少年・青年マンガ のおすすめレビュー
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ブックライブ書店員
現代社会に潜むニートな忍者
戦後GHQにより解体されたはずの忍者組織。しかし、その忍者は現代社会で一般人に紛れて普通に暮らし、組織的な繋がりを保ちながら暗躍していた。
ボロなアパートでニートな暮らしを送る下忍の雲隠九郎のもとに、配達屋扮するキャリア忍者から仕事が届き、物語が動き出す。
組織やSFチックな武器、忍術?など忍者周りだけでも十分に気になる設定に加えて、花沢健吾先生ならではの生活感万歳な展開が現代に潜んでいる感を押し上げて、抜群な世界観を構成する。
先の展開が全く読めない今作。物語の世界はどう広がり、各キャラや組織はどう絡み、話はどう展開していくのか、続きが気になって追いかけてしまうこと間違いなし。2022年07月20日 -
ブックライブ書店員
『ゆるキャン△』の著者・あfろ先生が拓く女子高の新たな境地とはいったい…。
高校二年生の春。
雨宮さつきと霧山アンが所属する写真部は、部員不足により廃部の危機を迎えていた。
そんなある日、二人はひょんなことから知り合った駄菓子屋在住の漫画家・秋山春乃に次回作のモデルをしてほしいと頼まれて!?
カメラは一眼レフだけじゃない。そして山梨は富士山だけじゃない!
スマホにVRカメラにアクションカム。いまどき女子が最新カメラを片手にご当地の魅力をお届けします!
ありそうでなかったカメラ×観光マンガ、ここに誕生です!2022年07月20日 -
ブックライブ書店員
姉と妹の、今にもこわれそうな共依存の日々。
母を亡くし、父と離れてふたりきりで暮らしている、巴と御影の姉妹。
成績が良く周囲に期待され、父への不信感を募らせながら
奔放な妹を案じ、守ろうとする巴。
姉を独占したくて首輪をつけてみたり、
強い口調で告白したり、とにかく姉の感情を揺さぶろうとする御影。
思春期真っただ中のふたりの生活はどこかままごとのようで危なっかしくて、
でも周りの大人に絶対に邪魔させない、というふたりの決意が固いので
どんなに何気ないシーンでも緊張感に満ちていて、
不思議に胸がざわついてしまいます。
包み込むようなまなざしが印象的な巴の友人・九条、
巴をはっきり敵視する御影の友人・高柳、
巴ときわどいジョークでふざけ合う
中学時代からの親友・ナツオとその恋人・あかり…
マイペースで、でもどこか不器用な脇役も魅力的です。
十代の繊細な感受性がほとばしる百合マンガです。2022年07月20日 -
ブックライブ書店員
「山田太一と新井英樹が組むなんて…!」
意外過ぎる組み合わせに衝撃を受けて読み始めました。
新井英樹のキャラが感情を爆発させる姿を何度も見てきたので、
序盤は「誰も銃を持たないな…」「誰も人をボコボコにしないな…」と
ついついいつものくせで思ってしまいました。
派手なシーンは多くはありません。
しかし、前職の特養老人ホームで悔やまれる行為を行った主人公の草介と同様に
彼の介護を受ける吉崎さんにも
わかりやすい暴力ではないにせよ人を傷つけた経験があり、
それが彼が抱く痛みと繋がっています。
吉崎さんは、時々家を訪ねてくれるケアマネの女性・重光さんへの感情から
彼女と草介に奇妙な提案をもちかけます…。
最初は普通の元気なおばさんにしか見えなかった重光さんが
展開が進むにしたがってどんどん色っぽく、魅力的に見えてきます。
強烈な暴力もなく性描写も比較的穏やかですが、
心に深く刺さるシーンが多い作品です。2022年07月20日 -
ブックライブ書店員
王子様のように颯爽としていて美人でケンカも最強、
勉強もスポーツもできて、
男子だったら絶対スパダリと呼ばれていたであろうヨウコさん。
そんな彼女に憧れるおとなしい下級生の宇佐木くんは
ヨウコさんに告白されて付き合うことになってしまった!
めちゃくちゃ嬉しいけれど、色々な意味でこれでいいのだろうか…
宇佐木くんは大いに悩み、ヨウコさんの天然ぶりに振り回されながらも
少しずつ成長していきます。
このふたりの素敵なところは、世間で言われているような
「男らしさ/女らしさ」でお互いの魅力を測らないところ。
お仕着せの男女観に縛られず
素直にカッコいい、可愛いと思い合える関係性って
なかなかないですし、最高だなと思います!2022年07月20日 -
ブックライブ書店員
女騎士と一緒に暮らしたい方向け!?田舎暮らし特有の癒しと異世界の衝撃が交互に来るハードな作品!
普通の人間が別の世界に行ってしまう異世界モノが流行っている中、この作品は現代の日本の田舎・32歳脱サラ男(佐伯)の一人暮らしの家に、女騎士(クリス)が迷い込んでしまうストーリー。18歳のかわいい女の子と一緒に暮らすという恒例のドキドキな展開や、お風呂に入りご飯を食べてホッとするようなほのぼのとしたところもありますが、戦ってきた女騎士としての責任や戸惑いが現れるシーンには思わずギクッ。ゆったりした農業生活を描いただけの作品じゃないんです。
甲冑と麦わら帽子が印象的な表紙のかわいらしさに惹かれて、どうせベタな展開だろうと思って読んでみたら、案外ハラハラが止まらなくなりました。ほのぼのとした楽しい田舎暮らしだけではなく、なかなか濃い展開があり目が離せません!突然家に異世界の女騎士が来てもいいように、事前に読んでおきましょう!2022年07月20日 -
ブックライブ書店員
「素直な鈍感男子をからかう可愛い女子」
このシチュエーションをじ~っくり、ゆ~っくり、細か~く、描いたら
こんなに可愛いマンガになるんです!!!
主人公の中学生・西片くんがクラスメートの高木さんに
いいようにからかわれまくるわけですが、
高木さんがからかい上手というより
西片くんが隙だらけなのでは…と若干思わなくもありませんw
でも、高木さんの攻撃に一喜一憂してあたふたする西片くんを見ると
「こりゃからかいたくなっちゃうよな」と高木さんの気持ちが分かってきますし、
からかいの合間にちょいちょいドキッとさせる高木さんを見ると
「うっ…もっとからかってくれ…」と西片くんになり替わって(?)思ってしまいます。
とにかくこのふたり、最高に尊いです!!!
スピンオフ「からかい上手の(元)高木さん」もほのぼの可愛くて
超オススメですので、そちらもぜひ!2022年07月20日 -
ブックライブ書店員
「“何かになりたい”ためのHIPHOPじゃねえ/隠してる自分の“何か”を晒せ!」
テレビ番組「フリースタイルダンジョン」のヒット以降、
マンガでもラップを題材にした作品がいくつか生まれました。
その中で私が自信をもってお勧めしたいのがこの作品です!
人とうまく喋れない主人公の皐月が、
ラップバトル部(部員2人!)の同級生・レンとアンズと出会い、
自分の殻を破っていくお話なのですが、
ふたりが周囲に理解されない悔しさをバネにして
ケンカもしつつ深く信頼し合いながらラップに打ち込む姿が
めちゃくちゃエモいのです…!
そこに皐月、そしてトランスジェンダーの同級生・ウツギが仲間として加わって、
中二っぽい語彙の皐月、下ネタに強いウツギとそれぞれの個性が
認められていく過程にワクワクしつつ、
女子同士のヒリヒリする恋模様にドキドキもできる、盛りだくさんな一作です!2022年07月20日 -
ブックライブ書店員
亡き父との「日本一のスーパーアイドルになる」という約束を叶えるために上京してきた18歳の花子。
彼女がオンボロアパートで個性豊かな住人と繰り広げるほのぼのストーリー…ではあるのですが、
そこは鬼才・ゴトウユキコ先生、そう一筋縄ではいきません。
とにかく花子が超ド級の世間知らずなのです…!
アイドルになるには女子大生というブランドが必要、と突然受験勉強を始めたり、
スク水+ケバすぎる化粧でオーディションを受けたり、と
どう考えてもズレているアイドルの目指し方。
さじ加減を間違えたら、なめとんのか!と反感を買いそうな花子ですが、
その規格外の明るさや純粋さが憎めなくて、
次第に住人たちと一緒に応援したくなってくるから不思議です。
何かとつっかかってくる大家の弟・アキ(マンガ家に挫折した過去あり)との
ロマンス未満な関係からも目が離せません♪2022年07月20日 -
ブックライブ書店員
『R-中学生』『夫のちんぽが入らない』のゴトウユキコ先生の短編集。
この作品は人間の感情の生々しさが描かれています。
みんながみんな自分勝手で、欲望のままに生き、相手を傷つけ、傷つけられる。
短編集の中で描かれるテーマは、不倫、浮気、親子関係で、
時に淡々と、時に重々しく、時に軽やかに描かれていきます。
ヒリヒリ痛いけれど救いがあるような、ほろ苦いけどすっきりするような、不思議な読後感が癖になります。
書店員が好きなのは、既婚&婚約者ありの同僚同士の金曜限定の関係を描いた「おかしな2人」。
友情とも愛情とも言えないこの関係性は、きっと名前を付けたら終わってしまう。
どちらかが感情を口にしたら終わってしまう。
そんな絶妙な均衡を保っているこの関係性がたまらなくエモいのです。2022年07月20日 -
ブックライブ書店員
底抜けに明るいギャルに心救われる。
JCギャルのスカートの短さを活かした"ただの"ラッキースケベな漫画だと思うことなかれ。
この作品の良さはラッキースケベだ、パンチラだなんて枠には収まらない。
今作のポイントは、ギャルの加茂井さんの明るさだ。
勉強はからっきしだけど、とにかく明るく、誰とでも壁なく接する能力が加茂井さんの持ち味。
超が付くほど地味な主人公に対しても、ミスしたクラスメイトに対しても、底抜けの明るさと機転を持って、爽やかに対応してくれる加茂井さん。
加茂井さんの笑顔は爽やかに気持ちにさせてくれて、なんだか心が救われる。
そんなちょっとラッキースケベな今作は要注目だ。2022年07月20日 -
ブックライブ書店員
ヴァイオリンをやめた青野一は、ある日出会った。少女と、そしてオーケストラと。
それまで一生懸命に取り組んでいた音楽をやらなくなり、気の抜けた生活をしていた主人公の青野は、担任の先生である武田先生の策略により、ヴァイオリンを練習する秋音律子と出会う。あまり上手くない演奏をしていた秋音は、先生が所属していたオーケストラ部に入るために練習をしていたのだった・・・。
この作品の特筆すべきところ。一つ上げるとすれば、音楽って素晴らしいと思える演奏中の描写。目を瞑れば旋律が聞こえてくるよう。作中の世界に入ってみたいと思ったことも数知れません。
もちろん音楽だけではありません。登場する皆にも注目です。主人公を含め、出てくる皆には悩みがあります。そんな悩みにぶつかりながら解決するところは、自分のことのように喜ばしいです!どんな話が進んでいくのか、どんな曲を演奏していくのか。続きをどんどん読みたくなる。そんな作品です。2022年07月20日 -
ブックライブ書店員
LINEスタンプで大人気の自分ツッコミくまが、エッセイマンガになって登場!
東京近辺の美味しいスポットにお出かけした様子を、赤裸々にお届けします。
とにかく著者は、食べ物に対するリスペクトがすごい。
おそば屋さんに行けば、おそばを褒めるのはもちろんのこと
セルフサービスのそば茶から、付け合わせの漬けもの、そば湯にいたるまで
とことん味わって、美味しさを丁寧に発信してくれるのが素敵。
さらにはドン・キホーテで買ってきた冷凍食品を詰め合わせた自作のお弁当も
とにかく慈しみながら食べる!
こんなに食べ物を愛している人による食レポマンガなら、
あれこれ食べたくなること間違いなし。空腹時には読まないでくださいね☆
それにしても、著者の昼夜逆転生活や、目的のお店までに食べすぎちゃう癖は心配…。
どうかこれからも健康に美味しく暮らしてくださいませ…。2022年07月20日 -
ブックライブ書店員
ある時はお寿司屋さん、またある時は射的屋さん、またある時はバーテンダー…。
何にでも成り切れてしまう、窓から顔出すまどかちゃんの正体は⁉
毎日がんばるサラリーマンの小田君。通勤途中の道で、窓から顔を出すまどかちゃんに出会う。
一人暮らしの窓を挟んだ小田君とまどかちゃんとのコミュニケーション、素晴らしいです。
毎話ごとにまどかちゃんが変身するのですが、ボケのスケールがなかなか大きい。
そして、通勤途中であるにも関わらずまどかちゃんの全力のボケに突っ込む小田君。
私のお気に入りは、まどかちゃんがバーテンダーに扮し、小田君をもてなそうとする回です。
キュートで、お茶目で、ちょっぴりセクシーな部分もあり。まどかちゃんには大変な魅力が詰まっています!
日々の生活に癒しを与えてくれること間違いなし。
ぜひ通勤、通学のお供にしてほしい一冊です♪2022年07月20日 -
ブックライブ書店員
「銭湯×酒」
温まったカラダに冷たいビール!人生の味わいをぎゅ~っと凝縮した道楽マンガ!
仕事をさぼって、昼間からお湯に浸かる罪悪感と優越感…
チャレンジしてみたいけどなかなかできないサラリーマンのロマンが詰まっています。
銭湯内の風景や湯上りのお酒が、ありありと感じられ、
読んだら間違いなく、銭湯からの居酒屋コースで行きたくなります♪
そして、銭湯は庶民の社交場!銭湯に集まってくる人々との会話もなんだかほっこりします。
もしかしたら、家の近くにある銭湯が取り上げられているかも?
まずは、「試し読み」から目次をチェック!2022年07月20日 -
ブックライブ書店員
「毒を以て毒を制する」
犯罪者には犯罪者を以て。
米国警察機関から派遣されてきた特別捜査官・三上ゼン。彼は特捜であると同時に犯罪者である。懲役52418年の。
その類稀なる頭脳を活かしありとあらゆる実刑犯罪者を検挙していく。全ては自分の懲役を”マイナス”させるために…。
自由な国・アメリカを思わせるスケールの大きなストーリー展開であるものの、推理要素は緻密である。
なにより面白いのは、懲役マイナスの考え故、三上の捜査中に犯す犯罪は、その後検挙される犯罪の刑によって帳消しされる点である。大なる勝利に小なる犠牲は伴わない。今までここまで大胆な正義があっただろうか…。
話が進むごとに減っていく三上の懲役刑だが、果たして解放される日は来るのか。そもそも5万年を超える懲役刑とは一体どんな犯罪を犯したのか。この先の展開も非常に興味深い。2022年07月20日 -
ブックライブ書店員
人類が滅亡した遥か未来。
人は迫りくる終わりを克服するため、自らを肉・骨・魂に分割し、種の存続を試みた。
長い時が流れ、地球には人間の形をした宝石の生命体が誕生する。
可憐で繊細な彼らは、自分たちを狙う月からの使者と日夜激しい戦いを繰り返していた。
敵の目的も自らの正体も分からぬままに……。
優しくて悲しい世界の秘密。
閉ざされた真実に触れるとき、ある者は仲間を求め、またある者は日常を守ろうとする。
果たして彼らは、それぞれの理想を成し遂げることができるのか。
個人的には主人公の成長から目が離せません!(途中からもはや別人に!?)
どこか懐かしいのに、読むたび新鮮な気持ちになれる不思議な作品です!2022年07月20日 -
ブックライブ書店員
14歳の黒沢翔はクラスでも目立たない地味な存在。冷めた価値観(若干の厨二病)で同級生からは距離を置き、どこか周囲を見下していた。そんな彼の趣味は女子トイレでの自慰行為。学内の女子をターゲットに、妄想と優越感に浸る彼だったが、ある日それをクラスの女子に目撃されてしまう……。
破綻した日常の先に少年は何を見出すのか。
青春とはとなにか?人生とはなにか?友とは?恋とは?
思春期なら誰もが抱く答えのない問いに、オナニーを通して向き合う衝撃の感動作。
「これは破壊と再生の物語(ストーリィ)、人生の教科書です。」2022年07月20日 -
ブックライブ書店員
老いた未来にこんな渋い生き方ができるなら、年齢を重ねるのも悪くないと思わせてくれる作品。
10代20代だけが主人公じゃない。60近い渋メン爺さんバルド・ローエンが主役のファンタジー冒険(グルメ?)活劇。
全盛期を過ぎた英雄騎士が、名誉も地位も財産も捨てて、身一つで残りの余生の本懐を探しにでる生き様が渋くカッコよく描かれています。
もう体はうまく動かないけど、年齢を重ねて得た重厚な経験と知恵で危機困難を乗り切るバルド・ローエンのスマートさに、年上好きの女性もメロメロになっちゃうかも?!
時折挟む、食事シーンも味わい深く表現されていて、居酒屋で一杯やりながら読みたくなっちゃいます。
年取ったなーと感じちゃう年頃のセンチメンタルな中年男性諸君!必読です!2022年07月20日 -
ブックライブ書店員
秀才が集う名門校、秀知院学園。そんな名門校の頂点たる生徒会で出会った二人、生徒会長の白銀御行と副会長の四宮かぐや。そんな二人の目的はただ一つ!相手に告白させること!
意地とプライドをかけた、真剣な対決をする二人を中心に生徒会のメンバーが織りなすラブコメは、とどまるところを知りません。どちらかが告白すればすぐに幸せな世界が待っているのに、プライドが邪魔をして告白できない。傍からみればやきもきするところですが、告白できないからこそこんな面白い日常があるのかと思うと、ずっとこの世界が続いていればいいと思ってしまいます。
もちろん、面白いのは主人公二人だけではありません。書記の藤原千花をはじめとして、出てくるメンバーは皆個性あふれる人たちばかり。読み進めていくにつれ一人ひとりの個性が出てくるので、夢中で読み進めてしまいます。
そんな面白さが詰まったこの『かぐや様は告らせたい』、ぜひ読んでみてください。2022年07月20日
