カフェさんのレビュー一覧

不倫を題材とした作品ってあまり好きじゃないんだよなと思いながら読み始めたら、とんでもなくおもしろい。どの登場人物たちも好きにはなれない。でも、決して嫌いにもなりきれない、絶妙なバランスで成り立っている。

画の密度もキャラも超濃い、ハイテンションマンガ。ジョージ朝倉さんの描く主人公は純粋でちょっとおバカで愛さずにはいられない。

ちょっと不思議な世界観でノスタルジックな気持ちになる。表紙も冒頭の見開きのカラーページもとても素敵だった。

全員ぶっとんでいる。まともな人間が出てこない。人間関係が複雑なようで、実は複雑じゃないと気づいた主人公の反応や、犬になることを受け入れる息子など、なんだこれ、おもしろすぎるだろ。予定調和という言葉とは無縁です。

普通の短編マンガよりも短い12編のショートストーリー集。小説の短編集を読んでいるときのような、ゆったりと豊かな時間を味わえます。

こんなマンガが存在していたのかってぐらい衝撃を受けた。一見ラフな絵柄がとても味わい深くて、絵本のようにもアート作品のようにも思えるけれど、ちゃんとマンガとして成立している。すごく好きだ。ファンになりました。

お嬢の慕われ具合が最高なのである。生徒に素性を隠すために文字通り下手な芝居に打って出るヤクザのおじさんたちがかわいい。

現在の少女マンガにはない空気を纏っていて、繊細な情景描写にうっとりした。そして、主人公のアンニュイな表情と遠くを見つめているような眼差しがとても印象的でとても切ない。読み終えたあとも表紙を見て余韻に浸っています。

単純に化粧を施すだけではなく、依頼人の幸せを願い、化粧品そのものの知識を駆使して問題を解決するところが面白かった。化粧品の成分について勉強になる。

さらりとお弁当の規則に対して物申す主人公の態度がカッコいい。一見気難しそうなのに柔軟に世の中と関わり合っていく姿勢が好きだ。

登場人物も増えて、どんどん面白くなってきてる。ママ友の連絡先をゲットする度に地味に喜んでいる主人公が愛しい。

どことなく倦怠感が漂っていて、感情の起伏がゆるやかで、なんともいえないリズムがクセになってくる淡い青春物語。

何度読んでもおもしろい。カラー版のマンガはあまり好みではないのですが、ごくせんのカラーは絵柄と相性が良くてとても読みやすいです。

お嬢が昔からお嬢でおもしろい。そして、教師を志すきっかけとなるエピソードといい、お嬢と舎弟たちの関係性が最高。本当におもしろい。

光正さんの祖父である茂正が堅物ゆえにアンの魅力に簡単に屈しないように努力するも、アンの思惑通りに魅了されていく姿が最高にキュート。二人の物語は読めば読むほど好きになる。

空き地や公園の片隅に座って、どうでもいいくだらない内容の話を何時間も延々と繰り広げていた学生時代を追体験できる。本当にしょうもない会話なのに永遠にこうしていられるような、だけど、確実に時間は進んでいて、彼らも大人になるんだろうな。

丁寧に描かれた町並みや風景に臨場感があって埼玉に旅行した気分を味わえる。埼玉県民であることにコンプレックスを抱いている小鳩ちゃんが超キュートでだった。

田中くんのエピソードがとても良かった。漫才のようなおもしろさの中に「孤独には慣れていた。だけど、孤立だけは避けたかった」「それなりにみんなそれぞれ不幸やから」とかとても深いセリフが挟み込まれるところが最高だった。

無自覚な甘えが他者に与える不快感は、夫婦に限らずあらゆる人間関係に当てはまるように思えて反省します。益田ミリさんのような４コマっぽい形式で長編を描くというスタイルがとても読みやすかった。

可愛くて優しい世界が広がっていて、笑いあり教訓ありのキュートなマンガだった。兄弟コアラのピュアな精神と眼差しに超癒される。あの表情はズルいぞ。

久々に深見じゅんさんの作品を読んだけれど、やっぱり良いと思った。「悪女」のような超長編も面白いけれど、深見さんの描く短編は切なくて、どこか小説のような雰囲気を纏っていて、やっぱり好きだと改めて思った。

好きな漫画家さんがまた1人増えた。登場人物のセリフがはっきりと声になって聞こえてくると錯覚してしまうほどに強い。絵柄もコマ割も優雅で余白があって素敵だ。

至福。こういうマンガと出会いたくてマンガを読んでいるんだと実感させてくれる。読んでいると、身体中が幸せな空気に包まれた心地になる。お店の雰囲気も登場するお茶やお菓子も全部素敵で、今度はストロープワッフルを食べながら読みたい。そして、「飛び交う情報は親しくなるための通貨だ」ってセリフにハッとした。

家族がいて、やりがいのある仕事があっても、自分のための時間を持つことはとても贅沢で大切なことなんだとしみじみと思う。バターとハチミツを煮詰めたキャンディーとアールグレイの組み合わせが最高に美味しそう。

すごくいい。ヤコとポコの関係性は、ほのぼのしているようでどこか切実さがある。そして、ゆっこペンというファンシー文房具でここまで世界の広がりと個人の思い出を共有するとは恐れ入った。もうヤコとポコが大好きになってしまった。

切ない。「私、お花を育ててみたい」というセリフがあんなふうに回収されるなんて。触れることはできないけれど、一部になっていくんだな。

自分に気があると思い始めると、相手の何気ない言動が意味深に思えてくるが、客観的に見れば意味はない。そんなふうに振り回されて空回る向井くんの気持ちがよくわかるが、その他の人が何を考えているのかわかんなくなるマンガ。超おもしろい。

すみれちゃんの真っ直ぐさが眩しい。「さみしいとか、悲しいって小説家になりたい私への、人生からの贈りものかもって」「みんな私の悲しみを食べて元気になってくれるの」と言うすみれちゃん、すごい。

干物妹超かわいい。外面バージョンより干物バージョンの方が断然好き。頭身が縮むところがおもしろい。アニメ版も見たくなった。

こまるちゃんの虜になるきりえちゃんの気持ちがわかりすぎる。あのかわいさは尋常じゃない。もう小動物に思えてきた。

彼氏が優しすぎて最高かよ。優しいからこそSになるっておもしろい。そんな彼氏に無理をさせていないか気遣う主人公も良い。

どんなものにも奥深さがあって、それを深く知っていくことは世界が広がっていくようでおもしろい。参考書だけでなく、様々なものへの探究心をくすぐられます。

名作過ぎる。何事も全力で楽しむ姿に、頭が揉みほぐされていく。もっと軽やかに生きていこうと思える。妄想力の逞しいつづ井さんの友人たちが素晴らしすぎて、もしかして友人そのものも妄想の可能性あるなと思ったり。それならそれで楽しいし、現実ならもっと楽しいし、なんかもう何もかも楽しい。そう思えた。

冒頭の「君たちが合格できたのは父親の経済力。そして、母親の狂気」というセリフから一気に引き込まれた。塾のビジネス的な観点から中学受験について学べる。おもしろい。

湯神くんの言動がそりゃ友達できないわなって感じなのですが、そもそも本人が友達を作る気がないという。大抵の人は友達が欲しい、他人に好感を持たれたいという欲に振り回されて行動をしていて、本来はみんな湯神くんを内に秘めているのかもなんて思ったりしました。

ポン太のツッコミがクセになるおもしろさ。飼い主であるりえ子の想像力豊かで発想や語彙力に富んだアホさ加減が、少しだけ『それでも町は廻っている』の主人公ほとりを彷彿とさせる。永遠に続いてほしいマンガ。

アバンギャルドすぎる。作品内でバグが起きているような、とにかく今まで体験したことのないマンガ体験だった。芸術作品に思えてきた。

菫ちゃんに「優しすぎるって言ってごめんね」と謝る少年。優しさって連鎖していくものなんだな。菫ちゃんの優しさは誠実さに溢れている。

浮世絵に描かれている場所を聖地巡礼するという発想がおもしろい。当たり前だけど、風景が別物のように変わっている中、富士山が遠くに見えたシーンはちょっと感動した。

連載開始から20年が経過しているという事実に驚愕した。のだめというキャラクターが誕生してもう20年が経つのかと感慨深い。いつまでも色褪せないおもしろさ。

１話完結のミステリーでこんなに心を揺さぶられるとは思わなかった。絵柄もコマ割の表現もとても好みだった。

ファンタジー要素に若干戸惑うものの真夜中の気配が感じられる作品だった。真夜中のコンビニは人を惹き付ける何かがある。

真夜中のジリジリとした手触りが伝わってくるようだった。コンビニという場所が境界線の役割を担っているという不思議な世界観。表紙がとても好きだ。

この世界を楽しむ方法はたくさんあるんだろうなと気づかされ、世界が広がった。たとえお小遣いが残り数十円になろうとも好きなものを追い求めるちづちゃんが愛しい。

誰でも知っているような有名な都市伝説がほっこりと温かい物語になっていて面白かった。特に１話目がお気に入りです。

あまりにも淡く今にも消えてしまいそう。このマンガを読んでいると『櫻の園(1990)』という映画を思い出して、甘酸っぱいような、切ないような気持ちになる。

とてもポップでユーモラスな絵柄なのに、読み進めると禁断の果実感が漂ってきて、そのギャップに非常に戸惑った。ちょっと驚きすぎて頭が混乱している。結構衝撃を受けた。このマンガすごい。

下町人情ものとレトロなSFが一体となった世界観がおもしろかった。隅々まで情報量の多い絵に圧倒された。

ほんのりアメコミ風味な色使いや絵柄がとてもオシャレで何度も読み返したくなる。そして、クスッと笑えるところが好き。

リサが何度もドアを開けて、人魚にもういなくならないよねと確認するくだりが子供のようでとても可愛かった。