壇那院さんのレビュー一覧
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さて…
ある意味「村付き」らしい展開になって来た。
「村付き」はソロか少人数パーティが基本だろうから、手強いモンスターが出たなら、負傷する事もままあるだろう。事件の初動にぶつかる確率も高いだろう。(ギルドへの依頼は、事件が起きてから出されるのだから、村付きでない冒険者が初動にぶつかる事はあまり無いだろう)
次巻、二人の心象展開が楽しみになる。 -
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時系列的に…
並行したシリーズである「五坪道場一手指南」の第4巻中盤より以前のエピソードが綴られている(茜姫がまだ柳生道場の門下生。彼女は「美剣」の第3話で他流試合のために破門されている)はずなのだが、この「美剣」の中で左内とねんごろになっていく過程が語られている割には、それ以前のエピソードであるはずのこの本の中で、この2人、もう恋仲と云って良い間柄になっている。
こんな、ちょっとした矛盾があるのだが、それを不満に感じさせない、一種の「軽さ」がこの作者にはある。
一種独特だが、ラノベの文体から借りて来た様な文体のせいかも知れない。
次は「一手指南」最終章の後、やっと隼人も隠居が叶い、市井の暮らしを始めたと -
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こんな見方もある…
今巻ではシックスを中心にしたロボ・ハーレム振りが見立つのだが、さて、ベヴストザインがミュウに与えた影響が面白い。
起動段階から「特性」(灰戸君の理解の範囲で)を導入し、一種の「感情」を持つ初期状態でシックスと対峙した。
(灰戸君の好みが入ったのか)元々女の子っぽい性格付けだったものが、シックスからの直接アクセスを経て、所謂ツンデレちゃんになってしまった。コアはほぼ恋愛脳である。
ストーリーの進行につれて変化するミュウのキャラクターは面白いし、素直に追えるのだが、それに比べて不思議なのがノースのお嬢様キャラ。
見た目の割に若いプレムナー伯爵の好みなのかな?
こんな見方もある、というハナシだが… -
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構想差し戻し…
開発プロジェクトには主に6つの段階がある。
1企画 2構想 3概念設計 4全体設計 5詳細設計 6全体試作/運用試験。
この内、5と6の間では「試験結果の反映」というフィードバック・ループが発生するし、各段階の下には調査、要素試作・試験が入る。
その各段階の仕上げに、デザイン・レヴュー(=DR)がある。
今巻では、そのDR4の直前に、メーカー側からDR2への差し戻し(再審査)の申し入れという事態が描かれている。
かなりの大ごとなのである。
国の予算でやっているプロジェクトとは云え、資金は無尽蔵ではない。構想設計段階での精査不足が原因だし、設計陣が複数社合同のジョイント・ベンチャーなの -
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嬉くってしょうがない
「実録なつのロケット団」の関連書籍として見付け、入手した。
「風の谷のナウシカ」をロードショーで見たのが20才台の前半。5年程たって、同人誌でメーヴェとガンシップの空力特性の解析をやったのを思い出した。その時の結論としては、現代技術では実現不可能な構造重量だが、それだけをフィクションと割り切れば、操縦者の腕次第で飛行可能とした。
この「構造重量」を「飛行可能な翼面荷重」と「参考用に買ったメーヴェのプラモデルの縮尺から算出した機体サイズ」から逆算したのだが、これを「飛行可能な翼面荷重」と「現代技術で実現可能な構造」の組み合わせでリサイズしたのが、本書の「M-02J」なのだ。
ああ、ただのヒコーキ -
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BJはいつでもいる訳では…
…ないが、キリコはいつでも、世界のどこかにいるだろう。「軍医あがりの安楽死推進論者で実行者」と定義するのなら。
そう考えると、過去、リアルに存在した「キリコ事件」を連想させない様、ストーリーも設定も、原典以上に工夫されているのが判る。自殺志願者に毒薬を売るだけのネット売人に、キリコを名乗られたのは、小生も憤懣やるかた無かった。
ところで、ラストエピソード、最初のエピソードから数年は経っていたようだ。子供たちが中学生くらいになっていたな。
さて、本シリーズはこれで最終巻なのだが、キリコの物語はまた、何年かしたら誰かが描き出すかも知れない。
それこそ、「いつか、どこかで」。 -
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