カフェさんのレビュー一覧

すごい

サイレント故に二人の関係を俯瞰的に見つめることになり、一定の距離を保つほど切なくなってしまう。サイレントでなければこの切なさは生まれなかったのかもしれない。サイレントである必然性がちゃんと感じられてすごいです。

素晴らしい

こんなBLが読みたかったんだ。リアリティーのあるBLがこんなにも完璧な形で存在しているとは知らなかった。ただただ素晴らしい。

共感しなくてもいい

共感するマンガなのかと意気込んで読んだらびっくりするほど共感しなかった。なぜだろう?思い当たることもあったのに。わかることと共感することは別なんだろうな。そして、共感するしないが作品の良し悪しを決めるわけでもない。この作品の良さは共感しない人でも面白く読めるところだと思う。

圧巻

読みながら胸がいたくて、感情の海に投げ出されて何度も読み進めることができなくなった。一巻以上の衝撃を受けてもう言葉が見つからないです。圧巻。すごい作品です。

とてもおもしろかった。ほっこりするお話なのかと思ったら、予想外のキャラクターの出現によって思わぬ展開に。ドロドロした作品になってもおかしくないのにコミカルさが全体に散りばめられていて楽しく読めます。

再読

ずっと前に結末を知ってしまい、それ以来一切読んでいなかったのだけれど、結末をわかったうえで読み返すと結構納得できる。苗字のくだりも違った見えかたがしておもしろかった。

素敵な作品

こんなにたくさんのネタをよく思い付くなと感心してしまった。裏返せばそれは日常のありとあらゆるものを幸せとして捉えることができるということなのかもしれない。おいしい茶碗蒸しが存在しているだけで幸せだし、眠れない日には修学旅行ごっこを始めてもいい。日常に埋もれた幸せを見つけ、嫌なことさえも楽しいことに変換できる人になりたいと思った。

昔読んだときに途中で挫折してしまったのだけれど、違国日記がとても良かったのでもう一度挑戦してみたら超おもしろかった。前回と今回で何が違うのだというとBLに慣れたことかもしれない。

名作

南Q太作品の中で一番好きな作品です。多感な思春期の空気が感じられる名作だと思います。あと、タグにエッセイとありますが、エッセイ部分はおまけマンガ部分(とはいえ30ページほどある)ですので、本編はエッセイではないので誤解が生じませんように。

ルーズソックス、ソックタッチ、ヴィヴィアンのロッキンホースなど90年代の流行を知ることができます。主人公がバイト先で履いているスニーカーがスタンスミスだったり、インテリアや小物類などが細部まで書き込まれていて見ているだけで楽しい作品です。

おもしろい

読んだ後にこの作品の掲載紙がりぼんと知り驚いた。読む前に知っていたら小学生向けだと思い込んで読んでいなかったかもしれない。特に君嶋くんが登場してからおもしろさが倍増します。というか君嶋くん押しです。

一気読み

最初の数ページは慣れない絵柄と筆致で読みづらく感じたのですが、そこを乗り越えると一気に引き込まれます。いろいろな要素が含まれた作品ですが、バディものとして読んでもおもしろいです。風来坊のように一人で生きてきた男の周りに気心の知れた仲間が増えていく様にグッときます。

極上

ヤンデレ好きにはたまらない極上のヤンデレ。過去にほんのり謎がある、ミステリアスな雰囲気がまた良い。こんな作品が読みたかったんだーと心底思う1冊です。

実写化されそうな作品というか、このマンガ自体がドラマや映画を観たような気分にさせるほど絵やセリフにリアリティがあります。ページをめくる手が止められないほど先が気になるのに、全く展開が読めません。

このシリーズでは小宮&南条編が一番好きです。分冊版1だけではそのおもしろさが伝わりきれないのがもどかしいのですが、ヒロイン小宮さんの無邪気な愛らしさとクールな南条さんの組み合わせが最高なのです。

初めて岡崎京子作品を読んだときと似た感覚を覚えた。どことなく淡白なのにとてつもなく深い。読後、時間が経つほど押し寄せてくるざらついた言葉にできない感情というか衝動がある。インスピレーションがわいてくる。

高校時代の二人

属しているグループが全く違う二人が委員会をきっかけに意気投合します。親友になれそうなほど気が合うからって簡単に親友になるわけじゃない、あの残酷さを孕んだ高校時代を軽やかに描いています。

思春期

世界は閉じていて、感性はどこまでも深く潜り込んでいく、そんな思春期を思い出しました。共学なのに女子高かと錯覚する空気感で、絵とコマのみで表現されている箇所が目を引いて、まだまだ世の中にはすごい作品があるんだなと感動しました。

いい塩梅の作品だなぁ。かろりさんの醸し出す空気がたまらなく好きです。読むか迷っている方は、とりあえずかろりさんが定食屋を訪れるページまで読んでほしい。彼女が出ているシーンを読むだけで至福の時間です。この作者さんの他の作品も読んでみたくなりました。

女の子それぞれが小さな空洞を内包していて、その空洞が完全に満たされることもなく日常は続いていく。切ないけれど心地いいようなドライな空気感で、時折思い出しては読み返したくなるような物語です。

夕立の話が一番好きです。たった8ページのお話なのですが、幸せとか楽しいことは自分で作り出すものかもしれないって思わせてくれる、中身のつまった作品だと思います。

おしゃれしたくなる

めちゃくちゃ物欲を刺激されてしまう一冊です。元々は2006年に出版された作品らしいので、所々時代を感じるのですが、お洒落への情熱や物欲の持つエネルギーはいつの時代も変わらない、お洒落好きの血が騒ぎ出します。

面白い

読みながら何度カテゴリーを確認しただろうか。こんな数学マンガが存在していたなんて、それも女性マンガというジャンルで。数学だけでなくマンガの世界の奥深さも実感した。某大学を連想させるが楽しそうな大学生活だなぁ。おもしろかった。

こんなに完璧な彼氏が存在していいんですかって悶えながら読んだ。拝みたくなるレベルの彼氏なんです。ただ優しいだけではなく、仕事を頑張っている彼女が好きだからこそ自分もそれを全力で尊重する姿が尊いです。

歳の差18歳でもヒロインが落ち着いているので違和感なく楽しんで読めます。
同時収録されているベイビィ★LOVEもとても良かった。せあら大人になったなぁとちょっと寂しく感じていたら、ちゃんとせあら節が炸裂していて、せあらってこんなキャラだったわーと嬉しくなりました。

自分の好きなものを受け入れてもらえると、まるで自分自身を肯定されたかのような気持ちになるのはどうしてなんだろう？好きという気持ちを誰かと共有したい、つながりたいという思いは誰もが持っていて、例え今属している場所でそんな仲間がいなくても、世界は自分が思っているより広いのだから大丈夫と思えるあたたかさに満ちています。

中盤からが良い

表紙の色味や雰囲気が好きで読み始めたものの、前半が好みではなく、好みではないにも関わらず何か惹き付けられる箇所があるマンガだと思っていたら、主人公が家出をし、冬の北海道を当てもなくさまよい、やっと見つけたコンビニが臨時休業だったときの絶望感たるや。もうこの一連のシーンの臨場感と孤独感の描写が見事で、それだけでこのマンガを肯定したくなるほど心に残った。その後、とある人と出会うがそこも好きだ。

本が読みたくなる

マンガを読んでいるのに猛烈に小説が読みたくなるという不思議な体験をした。本を読むことの喜びと呪いが同時に描かれていて、読書好きにはたまらんのです。

知らない町のくたびれた商店街やどこにでもあるような住宅街をただ歩くだけなのに、それがとても豊かなことだと思い出させてくれる。ちひろさんを読むと世界はもっと素敵なものかもしれないと思える。けれど、このマンガはただほっこりしたり甘いだけでは終わらない、生きることがちゃんと描かれていて深い。

おもしろすぎる。キヨとタラちゃんが本当にかわいい。というか登場人物全員好きだ。コメディだけどちょっとほろりとする。巻末の特別編も良かったし、チョコレイトジャンキーのキャラがちょくちょく登場してて嬉しい。

紙と鉛筆と消しゴムが存在しているだけで本当に奇跡なのではないかと気づかされた。ありふれたものも違う視点で見つめなおせば新たな幸せを感じられるということを教えてくれる作品です。

タッチの登場人物をほとんど覚えていなくても大丈夫でした。安定安心のあだち充でおもしろかったです。こんなに安定した作品を描き続けられるってすごすぎる。過去のあだち充作品も読み返したくなります。

名作

なんでこんなにおもしろいんだ。40年前の作品なのに名作はいつ読んでもおもしろいです。今後の展開がわかっているので読んでいてかなり切ない気持ちになります。

タイトルに見覚えがあるなと思ったら、まさかの小川洋子さんの最果てアーケードが原作でした。表紙の絵はライトノベル感がありますが、作中の絵はこの世のどこでもない世界といった雰囲気があって好きです。

ミチコと主任の掛け合いがおもしろすぎて永遠に読んでいられる。渾身のギャグではなく、何気ない会話を笑いに変えられるってすごい。

新感覚

マジなトーンでアホみたいな展開が怒濤のように押し寄せるんですが、主人公のノーマルな感覚がメタ視点も兼ねていて新感覚でおもしろいです。「絶対BLになる世界 VS 絶対BLになりたくない男」が好きな方は楽しめると思います。

おもしろい

一巻よりもおもしろさが増してます。物語が動き出し、ここから始まるんだなという高揚感があります。全く歴史に興味なかったのに、これからは上杉謙信派って言いたくなるほどキャラクターが魅力的で、完全に東村アキコさんのファンになりました。

アキコのティータイムで3キロ太ったとかソフトコンタクトレンズの入れ方とか超絶どうでもいい話がぶっこまれるんですが、良い。大変良い。このユーモア感覚が本編にもいかされていて、感嘆するしかない。あと参考文献のページの後におまけマンガがあるのでお忘れなく。

笹錦さん

恋愛カタログの笹錦さん(現在:加賀さん)が主役のマンガが読めるなんて思いもしなかった。大人になったからなのか恋愛カタログよりも好きかもしれない。恋愛カタログを読んでいなくても楽しめると思いますが、読んだ方がより楽しめます。

美術系大学出身者はグッとくると思う。はじめはコマの大きさや手書きのセリフに戸惑うけれど、かえって熱量や青さがより伝わってクセになる。青いけれど痛く感じないのは主人公の明るさ故なのか、それとも作者の力量なのか。本当に青くて眩しい作品だった。好きです。

久々にストライクど真ん中の主人公に出会った。超絶好きだ。のほほんとして天然でマイペース、他人を美醜で評価することもなく、世間の価値観や先入観にとらわれずに生きている変わり者。だからこそ周りの人間は彼女に惹き付けられていく。一見、地味で平凡設定のヒロインが人気者たちに好かれる展開ってよくあるけれど、これは説得力ありまくる。男女関係なく人として憧れる。この主人公に出会えてよかった。

変化球

このマンガの評価が分かれるのすごくわかる。いい話やほっこりする話を期待して読んだら肩透かしをくらう。読者の予想を裏切り、人間の滑稽さにフォーカスした変化球的なマンガだから。その作風を一度受け入れたらおもしろい作品です。

あらすじを読んでこれはおもしろいのだろうかと疑った自分を猛烈に反省した。ファブ郎にも土下座したい。おもしろいんです。いくえみ綾さすがすぎる。ずっとついていきます。

レンタルビデオショップが舞台というだけでテンションが上がってしまう映画好きにはたまらん内容です。欲を言えば小ネタでもっとマニアックな作品も出てきたら嬉しいな。今度「スコット・ピルグリム VS.邪悪な元カレ軍団」を借りに行きます。

めちゃくちゃ好きです。世界はつながっているんだなぁと実感できて、ほっと一息つける作品。ティータイムの数だけドラマがあって生活があるんだ。いいマンガに巡り会えた。

主人公の人間観察力が半端ない。だから、ほんのちょっとだけ怖いのです。人間って他人のことは分析しても、自分は分析されたくないから。主人公にトータルで好感を抱いても、お友だちにはなりたくないような不思議な人物。興味深かった。

中華風時代劇マンガをほとんど読んだことがなかったのですが、これはおもしろい。後宮の女性たちとどんどん絆が生まれて仲間のようになっていく過程がすごく楽しい。ページをめくる手が止まらない。

潔い迷走っぷりに感動した。もっとドロッとした印象を受けてもおかしくない内容なのに、独特のユーモアと決して攻撃的にはならないちょっと優しい視点が入っていて不思議と心地よいエッセイマンガだった。

日下部くんは重いを通り越してヤバい彼氏になりつつある。彼女にまで「根はあまりいい人ではない」と言われてしまう、ヤンデレ好きとしてはありがたい存在です。日下部くんの親友も最高におもしろかった。

正直に言うと、1巻の渋谷くんがあんまり好きではなかったんです。でも、作者さんの前作「デジログ恋愛生活」が好きだったので離脱せずに読み進めたら、すごくおもしろかった。2巻以降を読んでから、また1巻を再読すると渋谷くんを大好きになっている自分に驚きます。