あらすじ
見た目は愛らしいぬいぐるみだが、中身は心優しき中年男・山崎ぶたぶた。彼が作る料理は、どこか懐かしく切ない思い出の味だ。大好きだった祖母が作ってくれたチャーハン、遠い夏休みの記憶を喚(よ)び起こすかき氷……それらが、傷つき疲れた人々の心をときほぐし、新たな一歩を踏み出す勇気を与えてゆく――。心の奥をほんのりと温めてくれる、傑作ファンタジー!
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Posted by ブクログ
今回もとっても美味しそうな料理がたくさん出てきました!
貝類は苦手なのですが、ぶたぶたの作る料理なら美味しく食べられそう!
『ここにいてくれる人』が印象的でした。
気分が沈んだ時に読み返したい話です。
Posted by ブクログ
読み終わりました!
一話
知らないお店だけど
食べたことある懐かしい味。。
何だか食堂つばめみたいだなと、ふと思いました。
(久しぶりに食堂つばめ
読んでみようかな~(〃^ω^〃))
私もチャーハン食べてみたいし作ってみたいな。。
美味しそうだった( 〃ω〃)
『異人たちとの夏』どんな映画なのか見てみたくなりました!
私も、いつかお気に入りのお店を見つけて
「いつもの」とか言ってみたいなと、
その情景が出てきたとき、うんうん!と共感しました(笑)
ぶたぶたさんの家族が出てきてほんわかした。。
二話
料理教室。。
みんな美味しそうだったな。
料理教室に興味がわきました。
こんな風に習うのいいですね。
ぶたぶたさんに習いたいな。。
日常のご飯……分かりやすく教えてくれそう。。
あのあとのぶたぶたさんの続き知りたくなりました。
きっと溶け込めそうですよね。。
美味しい野菜作ってそう・・・
両親の驚く顔、気になりました☆
第3話
物語に出てくるようなお菓子。。憧れます!
ガレット、知らない聞いたことないのだったので
どんなお菓子なのか気になりました。
表紙の絵なのがそうなのかな。。美味しそう!
『けど、誰でも元通りにするのは難しいってことです。でも、元通りに近くすることはできる。それはやっぱり、少しだけ変わるってことですよね。』
元に戻るのは難しいかもしれないけど、
少しずつなら変われるかもしれないと決意するシーンは、
私も頑張らなくてはと思わずにはいられなかったです。
焦らなくてもいいんだと背中を押してくれるような。。少し元気が出ました。
4話
ちょっとした、ボタンの掛け違いで後悔する。。
もしかしたら、あの時
違う選択をしていたら
未来が
今とは違う未来が変わっていたかもしれない。。
そんな、お話でした。
最初は気づかなかったけど、
ぶたぶたさんの子供だと知った時
(まさか・・・出てくるとは。。とビックリしました♪
ビックリしたけど、学校での生活も知れて良かったです!
牛乳を飲むシーンで、やっぱりと思ったのかも知れない・・・)
ぶたぶたさんも、ああやって飲んでたかも・・・なんて笑
親子だなと。。
それに、ぶたぶたさんの子供が
大きくなるエピソードが出てくるとは、
大人になった彼女たちも元気そうで良かった
もしかしたら、結ばれる未来もあったかもしれない
夏の思い出が甘酸っぱいようで切なかったです。
ぶたぶたさんが作るアイスやかき氷、美味しそうだったな。食べてみたいな
変わらないというか
変われないという
ぶたぶたさん。。
でも、それでいいのかもと言ってた
でも、ぶたぶたさんって年はいくつぐらいだろう。。
おじさん声だからおじさんみたいだけど、
あのまま変わらずにいるぶたぶたさん。。
もしかすると年をとらないということで……
もしそうだったら、
一緒に年をとれなくて
そう考えたら何だか淋しいような
変わらずにいてくれるのは嬉しい……
だけど、ちょっと複雑
ですね。。
ぶたぶたさんの気持ちを考えると
変わらずにいるのは、
別れも人一倍経験する。。小さい体なのに……
深読みしすぎかな。。すみません・・・
ぶたぶたさんの作るの
どの料理も、美味しそうだった( 〃▽〃)
食べてみたくなりました。。
食べ物が出てくる話、
大好きなので、ページをめくるたびにお腹がすきそうになりました(笑)
Posted by ブクログ
目次
・十三年目の再会
・噓の効用
・ここにいてくれる人
・最後の夏休み
今回のぶたぶたさんは、全て食に関わってはいますが、どれも独立したお話です。
町中華のお客さんだったり、料理教室の先生(ただし本業はリストラされて失業中)だったり、カフェの店長だったり、クラスメイトのお父さんだったり。
今回、ぶたぶたさんに人間の奥さんと娘二人がいる、その成り立ちの秘密が明らかになりました。
まあ、そういうことだよね、という理由でしたが、それでもぶたぶたさんも奥さんも素晴らしいな。『最後の夏休み』
人生にはいろんな時期があって、なんとなく元気が出なかったり落ち込んだりやる気が失われたりしている時、薬で症状を改善することはできるし、回りの人が支えになることもあるけれど、結局病気を治すのは自分、ということ。
元通りに戻ることはないけれど、変わっていく自分を認めることも、心を軽くすることがある。
そして、変わらずにそこにあるものの存在。『ここにいてくれる人』
小学校の低学年の頃、2年だけおばあちゃんと暮らしていたことのある由香。
就職のため東京に来て、ふらっと入ったお店で出て来たチャーハンはおばあちゃんの作るものと同じ味がした。
一体なぜ?『十三年目の再会』
これもまた、変わっていく由香と、亡くなってしまったけれども変わらずに残るおばあちゃんの味の話。
年のせいかおばあちゃんの気持にめっちゃ共感。
かわいい孫だもの、ずっと一緒に暮らしたいけれど、孫は両親と仲良く暮らせればそれが一番いいこと。
だからおばあちゃんは、両親のもとに由香を返し、由香が楽しい日々を過ごすことによって自分の存在が薄れていくことに甘んじたんだ。
おばあちゃんの存在が薄れることによって、自分が楽しい子ども時代を過ごしてきたと由香の記憶が上書きされる。
おばあちゃんの味が残されたわけと、おばあちゃんの生き様。
合わせて知ることによって、より深く記憶に残っていく。