矢崎存美のレビュー一覧
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なんか、自分のこと書かれてるのかと思いましたわorz 優等生って、演じてると楽なのよね。なまじ器用で、程々になんでも出来ちゃう人間だと余計にそうなんですよ。
この主人公の目黒くん、ちょっと眠れないくらいの不眠症で仕事やめて、ほんとによかったと思いますよ。手遅れな人も今は大勢いますからね。
自分が、その場にいるのに、まるで他人がいるみたいで、パズルのピースが合わないような感じがするんですよ。違和感というかね…やらなきゃと思うのに、体がいうこと聞いてくれないのね。どんどん食欲も落ちるし、食べることも面倒になるんです。今まで好きだったことも、出来なくなる。自分が好きなものが何かもよく分からなくなる。 -
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あれは何だろう。なんの病気だったのかな?
ぶたぶたさんがいる秘密のカフェにいけるのは、選ばれた運の持ち主かつ、秘密を誰かに実は話したいと思っている人だけ。
ぶたぶたさんが、話さなくていいと言ってるのに、みんななんとなく突然話してしまう。聞いてるだけなら、たいしたことないと思える内容だったり、これはマジでヤバイなと思えるものだったり、悩みも十人十色だけど、ぶたぶたさんはいつだって誰にだって真摯に対応する。真剣さが伝わるのは、たぶん黒の点目からでなく、その振る舞いからだけど。
人に理解されなくても、自分には重大な事だってこともあるよね。こんな人がいたら、話したくなるかもねぇ。 -
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ネタバレ矢崎存美さんの小説はぶたぶたさんシリーズのイメージが強くて、他のシリーズに馴染めるだろうか?とドキドキしながら読んだ。
でも読み終わった今は、食堂つばめの続きも早く読みたくなっている。
ぶたぶたさんとは違う方法で寄り添ってくれる。そんな作品だと思う。
体調が悪い時、何も食べられなくなることもある。
ものすごく落ち込んだ時、何かを食べることさえしたくなくなる。
緊張している時、食事どころじゃないよなんて気分になる。
ご飯が美味しく食べられるというのは、心と体が元気な証なのかもしれない。
だから大切な人が美味しそうにご飯を食べているとほっとする。
「食べ過ぎ」とか「塩分取り過ぎだよ」とか文句を -
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矢崎ありみさんが書かれている人気のぶたぶたシリーズですが、今回も人を中心とした素敵な内容でした。
“森の中の洋菓子店「コション」は、町のスイーツ好きに大人気のお店だ。可愛いぶたの顔形をしたサクサクのマカロン、ほろほろと口の中で溶ける絶品マドレーヌ。ところが、そんな魔法のようにおいしいお菓子を作るパティシエの姿を見た人はいない。どこか秘密の場所で作っているらしいのだが…。心優しきぶたぶたが甘い幸せの輪を拡げてゆく、文庫書下ろしほのぼのファンタジー。”(「BOOK」データベースより)
「ぶたぶたシリーズ」の主人公は"ぬいぐるみの山崎ぶたぶたさん"。
ピンク色のぶたのぬいぐるみ -
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ぶたぶたさん、今度の職業はホテルのバトラーさんです。バトラーは執事という意味ですが、要はスタッフの教育係なんだそうです。ぶたぶたさんらしいなぁ、絶対向いてます。そして、高級ホテルだから、いろんな客が来ます。事情を抱えた客、ホテルに関係するお仕事の人、催しを企画する人…みんな様々にぶたぶたさんとの出会いで、ちょっとほっこりして、元気をもらって、前向きになる。家族との関わりをやり直せたり、間に合わないと思った仕事をやり遂げられたり、病気の看病をしてもらったり、知らなかった自分を発見できたりね。わたしのぶたぶたさんは何処にいるんだろう。岐路に立っているってのは、分かってるんだけどなー。背中押して欲し
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徳間書店ver.のシリーズ第二作。あの愛らしいぶたぶたさんが、なんと刑事に!?殺伐とした犯罪者をふんじばるなんて、あの(軽くてキュートな)ぶたぶたさんに出来るのー?!
と思ったら、いやはや、すごいです、ぶたぶたさん。かなり便利屋扱いで、難事件をスピード解決してます。
なんせ燃やさない限り死なないから(縫えばいいだけだし)、銃を持った相手でもぬいぐるみのふりして(ぬいぐるみだけど)近寄っちゃう。
二児のお父さんでもある(!!)から、非行に走りそうな子どもも(その愛くるしさも相余って)簡単に手なづけちゃう。
何よりその懐の大きさが、すぐに人に心を開かせちゃうんだなー。
それに、これ、一応刑事モノな -
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で、結局少年たちはどーなったのぉぉぉ!!?と、最後の終わり方が気になりすぎて…。その分☆一つ減らしましたが、これはこれでいい終わり方だと思う。
たぶん、優勝は出来なかったんだろうなぁ。でも、素晴らしい思い出と先の展望が出来てよかったねぇ…と三十路に脚を突っ込んだおばちゃんは思いますよ。
なりたいモノを探して、見つからなくてもがく若者は多いのですから。
しっかし、やっぱり矢崎存美さんの小説は、食べ物が美味しそう過ぎる…ぶたぶたさん、かわゆすぎる。おじさんなのに。ぶただけど。
つばめ食堂がよかったので、たまたま新刊が出てたぶたぶたシリーズに手を出してみたけど、やっぱりつばめ食堂と同じで、ほっこりと -
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ネタバレ全て購入しているぶたぶたシリーズの作者のやつだったので、つい購入。昔は(失礼な言い方だが)ぶたぶたシリーズを読んでいても文章がそれほど上手くない、と感じていたのだが、今は非常に読みやすく分かりやすい文章なので、ぶたぶた以外でも面白いのでは、と思って。
面白かったです。うん。
自分が今一番食べたいものが出てきて、それが臨死状態からの復活のきっかけになる、ってのも面白いネタだと思った。
まあ、正直言えば、よくあるネタの詰め合わせかな、と思う部分もなくはない。臨死状態から蘇らせる、実はキーパーソンが肉親でした、そのことを相手は忘れてます、などなど。
でもこの本の本質はそこにはないからねぇ。こ