macさんのレビュー一覧
レビュアー
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総合診療医
・総合診療医:総合的な診療能力を有する医師。なんでも診る医者。
必要な時は専門医に紹介したり、在宅医療や、患者の家族の相談やアフターケアを行う。
・「必要なのは、安心して自分や大切な家族を診てもらえる医師なんですよね。
その場所、その土地、その地域に必要な医療があるというのは否めないことだと思うんです」
・「私生活が充実していなければ、島の患者を診ることなんかできないよ」
・「総合医にとって一番大切なのは、まず自分の限界を知ること。
そして適切なタイミングで専門医に患者を紹介することなんだ。
あとは、その地域の医療ニーズ。この島の人口の40%は60歳以上の高齢者なんだよ。
つまり、高齢者に起こりやすい症状の知識や処置法を優先して習得しておけば、
それだけこの病院だけで治療を終えることが可能になる。
そうなれば本土の病院に行くこともないし、患者の精神的な負担や医療コストも抑えられる」
・「先生はなんでこの島で総合医をずっと続けているんですか?」
「そうね~。農家はおいしい野菜を作る。漁師なら新鮮な魚を獲る。
食堂ならおいしい食事を出して、職人ならいいものを作る。
それで人から『ありがとう』って言われたら嬉しい…それと一緒かな。
私はこの島の人たちにいつも、自分が医者になった時の初心を思い出させてもらってる」
・HELLP症候群:溶血と肝機能異常。検査では、ASTとALTが3桁。血小板減少も伴う。
胃痛。母体は出血が止まりにくく、胎盤早期剥離などを起こしやすい。緊急にお産をしないと母子ともに危険。
・「すぐに帝王切開をするべきです。もしも今、早剥でも起これば、赤ちゃんは助けられないかもしれません」
「帝王切開はできない」「でも今なら産科医はイチロー先生と僕がいるじゃないですか」
「ないんだよ!…この病院には輸血製剤がないんです」
・「イチロー先生、本当にこれでいいんですか?オレたちは久松さんに何もしないで、ただヘリを待ってるだけですか?
だったらなんで…なんでオレはこの島に来たんだよ!」
・「医師を全員招集してAB型の職員に声をかけてください。ゴロー先生、一緒に二人を助けましょう。
帝王切開です」「…はい!」
・「また会えますよ。まだ帰ってこれないってことは、いつかまた帰ってくるってことですから」
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授乳
・母乳は栄養面で優れている。お母さんからの免疫物質ももらえ、赤ちゃんの感染症やアレルギー予防につながる。
それにお母さんの身体にとっては、子宮の戻りが良くなる。ミルク代もかからない。
・ただ、母乳の出には個人差がある。赤ちゃんにも飲むのが上手な子も下手な子もいる。
赤ちゃん自身、練習が必要なので、すぐに母乳育児がうまくいく人もいれば、
数か月かけてやっと軌道に乗る人もいる。
・それにお母さんの希望も様々だ。母乳だけで育てたい人もいれば、
仕事復帰のためにミルクと母乳の混合で育てたい人もいる。
赤ちゃんの育ち方も、お母さんの育て方も人それぞれだ。
・まずはお母さんが育児を楽しむことが、赤ちゃんにとっての一番の栄養ではないだろうか。
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子育ての自信
・「私には…この子を育てる自信がありません」
「…それでいいんです。自信がないということは、この子のことを真剣に考えてあげているということです。
この先、お友達と遊んだり、学校にだって通うことになると思います。
それまでに乗り越えなくてはならない壁が出てくるかもしれません。
ただ・・・そのときは、新生児科医(ぼくら)と一緒に、何度でも、この子のために一生懸命悩んで考えましょう」
・呼吸窮迫症候群:サーファクタント(肺胞を覆っている物質)の不足→肺胞が膨らまない
・「オレが悪いんです…オレの責任っすよ」
「もちろん、そんなのあんたのせいに決まってるわよ…って誰かに言われたいんでしょ?
そういう時って『お前は悪くない』なんて言われても自分のことを責めるだけだし、
だったらむしろ『お前の責任だ』って誰かに言われた方がすっきりするもんよ。
そのあとは、もうくよくよしないで自分がどこで判断を間違えたのか、真剣に考えなさい」
・羊水塞栓症:羊水成分の血管内の流入→ショック状態を引き起こす。
羊水中の赤ちゃんの皮膚や産毛、便などの成分が血管内を詰まらせる。
分娩中や帝王切開中に、突然の呼吸不全、循環不全、DIC(播種性血管内凝固症候群)→
出血が止まらなくなる→妊婦死亡。予測不可能。
・「お産は今日も明日も…毎日ありますからね。みんな引きずりながら、前に進んでいますよ」
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母子感染症
・母子感染症:細菌やウイルスなどがお母さんから赤ちゃんに感染すること。
主に風疹やB型肝炎、梅毒、HIV、ヒトパルボウイルスB19(リンゴ病)など。
・「ほんの少しの知識がなかったせいで、母子感染症に罹り、後悔をして、ずっと自分を責め続ける母親を見ているし、
そんな奥さんや、病気や障害を持った我が子を目の前に、何もしてあげられず苦しんでいる父親を見ています。
だから君たちが5年後、10年後、それほど遠くない未来に、自分や自分のパートナーが妊娠した時のことを、
ほんの少しだけイメージして聞いてもらえたら、僕はすごく嬉しいです」
・サイトメガロウイルス(CMV):約70%の人が幼少期に症状もなく罹っていて、抗体を持っている。
抗体を持つと、100%ではないが問題になることはないため、怖いウイルスではない。
ただ、妊娠中の女性が罹ってしまうと、お腹の赤ちゃんに感染して、発育遅延や肝腫大などの健康被害を起こしてしまう。
ワクチンもない。胎内感染を防止、治療する手段もない。
このウイルスは幼いうちから感染する人が多く、その唾液や尿、鼻水などの体液を介して大人に感染するため、
上に子供がいて、抗体のない妊婦が特に注意が必要。
子供の食べ残しを口にしたり、キスも良くない。おむつを交換した後は、手をしっかり洗うことも大切。
・妊娠中に口にするのを気をつけなければならないものは生肉。
トキソプラズマ原虫による経口感染。
お腹の赤ちゃんが感染すると、流産や早産、死産になったり、脳や目に障害が出ることもある。
妊娠中に肉類を食べる時は、十分な加熱が必要。生ハムやサラミなども感染のリスク。
猫のフンや、土の中にもトキソプラズマはいる。
猫は感染して2週間以内が問題。室内飼いなら大丈夫。ただ、触ったら手を洗うこと。
気をつけることは、妊娠中に新しい猫を飼い始めない。猫を外飼いしない。生肉を与えないこと。
また、トキソプラズマは土の中では感染力を保っているため、妊娠中にガーデニングなどを始めるのもお勧めできない。
ワクチンなど治療法はない。
・「君たちの愛する人が妊娠したときに、今日、僕が来たことが
頭の片隅に残っていたら、母子感染症を防げると思います」
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子宮内膜症
・子宮内膜は本来子宮内にあって、ホルモンの影響を受けて、妊娠準備のため厚くなる。
妊娠しなければ剥がれる。生理である。
・しかし、子宮内膜が子宮以外にできた場合、炎症や癒着を起こす=
生理がない妊娠や出産が一番の治療→ただ生理が再開すると子宮内膜症はまた少しづつ進行する。
・妊娠、出産して授乳期の生理のない時期になれば、子宮内膜症は良くなる。
・妊娠の予定がないなら、低用量ピルで進行を抑えるのも手。
・ピルは排卵を抑える=避妊の効果→子宮内膜を厚くさせないで生理を起こす→
生理痛は楽になる。生理の量も減る=子宮内膜症の治療に使える→
ただ血栓症のリスクがあるため、肥満の人や喫煙者、血栓既往のある人には使えない。
・IUS:子宮内に入れて、黄体ホルモンを出す道具。生理の量も減る。生理痛の緩和にも→
ただ子宮内膜症に対しては、効果は子宮筋層の中まで。卵巣までは効果が達しない。
・チョコレート嚢胞:子宮内膜が卵巣に→嚢腫ができる→
本来は膣から体外へ排出される経血が、生理のたびに卵巣内にも溜まり、嚢腫になっている→
そのため、ドロッとした古い血が、溶けたチョコレートのように見える。
・妊娠の週数が進むにつれて、痛くなったり、卵巣嚢腫がねじれたり破裂することがある→緊急手術が必要
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災害医療
・災害医療では、『一人の患者のために』という考えでは動けない。
『一人でも多くの傷病者を救うために、どう動くべきか』が求められる。
・DMAT:災害派遣医療チーム。医師、看護師、ロジスティック(情報収集、連絡、調整、記録などを行う業務調整員)で構成。
・被災地にある人的・物質的資源は全て被災者たちのために使用されなければならない。
そのためDMATは被災地の情勢に頼らない『自己完結型』のチームでなければならない。
『被災地に迷惑をかけない』のが第一条件。災害の48時間以内に活動できる機動性を持つチームがDMATである。
・災害が起きてから48時間以内(急性期)、何より優先されるのが指揮命令系統の確立。
そして警察、消防、自衛隊、自治体、病院との連携。
・組織化と情報共有ができなければ、患者を救うことはできない。
・クラッシュ症候群:圧挫症候群。身体の一部が瓦礫などに長時間圧迫される→
血流障害→筋肉の壊死→救出時に瓦礫などからの圧迫が解除→
壊死した筋肉細胞からカリウムやミオグロビンが血液中に大量に流れ込む→
高カリウム血症など→数時間後に心停止や腎不全を起こす可能性あり→
対策として、瓦礫撤去中は水分を入れるために点滴→
クラッシュ症候群を起こした場合、血液浄化療法や透析が必要となる。
場合によっては壊死した部分(足など)を切断することもあり得る。
・エコノミークラス症候群:クルマの中で寝泊まりすることは、血栓症のリスクになる→
特に妊娠中は、妊娠していない時に比べ、5倍ほど血液が固まりやすくなる→
放置すると、血栓が血管を詰まらせてしまう。特に肺の血管を→
予防には、十分に水を飲ませることと、まめに足を動かしたり散歩させることだ。
・震災から時間がたつと必要な医療が変わる。
慢性疾患の悪化、その継続的な治療の維持、被災した精神疾患の患者、医療機関のサポート、
震災によって生じた精神疾患の対策や予防、支援者への支援など。
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出生前診断
・新生児出生前診断を受けている人:高齢出産に不安、染色体疾患の子供を産んだことのある人、
ハイリスクを指摘された人など。
・出生前診断を受けてもらう前に、カウンセリング→染色体異常があった時には、どうするか十分な話し合い
→その結果、妊娠継続をすると決めた夫婦のほとんどが検査をすること自体を辞める
・出生前診断を受ける人のほとんどが、お腹の子に何かあったら、中絶すると決めている。
とはいえ、その決断に到るまでの悩み、苦しみはある。決めた後も苦しんでいるのかもしれない。
それでも、自分たちを責めながら、短い時間の中で中絶することを決める。
それを『命の選別』と決めつけてしまうのは雑で乱暴な話なのである。
・出生前診断には、『男の子か女の子か』、超音波検査、羊水検査、絨毛検査、母体血清マーカーなどがある。
・新型出生前診断:妊婦から20mlの採血を行う→赤ちゃんの染色体異常の確率を出す
(あくまで確率であって、絶対的なものではない)
・13トリソミーや18トリソミーの場合、さまざまな発育障害と重度の知的障害が生じる。
1歳の誕生日を迎えられる赤ちゃんは10%くらい。
・21トリソミー(ダウン症)だと、運動や知的能力の発達がゆっくり。
合併症はあるものの、(合併症に対する)治療法もあり、平均寿命は60歳近くまで伸びている。
・染色体異常:本来2本でペアになっているものが、1本になったり、3本になったり、
染色体の一部がちぎれて欠損したり、他の染色体にくっついたりするもの。
・夫婦の関心や心の迷いは、医学的な説明だけでは解消されない。
その不安や迷いにはゆっくりと耳を傾ける必要がある。
・新型出生前診断で(+)→羊水検査で染色体全般をみて確定診断する
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養子縁組
・里親制度:育てられない親の代わりに、里親が一時的に子供を預かって養育する制度。
あくまで委託関係であって、親子関係ではない。実親が親権を握っているから、
里親と子供の関係が生涯続くことを予定しているものではない。
あくまで子供が幸せになるための制度。
・普通養子縁組:子供が実の親との親子関係を存続したまま、育ての親(養親)との親子関係を作ること。
扶養や相続関係も二重になる。昔からある跡取り問題などで、成人にも使われている。
・特別養子縁組:子供が原則6歳未満の場合に限り、産みの親の親権を終了させる。
扶養や相続関係が二重になることはない。
「私…赤ちゃんが産みたかったわけじゃないのかもしれない。
あんなふうに心配したり、叱ってみたり、思いっきり抱きしめて喜んだり、ただ子供を育てたかったんだ」
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ヒトの性
・ヒトの性は、胎児の時に3段階で分化する。
①性染色体の男性型または女性型によって、遺伝的な性が決定する
②性腺が遺伝的な性に基づいて、精巣や卵巣に分化する
③男女それぞれの性器が形成される
・ただ、この性の分化のプロセスに問題が生じる病気がある。性分化疾患である。
・通常、性染色体、性腺、性器は、男女いずれかで統一されているが、
まれにそれぞれの性が違ったり、あいまいだったりする。
・完全型アンドロゲン不応症:性染色体が男性型で、卵子を作る力を持たない女性。
思春期になって、生理が来ないことを不思議に思うまで、誰も気付かないことが多い。
胸も大きくなるし、見た目も女性らしくなっていくからだ。
染色体はXYで男性型だが、アンドロゲン(男性ホルモン)に反応しないため、体は女性として成長していく。
こうしたケースの場合、手術が必要となる。精巣が将来、腫瘍になる恐れがあるからだ。
ただ、手術後は、女性としての機能を維持するために、エストロゲン(女性ホルモン)の補充療法が必要だ。
あと、家族や本人のメンタルケアが大切になってくる。
・性同一性障害:心と体の性が一致しない状態。
・性分化疾患:あくまで体の性が問題となっている疾患。
・エコーで見ても、赤ちゃんがどんな性別で生まれてくるか、本当は誰にもわからない。
・女性にはいろいろな心がある。そしていろいろな体がある。
男性にもいろいろな心がある。そしていろいろな体がある。本当にいろいろだ。みんな違ってみんないいのだ。
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骨粗鬆症
・女性の更年期は閉経後5年である。45歳から55歳の頃。大事なのは骨。
・女性の更年期→卵巣から分泌される女性ホルモンの減少→
女性ホルモンは女性の体と心を健やかに保つために大切→急速に減ってしまうと、自律神経が乱れる→
一時的にはのぼせ、イライラ、くよくよしたり、肩こり、倦怠感などを起こす→
女性ホルモンが無いと、骨が脆くなる。
・骨はカルシウムを貯めておく臓器。
骨には、破骨細胞(骨を分解してカルシウムを出す)と、骨芽細胞(カルシウムを入れて骨を作る)が備わっている。
・女性ホルモンには、破骨細胞の働きを抑える働きがあるが、
女性ホルモンが少なくなると、破骨細胞の働きが活発になって、骨芽細胞の働きが追いつかなくなる→
更年期や閉経後の女性は骨が脆くなる。
・男性の場合、男性ホルモンも骨の形成を促している。そして男性の体にも、女性ホルモンが少し流れている→
男性の方が成長期に形成される最大骨量が高い→
男性ホルモンも加齢とともに減っていくが、女性の閉経ほど急激に骨量が低下することもない=
男性より女性の方が圧倒的に骨粗鬆症になりやすい(腰の曲がったおばあさんはその典型)
・10~20代の過酷な練習と体重制限→1年以上、生理が止まることあり=無月経
・10~20代は骨量が急激に増える大事な時期→
この時期、エネルギーが足りず、女性ホルモンが欠乏すると、無月経になり、骨量の低下を招く→
骨粗鬆症になりやすい体質になってしまう→競技によっては体重を絞る必要があるものも→
10代のアスリートの無月経には早期対応が必要
・運動で骨に刺激が加われば、骨の形成が促される→太陽の光を浴びて走れば、骨形成に必要なビタミンDも作れる
・妊娠中の栄養不足→2500g未満の低出生体重児→中には将来、糖尿病や高血圧などの生活習慣病のリスクも→
適正体重を少し意識して、必要なエネルギーを摂った方がいい。
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医療安全管理その一
・「突然、人が死んじまうなんて…ちゃんとした理由があると思ってんだろうな。
人間の体なんて、全部分かる訳ないのにな…医者なら原因が分かるはずだって思いこんでんだろ」
・「オレはもう一緒には楽しめないよ。何したって楽しくないからさ。
店も開けずに一日中、マコの写真を見てボーッとしてるんだ。
そしてマコとお腹の子が死んだのは、病院が悪いんだって自分に言い聞かせてる。
でもさ…マコを一人にしたオレのせいなんじゃないかって…どこかで自分のことも責めてるんだ。」
・「今回は…カルテや書類だってやましい箇所がある訳じゃないし、
むしろ証拠保全してくれてよかったんじゃない?病院(こっち)に非がないってことが分かって貰えるんだから。
胸を張りなさい。君が悪いんじゃないんだよ」
・「鴻鳥先生は…妊婦さんやその家族との信頼関係を何より一番大切にしてきたと思う。
裁判所から証拠保全に来たってことは、その一番大切なものが崩れてしまったってことかも」
・「…小野田さん夫婦はとても仲が良くて、二人で花屋さんをしていたんだ。
ご主人は奥さんのてんかん発作が、いつ起きても一緒にいられるようにって、会社を辞めて、
奥さんの夢だった花屋さんを始めたらしい。
ご主人は奥さんが亡くなってから、一か月以上経った今でも店を開けられずにいる」
・「子供を亡くしてしまうことは未来を無くし、パートナーを亡くすことは現在(いま)を無くしてしまう。
あのご主人は一度にその両方を無くしてしまったんだよな。
産科医としての小野田さんの治療にミスはないよ…でもね」
「でも、もう少し退院を遅らせていれば、彼女を救えたんじゃないかって…そう考えているのか?」
「うん…そう考えないと言ったらウソになるかな」
・「何が”全ての赤ちゃんを救ってやる”だよね。そりゃ四宮にバカみたいって言われるよ」
「…オレは”恥ずかしい”とは言ったが、”バカみたい”とは言ったことはない。
産科医なら誰だってお産の怖さを知ってる。だからそんなことは恥ずかしい…というよりむしろ
怖くて口にできないんだよ。ただな、サクラ…お前だけだと思うなよ。
どんな産科医だってみんな、”全ての赤ちゃんとその母親を救ってやる”って本気で思いながら
毎日出産と向き合ってんだ」
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医療安全管理その二
・「わかりますよ。私たちは毎日、命に関わる場所で働いていますからね。
私だって小さな命を救えなかった時は、自分の無力さを感じますし。
命を亡くしたご遺族と医師に溝ができてしまうのは仕方ありませんが・・・
それが深まった時には医療から離れたいと思うこともあります。
そんなときは少し離れたこの場所から、必死に生きている赤ちゃんたちを見るんです。
そうしたらもう少しだけ、ここで頑張ってみようって思えるんです。私も…そんな毎日です」
・「オレ…自分のことばっかで忘れてた。お前が本当にいたかったのはここだったんだよな。
花はまだ少ないけど…オレ、頑張ってみるよ」
・「医療安全管理は治療ですよ。確かに今回は病院(うち)にエラーはありませんでした。
ただ・・・医者だって、看護師だって人間です。時にはエラーを犯してしまうこともあります。
それは今後軽重を問わず、起こり得ることだと思っていなければなりません。
医療安全管理とは、常に病院内でエラーが起きていないかをチェックし、
そしてエラーを発見した時には、重大な結果が起きていなくても、
そのエラーの原因を分析して、原因を取り除き、二度とエラーを起こさない体勢を作ります。
それでもまた同じようなことが起きてしまった時には、どう最小限に食い止められるのか、
病院組織全体でも対策を作り上げることなんです。
それは必ず患者を救うことに繋がっていくと私は信じています」
・「鴻鳥先生…ああいうお母さんと赤ちゃんの顔を見るとさ、ここでもうちょっと頑張ろうって思うよね」
「はい…そうですね」「…ったく、やっと戻ってたか」「はい?」「お帰りってことだよ」
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NICUと在宅医療その一
・身体的、精神的、社会的、経済的理由で、限度を超えて親が孤立すれば、子供の虐待は誰にでも起こり得る。
・子供に病気や障害があって、医療ケアが必要なケースでは、虐待に至ってしまうことが多い。
なぜなら24時間、医療ケアが必要な子の両親は、ゆっくり眠る時間が無いからだ。
睡眠不足になると、どんな人間でも魔が差すし、壊れていく。
・「NICU(ここ)に入院している子供たちには、効果が少しでもありそうならば、良かれと思う治療をどんどんやっています。
ただ・・・NICUを卒業した子は、もう二度とNICUに帰ってくることができません。
なので在宅医療では、効果がはっきりしない治療、止めてもよさそうな治療は続けてはいけません。
NICUをそのまま、お家に持って帰り、お父さんやお母さんに医師や看護師の行う医療を求めてしまえば、
それは子供から両親を奪うことになりかねません。この子たちのパパとママを医療者にしてはいけないんです」
・「コノハを見て思ったんです。この子はずっと私が守ってあげないと死んじゃうんだなって。
…私のことは誰も守ってくれないのに」
・デイサービス:医療ケアの必要な子を日中だけ預かる施設。看護師や理学療法士が常駐。
・「在宅医療は本当にしんどいと思います。でも子供と離れる時間は子供の成長のためにも必要ですし、
母親や家族がその時間を自分のために使うのはいいことだと思うんです」
・「オレにはNICUで本当に人を救っていたかなんて分かんないです。
ただ、オレたちはNICU(あそこ)で誰かを不幸にするために命を救ったことは一度もないっしょ」
「…そんなの当たり前じゃない」
・「家というのは暮らしのある場所ですからね。生活をしながら在宅医療を続けることは、
ご両親やその家族がNICUで想像していた以上に過酷なことです。
でもそんなことは親の愛情があれば乗り越えられるはずだとか、安易に言う人もいます。
しかし絶対に両親の愛情を、その解決策にすり替えてはいけないんです。
医療の進化によってNICUで救われる命は増えたのかもしれません。
だからこそNICUは、その子を含めた家族も一緒に支えられるNICUに変わらなければいけない。
私はそうならなければ新生児科医が本当に、子供たちを救うことにはならないと思っています」
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NICUと在宅医療その二
・「頑張れって言ってくれる家族が増えることは、赤ちゃんにとっていいことだと思うんです。
私はNICUの退院は、ご家族にとってゴールではなく、スタートなんだと思います。
それに…赤ちゃんはそれからの人生の方がずっと長いんです。
NICUの先に続く人生で…大変な今を共に乗り越えてくれる家族が一人でも多いことは、
その後の赤ちゃんと家族の幸せにつながる気がするんです」
・「まだ特別なことに感じるかもしれませんが…それはメイちゃんにとって日常なんです。
その日常をお母さんだけが背負う生活は長続きしません」
・「まだそれが私たちには少し難しいだけだ。ちゃんと覚えて、みんなでメイちゃんを連れて帰ろう」
・「最初から大変だと分かったなら、後でこんなはずじゃなかったと言わずに済むだろ」
・「メイちゃんのお父さん、お母さん、おじいちゃん、おばあちゃんの代わりは誰がするんですか?
…皆さんがNICU(ここ)のスタッフのようになってしまったら、メイちゃんはお家で一人ぼっちになってしまいますよ。
メイちゃんは皆さんの患者ではなく、新しい家族なんです」
・「皆さんがメイちゃんを見れない時は、訪問看護の看護師さんや地域の保健師さん…
支えてくれる人はたくさんいます。きっちりしなくてもいいんですよ」
・「どんな家族にもその家族のペースややり方があると思うんです。
本田さんは皆さんのペースの中でメイちゃんと生活してあげればいいんです。
そしてメイちゃんのかわいく成長していく日々を、家族で見守り続けてください」
・「私もそうなので偉そうには言えませんが・・・男はどうしても奥さんがしたいようにとか、
奥さんが決めたのならとか、女性の意思に委ねてしまいがちです。
でも、そうではなく…男性の僕らが自分でできること、やれることをやろうとすることで、
奥さんや家族を支えたり、守ることができると思うんです。
ただ、これは新生児科医としてではなく、同じNICUを卒業した子の父親としてのお願いなんですけどね」
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劇症型A群溶血性連鎖球菌
・溶血性連鎖球菌:「鎖のように、青い球菌が連なっている」から連鎖球菌。「赤血球を溶かす」から溶血性。いろいろいる。
・B群は、膣や直腸などにいる常在菌。
妊婦の5人に1人は持っているが、赤ちゃんが産道を通る時に、赤ちゃんが感染することがある。
新生児髄膜炎や肺炎を起こす。そのため、妊婦が臨月になったら検査して、菌を持っているか確認する。
菌を持っているなら、陣痛が始まった段階で、念のため抗生剤を投与し、赤ちゃんへの感染を防ぐ。
・A群は細菌性急性咽頭炎の「ほぼ唯一の」原因菌。皮膚軟部組織感染症として、猩紅熱、丹毒、蜂窩織炎を起こすことも。
・感染後、自己免疫疾患も引き起こす。糸球体腎炎やリウマチ熱など。
・劇症型のA群溶血性連鎖球菌が起こすのが、壊死性筋膜炎。俗称「人喰いバクテリア」。筋膜を毒素でどんどん溶かす。
・初めは風邪や胃腸炎のような一般的な症状。
よくある溶連菌(溶血性連鎖球菌)は、感染しても数日でよくなり日常生活に戻れる。
ただ、その溶連菌が何らかの理由で血液の流れに入ってしまうと、劇症型となって、あっという間に命を奪う。
本来、溶連菌自体、血液中には存在しないはずの菌だから。
・溶連菌は子供が罹りやすい。上の子がいるお母さんは感染しやすくなる。
・敗血症:細菌が血液に入り込み、血管内炎症を起こした状態。放置するとショックを起こす。
・敗血症を疑うには、検査が必須。体温、心拍数、バイタル、白血球数、血液中の二酸化炭素濃度(呼吸)など→
治療前に検査用に血液を採る→どこの臓器が障害されているか確認する→緊急なら検査結果を待たずに抗生剤投与で治療開始
・A群溶連菌なら、100%ペニシリンが効く。
・妊娠中は免疫力が低下する=感染症に罹りやすくなる→
子宮への血流量も劇的に増えるため一気に細菌が全身に回ってしまう。
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出産の明日
・「仕方ないってのは諦めた時に使うんだよ」
・「妊婦がお産の時、家族に立ち会ってもらって励まして欲しいって言うのは当たり前じゃないの」
・白血病:骨髄の中で作られる血球が、がん化して増殖する→
貧血を起こし、出血を止める働きや、体を守る免疫の働きに障害がでる。
・妊婦が白血病→大量の血流を必要とする胎児。胎盤があることはリスク→
もし分娩を行えば、大量出血や感染のリスク
・白血病の治療に抗ガン剤→抗ガン剤で白血病細胞を非常に少なくする(寛解)→
目に見えない(検出限界以下)白血病細胞を抗ガン剤で叩く(地固め)→
完全寛解になって退院しても、そこから数年間の通院(経過観察)→
再発の可能性が低くなったことを確認できて、初めて白血病は治癒したことになる。
・抗ガン剤のリスク:骨髄抑制=正常な血球の機能も損なわれる→
感染しやすくなり、出血が止まりにくくなる→無菌室で過ごす必要あり→
赤ちゃん自身の催奇形性、流産や早産、骨髄抑制を起こす場合もある。
・白血病になった妊婦を抗ガン剤で治療する場合:抗ガン剤投与→骨髄機能の回復した時期を見計らう→
ある程度赤ちゃんが成熟する32週まで妊娠継続→計画的な分娩→場合によっては帝王切開
・「毎日怖くて不安です。でも子供ってスゴイ。…だって私今ワクワクしてますもん。鴻鳥先生、マイを産んでよかった」
・「出産は…生まれてくる小さな命と、それを純粋に喜ぶ母親、父親、家族のものだ。
小さな命に悩み苦しんだり、嘆き悲しむ母親や父親、家族の未来(あした)のためのものだ。
そのすべての小さい命と家族に寄り添い続ける助産師や新生児科医、そして産科医(ぼくら)のためのものでもある」
「…サクラ…お前、恥ずかしさが増したな」
・「鴻鳥先生、帝王切開終わりましたー」
「院内助産も無事に生まれたよ~」
「そうですか…よかった…」
(出産は奇跡だ…どれだけの時が流れても、人はその小さな奇跡に幸せを感じ、
時には絶望を感じることもあるだろう。
それでもボクらは今日も奇跡のすぐ隣にいる。すべての赤ちゃんと母親を救うために)
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無人島の10年
・「俺はドロップアウトしたかった。メジャーデビューした映画の失敗ばかりが理由じゃねえ。
そのころ、行き当たりばったりのややこしい女関係と借金、密かに自惚れていた俺の才能とやらも、所詮見栄っ張り。飽きっぽい癖に負けず嫌いのアホな性格が、映画で一旗揚げようとしていただけかもしれねえと気付いたのさ。
一区切りつけたかった。社会や親兄弟と折り合いのつかねえこの俺が、なぜか子供のころから勝手にこの世の楽園と決めていた沖縄…南西諸島」
・「俺はサバイバルの本を読みまくった。無人島で10年生活する技術をモノにしたくて。
米や麦はもちろん、およそ食えそうな植物の種子はすべて持って行ったのさ。何しろ周りは海だ。タンパク質には不自由しねえ」
・「一度死にかけた。それはコカインやマリファナ、麻薬よりもさらにぬるくて深い感覚だった。
薄れゆく意識…。白状する。俺は本当はシナリオを書く目的など忘れていた」
・「あれは島に上陸して3年経ったころ。満月だった。
ついに持参した酒も煙草も尽きて、ギブアップ、負けたぜ、所詮俺はこの程度の男、と思ったときのことだ。女がやってきた」
・「その完全に熟れきった肉塊。こんなうまい話があるわけねえ。
…近くの島に住んでる若後家?出戻り女?欲求不満を持て余し俺の噂を聞きつけてやってきたのか」
・「5日に一度は小舟を漕いでやってくる美女。
その夜から7年間、俺は酒も煙草も、無人島では食えない食料にも不自由しない身に…楽園…このままアホのように一生この島にうずもれてもいい、とおもった。
だが、約束の10年が近づいた台風の季節に、俺は自分の目的を思い出してぞっとした」
・「とにかく最後の一週間でシナリオは書き上げたぞ」
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LIVE
・「真に覚醒せし者、選ばれし者、才能ある者は、いつの時代も多数者の理解を超える。
ギイルティとは、たったひとりで最後まで戦争をするっていうあんたの決意表明だよなあ」
・「誰よりも映画を愛しているあんたは、誰よりも映画界を憎んでいる。
豚どもがはびこるバビロンシステム…だがな、超一流のミュージシャンも芸能界を憎んでいるぞ」
・(なぜだ、なぜ俺に近づく‼お前の目的は?)
(あんたと同じさ)
(返答になってねえぞ)
(世界を屈服させたい‼)
(俺は俺の幻視を映像化したいだけなんだ)
(あんたひとりじゃ…ふふっ…無理だぜ)
(お前いったい何者だ)
(世界を股にかけたグレートでハイパーな詐欺師、そしてオレもギイルティだ…どうだ、オレと組まないか?)
(よし!OKだ‼)
・「LIVEでオレと以心伝心したろうが!俺と組むって」
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神話眼
・「確信犯(ギイルティ)め。…このシナリオを誉めても貶しても無意味だろう。
人類の創生以来、ある《眼球》がこの世界を輪廻している。ムー大陸、旧約の大洪水、キリストの磔刑、ロシア革命、ヒトラーの大虐殺…
だが決して《人格》や《魂》ではなく《眼球》だけが輪廻したのだ。
その《眼球》は現在、日本人のある少女に宿っている。彼女が主人公だ。まだ当人はその事実に気付いていない。
その《眼球》の無限大の情報価値。某国の超ハイテク集団の魔の手が忍び寄る。主人公の恋人との逃避行…そして…」
・「映画化は絶望的だ。オレ以外のプロデューサーならばだ。
ただしオレは人殺し以外は何でもやる男だ。それが映画ってものさ」
・「このオレには決定的に欠けてる要素がある。夢見る能力、物語る資質がな。ギイルティ、あんたのシナリオが必要なのさ」
・「シナリオの変更、10代の少女でなくても…ブロンクスのアパートに訳ありの日本人OLが、致命的な片目の損傷。
手術を担当する邦人医師。だがその眼には、いまだかつてない人類の秘密が」
・「天空には黒い太陽が…その時、風が凪いで不吉な予感…栄華を誇ったムー大陸が烈風と大地震と津波で瞬時に水没するのだ。
その光景を目撃した《眼球》が、輪廻して輪廻して…やがて現代に…」
・「交通事故で片眼を損った女と、それを治療した男。
数か月後の再会。摘出した片眼は冷凍保存されている。
現在、女の片眼は精巧な義眼だ。
人類創生以来、めくるめく輪廻してきた《眼球》を持つ女。
男は信頼していた医局長に打ち明けるが、その線から秘密は漏れる。
《組織》は生きたままの女の片眼を要求する。男の栄達と交換条件だ。
だがすでに二人は恋に落ちている。…ただ向き合って…そして抱きしめる」
・「第四の火。常温核融合。海水に無尽蔵に存在する水素からエネルギーを得られれば、現在世界を動かしている”石油”の価値は地に堕ちる。
パニクった某国の石油相X氏は、己の隠し資産を、将来の保険のため、米映画産業に投入する決意を固めた。
その資産は5億ドル(約500億円)」
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物質とエネルギー
・地球上の生物は、蛋白質酵素の助力のもとに、小さいスペースで生化学反応を行う方法を身に付けて進化してきた。
生化学者たちも、ようやくそれらの反応を再現できるまでになっているが、
それは他の全てから一つの反応を切り離したときだけである。
生きた細胞の場合は違う。そこでは小さい場の中で、さまざまな反応が同時に進行し、
エネルギーと生長と運動を供給している。
それはばらばらではなく、人間には到底それを再現するすべがない。
前菜からデザートまで揃ったディナーコースを準備するのに、それらの材料を全部一皿に混ぜ合わせ、
火にかけてから、あとでアップルパイをチーズソースの中から取り出そうとしても無理なのと同じことである。
細胞は酵素を使って、何百種類もの反応を同時にやってのける。
種々の酵素は調理場でただ一つの仕事をしているコックのようなものだ。
パン焼き係がステーキを作ることはできないし、ステーキ係がその道具を使って前菜を拵えることはできない。
だが、酵素にはそれ以上の役目がある。
酵素は他の方法では起こり得ない化学反応を可能にする。
生化学者も、非常な高温や高圧、あるいは強い酸を使えば、その反応を再現することはできる。
しかし人体も、個々の細胞も、そういう極端な環境には耐えられない。
酵素は、生命の媒介者として、体温と大気圧のもとで、化学反応の進行を助けるのだ。
・正常な環境には、抑制と均衡が存在する。それが細菌の猛烈な生長を鈍らせる。
抑制の無くなった生長は、数学的に見て恐るべきものになる。
大腸菌の一つの細胞は、理想的な条件下に置くと、20分に1回の割合で分裂し、幾何級数的に増殖していく。
それこそ、1日で地球と同じ大きさの超巨大集落を生み出してしまう。
それが現実に起こらないのは、環境には抑制と均衡が存在するからだ。
たとえ”理想的な環境”のもとでも、生長を無限に続けることはできない。
食物が無くなる。酸素が無くなる。
コロニーの中の局所的条件が変わり、生物の発育を抑制する。
だが、もしここに、物質を直接、エネルギーに転化できる生物があり、
それに対して核爆発のような巨大で潤沢なエネルギー源を与えられたとしたら…
・実際には、効率100%の生命体は存在しえない。そもそも100%だったら、熱力学の法則に反する。
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腸内環境その1
・腸内の細菌は、善玉菌、悪玉菌、日和見菌がいる。
理想バランスは善玉菌20%、悪玉菌10%、日和見菌70%といったところ。腸の中には100兆もの菌が住んでいる。
・善玉菌:乳酸菌やビフィズス菌など。野菜や果物など、オリゴ糖や水溶性食物繊維を含む食物を摂ることで増える。
・悪玉菌:ウェルシュ菌など。動物性蛋白質を摂ることで増える。食べた肉から腐敗ガスを作る。ガスはおならになる。
悪玉菌が増えると下痢になりやすい。
・日和見菌:バクテロイデス菌など。腸内の善玉菌か悪玉菌のどちらか、優勢な方の味方をする。
日和見菌がどちらに加勢するかは、日頃の食事にかかっている。
・善玉菌の出す酢酸や乳酸により腸内が酸性になると、悪玉菌の増殖が抑制される。
・便秘:食物繊維不足→便がきちんと作れない→腸内がアルカリ性に傾くと、腸の働きが低下する。
・不溶性食物繊維:大豆、芋、茸など。腸内で水分を吸収して膨らむ→便を大きくする。
・水溶性食物繊維:果物、ワカメ、キャベツなど。便の滑りを良くする。
・腸内の大腸菌には、病原性のあるもの(O-157など)と、病原性のないもの(日和見菌)がいる。
・カレーは鍋ごと、冷蔵庫に入れておくと、悪玉菌が増えにくい。
・おむすびを握る前に、手を石鹸でよく洗って、おむすびは冷めてから包んだ方が良い。
・納豆菌(善玉菌):納豆を作る菌。ネバネバと匂いの正体。胃酸で死なず、腸までやってくることができる。
腸でも長生きする。100℃の熱でも、-100℃の冷気でも死なない。
納豆菌自身、ネバネバを食べるため、時間がたった納豆はネバネバが少ない。大豆は食物繊維が豊富。
・食べ物から摂った菌は、ずっと腸内に留まることはできない。
・常在菌以外の細菌は、食べ物と一緒に腸内に辿り着く。
・腸内に生息している常在菌の悪玉菌は、外部から強い悪玉菌(病原体)が腸内に来た時、体を守る働きをすると言われている。
・ヨーグルトには体に良い働きをする菌が多く含まれている。生きている常在菌の活性化。
定着しない菌のため、食べるのを止めると、元の腸に戻る。
・麹(こうじ)菌:善玉菌。タンパク質をアミノ酸に分解するなど、栄養素を消化、吸収しやすくする菌。
醤油や味噌などは、麹菌の力で作られている。麹菌によって作られた麹には、食物繊維が含まれる。
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腸内環境その2
・ブルーチーズ:青カビ(毒性なし。酵素を作る。体にとても良い)を使用して作られる、独特の香りがあるチーズ。
固い便を軟らかくする=便秘の解消に役立つ。
・腸管出血性大腸菌(O-157など):激しい腹痛や下痢など食中毒を引き起こす、病原性大腸菌の一種。
感染力が強く、100匹ほどでも病気を起こす(サルモネラだと10万匹)。毒素を産生する。
生の肉は、しっかり火を通して、安全に食べること。
・酪酸菌:善玉菌。腸内で発芽、増殖して、腸を整える菌。傷ついた腸粘膜を修復する。
ぬか漬けなどに含まれる。ピンチの時、芽胞を作り、多くのピンチを耐え抜く。
乳酸菌は、酪酸菌と共生することによって、より活発に体に良い働きをする。
・酒の酵母菌:ビタミンなどの栄養素を多く含む。善玉菌の味方。
酒粕に含まれるレジスタントプロテインは、腸内のコレステロールなどを吸着し、便として排出する作用がある。
肉や魚と、酒粕の食物繊維を合わせて摂ることで、便通を良くする。
・便意を我慢し続けていると、腸の働きが鈍くなる→便意を感じなくなる→便秘になる→
便が溜まった環境は、悪玉菌が増殖するのにもってこい→無理すると切れ痔を起こす→
便意を感じたら、めんどくさがらずにトイレに行くこと。
・肉の摂りすぎは体に良くない。ただ、摂らなすぎると栄養不足を招いてしまう。
肉に含まれるタンパク質は、体に必要な栄養素の一つ。バランスが大事。
・暑いからといって、冷たいものばかり食べてしまうと、消化機能が低下する。
そんな状態で、体を冷やす野菜を食べたら消化しにくくなる。
そのため、体を温めて免疫を整え、風邪をひきにくい体にすべし。
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腸内環境その3
・活性酸素:量が増えすぎると、細胞を傷つけ、老化や病気の原因になる。
・メラノイジン:味噌に含まれる抗酸化物質。
・ジピコリン酸:納豆菌が生み出す抗菌成分。
・ブレーベ菌(善玉菌):赤ちゃんの腸内で健康を維持するために働く菌。
赤ちゃんの頃は90%が善玉菌。母乳以外を食べるようになると、食べ物と一緒に様々な菌が腸にやってくる。
そして、だんだんブレーベ菌が減っていく。離乳すると、腸内フローラ(腸内細菌叢)の構成は大きく変化し、
ブレーベ菌などの善玉菌はそっと減ってゆく。
・60代以降、善玉菌が減ってしまう→動脈硬化などのリスクが上がる→
だからこそ生活習慣を整えて、健康管理に気を使う必要がある。
・多彩な食生活を送っている人ほど、腸内細菌の種類も豊富。特に野菜や果物などで食物繊維を多めに摂り、
脂肪分を控えめに摂っている人達は。
・毎日の食事で、野菜や果物から十分な食物繊維を摂るのが難しい人達は、野菜ドリンクなどを飲むのも手である。
・水不足→食物繊維不足→便が薄くてペラペラ→腸の刺激にならない→蠕動運動鈍り→便秘に
・ノロウイルスに効果のある抗ウイルス剤はまだない。そのため治療は対症療法が中心となる。
ノロウイルスは症状が治まった後も、死なずに腸で生きられる。長期にわたり便から検出される。
発症している時も、症状が治まった後も、消毒(次亜塩素酸で。アルコール無効)と手洗い、うがいを徹底しないと、
知らず知らず別の誰かに感染させてしまう。
・便に水分が少ないと便が固くなり便秘になる。多すぎると便が軟らかくなりすぎ下痢になる。
・夜中の暴飲暴食→腸の蠕動運動が活発になりすぎる→便の通過速度が速くなりすぎる→
便の水分が吸収されないまま流れて行ってしまう→夜食のせいで睡眠中に消化活動が行われている→
腸が休まらず、過労に→睡眠の質の低下も招いてしまう→免疫細胞も弱体化
・整腸剤:抗生物質によって、腸が荒れないように、抗生物質に強い乳酸菌が入っている。
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口腔ケア
・虫歯:口腔内のミュータンス菌(悪玉菌)が、歯の表面に付着して、歯を溶かす。
虫歯菌は糖分を材料に、ネバネバとした物質を作り、歯にくっつく。
ネバネバした物質は、48時間経つと、歯ブラシで落とせない歯石になる。
歯の内側にある神経の近くまで虫歯が進行すると、痛みを感じるようになる。
・歯周病菌:悪玉菌。口の中にいつもいる常在菌の一種。歯を支えている骨を溶かす。
血液からいろいろな栄養を摂る。歯と歯肉の溝を掘りまくって、歯がグラグラになる。
歯周病菌が血管から全身に侵入すると、体全体に悪影響を及ぼす。
食後の歯磨き、デンタルフロスや歯間ブラシでの掃除が一番の歯周病予防。
・舌苔:舌の表面についた苔のような汚れ。悪玉菌の餌。元は舌に付着したままになっている食べ物のカス。
・フソバクテリウム:口腔内にいる悪玉菌。口臭の原因の一つ。
・舌のお手入れ:やわらかい歯ブラシで、舌の奥から手前にやさしく動かす。舌を傷つけないよう、やりすぎに注意。
・緑茶には口の中の悪玉菌への抗菌作用がある。
・睡眠中は、口の中の唾液分泌が減る→唾液の自浄作用が減る→口の中の悪玉菌が増える環境になる→
このとき口呼吸してしまうと、乾燥でますます唾液が減る。
・口の中の細菌は睡眠後3時間で急増する→睡眠後8時間の唾液7ccには、便10gにいる細菌と同じくらいいる。
・悪玉菌は食べカスなどを分解して、臭いガスを出す→起床すると唾液増える→
朝起きてすぐうがい→うがいをすることで寝ている間に増えた悪玉菌を洗い流すことができる→
もし、うがい水を飲んでも、ほぼ胃酸で菌は死ぬ。
ただ体が弱っている時は、病気の原因になり得る。気管に入るとなおさらである。
・口の中の悪玉菌を増やさないためには、①寝る前の歯磨き、②鼻呼吸、
③寝起きのうがいと歯磨き、をする。
・溶連菌に感染しないように、手洗いとうがいをしっかり。
・溶連菌に罹ってしまったら、症状が治まっても菌が生きていることがある。
最後まで抗生物質は飲むこと。
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皮膚の環境その1
・皮膚の細菌にも、善玉菌と悪玉菌がいる。
・善玉菌:表皮ブドウ球菌。汗や皮脂を分解して、肌に良い物質を生み出す。運動や保湿で増える。
・悪玉菌:黄色ブドウ球菌。傷口などから滲み出た体液を餌に増殖する。肌の炎症を引き起こす。
傷口に入ると炎症が広がってしまう。
・消毒液では、善玉菌も悪玉菌も殺してしまう。
・日和見菌:マラセチア。カビ(真菌)の一種。皮脂を食べて脂肪酸を出す。
数が増えすぎなければ、善玉菌として働く。脂肪酸が多すぎると酸化して、臭いや肌荒れの原因になる。
・腸内の環境は頭皮にも影響を与える。腸内で悪玉菌が優勢だと、皮脂が多く出る。
・抗真菌成分のシャンプー:皮膚炎の原因となる菌の繁殖を抑えたり、抜け毛予防に効果あり。
・濡れた髪のまま寝ると、マラセチアなどの雑菌が大暴れし、臭くなってしまう。寝る時は髪を乾かしてから。
・アクネ菌(日和見菌):肌の環境が良い時、皮脂を分解して、肌に良い働きをする。
角栓はブツブツとした毛穴の詰まり。皮脂や角質が詰まってできる。肌の乾燥が要因。
アクネ菌は、肌の環境が悪くなると、肌に悪い働きをする。
角栓で毛穴が詰まると、皮脂が外に流れ出ない。その皮脂を餌に、アクネ菌はどんどん増殖する。
毛穴の詰まりと、アクネ菌の増殖がニキビの原因となる。
・白癬菌(悪玉菌):水虫の原因菌。皮膚の角質などに含まれるタンパク質(ケラチン)を栄養源とする。
高温多湿な環境を好む。皮膚に付着してから、定着するまで24時間かかる。
弱酸性の環境が苦手。汗や汚れが残っているアルカリ性の環境でないと生きづらい。
ブーツのように通気性が良くない靴は、湿気が多く、菌を繁殖させてしまう危険がある。
足をかきむしった場合、傷口から菌が入り、痒み成分も放出されて、悪循環である。
・余分な皮脂や汚れをやさしく落とす→泡を残さない→保湿する。
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皮膚の環境その2
・ビタミンA:皮脂、粘膜などの上皮細胞の健康を保つ。ニンジン、豚レバー、モロヘイヤなど。
・ビタミンC:体の免疫力を高めて、病気の予防に効果あり。ピーマン、イチゴ、ブロッコリーなど。
・ビタミンE:ビタミンCと協力して、細胞膜の老化を防止。アーモンド、カボチャなど。
・ニキビができないようにするには、丁寧な洗顔と保湿、整腸。
・化粧を落としきれてない脂や、汚れの多い肌は、黄色ブドウ球菌にとって好都合。
・目をこする→悪玉菌がマイボーム腺(上下のまぶたに数十個ある、油分を出す腺)に→ものもらい(炎症)
・チリダニ:ダニの仲間。布団やカーペットに多く生息。高温多湿を好む。垢とふけを食べる。
・ツメダニ:ダニの仲間。チリダニの体液が大好物。エサのチリダニが増えるとツメダニも増える。
ヒトを刺して体液を吸う→痒み生じる
・チリダニの死骸や糞がアレルギー疾患の原因になる。気管支喘息などだ。
・秋は、夏に増えたダニが死んで、その死骸や糞が舞う季節。そのため布団を清潔にして、ダニを寄せ付けないことが大切。
・ダニ捕獲用マット:ダニを誘引、乾燥させる。自然由来成分のみのため、子供やペットのいる家庭でも安心して使える。
・除菌ロボット:紫外線と超音波で、ウイルス、細菌、ダニを除菌。効果は布団干しより上。
手動なら、身の回りの物全て除菌可能。
・掃除機をかける:ゆっくりと時間をかける。週1回。
・部屋の温度を下げる:夏場はエアコンを使う。高温多湿にしない。
エアコンを使わない季節は、窓を開けて換気。
・家全体をこまめに掃除:フケ、垢、髪の毛などダニのエサを無くし、繁殖の機会を与えない。
・布団を干す:乾燥させることでダニを殺す。
確実に殺すには黒い布などを被せ、布団内部の温度まで上げる。
布団を両面とも干す。干したら掃除機をかけると尚良い。
・週一回のシーツ、布団カバーの洗濯:シーツについたふけ、垢、ダニの死骸などを除去。
・布団乾燥機:20~30分を目安に。週一回。使ったら必ず掃除機をかける。
・面倒なら、布団をクリーニングに出して丸洗いしてもらう。
・初めからダニ防止加工の布団やシーツを使ってもいい。
・ダニ防止シートやスプレーなどのグッズは手軽だ。
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皮膚の環境その3
・緑膿菌:皮膚や腸にいる常在菌。湿った環境を好む。緑の色素を出す。
弱酸性のバランスが崩れた、湿度の高い環境で繁殖しやすい。
爪で緑膿菌が繁殖すると、緑膿菌は緑色の色素を出すため、爪が緑色になる。
だから爪はいつも清潔にすることが大事。
・唇は皮膚が薄いし、皮脂腺がないため、皮脂の膜が作れないし、水分が蒸発して荒れやすい。
・リップクリームの使い方:①日光が当たらない涼しい場所で保管する、
②変なにおいがしたら使わない、③開封したら半年を目安に使いきる。
・手の隅々まできれいにして悪玉菌の侵入を防ぐべし。アルコール消毒はやりすぎると善玉菌も死ぬので注意。
・疣(いぼ):皮膚から盛り上がっているできもの。傷→ウイルス侵入→肌の細胞へ寄生→増殖→いぼの完成。
治療には液体窒素での凍結療法。すぐには治らない。根気よくウイルスを殺すしかない。
かさかさの肌の傷から、ウイルスが侵入することがあり為、乾燥に負けないように肌を保湿すること。
腋臭菌:アポクリン腺から出た汗の脂肪酸を分解して、においを発生させる。
肉中心の食生活とケア不足が腋臭を起こしてしまう。
・表皮ブドウ球菌は皮膚の環境を保つ善玉菌だが、皮膚の環境が悪く、
宿主の免疫力が低下していると体に悪い働きをすることがある。
・にきびを清潔でない手で触る→白にきびに炎症→赤にきびに→
対策は、①薬、②化粧水と保湿、③お菓子控える、④バランスの良い食事、である。
・紫外線によりDNAにたくさんの傷がついた皮膚細胞は、がん細胞にならないように消えようとする。
・化膿連鎖球菌:咽頭炎や皮膚感染症を引き起こす。
・爪を深く切りすぎる→傷ができる→細菌の侵入リスク→爪周囲炎(手足の指の傷から細菌が感染して起こる炎症)
・爪周囲炎は爪の周囲を消毒しつつ膿を出す治療を行うことが多い
・爪の角を斜めにカットしてしまうと巻き爪になりやすい。
・耳の中は暗く、風通しも悪い。そのため菌が繁殖すると治療が大変。
・耳垢は溜まると、自然に外に出ていく
・耳かきのしすぎ→傷できる→傷のせいで痒み→痒いから耳かき→耳かきしすぎに
・耳掃除は優しく(月1回でも大丈夫)。イヤホンを長時間耳に入れないように。
・耳の痒みや異変に気がついたら病院へ。
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皮膚の環境その4
・毛包炎:カミソリなどで毛穴が傷つく→傷口から細菌が侵入→炎症→膿瘍できる(にきびに似てる)
・単純ヘルペスウイルス感染→治まった後の再活性化→唇に水膨れ→皮膚科へ
・ヘルペスウイルスを体内から完全に消すことはできないが、症状を抑えることはできる。
・一度ヘルペスウイルスに感染すると、抵抗力が弱まったときや、日焼けなどがきっかけで再発する。
・他の人に移さないようにタオルなどは共有しないこと。
・シャンプーをボトルに詰め換える際、ボトルにわずかでも皮膚から垂れた水分が残っていると、
そこに紛れて緑膿菌が侵入する→緑膿菌は、栄養分が少ない環境でも増殖する
・シャンプーを水増ししたまま放置すると、防腐剤の効果が弱まり、緑膿菌が繁殖しやすくなる。
・湿ったスポンジやおもちゃなどは雑菌の住処になりやすい。
・シャンプーを詰め換える時は、ボトルをよく洗って乾燥させてから。
・へそ:お腹の真ん中の小さな窪み。垢が溜まりやすい。
・おへそを掃除するなら、ベビーオイルを塗った綿棒で。ただおへそのゴミは放置しても問題ない。
お風呂に入った時も、ゴミはふやけてとりやすい。掃除の際は、おへそを傷つけないように。
・冬の乾燥した空気→肌から水分や皮膚細胞が失われる→肌が痒み
・爪で掻きむしる→傷口に細菌が侵入→炎症→顔を洗おうが、食事に気を使おうが、掻きむしってる限り無駄。
・肌の善玉菌を支えるためにも、洗顔はやさしく、擦り過ぎないこと。
・化粧水で保湿、乳液で潤いを閉じ込める。
・日頃から肌に触り過ぎないこと。
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諸芸百般道険し
・「そうねえ、車の運転ができる人かな」
「外国語をあたしより話せる人でないと」
「遊びがうまい人、ギャンブルに強い人よ」
「映画俳優のチャールズ・ブロンソンのように肉体的にも精神的にも頼れる人ね」
・「…どれひとつとしてボクに合う条件がない。
どうしてボクってこんなに冴えない男なんだろう。
いまごろみんな、女の子と明るく楽しい夜を過ごしているに違いないのに、
ボクときたら、土曜日の夜なのに暗い部屋で一人ぼっち…
ああっ、なんて惨めでかわいそうなボクなんだッ。チキショウ!」
・そのとき広告が。『来たれ、体力と精神力に自信のない人。剛剛流空手道場』
・「空手か、強くなればモテテ、明るく楽しい夜が過ごせるかもしれない。
ようし、今からでも遅くはない。鈍った体を鍛えなおして、自分を冴えた男にするのだ」
・「ボクは何をやってもダメな男なんです。ですから、自分を強い男に鍛えなおして欲しいんです」
「ふむ、あんたは真剣らしい。それでは責任を持って鍛え上げてあげよう。
ただし、練習は厳しい。やり始めたら途中で休むことはできないよ。
明日から毎日夜7時から9時までを練習時間としよう」
「ええっそんな!会社の勤めもあるし、週2~3日では…」
「ばかもの!そんな生半可な心構えで空手ができるか!毎日毎日やってこそ、ものになるのだ。
いいね、毎日来なさい、毎日!」
・その後、道場師範の娘の勧めで、自動車教習所にも通うことに。
・会社の仕事が終わり、同僚の勧めで英会話を習うことにも。
・毎日夜7時から9時が空手の練習。
・自動車教習が朝7時から8時。(当時はAT限定免許などない。難しいMT車の教習である)。
・月曜と火曜の午後5時半から6時半が英会話の時間。
・ここまで習い事に時間を使い、その上で社会人としての生活などできるわけがなかった。
・上司に遅刻を叱責される「今日は1時間半も遅刻だぞ!」
・くわっ「シャーラップ!!ゴーツーヘル!」(どういうわけか英語がうまくなってる)
・「ムハッ」ジリジリ「キエーッ、金的蹴り!!」ガスッ
・「ブーブーブー」ハンドル回す動作
・そもそも、最初の目的は明るく楽しい夜を過ごすはずだった。目的と手段が入れ替わった例である。
・彼に必要だったのは、自分の立場を主張する勇気だったのである。
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鎖のついた武器
・核保有(かくやすあり)は、小柄でおとなしそうな老人であった。
・「僕が武器のコレクションをしているのは、僕が背が低くて腕力がないからですよ」
・「僕は子供の頃、体の大きな子にいつもいじめられました。
いくら逃げても向こうの方が足も速く、体力もあって、すぐ追いつかれてしまう」
・「お前なんでそんなチビなんだ、悔しかったらかかってこいや、そう言って、暴力を振るうわけです。
そういったときの恐怖と惨めさ、発散できない憎しみは体験した者にしかわかりません。
恐怖と惨めさから逃れるために、自殺を何度考えたことか」
・「そんなある日、僕は例によっていじめっ子にわけもなく馬乗りにされ、殴られ続けてました。
その時、苦し紛れに伸ばした手が石をつかんだのです。
とっさでした。いじめっ子の横面に、つかんだ石をぶつけたのです。
さっきまで威勢の良かったいじめっ子が、実にあっけなくひっくり返ってしまったのです。
それ以来です。僕が武器というものに強く惹かれるようになったのは」
・「僕は気がついたのです。力のない者でも、強力な武器さえ持てば、どんなに強い相手も倒すことができるのだと」
・鎖の先にとげのついた鉄球がついている武器。
・「見てください。見るからに敵の頭をかち割りそうでしょう。僕のお気に入りです」
・「お約束したように、写真を撮るための形式試合ということでお願いします」
「わかってますよ、本気になるとお互い危ないですからね」
・「気を付けてくださいよ、もう少しでぼくに当たるところでしたよ」
「惜しい」「なんですって!?」「惜しいと言ったんだ。貴様の頭をかち割ることができなくてな」
・止められない。近づけば、あの鎖の付いた武器の餌食になる。
・「止めてくれ、あんたは本気でぼくを殺そうとしているみたいだ!!」
「そうとも、この大男め。武器さえ持てば貴様のようなウドの大木など…」
・「止めろというのに止めないなら、こっちも本気になるぞ!」
・「はっ、す、すいません、大丈夫ですか?」
「僕こそ悪いんです。どうも大きな人を見ると、昔のいじめっ子に見えてきて、逆上してしまうんです」
・「パパ、見てて」→鎖の付いた武器を投擲→「おお、そんな使い方もあったのか!」
・核親子は、仲良く話し合いながら、鎖の付いた武器を拾い上げた。
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ネタバレ
・救急医療は医療機関から始まるのではなく、現場から開始されなければならない。
・救急車内では、患者の観察と評価、救急救命措置、応急処置などを行う。
・搬送中の体位管理や保温も大切。
・重症外傷では、重症後1時間以内に、根本的治療が行われる必要がある。
・腹部外傷の主病態は、腹腔内出血と腹膜炎。
・頭部外傷では、意識状態の把握が大切。
・胸部外傷で注意すべきは、緊急性気胸、心タンポナーデ、フレイルチェスト。
・骨盤骨折は強大な外力で起こり、後腹膜に大量の出血を見ることがある。
・多発外傷は、優先順位を考えた治療と、チーム医療が不可欠。
・重症外傷では、しばしば感染の合併から多臓器不全を発症する。
・ダメージコントロール手術と、プレホスピタル(病院前救護)
・重症現場で即座にメジャーな損傷部位の処置/手術の実施→生理学的安定を得る→病院に搬送
・重症熱傷時の輸液
・開胸心臓マッサージ
・広域災害におけるトリアージ
・呼吸中枢は脳の延髄。脳、呼吸、循環の三つが生命維持の基本
・心肺蘇生法のCAB:chest compression(胸骨圧迫)、airway(気道確保)、breathing(人工呼吸)
・異物による気道閉塞には、腹部突き上げ、胸部突き上げ、背部叩打
・ヒトは周囲の環境の変化で、いろいろな障害を引き起こす。
・ショック(急性の全身性循環障害)→①虚脱と無気力状態、②皮膚蒼白と冷感、③冷汗と湿った皮膚、
④血圧低下、⑤脈圧の狭小化、⑥頻脈、⑦頻呼吸、⑧乏尿、無尿、
⑨爪床refilling遅延(指の爪を押してすぐ離す→赤みが戻るまで2秒以上かかる)など
(ただし、感染性ショックでは、皮膚は乾燥していて温かい)→
治療は①気道確保と酸素投与などの心肺蘇生法、②循環動態の把握と異常の補正、③原因の除去、
④集中治療による全身管理と合併症の予防など
・経口摂取の期待できない重症救急患者の栄養管理はとても大切。
腸が使えるときは、経静脈栄養(高カロリー輸液)よりも経腸栄養を行う
・患者さんの訴えをよく聞くことが大切
・被災者のPTSD(心的外傷後ストレス障害)に対する精神的支援も大切
・重症救急患者を治療するときの心構えは「木も見るし、森も見る、総合診療」である。
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花粉症
・スギは花粉を風に乗せ、遠距離に飛散させる。花粉症のピークは2~3月。
・アレルギー:免疫反応が、特定の原因物質(抗原。アレルゲン)に対して過剰に起こること。
スギ花粉症を引き起こすアレルゲンは、スギ花粉の中に含まれるCryj1、Cryj2というたんぱく質成分。
・IgE抗体:アレルゲンに対抗すべく、ヘルパーT細胞の命令により、B細胞が作り出す抗体。
・マスト細胞(肥満細胞):過剰に作られたIgE抗体の刺激に反応して、
ヒスタミンやロイコトリエンなどの化学物質を分泌する。
・ヒスタミン:異物や組織の損傷を認識したマスト細胞などから分泌される化学物質。
血管内皮細胞の間隔を広げ、白血球の遊走性を高める(白血球たちが来やすくなるようにする)。
ヒスタミンが活性化されすぎると、発赤、かゆみ、浮腫み、痛み、気管支収縮などのアレルギー反応を起こす。
・くしゃみ:ヒスタミンが鼻の粘膜にある知覚神経を刺激する。
この刺激がくしゃみ中枢に達すると、くしゃみが連発してしまう。
・鼻づまり:ヒスタミンが鼻の粘膜にある血管に作用して、炎症などを引き起こす。
涙も必要以上に出る。
・スギ花粉アレルギー:スギ花粉が抗原(アレルゲン)となって起こる
くしゃみ、鼻水、鼻づまり、目のかゆみ、などのアレルギー症状。
・ステロイド(副腎皮質ホルモン):ヒスタミンによって引き起こされた諸症状や、アレルギー反応を抑える働きをする薬。
効果は非常に強力。花粉症の場合、内服、点眼、点鼻、注射などで服用される。
長期投与や大量投与により副作用が起こることがある。 -
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熱中症
・放熱:皮膚の近くに血液を多く流し、熱を放散する体温調節機能の一つ。
・汗腺:皮膚にある汗を分泌する腺。アポクリン線とエクリン腺の2種類がある。
汗をかくと、蒸発する際に熱を奪う(気化熱)。これが体温調節に重要な役割を担っている。
・熱中症:体温を調節する機能が狂ったり、体内の水分や塩分のバランスが崩れたりすることで起こる健康障害。
重症度によって、Ⅰ~Ⅲ度に分類される。
・炎天下で作業や運動をしている時に、めまい、立ちくらみ、失神、唇のしびれなどの症状では、熱失神。Ⅰ度である。
・暑さ→皮膚の血管が拡張→血管内の循環血液量の相対的不足→一過性の脳血流低下→
多量の発汗→水分と電解質(ナトリウム)の喪失→低張性脱水
・発汗時に水分だけの補給を行ってしまった場合:低ナトリウム血症の進行→
筋肉の興奮性の亢進→痛みを伴う痙攣→痙攣は内臓の筋肉にも→循環不全→うつ熱(熱産生>放散の持続)の発生
→体温調節中枢の障害→発汗停止、皮膚の乾燥→多臓器不全。脳浮腫による痙攣、意識障害などを起こす。
・解熱剤は使うべきではない。
・薬局で売っている熱冷ましシートは、熱中症の前では「焼け石に水」である。
・高温環境で、運動して、熱中症のような症状でも、熱中症でないケースもある。
感染や狭心症、悪性症候群(精神神経用薬の副作用)などだ。
・熱中症の予防:直射日光や頭部への過熱防止。こまめに水分と塩分の補給(スポーツドリンクなど)。
・治療:とにかく体を冷やすこと。
涼しい場所に避難し、首の周り、脇の下、足の付け根(ふともも)など大きな血管が通る部分を冷やす。
タオルでくるんだ保冷剤(直に当てると凍傷のリスクあり)を当てる。
服を脱がす。ぬるま湯や水を吹きかけあおぐ。
病院では、輸液注射(水分補給、電解質補正、栄養補給)。重症なら集中治療が必要になる。
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免疫
・風邪症候群:抗生物質は効かない。ほとんどウイルス感染によるものだからだ。
抗酸化作用のあるビタミンなどを接種してもあまり効果はない。風邪をひいたら自宅で寝てるのが一番。
症状はくしゃみ、鼻水、鼻づまり、微熱、頭痛。マスクは風邪にかかった人が他の人に移さないためのもの。
・予防接種:病原体でなくても、病原体の免疫記憶を惹起するような物質を注射して、
自分の(その病気に対する)免疫能を高めるもの。
免疫能を高めることで、病気から身を守る(ワクチンが効くといいなという人ほど効きにくい)。
麻疹(はしか)、風疹、ムンプス(おたふく)はワクチンで予防したほうがいい。
・獲得免疫:生後に感染や予防接種などにより、後天的に獲得した免疫。
特定の病原体だけを相手するスペシャリスト。液性免疫と細胞性免疫がある。
・液性免疫:Bリンパ球主体。対象は主に細胞外の細菌感染症。
液性免疫が弱いと、莢膜を作る感染症(肺炎球菌など)で死にやすくなる。
・細胞性免疫:Tリンパ球主体。対象は主に細胞内のウイルス感染症。
細胞性免疫が弱い(AIDSなど)と、真菌(かび)感染やウイルス感染に弱くなる。
・自然免疫:誰でも相手にするジェネラリスト。その分、その防御能は強くない。
(強すぎても炎症自体が体を攻撃してしまうが)
・免疫反応はバランスが大事。弱すぎると感染症にかかりやすくなる。
強すぎると自己免疫疾患を引き起こす。
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出血性ショック
・血圧:全身の隅々まで血液を送り届けるためにかかる圧力。一般的に、血圧と言った場合は動脈の血圧を表す。
心臓の収縮、拡張に伴う拍動をエネルギー源にしている。血圧はいろいろな要因によって変化する。
正常範囲より高すぎる場合は高血圧、低すぎる場合は低血圧と呼ばれ、体内に様々な影響を及ぼす。
・大量出血時の症状:初期は交感神経が興奮し、血圧が上昇するが、循環血液量が減少すると血圧低下を起こす。
循環する血液量が減少すると、体温も低下する。
・出血性ショック:外傷による出血や消化管など体内からの出血→大量の血液喪失→
循環血液量減少→血圧保てなくなる→組織が循環不全→意識障害、失神→適切な処置を行わなければ死亡することも。
・体内の血液量の1/3を失うと、ショック状態になると言われている。
・治療は静脈路確保による輸液と輸血。そして止血。
・献血:輸血や血液製剤製造のために無償で血液を提供すること。
輸血用血液は長い間保存することができないため、献血は常に必要とされている。
・輸血:足りなくなった血液成分を補充する治療方法。
輸血で補うことができる血液成分は、赤血球、血小板、血漿成分、凝固因子などがあり、
状況に適した血液製剤を選び、輸血が行われている。
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がん細胞
・免疫系は侵入者である病原菌は排除するが、共生している腸内細菌は非自己成分であっても、
体にとって安全なもの、有益なものであれば攻撃しないと言われている。
・がん細胞:細胞の遺伝子に異常が起きて、無軌道に増殖するようになった細胞。
周囲の正常な細胞との境界を侵し、どんどん増殖していく。
この性質を浸潤という。浸潤が進むと、血管やリンパ管の流れに乗って、体の様々な場所に転移していく。
このサイクルが進めば、やがて重要な臓器が侵され、生命の危機となる。
・炎症性サイトカイン:がん細胞は炎症性サイトカインを大量に放出する。
そうすることで優先的に体中から栄養豊富な血液が引き寄せられ、結果的にがん細胞の増殖を促進する。
この状態が続くと、体の様々なバランスが狂ってくる。
・がん細胞は、正常な細胞が細胞分裂する際のコピーミスによって、
健康な人でも1日に数千個、作られていると言われている。
・制御性T細胞:T細胞の暴走を抑え、免疫異常を起こさないように調整する。
細胞(自己成分)や有益な細菌を攻撃しないように、免疫細胞の働きを抑える機能を持っている。
がん細胞の場合、もともと自己から生じた細胞なので、異物(非自己成分)とはみなさず、
免疫細胞の攻撃を抑制してしまう。
・悪玉菌の有害性:腸内腐敗、細菌の毒素産生、発がん物質の産生など、
免疫力が下がったり、便やガスの臭いがきつくなったり、下痢や便秘を引き起こすなど、
人体の健康に様々な悪影響を及ぼす。
・免疫力の向上:乳酸菌の多糖体→樹状細胞活性化→
サイトカイン産生→NK活性の上昇や、特定のウイルス抗体の産生が高まる
・NK細胞の活性化:「笑い」による刺激→間脳→神経ペプチド(情報伝達物質)が活発に産生→
神経ペプチドがNK細胞の表面に付着→NK細胞の活性化
・免疫力とストレス:ストレス→リンパ球の働きが低下→免疫力低下
・サイトカイン:特定の細胞に働きかける蛋白質の総称。
・パーフォリン:キラーT細胞が感染細胞を攻撃する際に放出する物質。
・腸内環境が変化し、善玉菌が優勢になると、がん細胞に力を与える要素が減る。
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サイトカインストーム
・PDE4:免疫細胞内の情報伝達を調節している。活性化された免疫細胞内(樹状細胞など)において、
PDE4の量が増えると、サイトカインが過剰に産生され、細胞外に放出される。
・表皮細胞の異常増殖:通常30~40回かけて剥がれていく皮膚が、乾癬の場合、通常より短い4~5日で剥がれおちていく。
・乾癬:皮膚の炎症やかゆみを引き起こす。免疫バランスの異常が関与。
・ウイルスは細菌に比べると小さすぎて、白血球が貪食することはできない。
それ故に細胞に取りついた状態のものを、宿主の細胞ごと殺して殲滅する、という手段をとることになる。
免疫細胞は、それで無害な細胞も一緒に殺してしまうことがある。
・サイトカインIL-6:ウイルスに感染した際に、体の免疫反応を制御するために放出される物質。
・サイトカインストーム:何らかの原因でサイトカインが大量に放出されている状態。
免疫反応が過剰に起こることで、病原体が攻撃していない健康な細胞まで、破壊してしまうことがある。
・抑制性サイトカイン:炎症を起こすサイトカインの産生を抑制することで、炎症を抑える。
抗炎症サイトカインとも呼ばれる。
・新型コロナウイルス感染症は、発症から約1週間を境に、一気に症状が悪化することがある。
ウイルス量は減少しているにも関わらず、サイトカインストームにより、血管や肺などの健康な細胞が大量に破壊されると、
呼吸困難、多臓器不全から、最悪の場合、死に至ることもある。
後遺症である倦怠感などが数か月持続することがある。
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クレランボー症候群
・「小雨(ペニーレイン)のブルーな朝。幼かったあの頃を夢見ながら、まどろみの中で死んでいこうと思ってた。
嵐の夜にバーボンを飲みながら、ほろ酔い気分で死んでいこうと思ってた」
・クレランボー症候群:恋愛妄想の一種。相手から愛されていると一方的に思い込む。
・症状の基礎は、自負、欲望、希望の三つの感情。対象は芸能人やスポーツ選手など、手が届かない相手が多い。
・手が届かない相手のはずなのに、やけに積極的になって、相手の家まで押し掛ける。
・結局、自分が相手から全く相手にされていないという事実に耐えきれなくなる。
・親近感が作りものとわかったとき、愛が憎悪に転化する。
・希望の時期→怨恨の時期→憎悪の時期
・ストーカー行為に走る。欲求不満から暴力を振るうこともある。
そこには罪悪感や自覚がほとんどない。自分のアイデンティティに充実感を感じられないので、
愛されているという妄想に取りすがって、ひたすら生きようとするからだ。
・「お願いだ…トイレに行かせてくれ。頼む・・・もう限界なんだ」「ククク…」「頼む…」
「大丈夫よ。ほら、ちゃんとオムツ買ってきたから。後で取り替えてあげるね」「頼む…許してくれ・・・ウウウ」
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「リベラル」を名乗る者の危険性
一部、紹介します。
・「リベラル」の思想の原点は、「父親を殺さなければ母親を独占できず、自分は幸福になることはできない」というエディプスコンプレックスにある。
それが、国家や体制、伝統や慣習など、あらゆる意味で人間を規制するものすべてに対する憎悪につながる。
・人間は、万能ではない。必要なこと、できることをやって生きている。「あらゆることは役割分担」という約束事が社会にはある。階級闘争史観は、この約束事を反故にし、社会の秩序を破壊する危険思想だ。
・日本の左派勢力が、日本国憲法の九条に固執するのは、「憲法九条は自分たち(左派勢力)のテロを潰されないようにするための実利的な条文である」ことを理解しているからである。
・左派勢力が「批判のための批判」に終始している理由は、「社会に対して攻撃を重ねていくことで、人々に生きていくことへの厭世観と、疎外感と絶望をあたえること」を目的としているからだ。 -
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医学における判断材料
一部、ご紹介します。
・検査の弱点を克服するには、しっかりとした「事前知識」(直観)が必要だ。
・基準値(大多数がおさまる一般的な範囲)からは、規則性がわかる。
異常値からは、より深い法則を掴むためのきっかけが得られる。
・あらゆる理論は、それが誤りだと証明される可能性を持っている。予測や観測によって誤りだと証明されることが、担保されている理論や命題のみが、「科学的」だと判断される。そのような「反証可能」な推論ができない場合は、科学的な理論とは看做されない。
・あらゆる科学は、人間のバイアスの影響を受けずにはいられない。たとえ、大容量の機械にデータを収集・貯蔵させ、自ら操作するよう学習させたとしても、最後にそのデータを観察し、解釈し、その使い道を決めるのは人間だ。
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目はむき出しの臓器
一部、ご紹介します。
・近視になるかどうかは遺伝で決まる。
・開封した目薬は2ヶ月経ったら捨てる事。
・目を洗っていいのは目にゴミが入ったときだけ
・泳ぐときはゴーグルを忘れずに
・眼球を激しく動かす「眼球体操」は、網膜剥離のリスクあり
・立体視3Dアートは、ただ目が疲れるだけ
・スマホやパソコン、テレビを見るときには、ブルーライトカットの眼鏡を
・長時間の読書やスマホ→近くを見続けるということ→毛様体筋の過緊張→調整力低下。一時的な老眼→だから遠くをぼやっと見るか、目を閉じる
・睡眠をしっかりとって、体力維持の運動を習慣にとりいれる
・炎天下ではサングラスをかける。
・抗酸化作用のあるルテイン、ゼアキサンチン、DHA、EPAを摂る。さらには緑黄色野菜を摂る。
・70歳以上になったら白内障手術を推奨する。失明防止のため
・糖尿病は微細な血管が詰まる病気。糖質の急激な上昇、下降が事態を悪化させる。
・情報の90%は目から入ってくる。よく見えると脳は活性化する。逆に見えないと脳の発達は阻害される。学習という経験を積まない限り、色も形も分かるようにはならない。
・見える=脳と目の共同作業。そのため、脳が勝手に映像を作ることもあり得る。幻視である。
・最先端の手術を受ければ、100歳でも視力1.0は可能
・社会からの隔絶は、認知症の危険因子の一つ。目が見えない→外からの情報入らない→楽しみなくなる→外が見えなくて歩くのが怖くなる→家に閉じこもる→筋肉が弱る→歩けなくなる→認知症で寝たきりになる恐れ→だから目の病気を放置してはいけない
・疲れたらさっさと寝て、休息をとること -
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フランス人の法則そのほか
一部、ご紹介します。
・フランス人の行動原理は、イデオロギーよりも地政学である。
・友愛とは「組織に対する忠誠心」のこと。それ故、組織以外は全て敵視する。ここから終わらない侵略戦争へ至る。
・タレイラン外交の本質は「おもてなし」「ナポレオンとフランス革命への恐怖を煽る」「諸外国の利害対立を見極める」。
・シャルルドゴール「戦争は意思と意思の闘争である。たとえ武器の戦いで負けても、心が支配されない限り負けにはならない。たとえ、軍事力や経済力を失ったとしても、頭脳と魂があれば、絶対にやり直せる。」
・フランス人の真骨頂は「根性」「孤高」「勝利」。
・猫は人類の味方 -
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中国について
一部、ご紹介します。
・中国史のパターンは
①新しい王朝の成立
②自分(皇帝)より強くなりそうな者、反対派を粛清する
③人減らしとしての対外侵略戦争
④皇帝の特権として、「漢字の一斉改変」「改竄歴史書の作成」
⑤生き延びた者の特権として、皇帝側近の跳梁
⑥人民の不満が高まることによる「秘密結社の乱立」「農民反乱の全国化」
⑦地方軍閥が中央に侵入。次の皇帝候補の将軍による易姓革命
⑧①へ戻る
・中国では「人を惨たらしく殺す」ことが権力維持の道具だ。則天武后然り、西大后然り。
・中国語で「3」より大きな数は「たくさん」。
・中国大陸で「皇帝」になれる条件はただ一つ「力」である。
勝ちさえすれば、どのような暴力・陰謀も正当化される。
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ロシアについて
一部、ご紹介します。
・ロシアは文明を破るために熟知する。国際法は人を騙すための道具。
・ロシアの外交戦略は
①何があっても外交で生き残る。
②とにかく自分を強く大きく見せる
③大国相手の二正面作戦を絶対にしない
④戦争の財源を最優先でひねり出す。国民が餓死してもかまわない。
⑤弱い者は潰す。火事場泥棒。
⑥受けた恩は必ず仇で返す。「騙して人を出し抜け。騙されるほうが悪い。」
⑦約束を破ったときこそ自己正当化する。
⑧どうにもならなくなったら綺麗ごとで誤魔化し、時間稼ぎ。
・自分より強い相手とは絶対に喧嘩しない。自分より弱い相手の話は絶対に聞かない。
・日本共産党は、ヤクザの世界でいう「フロント企業」であり囮。陽動の隙に本体であるコミンテルンは国家の中枢に入り込む。
・戦争で奪われたものは、戦争で取り返すしかない
・ロシアが国境を外へと広げたがるのは、他の大国と直接国境を接しないように、いざというとき切り捨てることのできる緩衝地帯が欲しいからだ。
・他人の土地を支配するということは、原住民を人間扱いしないことが肝要。
大日本帝国が滅びた原因の一つは、朝鮮人を同じ人間として扱ったからだ。
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ドイツそのほか
一部、ご紹介します。
・古代ローマ滅亡の原因は
①尚武の気風が失われ、傭兵に国防を任せきりにした
②当時のキリスト教による国力の弱体化。「全ての知識は聖書にあるから、他の知識は不要」→不潔な都市になった→暗黒の中世の到来
・イタリア人の個人の技量は優れている。芸術家や学者、スポーツ選手など。その代わり、12人以上の競技に不向き。戦争を最も不得手としている。
・ドイツ人の法則は「生真面目」「勢いに乗るから、途中まではうまくいく」「詰めが甘いため、最後で大コケする」。
・正論が通らなくなった時、国は滅ぶ。滅亡を避けるには、国民が賢く、そして強くなる以外ありえない。まずは賢くなることだ。 -
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健康的な老いをめざして
「年を取ったっていいじゃないか。不老不死を目指そうなんて不自然極まることだ。健康的に美しく老いていこうではないか。そのためには、毎日30分以上の運動をし、油少なく、魚と野菜を多くとって、大酒を飲まず、禁煙をし、趣味を楽しみ、昔話をし、よく歩き、外出をし、ストレスを発散し、30分以内の昼寝をし、夜は十分な睡眠をとろうではないか。」
「効率優先、生産性第一の社会、即ち若いことが価値だとされる社会では、人間的な豊かさや幸せは二の次になりがちだ。誰もがアフターファイブや休日に運動を楽しめるような社会、人の本質や内面をじっくり見る時間をもてる社会を築くことが、老化に対する真の健康法の答えの一つではないだろうか。」 -
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人間にできること
一部ご紹介します。
・詰め込み教育では、読解力と常識は身に付かない。読解力がなければ、教科書もマニュアルも読めないし内容も理解できない。
・人間の存在意義を保つために、まずは読解力。次に体を動かす。モノに頼らない遊び。
・コンピューターは計算機。入力に応じて計算をして答えを出しているだけ。コンピューター自身が「意味」を理解しているわけではない。
・数学は、論理と確率、統計で、人間の認識や現象を説明する。逆に言うと数学は論理的に言えることと、確率、統計で表現できることしか説明できない。それが科学の限界だ。
・「意味」は観測不能。論理や確率、統計に還元できない。
・機械に仕事を奪われないためにも、意味を考える。それには、生活の中で不便に感じていることや困っていることを探すことだ。
それがAIに代替されない新しい仕事を生み出すきっかけとなるのである。