あらすじ
本邦初公開。超高性能航空機開発コミック!
「US-2」。海上自衛隊が運用する最新鋭救難飛行艇である。
世界で唯一、波高3mの外洋に着水可能なUS-2は、日本の四面を囲む大海原で遭難者の捜索や救助、離島住民の輸送など、過酷な状況下で確実に任務を遂行する。
しかし、多くの人命を救い日本が世界に誇る超ハイスペック航空機も、その完成までは苦難の連続だった……
飛行艇開発に全てを賭けた男たちの物語、開幕!!
感情タグBEST3
Posted by ブクログ
これは本格派。本編もさることながら、ところどころにコラムが指し挟んであって、読み物としてとても読み応えがありました。飛行機(特に飛行艇、水上機)好きにはおすすめです。
開発物語は…
…開発主務者の回顧録をベースにしている物が多いせいか、明確なヒーローがいたりする場合が目につく。
だが、本来の開発作業は、数多の技術者・技能者の血便と血反吐と不眠の集積を伴う数え切れない「工夫」で出来ている。
上から命じられるからではない。たとえその技術者・技能者が「派遣」であっても、自分がどんな考え方で、何を作っているのか判った上で仕事をしているのなら、その小さな「工夫」のひとつひとつが、開発の上積みになって行くのだ。
派遣技術者時代、自分が経験した幾つかの開発プロジェクトのそれぞれを、読みながら思い出していた。
Posted by ブクログ
US-2開発史を漫画でわかりやすくした書籍。スペシャルコラムとして飛行艇の解説や新明和工業の開発した飛行機の紹介があり、ただマンガとして終わらずしっかり学びに繋がる。
Posted by ブクログ
よくもまあこんな難解な(技術的にも政治的にも)テーマを漫画にしたなあ、という誉め言葉を最初に。
読みやすい...とは言えない。むしろ言葉の内容含めてちゃんと理解するのが大変。しかし、誰かが残さないといけない内容であったのも事実だと思う。それが漫画だったのはある意味正解かもしれない。