイザー委員会報告書、教団関係者による銃砲店経営、原理研究会の武装組織、「世界日報」編集局長襲撃事件、公安が教団関係者を調査していた事実等、その全貌を公開する。 ◆推薦◆ 青木理氏(ジャーナリスト) 元首相が白昼銃撃され死亡する衝撃的事件の動機となった旧統一教会を、最も長く深く取材してきた第一人者が本書の著者、有田芳生氏であることに異論はないだろう。 政治はカルトとの蜜月を続け、そればかりか利用し利用され、結果として生じた教団をめぐる「失われた30年」。 本書はその「空白」を第一人者が懸命に埋めようと試みた貴重なドキュメントである。
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