矢崎存美のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
「最後のおたより」がテーマの短編集。
半分近くが初めて読む作家さんでした。
「おたより」と言ってもパッとイメージする「紙の手紙」ばかりじゃない。その形は本当にさまざまで、次はどんな“おたより”ストーリーなのか楽しみに少しずつ読み進めました。
特に好きだったのは、
「もうひとつある 鷲宮家四訓」大崎梢
「猫への遺言」柴田よしき
「そのハッカーの名は」福田和代
家訓の謎が気になって引き込まれたもの、
夫の猫に宛てた手紙から愛情を感じたもの、
ちょっと異色でミステリーっぽい雰囲気のもの、
趣向は異なりますが、どれもラストは優しく、晴れ晴れとした気持ちになりました。
矢崎存美さん「たからのちず」は、祖母との思い出に寂しくも懐かしい気持ちになった。
同じテーマなのに切り口がいろいろあって、楽しめました。
「最後」というワードで瀬尾まいこさんの短編集「おしまいのデート」が思い浮かびました。
心を温めてくれる優しい読み心地の短編集で、お気に入りの1冊。