この本を読んで、あの小泉首相の訪朝からもう20年も経ったのか……という衝撃と共に、
それから何も解決していない現状に、家族の方々はどれだけ絶望しているのだろうかと感じる。
筆者の書き方、主張に少し傾いた思想があるのは大前提として、拉致問題解決のためには
●得た情報に優劣をつけずにそこを糸口に少しで
...続きを読むも解決していく
●家族会・救う会に忖度してばかりの現状から脱する
という点には大いに同感。
せっかく田中実さんらの生存、という新たな極秘情報がもたらされたのに、「横田めぐみさん、有本恵子さんらの死亡情報がひっくり返らない限りは…」とか言ってる場合ではない。
家族会の現状はわからないが、「全拉致被害者の即一時帰国」ばかりにこだわっていては、確かに問題は一生解決しないと思う。
それにしても、普通に身内が誘拐されるだけでもとんでもない事件なのに、それが国家主体で、しかも誰がやったか、生きてるのかすらわからないなんていうのは本当に残酷すぎる。
なんとか、全貌が明らかになる日が来てほしいと思う。
横田めぐみさんの娘さんが、どう見ても、めぐみさんの娘だとわかるくらいにそっくりなのがより、その思いを強くするように感じる。