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Posted by ブクログ
「テッド」の10何年も前にこんな小説があったなんて!しかも日本に。
感情を持つブタのぬいぐるみ、山崎ぶたぶたさんは名字も有れば奥さんも子供もいる。あろうことかオートロック付のマンションに住んでいる。
警察に勤める現役の刑事で部下までいる。つまり人間として認められている。
テッドの遥か先を行っているわけだ。
設定は抜群、軽いノリの文章も軽妙だ。短編の集合体の形を取っているが一応根底に一つの事件があり最後にそれが全部繋がるというミステリーチックな
体裁を取っているが其処はあまり成功しているとは思えない。
設定を楽しむべき小説でしょう。ぬいぐるみだからこそ出来る潜入捜査っていっぱい有るんです!なんたって殆ど置物なんですから。
黙っていたら透明人間と一緒です。なんぼでも続編が描けそうです。が、続編ないみたいですね。なんででしょう?
最後にぶたぶたさんが結婚していると知った部下の立川君の一言。爆笑です。
『ああ、奥さんに会ってみたい。子供がどんな顔をしているのか見てみたい。人間なのか、ぬいぐるみなのか、その中間なのか――中間って何だ?』
Posted by ブクログ
ぶたぶたさん。
今まで色々な職業に出会ったけど、刑事はすごい!
もうぴったり。
あの声で(聞いたことないけど)、あの話し方で
、あの考え方で諭すように話しかけられたら、誰でも落ちそう。
落ちる。というか、救われそう。
読んでいて思ったのは、祐輔くん、桃子ちゃんが羨ましいなと。
ぶたぶたのような大人に見守られながら成長できる2人は、最強だと思う。
子供は、敏感で、大人の目を望んでいると思った。
そして、子供は子供なりに色々と考え、悩んでる。
時にそれが、反抗的な行動になるけれど、それにはそれなりの理由があるってこと。
色々と考えた反面、癒されもして作品でした。
Posted by ブクログ
春日署に配属された新人刑事立川くんは、上司と紹介された山崎ぶたぶたさんに戸惑いを感じる。
だってどう見てもぶたのぬいぐるみなんだ。バレーボールくらいの大きさで、手足の先には濃いピンクの布が貼ってある。目は黒いビーズで、右耳がすこしそっくり返り、黄色いリュックを背負っている。
かわいい。
とてもかわいい。
でも中身は中年男性で、しかも奥さんと子供もいるんだって!?
立川くんは、ぶたぶたさんと事件を担当してゆくことになる。銀行立てこもり事件、宝石窃盗犯、ぬいぐるみへの針混入事件、家庭の居場所を求める小学生のお相手、そしてそれらの根本にあるのは赤ちゃんが自宅から連れ去られた事件。
ぶたぶたさんに関わった人たちは少しずつ変わってゆく。
「ぶたぶた」シリーズ。
前作の短編集は、お話ごとにぶたぶたさんの職業や環境が違っていたけれど、こちらでは1冊通して刑事で、事件も繋がっている。私はこちらのように同じぶたぶたさんでいてくれたほうが読みやすい。
こちらに出てくる事件や人の悩みは切ないものが多い。普通の家族なんだがすれ違ってしまうこと、性同一性障害、昔の友達への申し訳無さ、人間の心理の怖さ…。
ぶたぶたさんは、大型犬に乗ったり、コインランドリーで洗われたり、とんかつ食べて立川くんに「共食い…??」と混乱されたり(先輩刑事に「共食いならぬいぐるみを食べるだろ?ブタ食べたって共食いにはならんだろ」と言われて余計に混乱w)、、とにかくかわいい、かわいい。
起きていることはなかなかシリアスなんだが、ぶたぶたさんや立川くん達刑事たちがいい人たちで緩和してくれている。
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