北森鴻のレビュー一覧

  • 緋友禅 旗師・冬狐堂

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    店舗を持たない骨董業を営む旗師・冬狐堂こと宇佐美陶子は、銀座の画廊で見たタペストリーに魅せられ、現金で全作品を買う約束をする。
    しかし作者は死に、作品は消えていた―。
    騙しあいと駆け引きの骨董業界を生き抜く美貌の一匹狼を描く古美術ミステリー短編集。

    前作とは異なり、今回は陶子ひとりで事件を解決に導いていくエピソードが多かったのですが、表題作の「緋友禅」では友人のカメラマン硝子さんとのコンビが見られて満足でした。
    もたれ合わないけどお互い信頼しているという二人の関係性がいいんですよね。
    このお話は真相が早く読めてしまうほどシンプルな謎解きとなっていますが、文章にみなぎる凄みや緊張感が心地よかっ

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    2018年07月18日
  • 狐罠

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    ネタバレ

    骨董商の「旗師」宇佐見陶子は、同業者の橘薫堂(きくんどう)の主人・橘から贋作のガラス器をつかまされる。
    プライドを傷つけられた彼女は報復を決意するが、目利きの橘の目をごまかすことは容易ではない。
    そこで彼女は、別れた夫のつてを頼り、贋作の天才・潮見老人に協力を求める。
    一方、橘薫堂に勤める女性が殺され、陶子も殺人事件に巻き込まれてしまう。

    骨董の世界を舞台にした、古美術ミステリ。
    骨董業界という特殊な業界の事情をわかりやすく描いているのでとても読みやすかったです。

    贋作をつかまされるのは見る目が無いから、つまり騙される方が悪いという非情なルールがまかりとおる業界。
    そんな素人の想像を絶する

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    2018年06月17日
  • メイン・ディッシュ

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    ある雪の日、劇団女優のユリエはミケさんという男と出会い、一緒に暮らし始めた。
    プロ顔負けの料理の腕を持っているミケさんは、劇団が遭遇する事件も見事に解決に導いていく。
    しかし、過去を明かさない彼には誰にも言えない秘密があった。
    ミケさんこと三津池修とは何者なのか――。

    連作短編集ですが、二つのストーリーが交互に語られるうちに中盤で絡み合い、一つの本流の謎へとつながっていく…その展開にもまた二重三重の仕掛けが施され、最後まで気を抜けませんでした。

    登場人物たちも、みんな魅力的でした。
    おいしそうな料理を作りながら飄々と推理をしてみせるミケさんの佇まいも素敵。
    サバサバした性格のユリエも好感が

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    2018年05月09日
  • 親不孝通りディテクティブ

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    ネタバレ

    博多・中州の屋台を営むテッキと結婚相談所の調査員キュータが、2人に持ちこまれる事件を解決していく連作短編集。

    高校時代からの腐れ縁であるテッキとキュータが謎を解決していくのですが、2人の性格が好対照でとてもいい味を出しています。
    冷静沈着で頭脳派のテッキと感情で突っ走るタイプの憎めないキュータは一見デコボココンビですが、それぞれが足りない部分を補完しているような、お互い欠かせない関係性が魅力的です。

    後味のよろしくない苦みの強い事件も多いですが、2人のテンポの良い会話で軽い読み心地となっています。

    たいてい事件の背景にはヤクザが絡んでいて、しかもキュータが突っ走って事件を複雑化させてしま

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    2018年03月08日
  • なぜ絵版師に頼まなかったのか

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    明治時代、いいなぁ。実在の人物に重ねて物語を紡ぐなんて、すごく自由な発想。そんで、面白い。面白いよ。

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    2018年02月28日
  • 支那そば館の謎~裏(マイナー)京都ミステリー~

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    再読5回目。
    ちょっとマイナーな京都を舞台にした、ちょっとB級(という表現でいいのかどうか⁉)のミステリー短編集。わたしは、こういうの、大好物です。

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    2018年02月11日
  • 親不孝通りラプソディー

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    そぎゃんこつなかと⁉️
    と言いたくなるようなストーリー、面白かった。
    この本を読んでいると不思議と博多弁が出てくる。というかキュータくんの言葉が知らないうちに移るみたい。

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    2018年01月28日
  • 緋友禅 旗師・冬狐堂

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    旗師という店を持たない骨董屋が主人公。これが美人。
    各章ミステリーで萩焼や、彫刻(名前忘れた)や友禅など詳しい。

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    2017年07月25日
  • 共犯マジック

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    「フォーチューンブック」という1冊の本を中心に、実際に起きた事柄を織り交ぜながら虚実ないまぜにしながら物語は進んでいく。
    連作と内容紹介には書かれているが、読んでいて普通の長編を読んでいるような感覚だった。
    自主規制を版元がしたために都会では入手しにくくなっていた本。
    地方都市松本で偶然に「フォーチューンブック」を手に入れた人たちのその後が描かれている。
    知らず知らずのうちに絡み合っていた運命・・・運命と呼んでいいものかわからないけれど・・・は、それぞれの人生を大きく狂わせていく。
    最後の1行が終わっても、まだ物語は終わらない。
    残された人たちは、さらに「フォーチューンブック」によって人生を翻

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    2017年03月01日
  • 親不孝通りラプソディー

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    生命の危機、お金、恋心、欲望、裏切りを目の前にした登場人物それぞれの反応が妙に人間らしく立体的に描かれていて、次の展開にドキドキしながら読み進んでしまいます。
    ただし、北森さんの表現力がいつも通りあまりに豊かで、本作品はハードなシーンまで具体的に想像を余儀なくされるのが個人的には辛いところ。

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    2017年01月15日
  • なぜ絵版師に頼まなかったのか

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    ネタバレ

    〇 概要
     明治政府に招かれた雇われ外国人の一人,エルウィン・フォン・ベルツのもとで給仕として働き始めた葛城冬馬の成長と,冬馬とベルツが遭遇した事件が描かれた短編ミステリ。

    〇 総合評価 ★★★☆☆
     小説巧者の北森鴻らしく,5つの短編のそれぞれが,史実と虚構を織り交ぜ,読み応えのある作品になっている。ミステリとしては,それほど完成度が高くないが,ベルツを始めとしたお抱え外国人たちは個性的。各作品で名前を変える市川歌之丞も非常に魅力的なキャラクターとして描かれている。主人公の葛城冬馬も十分魅力的。なにより,史実がうまく虚構に織り交ぜられており,ある程度の日本史の知識があれば,聞いたことがある

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    2016年11月26日
  • 暁の密使(小学館文庫)

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    ラストが悲しいなあ、史実だから仕方ないけど。昔読みかけで挫折している河口慧海のチベット探訪録をもう一度読んでみよう。

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    2016年10月10日
  • ちあき電脳探偵社

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    活字離れをしていたので、リハビリに1冊。
    北森鴻の世界観が好きで、よく読んでいたが、こういった児童向けのものも書いているのは知らなかった。
    短編連作なのでサクサク読めて、リハビリには最適。
    ただ、ミステリとしてはやはり物足らない。

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    2016年09月08日
  • 屋上物語

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    北森さんの作品の中では軽めですが、キャラと背景がよいです。時代に取り残されたような屋上と、他の人だったら描かないようなうどんスタンドにいる過去にわけありの頭のきれるおばさんが主人公。杜田とタク、その他の登場人物も世の中の主流から外れた感じで全体的にたそがれた感じがよかったです。

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    2016年07月20日
  • メビウス・レター

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    随分と時間がかかってしまった。プロットが練られ過ぎていてかえって分かりづらくこんがらがってしまう。なんとか全てに理由付けがされるのだがそれも理屈っぽい。おそらく、ストーリーというよりも、読者に読ませる力が不足しているように思う。感情移入が殆ど出来ず、説明文を読んでいるよう。

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    2016年07月07日
  • メイン・ディッシュ

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    言うなれば「巧緻」。技巧を凝らしたシェフのお任せコース。
    作中の料理が美味しそうなミステリと言うと石持浅海『Rのつく月には気をつけよう』がとても魅力的だったが、こちらもお腹が空く。
    連作ミステリが収斂していくさまは実に好みだ。どんでん返し好きとしてはもう一ひねり欲しいところだが。7.5

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    2016年07月02日
  • 孔雀狂想曲

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    下北沢にある骨董品屋・雅蘭堂を舞台としたミステリ連作集。一つ一つの話がしっかりまとまっている。店主の越品と押しかけアルバイトの安積の掛け合いも面白い。ただ、一つ一つの事件が一般的でなく専門的なので分かりづらい事も。

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    2016年04月28日
  • 屋上物語

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    短編連作
    デパートの屋上のスタンドで働く名物オバサンと、そこに集まる人たちの事件の話
    あんまり後味良く終わらない

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    2016年02月13日
  • なぜ絵版師に頼まなかったのか

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    短編連作。
    時は明治初期、とある事情から外国人講師の助手になった男の子が、色々な事件に巻き込まれて、解決していくお話。
    まあまあ

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    2016年02月13日
  • 虚栄の肖像

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    絵画修復師の佐月の話
    今回は、過去の恋人が出てきていろいろ関係してる
    ところで、主人公に惚れているっぽい飲み屋の女の子は、本当に主人公の味方なのかなといつも思う
    余計なトラブルに巻き込んでいるようにしか見えない……

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    2016年02月13日