あらすじ
見た目は愛らしいぬいぐるみだが、中身は心優しき中年男・山崎ぶたぶた。彼が作る料理は、どこか懐かしく切ない思い出の味だ。大好きだった祖母が作ってくれたチャーハン、遠い夏休みの記憶を喚(よ)び起こすかき氷……それらが、傷つき疲れた人々の心をときほぐし、新たな一歩を踏み出す勇気を与えてゆく――。心の奥をほんのりと温めてくれる、傑作ファンタジー!
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Posted by ブクログ
切なすぎるよぶたぶたさん( ;ᯅ; )
そして
全日本ぶたぶた普及委員会会長の
作家 西澤保彦(にしぎわやすひこ)さんの
解説がメチャクチャ良い!
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ぶたぶたシリーズ 第6弾
光文社文庫では第2弾
現時点でぶたぶたシリーズを読んだのは、
光文社文庫での第1弾と第2弾ってことになります。
第1弾のぶたぶた日記は、連作短編でとあるスクールに集まった人たちの
個々の悩みをぶたぶたさんが関わることで良い方向へと導かれる。
第2弾の今作は、食をフィーチャーしたオムニバス短編でつながりはありません。
主人公の悩みに食が絡み、そして、ぶたぶたさんがいい具合に絡んでいき、
悩みが清々しい方向へといざなわれていきます。
様々な人のつながりや感情にぶたぶたさんがどう絡むか、そして、
どう展開していくか、これはたぶんシリーズ通して共通することでしょうから
そんなことは言うまでもないと思いますが、読み手がどう感化されるかという
ところなのでしょう。
泣けるとまで感情高ぶるかは人によると思いますが、
うるっとは来るので、爽やかな気持ちになりたい、
まさに清々しい気持ちになりたい人にオススメします。
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今回は「食卓」ということで、お店やおうちの食卓でぶたぶたさんが料理を振る舞ったりレシピを教えたり、レシピを残そうと奮闘したりする話が主だった。しかしそれだけではなく、「変わるものと変わらないもの」というテーマがどの話にも共通して見られた気がする。心の病やリストラ、不景気…物語を取り巻く環境も中々シビアでぶたぶたさんも含め、苦しい最中もがきながら生きている人が多かった。
特に印象的だったのは『ここにいてくれる人』だ。
心を患ってしまうと、好きだったものをなんとも思えなくなった自分の姿を人に見せたくなくなる。そんな時
「元の自分に戻ることばかり考えていたら繰り返しになるだけなんだよ。少しでもいいから、自分を変えるの」
「本当に好きなものはきっとずっと好き」
という言葉を思い出すと少しでも気持ちがほっとする、肩の力が抜けるのではないだろうか。
無理に元に戻そうとするのではなく、少しずつ形を変えつつ元に近い状態になるようにするというのはいい心構えになると思った。
まさかぬいぐるみ警部の作者の西澤先生が解説を書いていると思わなくてビックリしたのだが、さらに矢崎先生からすごく大きいぶたぶたさんをもらっていて、しかもぬいぐるみの写真もあってさらにビックリした!
解説でぶたぶたさんについて深く考察されていて、さすが西澤先生だと思った。
「『メビウスの輪』を共にさ迷うぶたぶたさんとの交流から生まれる物語が私たちの贈り物となっているとすれば、しんどいと思う人生も誰かからの贈り物だと考えても差し支えがないだろう。」ぶたぶたさんの物語から与えられる「癒し」は厳しい現実を生きていることを踏まえてのものだとすれば、頑張って厳しい世の中を生きているからこそぶたぶたさんの物語に癒されるということ。それがぶたぶたシリーズの根底にあるメッセージじゃないかと夢想せずにいられなかった。
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今回はぶたぶたさんがシェフになったり主夫?になったり。
美味しいものをたくさん作ってくれています。
読んでいるだけで食べたくなる!
そしていつものようにほんわかとなりました。
Posted by ブクログ
今回もとっても美味しそうな料理がたくさん出てきました!
貝類は苦手なのですが、ぶたぶたの作る料理なら美味しく食べられそう!
『ここにいてくれる人』が印象的でした。
気分が沈んだ時に読み返したい話です。
Posted by ブクログ
とても優しい存在のぶたぶた。癒される小説であるが、少し切なかったり、心が痛むような想いも思い出される。全てぶたぶたが解決してくれる、という単純なファンタジーではないところがいい。手助けはしてくれるが、その先は自分次第なのだ。
Posted by ブクログ
今回もほろりとしてしまった。
ぶたぶたさん、本当に癒されます。
全部の話がよくて、どれがいいとはいえない。
いつも、大切なことを思い出させてくれる。
おばあちゃんのこと、小さいころのこと、家族のこと、自分のこれからのこと。
本当にこのシリーズは好き。
Posted by ブクログ
読み終わりました!
一話
知らないお店だけど
食べたことある懐かしい味。。
何だか食堂つばめみたいだなと、ふと思いました。
(久しぶりに食堂つばめ
読んでみようかな~(〃^ω^〃))
私もチャーハン食べてみたいし作ってみたいな。。
美味しそうだった( 〃ω〃)
『異人たちとの夏』どんな映画なのか見てみたくなりました!
私も、いつかお気に入りのお店を見つけて
「いつもの」とか言ってみたいなと、
その情景が出てきたとき、うんうん!と共感しました(笑)
ぶたぶたさんの家族が出てきてほんわかした。。
二話
料理教室。。
みんな美味しそうだったな。
料理教室に興味がわきました。
こんな風に習うのいいですね。
ぶたぶたさんに習いたいな。。
日常のご飯……分かりやすく教えてくれそう。。
あのあとのぶたぶたさんの続き知りたくなりました。
きっと溶け込めそうですよね。。
美味しい野菜作ってそう・・・
両親の驚く顔、気になりました☆
第3話
物語に出てくるようなお菓子。。憧れます!
ガレット、知らない聞いたことないのだったので
どんなお菓子なのか気になりました。
表紙の絵なのがそうなのかな。。美味しそう!
『けど、誰でも元通りにするのは難しいってことです。でも、元通りに近くすることはできる。それはやっぱり、少しだけ変わるってことですよね。』
元に戻るのは難しいかもしれないけど、
少しずつなら変われるかもしれないと決意するシーンは、
私も頑張らなくてはと思わずにはいられなかったです。
焦らなくてもいいんだと背中を押してくれるような。。少し元気が出ました。
4話
ちょっとした、ボタンの掛け違いで後悔する。。
もしかしたら、あの時
違う選択をしていたら
未来が
今とは違う未来が変わっていたかもしれない。。
そんな、お話でした。
最初は気づかなかったけど、
ぶたぶたさんの子供だと知った時
(まさか・・・出てくるとは。。とビックリしました♪
ビックリしたけど、学校での生活も知れて良かったです!
牛乳を飲むシーンで、やっぱりと思ったのかも知れない・・・)
ぶたぶたさんも、ああやって飲んでたかも・・・なんて笑
親子だなと。。
それに、ぶたぶたさんの子供が
大きくなるエピソードが出てくるとは、
大人になった彼女たちも元気そうで良かった
もしかしたら、結ばれる未来もあったかもしれない
夏の思い出が甘酸っぱいようで切なかったです。
ぶたぶたさんが作るアイスやかき氷、美味しそうだったな。食べてみたいな
変わらないというか
変われないという
ぶたぶたさん。。
でも、それでいいのかもと言ってた
でも、ぶたぶたさんって年はいくつぐらいだろう。。
おじさん声だからおじさんみたいだけど、
あのまま変わらずにいるぶたぶたさん。。
もしかすると年をとらないということで……
もしそうだったら、
一緒に年をとれなくて
そう考えたら何だか淋しいような
変わらずにいてくれるのは嬉しい……
だけど、ちょっと複雑
ですね。。
ぶたぶたさんの気持ちを考えると
変わらずにいるのは、
別れも人一倍経験する。。小さい体なのに……
深読みしすぎかな。。すみません・・・
ぶたぶたさんの作るの
どの料理も、美味しそうだった( 〃▽〃)
食べてみたくなりました。。
食べ物が出てくる話、
大好きなので、ページをめくるたびにお腹がすきそうになりました(笑)
Posted by ブクログ
今回のぶたぶたさんは考えさせられた思いになりました。
わたしも統合失調症なので、うつ病にかかった人がテーマの
「ここにいてくれる人」、母になかなか会えないで親戚を転々とした「最後の夏休み」がすごーく印象に残りました。
今回は笑いよりもシリアスな方が強いですが、ぶたぶたさんのやさしさは変わません。最高です!
Posted by ブクログ
順番がごちゃごちゃになってるので、再びのぶたぶたで出てきたあの人だっ!とかそんな事に喜びながら読みました。ぶたぶたさんと娘さんの秘密、年を取ったぶたぶたさん。なんだかこのシリーズでこんなに時の流れを感じるのは初めてだったのでしんみりしてしまったり。でもクレープとかボンゴレとか美味しそう❤突然たずねていっても、何十年ぶりでも、当たり前のように覚えていてくれて、迎え入れてくれるぶたぶたさんの暖かさが大好きですヽ(*'▽'*)ノ
Posted by ブクログ
【本の内容】
見た目は愛らしいぬいぐるみだが、中身は心優しき中年男・山崎ぶたぶた。
彼が作る料理は、どこか懐かしく切ない思い出の味だ。
大好きだった祖母が作ってくれたチャーハン、遠い夏休みの記憶を喚び起こすかき氷…それらが、傷つき疲れた人々の心をときほぐし、新たな一歩を踏み出す勇気を与えてゆく―。
心の奥をほんのりと温めてくれる、傑作ファンタジー。
[ 目次 ]
[ POP ]
ぶたぶたさんの大ファンとして、新作が読めて本当に嬉しい。
ほっとするストーリーも、暖かな作者のメッセージも大好きだ。
登場人物は普通の人々、しかもちょっと頼りなさそうで、心にすきま風が吹いている。
そんな彼らの前に、ピンク色のぶたのぬいぐるみである「山崎ぶたぶた」氏が突然現れる。
そして一緒に時間を過ごしているうちに、元気になってしまうのだ。
でもぶたぶたさんは別にすごいことを言っているわけではないし、魔法を見せるわけでもない。
ただぬいぐるみの如く変わらずそこにいるだけ。
なのに彼が見守っているだけで安心するし、言葉は素直に耳に入ってくる。
今回、ぶたぶたさんはプライベート面で大変だったらしく、失業していたり雇われマスターだったりと、ころころ職が変わっていて面白かった。
そしてぶたぶたさんの作る料理のおいしそうなこと。
おいしい料理は元気が出るものね。
余談だが、この本はプレゼントに最適だと思うのです。
私はもう2人にあげました。
でもこの本を置いている本屋さんはそう多くなくて、残念。
[ おすすめ度 ]
☆☆☆☆☆☆☆ おすすめ度
☆☆☆☆☆☆☆ 文章
☆☆☆☆☆☆☆ ストーリー
☆☆☆☆☆☆☆ メッセージ性
☆☆☆☆☆☆☆ 冒険性
☆☆☆☆☆☆☆ 読後の個人的な満足度
共感度(空振り三振・一部・参った!)
読書の速度(時間がかかった・普通・一気に読んだ)
[ 関連図書 ]
[ 参考となる書評 ]
Posted by ブクログ
少し重めのストーリーでもぶたぶたさんが居るとほんわかする不思議…
ぶたぶたさんも結構波乱万丈の人生送ってるんですね…リストラに合ったり。
家族の話も少し有りましたがぶたぶたさんの二人のお子さんは奥さんの連れ子さんなんて事実も発覚しましたね。どうやって知り合い、そして結婚したかめちゃめちゃ気になります。
Posted by ブクログ
仕事が繁忙期の今
ぶたぶたさんが最高の癒しです
今回も美味しそうな食べ物がたくさん出てくる!
特に「ここにいてくれる人」が良かった
心が弱ってしまった主人公がぶたぶたさんと出会い、励まされていく素敵なお話でした
そして、ぶたぶたさんの家族の秘密について進展あり!!
読んでいる間とっても楽しい時間でした♪
Posted by ブクログ
目次
・十三年目の再会
・噓の効用
・ここにいてくれる人
・最後の夏休み
今回のぶたぶたさんは、全て食に関わってはいますが、どれも独立したお話です。
町中華のお客さんだったり、料理教室の先生(ただし本業はリストラされて失業中)だったり、カフェの店長だったり、クラスメイトのお父さんだったり。
今回、ぶたぶたさんに人間の奥さんと娘二人がいる、その成り立ちの秘密が明らかになりました。
まあ、そういうことだよね、という理由でしたが、それでもぶたぶたさんも奥さんも素晴らしいな。『最後の夏休み』
人生にはいろんな時期があって、なんとなく元気が出なかったり落ち込んだりやる気が失われたりしている時、薬で症状を改善することはできるし、回りの人が支えになることもあるけれど、結局病気を治すのは自分、ということ。
元通りに戻ることはないけれど、変わっていく自分を認めることも、心を軽くすることがある。
そして、変わらずにそこにあるものの存在。『ここにいてくれる人』
小学校の低学年の頃、2年だけおばあちゃんと暮らしていたことのある由香。
就職のため東京に来て、ふらっと入ったお店で出て来たチャーハンはおばあちゃんの作るものと同じ味がした。
一体なぜ?『十三年目の再会』
これもまた、変わっていく由香と、亡くなってしまったけれども変わらずに残るおばあちゃんの味の話。
年のせいかおばあちゃんの気持にめっちゃ共感。
かわいい孫だもの、ずっと一緒に暮らしたいけれど、孫は両親と仲良く暮らせればそれが一番いいこと。
だからおばあちゃんは、両親のもとに由香を返し、由香が楽しい日々を過ごすことによって自分の存在が薄れていくことに甘んじたんだ。
おばあちゃんの存在が薄れることによって、自分が楽しい子ども時代を過ごしてきたと由香の記憶が上書きされる。
おばあちゃんの味が残されたわけと、おばあちゃんの生き様。
合わせて知ることによって、より深く記憶に残っていく。
Posted by ブクログ
やはり癒される、ぶたぶたさんと彼のお料理。ガレットとかあさりご飯とか……じゅる。
ぶたぶたのモデルのぬいぐるみ、欲しいなー。
この美味しそう感とやわらかさ、優しい雰囲気だけならぐずぐずに歯応えなくなりそうなのに、どこか冷めた透徹感が、この作品を他のファンタジーや童話とは少し離れた、独特なジャンルにしていると思う。
今刊の西澤保彦の解説はそういうところがどんぴしゃで書かれていてよかった。
Posted by ブクログ
相変わらず癒してくれます。
このブタ。
本当にいるブタの
ぬいぐるみがモデルだとか。欲しい。喋らないだろうし、料理とか作らないかもしれないけど、欲しい。本当にぶたぶた欲しい。そうなんさ思うよ。本当に。笑
あんまりこういうメルヘンチックな感じは好きではないけど、ぶたぶたは特別。というかメルヘンとおりこしてるから!!^_^
喋るブタ、中身はただのおっさん。
みんな読んで。本当に。
Posted by ブクログ
見た目は愛らしいぬいぐるみだが、中身は心優しき中年男・山崎ぶたぶた。彼が作る料理は、どこか懐かしく切ない思い出の味だ。(抜粋)ぶたぶたさんの作る料理が美味しそうだった!読みやすい文章。
Posted by ブクログ
ぶたぶたシリーズ。
今回のぶたぶたさんは、昔知り合った女性から教わったチャーハンを通してその孫娘と仲良くなったり、男性向けの料理教室の先生をしたり、美味しいクレープやさんだったり、子供達にかき氷を作ってくれる優しいお父さんだったり。
どの作品でも悩める人を癒してくれる存在となる。
相変わらず美味しいたべものが出て来てお腹空いちゃう。癒しの存在ぶたぶたさんに会いたくなる一冊。
Posted by ブクログ
食卓ってタイトルだからどんな感じなのかなーって思ってました。
やっぱぶたぶたさんが、酢豚とか食べてるとふふってなりますよねw
話の内容的には悲しい感じのものが多かった気もするけど、最後には前向きに次に進もうとしていてよかたなっておもたよฅ(*´꒳`*ฅ)ꪆ
Posted by ブクログ
見た目は愛らしいぬいぐるみだが、中身は心優しい中年男山崎ぶたぶた。
見た目が愛らしく可愛い中年男なんて、僕らの希望の星、憧れなんじゃないのか。
今回は食をテーマのファンタジー。理屈なく、ほんわりします。
Posted by ブクログ
豚のぬいぐるみの山崎ぶたぶた(中身は優しい中年男性)。
美味しい料理、思い出に残る料理を提供する全体的に優しい雰囲気の短編集。
「ここにいてくれる人」が私の抱える問題と重なる部分が多くて共感した。
Posted by ブクログ
今や30冊以上になったシリーズの6作目。16年前の作品なので、最近のものとはちょっと違う感じ。と云うのも、この作品ではぶたぶたさんは同じ人物(?)であり、違うとも云える。ただ、ずっと共通しているのは暖かさかな。癒されます
Posted by ブクログ
ファンタジー小説、ちょっと苦手かもと思って読み始めたけれど、甘すぎることなくあっというまに読めました。誰にでもきっとひとつは思い出の味があって、からだのための食事ではなくて、こころのための食事があるのでは。疲れを癒すのに必要なのはそんな食事かと思いました。少し元気になれる本ですね。
Posted by ブクログ
ほんわかする短編集
ぶたぶたという名の、ブタのぬいぐるみを取り巻く温かいストーリー
人の弱いところ、寂しさをそっと補う存在としてぶたぶたが登場する。
なんだか、ほっとするストーリーがたくさん載っている。
Posted by ブクログ
今回は少しぶたぶたさんの癒し効果が少なかったように思いますがそれぞれの悩みは緩和されて、ハッピーエンドな方向に向かうので安心して読むことができました。ぶたぶたさんのぬいぐるみとか公式に販売してないのかな、と読むたびに思います。
Posted by ブクログ
しんみりだが、暖かい短編集。
ぶたぶたの家族構成と大人になった子供達のはなしもほんの少し。
傷つき疲れた人たちに勇気を与える源となる食べ物って素晴らしい。最後に哀愁…を感じてしまった。