「この川で暇をつぶすだけの青春があってもええんちゃうんか」―。イケメン眼鏡・内海くんとちょっと残念系男子・瀬戸くん。タイプの違う二人の男子高校生が放課後の河原でひたすらだべるだけの日常マンガ。
このマンガの何がすごいかって、大きなドラマが何一つないことだ。女子へのメールの文面や、ネクタイの結び方、ムカつく先輩への愚痴などなどをテーマに語り合うだけで、彼らの時間は過ぎてゆく。まさに「リアル」!
特に部活に打ち込んだ思い出もなければ、恋愛に熱をあげた覚えもない私の中高生時代でも、日常を彩っていたのは、友達との会話や、ほの淡い恋慕だけだった。(卒業前にどうしても欲しくて、大好きだった生物の先生の白衣をもらいに実験室を訪れたこと、皆覚えてくれているだろうか?)
『セトウツミ』で描かれる夕暮れの風景はモノクロなのに、目に痛いくらい鮮やかだ。放課後の河原に心が飛んでゆく。
感情タグBEST3
漫才だけではない
匿名 2024年03月04日
ただ漫才のようなかけあいで盛り上がっているかと思いきや、話が急に変わって哲学的だったり社会的にだったりします。
次巻が最終巻ということでラストに向けて盛り上がってます!
この物語は大人になる前の苦しみや気持ち悪さを描きたかったのかなあとも思える一冊でした。
いつも通りの面白さと、社会のせつなさが感じられました。
ただ高校生が駄弁るだけのギャグ漫画じゃなくて
そこには掛け替えのない青春と想い出
内海の心理描写とか時にエモーショナルな気分にさせる
この時間が永遠に続くわけではない
わかりきっているのに諦めがたい
これまで個性豊かなキャラクターの登場が
ありましたが、全てがセトウツミを成してい...続きを読むると
僕は思っています
ただ馬鹿話で盛り上がっているかと思いきや、話が急に哲学的になったり社会的になったり。派手な展開はないのに、退屈することはなく、そしてストーリーにもどこか深みがあって、青春漫画だけど全然大人でも楽しめる作品です。
Posted by ブクログ 2017年05月20日
裏切らない面白さ、大好きです。
河原にワラワラ集まってくるのとか、なんか部活みたいやし
クラシカルなヤンキーがまさかの後輩とか
カッポとかいちいち面白い。
でも、ウツミ。。。一体。。 続きが読みたいよ。
Posted by ブクログ 2017年04月20日
今回のツボは「ジョージ」かな。満遍なく面白かったです。相変わらずのワードの応酬で、楽しいですね。内海にとんでもないことが起きそうな予感がするラスト、何も起きないことを願います。
Posted by ブクログ 2018年04月23日
めっちゃ見てるヤンキー登場。
○○の○○より○○やなチャンピオンシップ
「お前 冬の便座より冷たいなぁ」
「お前 先進国内での日本の最低賃金より最低やなあ!」
など。こういう言葉遊び最高!これまでない世界でした。
後一冊で完結。