北森鴻のレビュー一覧

  • 共犯マジック

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    人の不幸を占うという「フォーチュンブック」を松本の書店で手にした7人。
    それぞれに不幸が訪れる。
    森永・グリコ事件、三億円事件なども出てくる。
    登場人物が多くて、理解するのが大変だった。
    はじめのフォーチュンブックを買った7人をしっかり覚えておくと、サクサク読み進められる

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    2020年08月30日
  • メイン・ディッシュ

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    中盤から二つの物語が混じり合うミステリー小説。
    なんといっても、毎タイトルで一つの料理にまつわるオチが出てくるところが特徴的だ。
    あまり聞いたことのない料理やよくある料理でも美味しくなる一工夫が紹介されているのも面白い。
    主人公とミケさんの距離感が素敵だった。

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    2020年06月10日
  • 狂乱廿四孝/双蝶闇草子

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    明治初頭の歌舞伎界を舞台に幽霊画を発端とする連続殺人が勃発―。この粗筋だけで既に面白そうな要素がてんこ盛り。江戸情緒の残り火が醸す情景や活き活きとした登場人物達が魅力的でこれだけでも十分に楽しめるが、肝心なミステリーの謎解きも健在で贅沢この上ない。トリックに多少の強引さは感じたが、デビュー作でこのクオリティとは恐れ入る。澤村田之助という悲劇の役者についてより知りたくなった。著者の急逝により、過去と原題が交信するタイムパラドックス的設定の続編が未完のまま収録なのが残念。著者の作品をもっと読んでみたくなった。

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    2020年05月03日
  • なぜ絵版師に頼まなかったのか

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    タイトルを見た時に、アガサ・クリスティへの
    オマージュか?と思ったのですが、どうやら色んな作家さんの
    有名な作品名をもじっただけのようです。でも面白い(^◇^;)
    「なぜ絵版師(えはんし)に頼まなかったのか」
    「九枚目は多すぎる」「人形はなぜ生かされる」
    「紅葉夢(こうようむ)」「執事たちの沈黙」の5編を収録。
    明治のお雇い外国人として東京帝大で医学を教えたベルツと、
    その弟子となった葛城冬馬たちが遭遇する数々の事件を描いた
    軽めな時代ミステリですね。
    シリーズ化している他の作品のようなミステリを
    連想してはいけません。
    カバーイラストからもわかるように軽い内容なので
    箸休めにちょうどいいと思

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    2019年12月17日
  • 支那そば館の謎~裏(マイナー)京都ミステリー~

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    ネタバレ

    京都一の貧乏寺・嵐山の古刹大悲閣の寺男、有馬次郎に奇妙な事件が持ち込まれる。
    元広域窃盗犯の有馬の直感は鋭く、新聞の記者の折原けいや住職の助言も得、時には裏社会の情報を利用しながら事件を解決していく。

    ミステリーですが、かなりコミカルでユーモアたっぷりの連作短編集。
    どの話も京都ならではの文化や料理がキーになっているので興味深いです。

    非現実なトリックやロジックを使った脱力してしまいそうになるバカミスの話もあるので、物足りなく思う人もいるかも。
    「異教徒の晩餐」や「支那そば館の謎」のトリックはどうなんだろう…私はあまり納得できないな~。

    大悲閣は実在するそうなので、いつか行ってみたいです

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    2019年05月02日
  • なぜ絵版師に頼まなかったのか

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    おじがいるのに天涯孤独にされてしまった主人公。
    日本大好きな医学部教授の元に奉公する事に。

    5話の連続短編で、小さかった主人公は
    最後には二十歳過ぎた大学生に。
    不思議な話であったり、医学に関係する話であったり。

    最初の話は、地味な仕返し、とも言えます。
    2話目はそこまでして持って帰って
    植民地にしたかったのか、と。
    3話目は落ちの頑張る気持ちは分かりますが
    その後の事を考えると、大変なものがあるかと。
    ちょっともやっとするのが4話目ですが
    この時代を考えると、こうなる事も。
    そして最後の5話目は…忠誠心というのは
    すごいものだな、と。

    そしてすべてに関連して、主人公の友人(?)は
    結局

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    2019年02月01日
  • 親不孝通りラプソディー

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    「鴨ネギコンビ」のキュータとテッキの高校時代。
    羽目を外したキュータは美人局に嵌められ金に窮し〈狂犬〉キョウジと共に信用金庫の裏金を強奪する。
    警察の射撃訓練場で拾った弾丸を現場に残し、捜査を撹乱させるが、彼らの計画はいつしか歯車が狂い始めた。
    高校生たちのいたずらはヤクザ・警察・脱北者グループをも巻き込んだ大事件へと発展し・・・。

    「親不孝ディテクティブ」の続編でありながら、前日譚となっています。

    キュータは若いころからお調子者で女好き、テッキのクールな佇まいも変わらず。
    二人とも、暴力団と戦ったり、銀行強盗したり、女とすぐに懇ろになったり…こんな高校生いるかよ!と思いつつ、博多弁の軽快

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    2018年09月25日
  • 緋友禅 旗師・冬狐堂

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    店舗を持たない骨董業を営む旗師・冬狐堂こと宇佐美陶子は、銀座の画廊で見たタペストリーに魅せられ、現金で全作品を買う約束をする。
    しかし作者は死に、作品は消えていた―。
    騙しあいと駆け引きの骨董業界を生き抜く美貌の一匹狼を描く古美術ミステリー短編集。

    前作とは異なり、今回は陶子ひとりで事件を解決に導いていくエピソードが多かったのですが、表題作の「緋友禅」では友人のカメラマン硝子さんとのコンビが見られて満足でした。
    もたれ合わないけどお互い信頼しているという二人の関係性がいいんですよね。
    このお話は真相が早く読めてしまうほどシンプルな謎解きとなっていますが、文章にみなぎる凄みや緊張感が心地よかっ

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    2018年07月18日
  • 狐罠

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    ネタバレ

    骨董商の「旗師」宇佐見陶子は、同業者の橘薫堂(きくんどう)の主人・橘から贋作のガラス器をつかまされる。
    プライドを傷つけられた彼女は報復を決意するが、目利きの橘の目をごまかすことは容易ではない。
    そこで彼女は、別れた夫のつてを頼り、贋作の天才・潮見老人に協力を求める。
    一方、橘薫堂に勤める女性が殺され、陶子も殺人事件に巻き込まれてしまう。

    骨董の世界を舞台にした、古美術ミステリ。
    骨董業界という特殊な業界の事情をわかりやすく描いているのでとても読みやすかったです。

    贋作をつかまされるのは見る目が無いから、つまり騙される方が悪いという非情なルールがまかりとおる業界。
    そんな素人の想像を絶する

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    2018年06月17日
  • メイン・ディッシュ

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    ある雪の日、劇団女優のユリエはミケさんという男と出会い、一緒に暮らし始めた。
    プロ顔負けの料理の腕を持っているミケさんは、劇団が遭遇する事件も見事に解決に導いていく。
    しかし、過去を明かさない彼には誰にも言えない秘密があった。
    ミケさんこと三津池修とは何者なのか――。

    連作短編集ですが、二つのストーリーが交互に語られるうちに中盤で絡み合い、一つの本流の謎へとつながっていく…その展開にもまた二重三重の仕掛けが施され、最後まで気を抜けませんでした。

    登場人物たちも、みんな魅力的でした。
    おいしそうな料理を作りながら飄々と推理をしてみせるミケさんの佇まいも素敵。
    サバサバした性格のユリエも好感が

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    2018年05月09日
  • 親不孝通りディテクティブ

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    ネタバレ

    博多・中州の屋台を営むテッキと結婚相談所の調査員キュータが、2人に持ちこまれる事件を解決していく連作短編集。

    高校時代からの腐れ縁であるテッキとキュータが謎を解決していくのですが、2人の性格が好対照でとてもいい味を出しています。
    冷静沈着で頭脳派のテッキと感情で突っ走るタイプの憎めないキュータは一見デコボココンビですが、それぞれが足りない部分を補完しているような、お互い欠かせない関係性が魅力的です。

    後味のよろしくない苦みの強い事件も多いですが、2人のテンポの良い会話で軽い読み心地となっています。

    たいてい事件の背景にはヤクザが絡んでいて、しかもキュータが突っ走って事件を複雑化させてしま

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    2018年03月08日
  • なぜ絵版師に頼まなかったのか

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    明治時代、いいなぁ。実在の人物に重ねて物語を紡ぐなんて、すごく自由な発想。そんで、面白い。面白いよ。

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    2018年02月28日
  • 支那そば館の謎~裏(マイナー)京都ミステリー~

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    再読5回目。
    ちょっとマイナーな京都を舞台にした、ちょっとB級(という表現でいいのかどうか⁉)のミステリー短編集。わたしは、こういうの、大好物です。

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    2018年02月11日
  • 親不孝通りラプソディー

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    そぎゃんこつなかと⁉️
    と言いたくなるようなストーリー、面白かった。
    この本を読んでいると不思議と博多弁が出てくる。というかキュータくんの言葉が知らないうちに移るみたい。

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    2018年01月28日
  • 緋友禅 旗師・冬狐堂

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    旗師という店を持たない骨董屋が主人公。これが美人。
    各章ミステリーで萩焼や、彫刻(名前忘れた)や友禅など詳しい。

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    2017年07月25日
  • 共犯マジック

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    「フォーチューンブック」という1冊の本を中心に、実際に起きた事柄を織り交ぜながら虚実ないまぜにしながら物語は進んでいく。
    連作と内容紹介には書かれているが、読んでいて普通の長編を読んでいるような感覚だった。
    自主規制を版元がしたために都会では入手しにくくなっていた本。
    地方都市松本で偶然に「フォーチューンブック」を手に入れた人たちのその後が描かれている。
    知らず知らずのうちに絡み合っていた運命・・・運命と呼んでいいものかわからないけれど・・・は、それぞれの人生を大きく狂わせていく。
    最後の1行が終わっても、まだ物語は終わらない。
    残された人たちは、さらに「フォーチューンブック」によって人生を翻

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    2017年03月01日
  • 親不孝通りラプソディー

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    生命の危機、お金、恋心、欲望、裏切りを目の前にした登場人物それぞれの反応が妙に人間らしく立体的に描かれていて、次の展開にドキドキしながら読み進んでしまいます。
    ただし、北森さんの表現力がいつも通りあまりに豊かで、本作品はハードなシーンまで具体的に想像を余儀なくされるのが個人的には辛いところ。

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    2017年01月15日
  • なぜ絵版師に頼まなかったのか

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    ネタバレ

    〇 概要
     明治政府に招かれた雇われ外国人の一人,エルウィン・フォン・ベルツのもとで給仕として働き始めた葛城冬馬の成長と,冬馬とベルツが遭遇した事件が描かれた短編ミステリ。

    〇 総合評価 ★★★☆☆
     小説巧者の北森鴻らしく,5つの短編のそれぞれが,史実と虚構を織り交ぜ,読み応えのある作品になっている。ミステリとしては,それほど完成度が高くないが,ベルツを始めとしたお抱え外国人たちは個性的。各作品で名前を変える市川歌之丞も非常に魅力的なキャラクターとして描かれている。主人公の葛城冬馬も十分魅力的。なにより,史実がうまく虚構に織り交ぜられており,ある程度の日本史の知識があれば,聞いたことがある

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    2016年11月26日
  • 暁の密使(小学館文庫)

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    ラストが悲しいなあ、史実だから仕方ないけど。昔読みかけで挫折している河口慧海のチベット探訪録をもう一度読んでみよう。

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    2016年10月10日
  • ちあき電脳探偵社

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    活字離れをしていたので、リハビリに1冊。
    北森鴻の世界観が好きで、よく読んでいたが、こういった児童向けのものも書いているのは知らなかった。
    短編連作なのでサクサク読めて、リハビリには最適。
    ただ、ミステリとしてはやはり物足らない。

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    2016年09月08日