あらすじ
10年間無人島にこもって映画のシナリオを書いた男の物語! Vol1.アンダーグランド/Vol2.土門大輔/Vol3.交換条件/Vol4.さらに闇へ/Vol5.神話眼/Vol6.女たち/Vol7.異変/Vol8.デモ・フィルム/Vol9.プロローグ/Vol10.オーディション/Vol11.天才廃人/Vol12.俳優誕生/Vol13.第四の火/Vol14.GOOD LUCK!
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神話眼
・「確信犯(ギイルティ)め。…このシナリオを誉めても貶しても無意味だろう。
人類の創生以来、ある《眼球》がこの世界を輪廻している。ムー大陸、旧約の大洪水、キリストの磔刑、ロシア革命、ヒトラーの大虐殺…
だが決して《人格》や《魂》ではなく《眼球》だけが輪廻したのだ。
その《眼球》は現在、日本人のある少女に宿っている。彼女が主人公だ。まだ当人はその事実に気付いていない。
その《眼球》の無限大の情報価値。某国の超ハイテク集団の魔の手が忍び寄る。主人公の恋人との逃避行…そして…」
・「映画化は絶望的だ。オレ以外のプロデューサーならばだ。
ただしオレは人殺し以外は何でもやる男だ。それが映画ってものさ」
・「このオレには決定的に欠けてる要素がある。夢見る能力、物語る資質がな。ギイルティ、あんたのシナリオが必要なのさ」
・「シナリオの変更、10代の少女でなくても…ブロンクスのアパートに訳ありの日本人OLが、致命的な片目の損傷。
手術を担当する邦人医師。だがその眼には、いまだかつてない人類の秘密が」
・「天空には黒い太陽が…その時、風が凪いで不吉な予感…栄華を誇ったムー大陸が烈風と大地震と津波で瞬時に水没するのだ。
その光景を目撃した《眼球》が、輪廻して輪廻して…やがて現代に…」
・「交通事故で片眼を損った女と、それを治療した男。
数か月後の再会。摘出した片眼は冷凍保存されている。
現在、女の片眼は精巧な義眼だ。
人類創生以来、めくるめく輪廻してきた《眼球》を持つ女。
男は信頼していた医局長に打ち明けるが、その線から秘密は漏れる。
《組織》は生きたままの女の片眼を要求する。男の栄達と交換条件だ。
だがすでに二人は恋に落ちている。…ただ向き合って…そして抱きしめる」
・「第四の火。常温核融合。海水に無尽蔵に存在する水素からエネルギーを得られれば、現在世界を動かしている”石油”の価値は地に堕ちる。
パニクった某国の石油相X氏は、己の隠し資産を、将来の保険のため、米映画産業に投入する決意を固めた。
その資産は5億ドル(約500億円)」