「この川で暇をつぶすだけの青春があってもええんちゃうんか」―。イケメン眼鏡・内海くんとちょっと残念系男子・瀬戸くん。タイプの違う二人の男子高校生が放課後の河原でひたすらだべるだけの日常マンガ。
このマンガの何がすごいかって、大きなドラマが何一つないことだ。女子へのメールの文面や、ネクタイの結び方、ムカつく先輩への愚痴などなどをテーマに語り合うだけで、彼らの時間は過ぎてゆく。まさに「リアル」!
特に部活に打ち込んだ思い出もなければ、恋愛に熱をあげた覚えもない私の中高生時代でも、日常を彩っていたのは、友達との会話や、ほの淡い恋慕だけだった。(卒業前にどうしても欲しくて、大好きだった生物の先生の白衣をもらいに実験室を訪れたこと、皆覚えてくれているだろうか?)
『セトウツミ』で描かれる夕暮れの風景はモノクロなのに、目に痛いくらい鮮やかだ。放課後の河原に心が飛んでゆく。
感情タグBEST3
キャラがしっかりしている
匿名 2024年03月04日
主人公だけでなく、サブキャラクターもしっかりといい味を出しているところが面白いです。
バルーンアーティストがツボにハマりました。
二巻ともなれば雰囲気になれ
楽しみも落ち着いてきますが
巻末のサブキャラのストーリー
モブがいい味を出してきている
そしてなんとも言えない
作者の言葉選びのセンス!
飽きることない日常譚に一人爆笑
田中くんのエピソードがとても良かった。漫才のようなおもしろさの中に「孤独には慣れていた。だけど、孤立だけは避けたかった」「それなりにみんなそれぞれ不幸やから」とかとても深いセリフが挟み込まれるところが最高だった。
Posted by ブクログ 2022年03月03日
瀬戸のじいちゃん→バルーンさんのお師匠さん(とは言えバルーンアーティストの指南をした訳ではないが)→お師匠の孫→バルーンさんが問答無用でえこひいき(笑)瀬戸の血筋って、何をせずとも誰かを救ってる、みたいなとこある。親父さんは怪しいが(笑)
瀬戸が好きな樫木ちゃんは内海の事が好きだが、内海に相手にさ...続きを読むれないので「ゲイなん?」とか言っちゃうわけだが、BL的な萌え関係なく、この男子高校生二人が河原で喋ってるだけの時間過ごす、と言う奇跡の様な出会いには、尊い!!って言いたくなる。
ヤバイ飛び道具出てきたww
バルーンさんむかつくわーw顔の表情読めへんのがさらにw
ゴリラやない、ゴリラやない、ゴリラやないか!も面白かったw
放課後、友人との談笑に自分も混ざって聞いているかのような感覚。時にその場のノリでバカ笑いする流れにも一緒になって声に出して笑っちゃった。面白いです。
騙されたと思って2巻まで読んでみてほしい。
トランプの話好きです。
内海が勝手に深読みしてるだけなんだろうなーと思いつつ、彼の心情をここまで見れたのが嬉しかったです(笑)
真相は斜め上でしたけど(笑)
そして田中くんが1話担当するとは。意外と普通の男の子でしたね。
匿名 2017年01月25日
トランプの内海視点と瀬戸目線が秀逸でした。
先に内海の深読み、葛藤からの敗北感を描いた後で、瀬戸のバカバカしい目線とどう交錯してたのかが分かって爆笑しました。
もう3度は読み返したけどまだ笑える。
こんなに違う2人、だからこそ生まれる笑いの虜です。
最後まで読みます。
Posted by ブクログ 2016年05月03日
また買っちゃったよ、それに何度も読み返しちゃいます。言ってることはくだらなくても言い回しが深くて面白い!こんな会話したいなあ。相手かわ大事だけど。
相変わらずメインお2人の会話劇で、そこは作中ずっとそんな感じなのですが、まぁ作者の何気ない巧みな伏線には脱帽でしたね。
なのでは読むのなら熟読して欲しい作品です。
とは言っても会話の面白さは相変わらずで、2人でババ抜きしたり(ババの在処がすぐ分かってしまいますね)、1巻にも出てきたバルーンアートの大...続きを読む道芸人さん、ベラルーシ出身でもお別れがあったりで、いい感じのエピソードが続きますね。
三毛猫も良いですしね。
この作品、演劇化しても良かったと思いますね。会話劇中心で、舞台が限定されていますし。映画やTVドラマがダメだとは言いませんが、個人的にはそう思いますね。
Posted by ブクログ 2021年06月10日
ちょっと誇張はされてるけど、あるある/いるいるって思いますよね。例えば、印象薄くて、顔が思い出されん奴。絶妙にツボに入る言い間違い。笑わんとこと思うと、余計におかしなるやつ。
「クスっと笑えて、クセになる」という背表紙の宣伝は、誇張じゃないです。
Posted by ブクログ 2019年03月06日
えーっ、はまってもた。
自分には何にもないこと
なるべく
重くならないように
自虐的に
なるべく
冗談まじりに
自嘲気味に
そしたら内海はこう言ったのです
心配せんでも
それなりにみんな
それぞれ不幸やから
ほんのちょっとネタバレですが。
はまります、
Posted by ブクログ 2016年10月23日
相変わらず河原で、弁当の交換やババ抜きやネコと戯れているといったどうでもいいよしなし事を淡々と描いていて面白い。
鬱屈して白けてるけど持ち前のユーモアのようなものに共感できる。
Posted by ブクログ 2016年07月13日
何故か2巻から読み始めてしまった。
映画化の広告を見て手にとった。
大阪の高校生の気だるさと言うか、その辺の表現が凄く上手い。大人過ぎない。笑えるし、捨てエピソードもない。
あとこの気だるさが何となくチャンピオンコミックスから出てるっていうのも何かしっくり来た。