矢崎存美のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ぶたぶたシリーズの矢崎在美さんの別シリーズ1作目。
なんとなく「かもめ食堂」を連想していたけど、全然違う話でした(笑)
会社員の柳井秀晴は食いしん坊。
電車の中でうとうとしていたら、見覚えのないところにいました。
空腹のあまり車内販売を探すが、見つからない。
販売員らしい女性に、食堂ならあると言われて、サンドイッチを頼みます。
女性は「ノエ」という名札をつけていました。
サンドイッチは最初は普通と思ったのですが、美味しいサンドイッチを思い出した途端、異様に美味しくなる!?
停車駅で降りたのですが‥
秀晴が次に気がついたら病院で、電車内で倒れたとわかる。
食堂つばめでの出来事は、どうやら臨死 -
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Posted by ブクログ
理不尽だなぁと思った。そもそも死は、理不尽なことだけど、人に殺されるというのは、なんと理不尽なことか。
今回の「街」の訪問客は、なんと殺害された被害者だった。殺害された人は、とても不安定で、自我がバラバラになってしまっている。自己の死に他者の明確な殺意が絡んでいること。それがどういうことなのか、この「街」で、秀晴は深く考えている。
なんだかんだと優しい秀晴は、自分から客に巻き込まれていってしまうことも、ままあるんだけど、今回は、いつになくハラハラしましたね。なんせ、相対したのは殺害者だもんね。
でも、矢崎さんが書くキャラクターだからか、やっぱり人殺しの方にも、身につまされるというか、同情の余地