【感想・ネタバレ】北朝鮮 拉致問題 極秘文書から見える真実のレビュー

あらすじ

小泉訪朝から20年。
なぜ解決できなかったのか?

◆内容◆
2002年9月、小泉純一郎氏が日本の総理として初めて北朝鮮を電撃訪問し、金正日委員長が拉致を認め、5人の被害者が帰国を果たしてから20年。
小泉訪朝当時、日朝関係は大きく改善するかに見えた。
だが、その後交渉は暗礁に乗り上げ、拉致問題解決を重要課題としていた安倍長期政権、続く政権でも進展がない。
国会の「北朝鮮による拉致問題等に関する特別委員会」等でこの問題に尽力してきた著者はある文書を入手。
そこには拉致の実態、北朝鮮での生活等が詳しく記されていた。本書は極秘文書の内容を分析し、日朝外交を概観することで問題が解決に進まない原因を指摘。北東アジア安定のために何が必要かを提言する。

◆主なトピック◆
第1部 極秘文書
◎政府の「極秘文書」を分析する
◎安倍総理は、なぜ「極秘文書」の存在を否定したのか
◎はじめて明らかになった日本人の名前とは
◎「極秘文書」はこうしてつくられた
◎拉致被害者の実数を推測させる管理番号
◎横田めぐみさんが拉致された理由
◎横田めぐみさん安否情報の真偽
◎「極秘文書」は外交でどう活用されたか?
第2部 外交の問題
◎歴史的な訪朝はどのように実現したか
◎いまも語られる「拉致の安倍」神話の真相
◎民主党政権の挑戦と失敗
◎日朝「ストックホルム合意」への道
◎幻の「安倍昭恵さん訪朝計画」
◎拉致問題は解決できるのか
◎残留日本人、「日本人妻」、日本人墓地
◎風化していく拉致問題
◎問題解決への私の提言
解説 高世 仁(ジャーナリスト)

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Posted by ブクログ

横田さんウンギョンさんに会えて良かった。安倍元総理って全然真剣に取り組んでないやん。拉致利用して総理になったのに。
なんとか力になりたいな。どうしたらいいのかな?有田さんはオウムの時から、そして今の統一教会に関しても間違いない人だ。

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2022年09月03日

Posted by ブクログ

ネタバレ

この本を読んで、あの小泉首相の訪朝からもう20年も経ったのか……という衝撃と共に、
それから何も解決していない現状に、家族の方々はどれだけ絶望しているのだろうかと感じる。

筆者の書き方、主張に少し傾いた思想があるのは大前提として、拉致問題解決のためには
●得た情報に優劣をつけずにそこを糸口に少しでも解決していく
●家族会・救う会に忖度してばかりの現状から脱する
という点には大いに同感。
せっかく田中実さんらの生存、という新たな極秘情報がもたらされたのに、「横田めぐみさん、有本恵子さんらの死亡情報がひっくり返らない限りは…」とか言ってる場合ではない。
家族会の現状はわからないが、「全拉致被害者の即一時帰国」ばかりにこだわっていては、確かに問題は一生解決しないと思う。

それにしても、普通に身内が誘拐されるだけでもとんでもない事件なのに、それが国家主体で、しかも誰がやったか、生きてるのかすらわからないなんていうのは本当に残酷すぎる。
なんとか、全貌が明らかになる日が来てほしいと思う。
横田めぐみさんの娘さんが、どう見ても、めぐみさんの娘だとわかるくらいにそっくりなのがより、その思いを強くするように感じる。

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2023年11月11日

Posted by ブクログ

水道橋博士の書評本から。目先の損得関係にしか興味が無いように見える今の政治においては、ほとんど聞こえてくることのない問題。それこそ、関係者の方が亡くなったときとか、そういうときにしか目にしない印象すらある。ここでもまずは対話からしか始まらない訳だけど、そもそもかの国と国交がない国って、日本も含めて断然少数派だったんですね。そんなことも分かっていない不明を恥じるばかりだけど、逆説的に、日本におけるマスコミの洗脳効果を、自身の認識によって再確認した次第。

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2025年04月30日

Posted by ブクログ

拉致問題の裏側が分かる一冊。
安倍政権は北朝鮮外交”でも”大失敗をやらかしていたんだなということがよく分かった。

一般市民として知る由は無いが現在も政府は相変わらず官邸外交を続けているのだろうか...。(今はそうではなくなったと思いたい。)

あとはとにかく拉致被害者の子供たちが収容所送りにされていないとひたすら信じたいです...!

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2023年07月09日

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