矢崎存美のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
理不尽だなぁと思った。そもそも死は、理不尽なことだけど、人に殺されるというのは、なんと理不尽なことか。
今回の「街」の訪問客は、なんと殺害された被害者だった。殺害された人は、とても不安定で、自我がバラバラになってしまっている。自己の死に他者の明確な殺意が絡んでいること。それがどういうことなのか、この「街」で、秀晴は深く考えている。
なんだかんだと優しい秀晴は、自分から客に巻き込まれていってしまうことも、ままあるんだけど、今回は、いつになくハラハラしましたね。なんせ、相対したのは殺害者だもんね。
でも、矢崎さんが書くキャラクターだからか、やっぱり人殺しの方にも、身につまされるというか、同情の余地がありました…被害者も加害者も可哀想で、それを見守るノエや秀晴も、つらかったね。
この「街」がどうして作られたのか。なぜこんな形になったのか。答えはきっと出ないままだけど、最後のショートショートのように、生き返った人が、生き方を変えて、いつか幸せに最期を迎えられたなら、ノエの犠牲もきっと報われるだろうと思いました。
読後感は爽やかで、2巻目よりはこちらの方が好きかもしれない位です。 -
Posted by ブクログ
主人公が可愛らしいぶたのぬいぐるみながら中年男性という設定の、心温まる素敵な物語です。
「春日署に配属された新人刑事の立川くん。彼の教育係になった上司の山崎ぶたぶたさんは、なんと、ピンク色をしたぶたのぬいぐるみだった。立川くんが、びっくりしている間もなく、管内で起きる数々の事件―銀行強盗によるたてこもり、宝石の窃盗、赤ん坊の誘拐―に、ぶたぶたさんは、可愛いらしい容姿で走り、潜入し、立ち向かう。(「BOOK」データベースより)」
「ぶたぶたシリーズ」の主人公は"ぬいぐるみの山崎ぶたぶたさん"。ピンク色のぶたのぬいぐるみなのに動くだけではなくて、歩いて、しゃべって、仕事をしていて、料理が上手な優しい中年男性。綺麗な奥さんと可愛い娘さん二人とで生活していますが、奥さんと娘さんはぬいぐるみではなく普通の人間。
そんな"ぶたぶたさん"と知り合った人々は、心に抱えていた悩みや悲しみが徐々に薄れていき、ぶたぶたさんと知り合ったことで幸せになっていくというストーリー展開がシリーズの中では一貫しています。
今回はぶたぶたさんが刑事だという設定で物語が展開していきますが、主人公のぶたぶたさんの心温まる行動や言動が書かれているだけではなく、赤ちゃん誘拐に関わる謎解きも盛り込まれていてとても面白い一冊になっています。
矢崎存美(やざき ありみ)さんは、星新一ショートショートコンテスト優秀賞を受賞して作家となられた方。「食堂つばめ」など心温まる物語でも短編連作の形が取られていて、さすがに短編がお上手だなと思います。
読んで心温まるぶたぶたシリーズ。心を休めたい時などにもオススメですし、家族で読んでも楽しめるシリーズだと思います。 -
Posted by ブクログ
ついに!ぶたぶたさんがお医者さんにっ!?でも、動物のお医者さんなんだけど。それでも、かわいいよ、動物を触診するぶたぶたさん!!転げ回って遊んでるとしか思えないって。それを想像しただけで、癒されるって!!
チョコちゃんの飼い主のお母さん…同じ犬飼いの身として、もう腹が立って腹が立って…というか、あの家族は異常すぎる!でも、あんな家庭もあるのかもしれないですね。家庭崩壊、なんて、よく騒がれてますしね。
あと、老夫婦の元にふと表れたトラちゃん。もーウルウルきちゃうよー。うちの愛犬とはえらい違いです!うちの子、私が寝込んでても、遊んでくれやって言ってくるKYっぷりなんだもん!!orz
次はどんなお仕事のぶたぶたさんが見られるのかな?楽しみですねぇ。