あらすじ
いつもの河原で暇つぶし。関西弁で無駄話。特別スピンオフ読み切り「バーン」や「クローズ」25周年トリビュート読み切りを加えた、ジワジワとくる2人のハイレベル無駄話8編。
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「この川で暇をつぶすだけの青春があってもええんちゃうんか」―。イケメン眼鏡・内海くんとちょっと残念系男子・瀬戸くん。タイプの違う二人の男子高校生が放課後の河原でひたすらだべるだけの日常マンガ。
このマンガの何がすごいかって、大きなドラマが何一つないことだ。女子へのメールの文面や、ネクタイの結び方、ムカつく先輩への愚痴などなどをテーマに語り合うだけで、彼らの時間は過ぎてゆく。まさに「リアル」!
特に部活に打ち込んだ思い出もなければ、恋愛に熱をあげた覚えもない私の中高生時代でも、日常を彩っていたのは、友達との会話や、ほの淡い恋慕だけだった。(卒業前にどうしても欲しくて、大好きだった生物の先生の白衣をもらいに実験室を訪れたこと、皆覚えてくれているだろうか?)
『セトウツミ』で描かれる夕暮れの風景はモノクロなのに、目に痛いくらい鮮やかだ。放課後の河原に心が飛んでゆく。
感情タグBEST3
匿名
トリビュートが面白い
漫才のように繰り広げられる高校生の会話が面白いです!
関西弁なところもさらに漫才のように見えます。
特別スピンオフ読み切り「バーン」や「クローズ」25周年トリビュート読み切りも今巻では登場するので、そちらの話も面白くておすすめです!
激動の予感!?
ちょくちょく見せる内海の動揺
瀬戸との時間は僕らにとって当たり前だと
思っていた節があるんじゃないかな?
こんな時間がいつまでも続けばいい
下らない事で笑いあった青春を想起させる
でも、それは有限なもので刻一刻と終わりは近づく
そして内海の謎に包まれていた家庭の事情が明らかに!?
Posted by ブクログ
初読み段階では、お笑い漫画の中にたまに登場するイイ話的な彩りぐらいに思って読んでしまうが、再読時になると、内海の言葉の端々に最終局へのカウントダウンが刻み込まれてて、内海の日常の全ての時間の中で、河原で瀬戸と喋るだけの一時間半が「素」になれる唯一の時間なんだ…と気付かされる。
練りに練られた漫才のようなフリオチの効いた会話でずっと笑えます!確かな知識と計算された笑い、飽きさせない構図、緻密な話の展開、全てが集約されていて本当に大好きです。
匿名
相変わらずの面白さやけど、今回も腹抱えて笑たけど、内海の家庭環境が心配。
なんなん、あの極悪な感じの親父。社長の息子なん?罰って何よ?
内海のミステリアスの原因がそんなとこにあるのがショックやわ。
瀬戸のアホみたいな明るさが救いやったんやな。
で、例の入院女子に恋しちゃってるんよな?可愛い。キュンってなったわ。
内海の幸せを願わずにはいられない巻でした。続きが気になるのは初めてです。
Posted by ブクログ
「アルコールとドラッグ」
「ニヤリとキョトン」
「バツとテリー」
で特にワロタ。アルコールとドラッグは声出してワロタ。あるある、魔法の時間。
そんで内海の父ちゃん、わろてまうぐらいに金持ちのイヤな親父感強いな。あれはシリアスに持っていくのかな?でもギャグじゃないとあそこまでイヤな親父感って出せへんかな。わからん。
内海周り
内海の人間関係がわからなくなってきました笑。
樫村さんのことを本当はどう思ってるのか、病気の少女に気があるのか。そして厳しそうな父親も登場。
今後内海家に変化は起こるのでしょうか。
Posted by ブクログ
相変わらず、セトとウツミの二人の高校生の河原での会話だけでほぼ進行するドラマ。よく続くなぁ。
今回は、相手の言ってることを全否定し続けるとか、「まるで○○の如く」をつけるとか「あんねんそれ」「あんの!?」
を繰り返すとか。
例えば、
小説を書きたい。
「タイトルから考えた方がええんちゃう?」
「ああ確かにタイトルって大事やもんな」
「なんかキャッチーなタイトルないん?」
「『坊っちゃん』とか。」
「あんねんそれ」
「あんの!?」
「タイトルのことは1回忘れよ」
「タイトルって何?」
「もう忘れてるやん」
相当時間をかけて会話を作っていくのだろう、素晴らしい切り返しの連続だ。
このまま漫才の台本のつもりで読んでみるけど一級品の漫才になりますね。
Posted by ブクログ
瀬戸と内海のパワー全開ではなかったかなあ。説明多くてそれがパワーダウン感生んでたかも。深夜にハイになって大声で笑ってる内海くんの幸せを祈ってしまいました。
いい感じにツボ
無料版よんで、笑って、
うっかり5巻まで購入してしまった。
あ~面白かった。
うまいことズレをかけあわせたり、
ちょいちょい重い内容を挟んだり、
ぬるりとした恐ろしさというか、
登場人物の家庭環境・生活・将来などに対して漠然とした不安がめばえつつも笑ってしまうという。
続刊が楽しみ。