あらすじ
中学教師になって5年の美佐子は、校内のスクールカウンセリング担当に任命される。新年度から新しいカウンセラーを迎えることになったのだが、現れたその人は、なんとぶたのぬいぐるみだった! その名は山崎ぶたぶた。彼が中庭でカウンセリングを始めると、生徒たちの強張った心が、ゆっくりと、ほぐれてゆく。ストレスもお悩みも、ぶたぶた先生にお任せあれ!
...続きを読む感情タグBEST3
このページにはネタバレを含むレビューが表示されています
Posted by ブクログ
目次
・プロローグ
・誰にも知られず
・重い口
・弱い人
・好奇心
・エピローグ
実際に、命にかかわるようないじめに対して、スクールカウンセリングがどれだけ効果があるのかはわからないけれど、親や学校の先生ではない大人が話を聞いてくれるっていうのは、確かに心の中の緩衝材になると思っている。
だから保健室登校なんていうのもあるのだろうし。
今作の中でいじめに関する話は2つ。
父親が中学生の頃、クラスの女子をいじめていたことを、酔ったうえとはいえ笑い話で話したことにショックを受けた昴。(重い口)
それがきっかけで、最低限の会話しかできなくなった。
だって、自分は父親に似ているんだもの。
無頓着に人を傷つけるくらいなら、最初から人としゃべらないほうがまし。
いや、こんなに繊細な心を持っている子は、いじめをしないよ。
ぶたぶたさんにも、似ているからって同じではないと言われたしね。
ちゃんと父親にも自分の気持ちを伝えたので、あとは時間が解決っていうか、父親が自分の鈍さに気づけばOKだろう。
父親に失望したのであって、嫌いと言ってるわけではないので。
もう一つは、仲が良かったはずの女の子同士が、いつの間にかいじめる側といじめられる側になってしまった(弱い人)。
これは最初からいじめていることの母親に問題があった。
娘が中学生の時、いじめたりお金をまきあげられたりしたけど、その首謀者の子の母親がまさにこんな感じだったなあ。
この作品では、いつも友達の真保と比べられてプレッシャーがきつくて、真保さえいなければこんなことにならないのに!と思いつめたうえでのいじめだったけど、我が家の場合は、「お母さんがわたしは悪くないって言ってるから、悪くないもん」って言ってたので、お父さんの方から指導してもらいましたが。
どう接すればいいのか、ほんと難しいです。
笑っちゃったのが、まだまだ小学生気分のたっぷり残った息子・信が、突然スクールカウンセラーに相談したと聞いて、あわあわしちゃうお母さんの話。(好奇心)
もう、真面目なのかバカなの変わらない息子と、かわいいと思ったりバカなの?って思ったり忙しいお母さんの気持ちが、次男中学生の時と重なって、わかるなんてもんじゃない。
斜め45度上を行く発想に振り回されるしんどさは、時がたてば笑い話になります。