すべての高評価レビュー
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Posted by ブクログ
前作の殺人依存症とは違い、自分の弱い過去を克服し前向きに生きようとするある女性の強い意志を感じ心を動かされた。彼女がしたことは社会的には誤っているが、被害者家族たちにとっては確かに救いであった。
青年被害者に対しての所業は前作となんら変わりはしない残虐の極みだが、嗜虐性は感じられない。行為の裏にある本意の違い(残虐そのものが目的ではなく、残虐の先に目的がある)でこうも捉え方が違うのだと驚嘆した。
元加害者の被害者である青年たちは、今際の際でもついぞ被害者に寄り添うことが叶わなかった。
残酷依存症とは、死を目の前にした極限の状況下であっても罪の意識が皆無であり、他責主義な彼らのことを示唆している -
Posted by ブクログ
この巻は、ただの過去の話ではない。同じ出来事をきっかけに、五条と夏油の人生が大きく分かれる巻だった。
物語は、伏黒甚爾との戦いの続きから始まる。五条は一度完全にやられてしまう。それまで圧倒的に強かった五条が負けることで、「絶対に勝てる存在ではない」とはっきり分かる。でも、ここで終わらない。死にかけた状態から、五条は自分の術を理解し直し、もう一段強くなる。ここで初めて、本当の意味での「最強」に近づく。
一方で、同じ出来事を経験した夏油は違う方向に進む。守るはずだった天内理子を目の前で失い、その後も非術師に対する考え方が少しずつ変わっていく。「弱い人を守る」という気持ちは変わらないが、その対象 -
Posted by ブクログ
「面白い」と呟きながら読んでしまった。
「神懸かり軍人」というキーワードを軸に皇国カルトの視点から昭和史を眺めるというありそうでなかった内容。
オカルトを客観的というか俯瞰的というかで眺めた内容をムーで連載していたというのがまた面白い。
明治の文教方針は、旧来の民間信仰や類似宗教(天正時代以降、新興宗教はこう呼ばれた)を「迷信」として否定し、欧米流の科学的な思考を軸とする近代国家への脱皮へとひた走っていたからで、その反動が明治中期以降の神憑り的な日本神国信仰・天皇信仰へと国民を誘導する一因になっている
星条旗を国旗とする米国が「星の文明」なのに対し、皇国日本は日の丸を国旗とする「日の -
Posted by ブクログ
ネタバレ特に仕事の内容を事細かく書いてあるわけじゃないけど、面倒事ばかりを押し付けられる中間管理職の大変さや、それぞれの立場での言い分や言い訳が納得できる形で描かれていて、すごく読み応えのあるお話でした。
「正しく怒る」も「アップデート」も、いくつになってもどの立場でも、必要だなと思いました。
某レビューサイトでは、受けの慶一が卑屈すぎるって結構書かれていたけど、こんな経験をしてきたらこういう考え方になるのは納得できるし、十分身につまされました。
年下攻めの深見はじーちゃん達に揉まれてきたタフマンなわりに恋愛面ではちょっとヘタレかなと思いましたが、最後はがっついてくれてよかったです。 -
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購入済み
激甘最高
益々激甘の夫
結婚当初のツンケンぶりと冷たい行動と放置が嘘のよう
それに釣られるように激甘カップルが増えていくのはいいな
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Posted by ブクログ
ネタバレ★5.0
自我を個人という最小単位で捉えるのではなく、ある人といる時の自分は分人A、他の人といる時の自分は分人B、みたいに個人という概念をアップデートしてくれるような面白い一冊
身近で言えば職場や友達での対人関係においての考え方を変えられる分人という概念は凄く面白かった
他に恋愛にも応用していて面白いテーマが多い
特に故人に対する「生きていればこう言っただろうにな」というよく聞くセリフに、いや分かるわけないだろ思い込みを話すなと反発する作者自身が分人という概念を得てからそのセリフを肯定的に捉えるようになった部分は面白く、自分自身も前後含め共感した!
間違いなく読む価値のある名著
ただ難解な -
ネタバレ 購入済み
無責任な養親
アゼリアを引き取っておきながら実子が生まれた途端に冷遇どころか虐待。しかもアゼリアに惚れて婚約したマルセルに嘘を吹聴するなんて…。赤子引き取っていながら無責任極まりない。
そして我儘放題に育てられたモニカ。その真実を知ったマルセルの今後の行動はどうなるのか?
こんな扱いをされていたなら、アゼリアもマルセルを捨てても良いと思うけど、今のアゼリアを思うとそれも難しいかな。
続きを知りたいので、原作読んじゃうな。