あらすじ
中学教師になって5年の美佐子は、校内のスクールカウンセリング担当に任命される。新年度から新しいカウンセラーを迎えることになったのだが、現れたその人は、なんとぶたのぬいぐるみだった! その名は山崎ぶたぶた。彼が中庭でカウンセリングを始めると、生徒たちの強張った心が、ゆっくりと、ほぐれてゆく。ストレスもお悩みも、ぶたぶた先生にお任せあれ!
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スクールカウンセラーだなんて、これまたぴったりのお仕事。
中学生という微妙な時期に、親にも友達にも話せないことを聞いてくれるぬいぐるみ。想像するだけで温かい気持ちになる。
なかなか相談ってし難いものだけれど、中庭でお弁当食べながら、とか、お土産に紛れ込んで部屋まで来てくれる、とか、堅苦しくない雰囲気で雑談するだけでも癒されそう。
子供たちだけじゃなく、親や周りの先生たちも、ぶたぶたの存在が心強いに違いない。
やっぱり身近にいて欲しい。
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久しぶりにぶたぶたさんを読みました。今回はスクールカウンセラーになって生徒や先生の悩みを解決します。
安定した面白さとやさしさをもたらしてくれます。
ぶたぶたさんがいてほしかったなー。大好きです。
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今回は見ているだけで癒されるぶたぶたさんにピッタリの職業、中学校のカウンセラー♪最後まで悩みに付き合ってくれるし、声だけでも安心感を与えてくれたり、安眠にも効果あり!?さすがぶたぶたさん!読んでいるだけで癒される~(*´ω`*)ぶたぶたさんが作ってくる弁当も美味しそう(^q^)ぶたぶたさんの料理レシピ集を出して欲しいなぁ(^o^)「好奇心」に登場する後藤信がとてもカワイイ(*^^*)
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久々ぶりにぶたぶたさんらしい話を読んだと思った。
教師のたかりに、いじめ等々、でもぶたぶたさんの言葉に導かれて答えを見つけていく人物たち。
なんだか読んでいてほっとする。
ぶたぶたさんシリーズを読んでいて一番いいなというのは、そのまんまの自分でいいんだよ、と肯定されるような気持になれることかな。
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今回の舞台は学校でぶたぶたさんがカウンセラーに!
今回は飯テロ要素少なめです。聞き上手かつ見た目が癒しなぶたぶたさんならカウンセラーにはうってつけですよね。
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目次
・プロローグ
・誰にも知られず
・重い口
・弱い人
・好奇心
・エピローグ
実際に、命にかかわるようないじめに対して、スクールカウンセリングがどれだけ効果があるのかはわからないけれど、親や学校の先生ではない大人が話を聞いてくれるっていうのは、確かに心の中の緩衝材になると思っている。
だから保健室登校なんていうのもあるのだろうし。
今作の中でいじめに関する話は2つ。
父親が中学生の頃、クラスの女子をいじめていたことを、酔ったうえとはいえ笑い話で話したことにショックを受けた昴。(重い口)
それがきっかけで、最低限の会話しかできなくなった。
だって、自分は父親に似ているんだもの。
無頓着に人を傷つけるくらいなら、最初から人としゃべらないほうがまし。
いや、こんなに繊細な心を持っている子は、いじめをしないよ。
ぶたぶたさんにも、似ているからって同じではないと言われたしね。
ちゃんと父親にも自分の気持ちを伝えたので、あとは時間が解決っていうか、父親が自分の鈍さに気づけばOKだろう。
父親に失望したのであって、嫌いと言ってるわけではないので。
もう一つは、仲が良かったはずの女の子同士が、いつの間にかいじめる側といじめられる側になってしまった(弱い人)。
これは最初からいじめていることの母親に問題があった。
娘が中学生の時、いじめたりお金をまきあげられたりしたけど、その首謀者の子の母親がまさにこんな感じだったなあ。
この作品では、いつも友達の真保と比べられてプレッシャーがきつくて、真保さえいなければこんなことにならないのに!と思いつめたうえでのいじめだったけど、我が家の場合は、「お母さんがわたしは悪くないって言ってるから、悪くないもん」って言ってたので、お父さんの方から指導してもらいましたが。
どう接すればいいのか、ほんと難しいです。
笑っちゃったのが、まだまだ小学生気分のたっぷり残った息子・信が、突然スクールカウンセラーに相談したと聞いて、あわあわしちゃうお母さんの話。(好奇心)
もう、真面目なのかバカなの変わらない息子と、かわいいと思ったりバカなの?って思ったり忙しいお母さんの気持ちが、次男中学生の時と重なって、わかるなんてもんじゃない。
斜め45度上を行く発想に振り回されるしんどさは、時がたてば笑い話になります。
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今作も面白かったです!
カウンセラーの人に相談って、敷居が高く感じるけど、庭のベンチでさりげなく話せて、なおかつ相手がぶたぶたさんなら、自然と話せちゃいそうだなぁ
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今回のぶたぶたさんは、スクールカウンセラー。
もう、天職でしょう!
今までなかったことの方が不思議。
過去の作品を読む中で、カウンセラーの素質を感じていたので、「きた!」という感じ。
読み進めていって、この学校の生徒さん、先生、親御さんが羨ましくなった。
ぶたぶたさんのカウンセリングをうけてみたい。。。
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今回のぶたぶたさんはスクールカウンセラーです。これはもう何というか天職ですよね。
ぶたぶたさんは見た目がぶたのぬいぐるみだけど、中身は普通の中年おじさんなんですよね。特殊な能力とか魔法とかある訳でない。でも、ぶたぶたさんは話をしっかりと聞いて受け止めて自分の考えを返してくれるのです。これはこれまでのシリーズでもそうでした。だから悩みをもった人がぶたぶたさんと出逢うことで、自分の中にある問題の解決に気付くというのが多かったのだと思います。
もちろん中学生の悩みは本人のみでどうしようもない部分も大きいのですが、ここにもうひとつのぶたぶたさんの特徴である仕事に対して真面目で確実に取り組むという部分が大きく関わり、しっかりとサポートしてくれる。うん、正にカウンセラーにこれほどまでに適任の人物(ぬいぐるみだけど)はいないでしょうね。そしてここ最近はぶたぶたさんがいなくても成立するような話が多かったのですが(ぶたぶたさんが聞き役に徹しているので)今回はしっかりとぶたぶたさんが物語の中心にいてくれる嬉しさもありました。当たり前だけどこのシリーズはぶたぶたさんがいてこそなのですから。また昔のようなぶたぶたさん自身のお話も読んでみたいですね。
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舞台は学校。
教師かと思いきや、
スクールカウンセラーか、そうか、そうきたか。
ぶたぶたさんになら、
何を打ち明けても心を軽くしてくれそう。
「重い口」や「弱い人」は結構深いお話だった。
ぶたぶたさんが軽くしてくれて、助かった。
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矢崎存美さんの書かれる「ぶたぶたシリーズ」が大好きなで、シリーズすべての物語を読んできた。つい先日発売された「学校のぶたぶた (光文社文庫)」も発売後すぐに買い求めたが、いつもどおりの心温まる物語だった。
《あらすじ》
主人公はピンクのぬいぐるみ。名前は「山崎ぶたぶた」。『バレーボールくらいの桜色のぬいぐるみで、手足の先には濃いピンク色の布が張ってある。黒ビーズの点目に、突き出た鼻、大きな耳は右側がそっくり返っている』というのがぶたぶたの姿形だ。
今回はぶたぶたが、中学校のスクールカウンセラーとして登場。新たに着任した中学校でいろいろな生徒と交流を持っていく。
学校生活や家庭生活に特に不満はないものの、なんとなくモヤモヤとした気分を抱えている女子生徒。中学生になってから急に無口になってしまい、必要最低限のことしか話さないなった男子生徒。友達を階段から突き落としてけがをさせてしまった女子生徒など、いろいろな生徒がスクールカウンセラーのぶたぶたと交流し、自分自身を見つめ直すきっかけを得ていく。
さらに、生徒だけではなく生徒たちを見守る先生たちや親にとっても、スクールカウンセラーのぶたぶたは心を穏やかにさせる存在となっていく。
物語の舞台は中学校でありそこに通う中学生が中心だが、中学生ならではの悩みや心の動きには、ずいぶん前に中学生だった私にも共感できるものや懐かしく感じるものがあった。大人になって思い返すとなんでもなかったことも、中学生当時は心の底から悩んだということはあったなと思い出す。
「ぶたぶたシリーズ」の主人公はピンクのぬいぐるみだが、ただのぬいぐるみではなく、歩いて、しゃべって、仕事をしていて、料理が上手な優しい中年男性。綺麗な奥さんと可愛い娘さん二人がいるが、奥さんと娘さんはぬいぐるみではなく普通の人間という設定だ。
そんな"ぶたぶた"と知り合った人々は、心に抱えていた悩みや悲しみが徐々に薄れていき、ぶたぶたと知り合ったことで幸せになっていくというストーリー展開が一貫している。今回はぶたぶたの日常や家族に関することなどは出てこないものの、他のシリーズ作品と同様に周囲の人の心が癒されていくという、童話のような心温まる物語となっていた。
今回の作品はシリーズ化されて21作目。どの作品もほのぼのとした心温まる物語であるうえに、書き下ろし作品ばかりなのでシリーズのどこから読んでも楽しめる。読んだ人を必ず元気にしてくれる、心のサプリメントのようなシリーズだと思う。
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ぶたぶたさんシリーズ。
スクールカウンセラーのぶたぶたさん。
今までのシリーズでも、みんなの悩み事を解決したりしていたから、直球ど真ん中なお仕事だ。
お悩み多き中学生が相手だけれど、ちょっとひとひねり変ったお悩みだった。
食べ物がメインのお話ではないけれど、さすがは矢崎さんの本、お弁当が美味しそうだ。
しかし、学校が舞台の小説や漫画って、必ず教頭先生が曲者なんですよね。
読んでいて、今放送中の某合唱ドラマの教頭の顔が浮かんでしまって仕方ありませんでした。
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今回のぶたぶたは「学校」が舞台です。
スクールカウンセラーとなって中学校に登場します。
カウンセラーってある意味、最適かもしれません。
見てるだけで癒される感じでは?
ほんわかですが、もの足りない感じもありました。
もっと読みたい!
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21作目になるそうですが、今回は社会の問題をぶたぶたさんらしさで解決(?)して行く話で、まあ本当にこんなカウンセラーさんがいたらいいんでしょうねえ。いい話と思います。軽く読めるのがいい。
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安定の癒され度♪職業がなんであれ、ぶたぶたさんならOKと思う自分にイエローカード。スクールカウンセラーは適職のような気もしますがまずぶたぶたさんに会った時点で「あー、病んでるな」とか思いそう。困った親に困った教頭。あるある、なんでしょうね。ぶたぶたさんのお弁当はとても美味しそう。後書きで、お弁当に特化したぶたぶたさんの構想がありそうな無さそうな。ぜひ期待したい所です♪
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うーん、昔を思い出したよ。私もいじめられたとき、こんなカウンセラーさんがいたら、きっとここまで後々心の傷にならずに済んだかもしれないなぁ。ぶたぶた、カウンセラーってピッタリすぎるでしよ。言いにくいことでも、ポロっと喋っちゃうよ、たぶん。でも、精神科医がピンキリなのと同じで、スクールカウンセラーもピンキリなんだろうなぁ。
私はね、他にも色々と理由はあったのでしょうけど、先生が私を贔屓したので、いじめられたのです。ここに出てくる子供達の悩みが二三被ってますね。
教師だって人間ですから、好きな子とそれ以外ってのもあるのでしょう。ここに出てくる美人女教師のように、狙ってたんじゃないと思います。無意識の行動であったんだろうと。
でもね、教師だからね。無意識だから許されることはないですよね。
私は、未だにあの担任の夢を見るし、そのたびに、あんたのせいで、私は!とすごい夢の中で恨みつらみを吐いてます。当然いじめてきた奴も、夢に出てきます。やっぱり、すごく怒ってしまう。
まだ、怒りが自分の中にいっぱいいっぱい残ってるんだろうなぁと思います。
そして、自分も誰かにそういうことをしていたことはなかったか、と考えるのです。
まるきり、無かったとは言えないと思う。当日は、友人にこの理不尽な怒りを吐き出してた…というか、誰も信じられなくなっていて、そんな私の態度で傷つけたこともきっとあっただろうと。
その友人には謝罪して、お互い腹を割って話したりしたけど、それから以後は、すごく人間関係に気をつけてます。
自分のイライラを、人にぶつけてないかな、とか。自分がされたら嫌なこと、誰かにしてないかな、と。
ぶたぶたさんは、素敵なことを言ってましたね。人には想像力っていう、素敵な魔法があるって。それが、人を成長させたり、相手を思いやったり、他人を理解するためのよすがになると。
ほんとに、その通りだと思うんです。
いつか、子供ができて、少し大きくなったら、ぶたぶたシリーズは読んであげたいなぁと、改めて思いました。
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面白かった。最初ぶたぶたの正体がわからず、着ぐるみかと思っていたが、ほんとにバレーボール大のちっちゃなブタのぬいぐるみだとわかり、そのナンセンスぶりにびっくり!
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ぶたぶたシリーズ。今度はスクールカウンセラーになったぶたぶたさん。ストレス感じても、ぶたぶたさんが話を聞いてくれたら、すごく癒されそう。いいなぁ。「弱い人」の元野先生の気持ちがすごくわかる。何かあってもぶたぶたさんがそばにいてくれたら、なんとかなりそうだもんね。
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今回はスクールカウンセラーのぶたぶたさん。
ピンクのバレーボール大のぬいぐるみで点目、渋い中年男性の声、美味しそうなお弁当持参なところはいつもの通り。
こんなカウンセラーさんがいたら私も会ってみたい。癒されました。
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初めてのぶたぶた。
初めてだということを読み終わって知りました。シリーズなんですね。
この一冊で、シリーズ全体の雰囲気が分かったような気がします。この気がするあたりは、きちんとほかの作品も読んで検証しておかないと。
カウンセラーは大変ですよねえ。
ぶたぶたさんは適任だと思いました。
しかし、前任のカウンセラーも責められはしないでしょうね。本当に多忙、それに人の心中を聞くって、自分が憂いに沈んでしまいそう。
実際に自分がカウンセラーと会話しているような気がして、心が軽くなりました。
すぐに読めたし。
ということで。
Posted by ブクログ
中学校のスクールカウンセラーなぶたぶたさん。
そりゃ相談者は癒されるよな、と思ってたけど、そうでもなくて、今回はぶたぶたさんの存在を端から認められない人がけっこう多い割合で出て来て、それはそれで説得力があった。
特に「重い口」のお父さんとか。ぶたぶたさんを認知できるかどうか、が、父と息子の違いの根拠になってたくらいで、実は彼をどう認識するかは、人をみる試金石?
全体的に実は重い問題のお話が多かったが、最終話はおバカっぽくて笑えた。各話のお弁当が美味しそうで良かった。
Posted by ブクログ
シリーズ21作目。
「大いなるマンネリ」と思いつつも手に取ってしまうシリーズ。
本作では、職人芸が優れたり、家族が出てきたりといった、ここ最近のパターンとは違って原点に近くなった気がしますね。
ぶたぶたと最初に遭遇して、驚くけれど結構すんなり馴染んでしまう人が多いのが気になったのが、本作ではパニックで逃げ出す人とか居たりするのが昔のぶたぶたを彷彿とさせました。