ぶちゃこさんのレビュー一覧

いろんな婚約破棄は楽しさ一杯

色とりどりの婚約破棄物語｡短編集なので、そこまでドロドロしたものはなく、スッキリ読めますので、用事の合間にちょうど良いかなと思います。ちょっと奇想天外なものもありまして、私はなかなか楽しめました。

可愛らしい姫様と従僕

大魔女頑張って6歳の王女に転生、元王太子であるノアを従僕にして、俺様王様である父親と対峙しつつ生きていくお話｡将来的に、ノアとの関係も変わっていくのかなと思わせつつ、いまはとにかく可愛らしい二人で｡これからの展開がたのしみですね。

今回も楽しいです

ループものは数多ありますが、この物語のリーシャは、これまで６回の人生を駆け抜けて、今７回目の人生をアルノルトの伴侶として生きています。これまでに生きた人生で得た知識や人脈を活かしつつアルノルトの人生を支えようとする彼女は、自らを囮にしたり、いの一番に斬り込んだりする勇ましい令嬢ですが、一方でアルノルトのキスにフラフラになってしまう可愛らしい女性でもあります。今回もとても生き生きと描かれたリーシャは、とても素敵でした。次巻も期待させていただいております。

なかなかの読み応えでした

このシリーズ、最初はあまり好きではなかったのですが、どんどん面白くなってきました。この巻も読み応えがありました。最初、何言ってんだ、このおばさんと思った人が、実はかなり深慮遠謀で行動していたとか、和やかな面ばかりを見せてきた王子様が腹黒な面を見せるとか、その兄王子がポンコツなりに一生懸命な動きを見せるとか。彼もそろそろ報われても良さそうなんですけど、良い人なので｡まだ王と王妃の賭けの行方など決着していない点もあるので、次巻あるんでしょうかね｡今回のお話が大きかったので、続きを考えるのは大変かもしれませんけど、作者様頑張って。

ルチアはダリヤの友達だから

二人とも、本当に素晴らしい淑女で、能力も高いのに、肝心のところで鈍いですね。それでも特定の相手がいるダリヤに対して、周囲の男性を知らずに次々とその実力で魅了するルチア｡これからどのご縁が育つのか楽しみです。

不器用な二人

可愛いお話しでしたー。最初の婚約破棄の場面、見事に公爵令息である相手にやり返して、慰謝料をもぎ取るところから、自由な生き方をするヒロイン｡そんな彼女に惹かれて、生き方を変えていくヒーロー｡本来は出会わないはずの二人は、男女のことにはそこそこポンコツで、不器用だけど、お互いに相手のことを真剣に考えているところがとても良かったです。読後感が良かったです。

このシリーズ大好きで、今回も一気読みです｡ダリヤを中心に、それぞれの立場の人達が繋がっている様はとても素敵だなと思います。その人達が、みんなダリヤとヴォルフがうまくいくことを願って、せっせと盛り上げているのに、なかなか伝わりません｡頑張ってほしいものです。ええ、ダリヤよりは見込みのあるヴォルフ様には特に｡次のお話も楽しみです。

生まれた時に母に死なれ、育児放棄をした父親、後妻の義母と義妹に囲まれて、愛情を知らないローズが、皇太子に助け出され、愛情を注がれて、父親と和解し、幸せになるお話｡最初の方は、本当に心が痛むほどのいじめがありますが、物語の終わりには、本当に幸せを感じることができます。国王、王妃、第二妃、それぞれ良い味だしてますね！

おめでとうございます

死ぬことが救いだと思えるほどの境遇だったヒロインのルイゼですが、遂に、ヒーローと結ばれて、本当に良かったと思います。天然の人たらしのルイゼですが、出会った人たちみんなに祝福されて最愛の人と結ばれる様は、読んでいて幸せな気分になりました。妹とも分かり合えたし、本当に良かったです。

ヒロインが良い人すぎて、なかなか同感できませんね。神々の方が、よっぽど俗っぽいですが。あと、娘の話とか必要でしたか？ただ長くなってしまっただけでは｡

絵も綺麗だし、とても好きですねー。原作はまだ読めていないのですが、この作品だけでもとても丁寧で良いです。いよいよ、二人のすれ違いが解消されるのでしょうか。次巻を楽しみにしております。

生きたお金の使い方とはいえ

作者様買いです。面白く一気に読ませていただきました。ある意味、最高のタニマチのお嬢様と、堅物の騎士。非常識ともいえるお金の使い方ですがそれが嫌味ではなく、結局倍以上になって戻ってくるなんて、本当にホンモノを見る目を備えた天才のヒロインとひたすら彼女を護るヒーロー。また次の作品でも会えますよう、期待します。

新婚旅行！なのに。

相変わらず、安定のお二人は、結婚しても変わりませんね。ちょっと斜め上をいくリリと、常識人のようでリリが絡むと途端にポンコツ化するウィル。今回は、二人の他にもおめでたいお話が進んでいきます。まるで、リリは、周囲を幸せにしていく女神様みたいですね。今回、最初から読み直しましたが、どのお話も、読み手を幸せな気持ちにしてくれて、嬉しくなります。次巻にも期待します。がんばれケヴィン！

楽しいなぁ

第1巻は二人の出会いと旅立ち、今回はお互いに気持ちを確かめ合った二人と、良き友人となった隣国の王と婚約者。これから、本当に二人だけの旅になります。これから、ソフィがソフィーリアとして培った政治力というか、頭の良さを発揮していくんでしょう。残念ながらリヴィオ君は感覚派みたいですし。ソフィもいつまでも浮かれ脳みそだけではいられない！リヴィオ君を護ってね。

ザマァの真骨頂

ヒロインのメニルは、本当に頑張り屋の女の子。でも、最初の婚約者とその一家は究極のバカでしたね。その彼に婚約者がいるのを知りつつ、何も考えずにくっついた令嬢も、育児放棄されていたのは哀れだけど、自分自身で何も考えていないからこそ、最後はザマァされたわけですし二人揃って自業自得でしょう。このお話では、無責任に噂を煽っていじめをしていた連中にも断罪が下されます。家族ぐるみで究極のザマァのお話でした。

泣けました

９歳の少女が全てを押し付けられ、心身ともに疲弊し、失踪。たどり着いた先で幸せを掴んでいく。そして、彼女を迎え入れた人たちが、彼女に全てを押し付け、見て見ぬふりをして、また、理解もできないくせに彼女を侮ってきた無責任な大人たちを断罪する。そんな中で、彼女を不憫に思いながらも助けられなかったと悔やむ人たちが、その努力を認められて救われるシーンは涙が出ました。荒唐無稽かもしれませんが、良いお話だと思います。

この間物語の結末が気になります

オスカーとティナーシャ、二人の最後の物語が気になります。今回も壮大なお話で、その中で戦う二人がとても素敵でした。この二人が、最後まで一緒にいられることを心から願います。

なんか、わかるように思います

婚約破棄ですが、ザマァではないので、スッキリとはしないんですけど、誰しも、ヒロインの気持ちがわかるのではないかな。母親を亡くし、父親は留守がち、預けられたところで、無関心に虐げられ幼い心に傷を抱え。父親や婚約者とはすれ違い、孤独を深めていく。そんな中信頼していた家庭教師に騙され、決定的に心を閉ざしてしまう。そして彼女は何もしない生き方を選択。そんな彼女と周囲の人たちとの心の触れ合いと人間関係の再生のでお話。彼女が話す、悪いわけではないけど許せないっていう気持ち、わかるんですよね、なんか。

大団円おめでとう

ついにうーちゃん卒業、おめでとうございます。なんか、途中から神様がたくさん出てきてわかりにくくなってしまったと思っていたのですが、今回全ての懸念事が解消して、黒幕も捌かれて、リーネはお飾り王妃ではなくなり、ジークも感情を取り戻して、めでたしめでたしです。この巻は全ての解決編ですね。作者様お疲れ様でした。

題名からの印象は違います

本当に悪い人はいないお話なんですよね。でも本当に哀しい。心が割れたまま生まれてしまったと作中で言われているけれど、現実社会では適応障害とか言われるんでしょうね。心が育っていない人間に貴族の地位は重すぎたし、妻の愛情は理解できなかった。妻を愛している自分も理解できなかった。本当に哀しい。生まれ直して、彼らの運命はどうなるのか、続きが読みたいです。

ラブラブです

あんなに虐げられていた王女、そして何か欠けているまま大人になった凄腕暗殺者。この二人が出会い、それぞれお互いに愛して束縛しあって、ついに結ばれて。なんか、すごく嬉しくなってしまいます。とにかく、幸せを感じるお話です。ただ一つ、本来のゲームの世界ならヒロインだった男爵令嬢がこれからどの様に絡んでくるのか、彼女の影になってしまった本来の人格を助けることができるのか。ルルでも、片方の魂だけを殺すことはできませんからね。まぁ、今回はこの二人をブレずに結婚させてくれてありがとうございます。

いわゆる、虐げられていた令嬢が、結婚により救われて己の尊厳を取り戻し幸せを掴むお話です。とりあえず本格的な実家の没落は2巻になるようで、これは徹底的にやってもらいたいものですね。

鮮やかでした

鬼畜のような両親から義姉を守るために、諸共に断罪される道を突っ走るウェルミィ。その意図を知りつつ、自身のことより義妹を守りたいと願う姉。そして多数の思惑を秘める周囲の人達。諸悪の根源である父親を排除できたのは、とにかく鮮やかなウェルミィの行動からだと思います。とても面白かったです。

人は善だけでも悪だけでもない

1巻が本当に鮮烈で、その続きってどうするんだと思っていましたが、さすが、鮮やかな展開で、一気に読ませていただきました。よくある断罪などではなく、人の感情が入り乱れて突っ走るお話なのは、今回の主要メンバーが1巻より若いからかなと思います。ウェルミィは本当に魅力的で、危なくて素敵なヒロインですね。

あはは

筋肉大好き聖女、騎士団の寮母となり、幸せのあまり聖なる力に目覚める、というお話です。もう、題名を見るだけで中身がわかりますね。彼女を貶めた義母や義妹、婚約破棄して彼女を断罪した王子も、結局平和ボケしていただけで、ピンチが襲ってきた時反省して、自身の罪を受け入れていたので、まぁ、悪役としても二流かな。結局、愛する女性と結婚できず、その息子も手放してしまっていた国王が望み通りに聖女も後継者も手に入れて喜んだということですね。

ヒロインから搾取することに慣れきった姉と妹は、ヒロインが独立したことで、自らに足りない物だらけだということに気がついたようでなによりでしたが。両親はどうなんでしょうね。自分たちが次女を追い詰めていたことに、最後まで気が付かなかったのかな？暴走した令嬢たちも、結局は娘を甘やかしているようで放置されていたわけだし、同じこととは言いながら、どうなのかと思わなくもない。ということで星３つ。

頑張って！

子供が3人だと、常に真ん中の子に気を配らないと行けないのだとテレビで見たことがあります。このお話はまさしく、真ん中であるが故に貧乏くじばかり引かされてきた令嬢が、家を飛び出して自立することで自分を解放し、幸せを掴むお話です。決して、体罰を受けたり、食事を抜かれたりするわけではないのだけれど、やはり辛いですよね。彼女が失恋した二人は、その責任をとって、彼女を自由に羽ばたかせてくれるように祈っています。頑張れ。

気持ちの良いお話でした

魔法の名門貴族に生まれながら、一人魔法が使えないために虐げられていたユノとちょっと鈍感なところのあるディレク。幼い時にすれ違った二人は、再び再開したものの、交わることなく離れて行こうとしましたが、ひょんなことからユノに聖女の魔力があることがわかって、というお話。振られたと思い込んでいるディレクが、それでも真実を突き止めてくれて良かったです。実家の二人は、放っておけばそのまま没落するでしょうし。妹もどこかの下働きに行けば、自分たちが何をしてきたかわかるのではないかなと思います。この先、主役の二人がゆっくり愛を育んでいくだろうことが予想できて幸せな気分になりますね。

お兄様最高

相変わらずサフィア兄様は最高です。溺愛を隠しもせずに、妹を護るだけでなく、翻弄する性格は相変わらず良いです。今回、前巻からの続きで王太子編だったのですが、それで王太子がルチに好意を持っちゃったのですが、それでも全てを持って行ってしまいましたね。またまた癖の強いキャラが出てきていますが、それに対抗していくんでしょうね。次巻も楽しみです。

義妹すごい

先妻の子である長女を虐げる家族。特に義妹からのいじめはものすごく、言いなりになるように洗脳された状態。そんな娘が悪評高い辺境伯に嫁がされる。ところがその辺境伯から深い愛情を受け少しずつ己の尊厳を取り戻していく。そんな時義妹と義妹に奪われた元婚約者が、来襲して、というお話で、ある意味王道で読みやすかったです。けど、この元婚約者は、多少は自分の頭で考えろよという馬鹿だし、作絵からも、この義妹怖いです。こんなのにいじめられていたら、そりゃ、卑屈にもなりますわ。最後は幸せになって良かった。ヒーローも、これまで報われなかったことの多い人生だったけど、それでも初恋が叶って良かったですね。

新たな日常

やっと都に帰ってきた猫猫。以前と同じようでちょっと異なる日常に戻ってきたという感じでした。もう終わったと思っていた事件が、実は終わっていなかったとか、なんか作者様すごいです。今回の話の中でも、実はこれが伏線だったのだということがあるのでしょうか、それもまた次への楽しみです。頑張ってほしいです。

作者様買いです。膨大な魔力を秘めた少年アリスと魔力の量は少ないものの、その制御力は一級で心の美しさは世界一のララ。魔物討伐に向かった二人は力の強い竜に襲われてアリスを庇ったララは殺されアリスはひとりぼっちになってしまって。でもその竜の腹の中からララにそっくりな石像が見つかって、というお話。とても好物でございました。家族縁が薄く、この世にお互いしかいないような二人。でも女性の方が１２歳歳上。こんな状況を作者様はひっくり返してくれました。初恋が実ってよかったですね、アリステア。

良かったなあと

新刊が出たので、最初から読み直しました。どんなことがあっても笑顔と身体強化で乗り切ってきたミスリルちゃん、同じく王家に生まれながら呪いを受けて感情を忘れたアル。そんな二人を見守ってきた周囲の人達。いろいろあったけど、幸せになって良かったなぁと思います。読んでいて、とても幸せな気持ちになりました。

微妙な感じ？

いわゆる毒ヒロイン、馬鹿王太子、毒親など勢揃いで、それに立ち向かうヒロインのローザ。二人の奴隷の子供を連れて隣国に向かい、そこで周囲の助けも受けながら生きていく。一方、ローザを追放した王太子はその対応のまずさから追い詰められていき、ローザを探す羽目に陥って、、という展開です。最終的に、神様や魔族までが関わってきて、と盛りだくさんすぎかなと思いますね。国の成り立ちや在り方もこれで良いのかという終わり方ですし。微妙な感じでした。

良いですね

このシリーズ好きなんです。異世界転生しても辛いことばかりだったシオリと王子でありながら、自分の存在を疎むほどの侮蔑を受けて生きてきたアレク。この二人が互いを癒し合いながら立ち直り生きていく姿勢がとても素敵です。これからも大変なことがたくさんあるのでしょうが、幸せに、と願います。

転換点

今回は初めての公務に臨むプリメラ様とその準備に対応していくユリアをはじめとする王女宮の面々、それに絡む王太子の思惑とその王太子の婚約者の事情。そして、何かを決意して行動を起こしているアルダールとその周囲の人たちの思惑。そしてゲームのヒロインの立ち位置のミュリエッタの思い。そんなものが描かれていきます。その中に出てくる脳筋公爵のこととか、少しずつ事態が動いてきて、転換点になる巻かと思います。個人的にはユリアとアルダールの関係がもう少し進んで欲しかったのですが、それは次に期待します。

二人とも格好良いです

なんでしょうね、このカップルは、とってもカッコ良く、とても微笑ましく、愛らしい。何か大切な秘密を抱えながら、それでも皇太子として完璧なヒーロー。彼がある意味理解できないのはヒロイン。彼女はこれまでループしてきた人生の全てを賭けて、今世を生きているのだから。それでもこの二人可愛らしいんです。だって、第6巻でようやくキスですよー。

このカップルを見ていると、顔が綻ぶというか。互いに秘密を抱いていて、でも相手を幸せにしたいと願っている二人。一体、どうなるのでしょう。いまだに顔を見せない父王。全ての鍵を握るのがこの人物なのでしょうが、実は他にも伏兵がいるのかもしれません。なかなか作者様は引っ張り上手だと思います。楽しみです。

デレですね

謎の多いヒーローと、彼に戦争を起こさせたくないヒロイン。今回は二人の間がグッと近くなりましたね。ヒーローははっきり言ってデレてますね。ヒロインが可愛くて仕方ない感じです。ヒロインの今世は、果たしてどうなるのか。ワクワクします。

やっぱり面白い

これまでの人生の心残りをひとつづつ追いかけていくヒロイン。そしてそんな彼女を見守っているヒーロー。でもその心の中はまだ分からないまま。一体何かあったら、こんな素敵な彼が殺戮を行うようになってしまうのか。それをヒロインは阻止できるのか。そもそも亀の歩みのこの二人の愛はどうなるのか。興味が尽きませんね。

読み直しても面白い

コミカライズしてある本作を読む機会があって、久しぶりに読み返したのですが、面白いです。何回もループしてという話は他にもありますが、これまで６回ループしてきて、７回目の今回、その知識や人脈を駆使して、前回の人生で自分を殺した皇太子に嫁ぐ。でもその希望はのんびり長生きしたいって、楽しすぎますね。ヒーローはまだまだミステリアスで、これからの二人の人生に期待です。まぁ、のんびりした人生なんてヒロインには無理そうですけど。

続きがありそうな

第1巻はそれなりに楽しみまして、続巻も楽しみにしていたのですが。ヒーローは聖騎士で公爵でイケメンで。対してヒロインは白魔術師としても落ちこぼれの平民で。そんな二人の絆を深めるという展開なのですが、作者様は七つの欲望について全部書くんですかね。このお話はそれなりに面白かったのですが、いかにも次への伏線だとばかりの展開が気になりました。次が出た時に読むかどうかは微妙です。

呪いを解呪するって、こんなに愉快な感じでいいのでしょうか。副官の人も含めて、重篤な状態なのに、あまりそれが伝わってないなぁと思いつつ読みました。彼女の飾り気のない人柄がとても魅力ですが、公爵夫人なんて大丈夫なのかと、いらない心配をしてしまいました。
TLとなっていますが、そんな感じは無かったです。

鉄の女だなんて

作者様買いです。
いわゆる死に戻りという内容のお話は、世間にはたくさんあります。このお話もある令嬢が何もかも奪われた生から死に戻って、今度は幸せを掴むお話ですが、そこに至るまでのヒーローの深い愛情、献身の物語です。前世では、表情を無くしてしまうほどの心の傷を受けたヒロインの笑顔を守りたいなんて、なんて素敵な時戻りの理由でしょうか。楽しく読ませていただきました。
素敵なお話を読みたい方は、是非読んでみていただきたいです。

幸せだったら、もうそれだけで良いですよね。王弟として生まれ、その立場に翻弄され、周りの思惑に翻弄され、戦場にも送られ。そんな生き方をしてきて、すっかり乾いてしまったヒーロー。一方、貴族の血筋でありながら平民として生まれたヒロイン。しかしながらその心根は真っ直ぐで。
そんな二人がお互いの立場のために契約結婚して。しかし、ともに過ごすうちにお互いを知り合い愛を育んでいくようになり、色々な問題を乗り越えていくようになっていく、というお話でした。
とにかく、ヒロインがかわいい。ヒーローが溺愛するのもよくわかります。読後感が幸せになります。

腹黒い兄に祝福

作者様買いです。今回も安定の面白さで、読後感も良いです。自身の素性も分からず、虐げられてきたヒロインと、母親や幼馴染の婚約者に捨てられて、思い切り女性不審なヒーロー。そんな二人に絡む腹黒い皇太子。彼自身も大きな悩みを抱えていて。どんな時でも、幸せになる努力はしておこうとするヒロインの健気さと豪胆さ。とても良かったです。

とても素敵なお話

半妖の娘と妖狐の息子。半妖の娘は一族が滅びて、人間界で虐げられているのですが、狒々の陰陽師に救われてら妖の里にやってきて成長していく。それを見守る優しい周囲の妖と陰ながら見守る妖狐の息子。なぜ、娘の一族は滅んだのかということも織り交ぜながら、この二人が愛情を育てていく様が描かれます。とても素敵なお話なので、未読の方は読んでみてください。読み終わって、心があったかくなりました。

明るくて元気で腹黒に負けない

新刊が出たので、最初から読み直しました。やっぱり、アリーの可愛らしさが最高でした。今回も、真っ直ぐなアリーがニセ聖女の問題をぶっ飛ばしてくれました。そして、その騒動の中で、アリーはルトを含めた5人の王子に愛を捧げられることになり、ルトは面白くない状態が続いていきます。それにしても、最初はルトは周囲に壁を作っていましたが、アリーに関わるうちにそれも無くなってきているようで、時期国王としても良いことなんじゃないでしょうか。まだまだ楽しませてくれるアリーの活躍に期待します。

読みやすいお話です

不幸に虐げられている人と、その不幸を与えて喜んでいる人非人。それが分かりやすいので、読みやすいお話です。母親を殺され、自身も辛い思いをしてきたヒロイン。作中に、何よりも恐ろしいのは人だという言葉が出てきますが、今の世の中を見てもそう感じます。しかしながら、人を愛し助けることができるのも人なんですよね。これから先、みんなが幸せになれることを予感できる、良いお話で、読後感も良かったです。

破滅へのカウントダウン？

作者様も後書きで触れておられますが、これまでの伏線を巻き込みつつ、今後の展開を予想させる感じです。女神の事情も絡んできて、且つ、先の断罪事件の影響もまだあって、主人公であるアルは大変であり、もう体力的にも精神的にも余裕無しです。
ジラルドも再登場ですが、自身が何をしでかしてしまったのか、ようやく知ることができたようです。ジラルドとリリアンには、これからの展開で何か重要な役割があるように思います。次巻にも期待します。