【感想・ネタバレ】嘘だらけの日露近現代史のレビュー

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ロシアについて

mac
2022年09月30日

一部、ご紹介します。

・ロシアは文明を破るために熟知する。国際法は人を騙すための道具。

・ロシアの外交戦略は
①何があっても外交で生き残る。
②とにかく自分を強く大きく見せる
③大国相手の二正面作戦を絶対にしない
④戦争の財源を最優先でひねり出す。国民が餓死してもかまわない。
...続きを読む⑤弱い者は潰す。火事場泥棒。
⑥受けた恩は必ず仇で返す。「騙して人を出し抜け。騙されるほうが悪い。」
⑦約束を破ったときこそ自己正当化する。
⑧どうにもならなくなったら綺麗ごとで誤魔化し、時間稼ぎ。

・自分より強い相手とは絶対に喧嘩しない。自分より弱い相手の話は絶対に聞かない。

・日本共産党は、ヤクザの世界でいう「フロント企業」であり囮。陽動の隙に本体であるコミンテルンは国家の中枢に入り込む。

・戦争で奪われたものは、戦争で取り返すしかない

・ロシアが国境を外へと広げたがるのは、他の大国と直接国境を接しないように、いざというとき切り捨てることのできる緩衝地帯が欲しいからだ。

・他人の土地を支配するということは、原住民を人間扱いしないことが肝要。
大日本帝国が滅びた原因の一つは、朝鮮人を同じ人間として扱ったからだ。

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ネタバレ

Posted by ブクログ 2017年06月12日

小説でもないのに珍しく星五つ。それほど感動し、知的興奮を覚えた。

1618年の30年戦争勃発。1648年のウエストファリア条約で、のちの世界は第一次大戦まで、戦争は大国間のゲームと化す。ヴェルサイユ条約以後、世界は戦争を総力戦、撃滅戦と意識する。

満州国を承認していた国は世界20か国。

シベリ...続きを読むア出兵は戦争をやめたロシアのせいで、チェコが孤立。ソ連に拉致されたことを受け、チェコ軍を救出するために行われた。結果は成功。ウッドローウイルソンのとんでもなさの記述。

日ロ対立に仕向けたドイツ。

満州で日本人拉致が横行。満州事変に至る。

ノモンハンではどちらも勝ちなし。日本は3万で30万のソ連軍に打ち勝つ。航空戦では圧勝、敵を1673機破壊。179機の味方被害のみ。

洗車戦は800両破壊、29両の味方破損。

以上はソ連崩壊後の資料開示によって最近分かってきたこと。

などなど、満州関連も含め、欧州と極東を関連させてその影響の行方を追っているので、とても面白かった。文中の著者のおふざけにも笑えて良し。

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Posted by ブクログ 2017年01月24日

ヨーロッパが植民地支配した歴史的な事実を踏まえながら、ロシアの立ち位置、そして、ロシア人の思考方法、クセ、ソ連となった経緯、そして崩壊、そういう展開の中で、好むと好まざるに関わらずその歴史的な展開に参加せざるを得なかった日本の振る舞いが、一定整理された書かれた書物であります。
内容ですが、
第1章 ...続きを読むロシアの正体
第2章 ロシア帝国の誕生
第3章 アジアに優越する欧州五大国
第4章 地球規模のグレートゲーム
第5章 ロシアから見た幕末明治
第6章 ロシアをつぶしたソブエト連邦
第7章 悪の論理はスターリンに学べ
第8章 ソ連はなぜ冷戦に負けたのか?
終 章 ロシアの苦悩とプーチンの野望

薩長史観、東京裁判史観に毒された現代日本の思考回路をいったん遮断して、地球規模で、ヨーロッパ社会がとってきた歴史的展開を学ぶのもよろしいようで(笑)。 

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Posted by ブクログ 2016年07月24日

著者が既存のロシア史に一石を投じた一冊。
多少右寄りと感じるものの、色々と目から鱗の記述があった。

特に下記の記述が印象的だった。
著者が既存の中国史に一石を投じた一冊。
「米中韓は『文明』を理解できない国でしたが、ロシアは無軌道に見えて『文明』を理解してます。これは端的に能力の差です」
「米中韓...続きを読むの三国には、外国との約束も自分との都合で勝手に変更するという特徴があるのですが、彼らの意思が問題ではなく、能力的な問題だと考えた方がいいでしょう。
 一方、ロシアは米中韓のような文明を知らない野蛮国とは違います。彼らは文明を熟知したうえで破ります。(中略)ただし、外交における巧みさは異なります。」
「本書で、なぜロシアが生き残ってこられたのかを粛々説明しますが、彼らの外交能力は卓越してます。たった一度の敗戦で骨抜きにされてしまった日本人が学ぶべきは、ロシアの面の皮の厚さです」

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Posted by ブクログ 2016年02月11日

米中韓と違って、露は文明といものを理解している。
相変わらずこの人の史観は面白い。
ロシアの怖さ、凄さを感じさせてくれる一方で、今の日本のひ弱さをひしひしと思い知らされる。

とても面白かった。
が、米国は、国民もきっとああなんだろうと感じる。韓国も、まあそんな感じなんだろう。
中と露は、政治と庶民...続きを読むの関係というか、国がそうだから国民もそうなのかってのが、よく判んないな。

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Posted by ブクログ 2016年01月24日

ロシアほど「胡散臭い」国はないだろう。
しかしよく知る必要はある。
「米中韓は『文明』を理解できない国でしたが、ロシアは『文明』を理解したうえで破る国です!」

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Posted by ブクログ 2015年03月05日

日英、日独、日仏も期待してます。
世界史専攻でしたが、とても分かりやすい近現代史です。歴史の視点が面白い。

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