すべての高評価レビュー
-
Posted by ブクログ
盲目の国文学者、塙保己一を題に取った時代小説。
久しぶりに、星5をつけたくなるにも関わらず、「面白かった」という感想を述べづらい、それでは言葉が軽すぎる…そんな印象の本だった。
目明きと盲。
保己一は、ずっと目明きの人と同列に扱われたくて、見てもらいたくて、ただその一心で生き抜いた。
そして自分が好きな学問に専心すればする程に周囲は感心してくれる。
これで己の道を立てていくしかない。
この話には、見える者/見えない者の対比とともに、嘘/まこと、善意/悪意、理想/現実……数々の対比が登場し、時にそれが人の心を傷つけ、時にそれが人の心を明るく照らしていく。
保己一は、学問に、文字として記録 -
Posted by ブクログ
以前タコに知性があることを類書にて知った。
別目的にて新書を探していたところ、偶然にも本書のタイトルが目に入った。非常にキャッチーで、
知的好奇心等をそそられた。
本書は、タコが見ている世界等を説明しながらタコの持つ知性について解説する。前半部分は、タコについての包括的な知識等を提供する。後半からは、タコの見ている世界を通じて知り得た知見やタコの社会性等を平易に言及している印象を受ける。
個人的には、トピックとトピックとのあいだに挿入されている小噺も含めて、快適に本書を読み進めることができた。ページの端部はドッグイヤーが相当数でき上がったが、これは、本書に対する関心の表れでもあることだろ -
ネタバレ 購入済み
夏生作品で一番好きかも。
ちょっと切なくてジーンとしました。
悲恋のジーンではないです。
夏生先生買いですが、内容も他のTL作品より古臭い感は拭えないし絵も今でも少し苦手な所もあるけれど読んでみたくなるんですよね…。
夏生作品ではヒロインが弱い立場が多くて、今回みたいに借金のカタに愛人要求されたりが多くて、中には未遂では無くてヒーローが助け出すのが遅くて餌食になったりと個人的には嫌な展開になるのもあるので読んでみないと分からない作品もあるからドキドキするけど、今回もヒロインはダメな母親の借金のために組長の愛人にされそうになったりとドキドキしました。
この作品は内容も好みでした。ちょっと昭和っぽい内容でヒロインがと -
Posted by ブクログ
絶対おばあちゃん倒れるだろうと思ったら案の定。そこら辺はカフーを待ちわびてと似てる。でも亡くならなかったのは良かった。
怖くも優しいおばあちゃん。
灯明をあげた仏壇に向かって、手を合わせ、一心に祈るおばあの後ろ姿があった。仏壇には、企画書が大切そうに供えられている。おばあの後ろ姿はぴくりとも動かない。頭を深く垂れたままで、いつまでもいつまでも、おばあは祈っていた。
どうか、あの子の企画が通りますように。声にならない祈りの声が、まじむの耳に響いてくるようだった。
真心こめて。
マジムって変な名前って思ったら、真心って意味。素敵。風のマジムってお酒が本当にあったら良いのに。
映画にもなっていて、 -
Posted by ブクログ
ネタバレ・友情物語だった……テオと重吉はもちろん、忠正のフィンセントへの想いがずっしりきた。外国人としてセーヌにたゆたうフィンセントに林はシンパシーを感じてたのかな
・冷たいし怒ると怖いと思ってた忠正が、フィンセントを送り出すときに自分の想いを語っていたり、ヨーに優しかったり、フィンセントの弔鐘が鳴らなかったことに怒ったり、後半になるにつれ人間味を感じて良かった。母国で国賊といわれたことについても「なんと言われようが良いのです」とサラッと言って笑ってたのもかっこよかった
・重吉は架空の人物なんですね。この物語のテオが重吉と出会えてよかった
・ある程度フィクションなのだと思うけど、画家の人生が史実ベース -
Posted by ブクログ
「見えにくい揺らぎを抱えた繊細なあなたに、この本をおすすめします」と、職場の後輩がおすすめしてくれた本。
全5章の連作短編集で、年代や性別もバラバラな主人公達は皆、何かしらの生きづらさや、自分の不完全さに悩んでいる。
彼らが公園の遊具であるカバヒコを通じて自身と向き合うことで、ただ強い人間になるのではなく、「自分の弱さを認めることの強さ」を伝えてくれている気がした。
読後は、ありのままの自分を少しでも愛せるようにと、少し背中を後押しされたような感覚になった。
そして、BUNKITSU TOKYOでポップアップをしていて、リアル(?)カバヒコに会えたのも嬉しい思い出(´-`*)※6/30ま -
Posted by ブクログ
長らく積読になっていた本書。
話題になっていたが、詳しい内容は知らずに読みはじめたので、続きが気になり楽しく読めた。
とても好みな作品。
最終選考に残った就活生6人が何度も集まり、協力して全員で内定を勝ち取るためにグループディスカッションの準備をするという、元々だいぶ変わった選考スタイル。
それなのに、1人しか内定をもらえないことに直前に変更になったため、誰が内定にふさわしいかグループディスカッションで決めるという。
何それー!
私ならそんな選考をする会社に就職したくない。
が、6人はみんな我こそは内定をとると意気込んでおり、でもそれぞれの悪事を告発する封筒が見つかり、というお話。
二転三
表示されていない作品があります
セーフサーチが「中・強」になっているため、一部の作品が表示されていません。お探しの作品がない場合は、セーフサーチをOFFに変更してください。