あらすじ
シリーズ累計35万部! 日本人のフランス観を根底から覆す
日本人が学ぶべきはフランス革命やナポレオンではなく、マザランやタレイラン、そしてドゴールである。日本人の“フランスびいき”が、実は幻想であったと気付かせる一冊。
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Posted by ブクログ
「嘘だらけシリーズ」も5冊目。
フランスはジャンヌダルクに始まりルイ14世、16世、ナポレオンと意外に知ってる人多いなという印象。
シラクとド・ゴールはやはり知っておきたいと思いました。
フランス人の法則そのほか
一部、ご紹介します。
・フランス人の行動原理は、イデオロギーよりも地政学である。
・友愛とは「組織に対する忠誠心」のこと。それ故、組織以外は全て敵視する。ここから終わらない侵略戦争へ至る。
・タレイラン外交の本質は「おもてなし」「ナポレオンとフランス革命への恐怖を煽る」「諸外国の利害対立を見極める」。
・シャルルドゴール「戦争は意思と意思の闘争である。たとえ武器の戦いで負けても、心が支配されない限り負けにはならない。たとえ、軍事力や経済力を失ったとしても、頭脳と魂があれば、絶対にやり直せる。」
・フランス人の真骨頂は「根性」「孤高」「勝利」。
・猫は人類の味方
Posted by ブクログ
倉山氏による嘘だらけのシリーズの第7弾。
これまであまり触れてこなかったフランスおよび日仏間について丹念に言及している。
16世紀以降大国であり続けたその姿は、外交において政治と軍事というものの重要性を示している。
そして、フランス革命がパンドラの箱だったということがよくわかった。
Posted by ブクログ
2025.05.03
文筆を生業とするためにはこういうアプローチもあるということをしみじみと感じる一冊。
まず、語るだけの知識をみにつけないといけない。そして、自分なりの語り口をもたないといけない。
そんな感想です。歴史をいろんな視点から観ることは大事だとも思う。何が正解かは読者が判断すべきこと。
Posted by ブクログ
単純化した(しすぎ?)著者のフランス近現代史は、いつも通り解りやすい。
欧米列強の中でも、どんなに国力が劣っていても、主張し、確固たる意志表示を行うフランスの国の外交の在り方は、日本も見習うべきだろう。
ただし、この作品だけで、フランスを語るのは危険である。ここまで、歴史上のリーダー達が、単純明解な訳がないはず。苦手なリーダーの評伝を読んで、裏切られた経験がある私にとっては。