北森鴻のレビュー一覧

  • 親不孝通りラプソディー

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    そぎゃんこつなかと⁉️
    と言いたくなるようなストーリー、面白かった。
    この本を読んでいると不思議と博多弁が出てくる。というかキュータくんの言葉が知らないうちに移るみたい。

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    2018年01月28日
  • 緋友禅 旗師・冬狐堂

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    旗師という店を持たない骨董屋が主人公。これが美人。
    各章ミステリーで萩焼や、彫刻(名前忘れた)や友禅など詳しい。

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    2017年07月25日
  • 共犯マジック

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    「フォーチューンブック」という1冊の本を中心に、実際に起きた事柄を織り交ぜながら虚実ないまぜにしながら物語は進んでいく。
    連作と内容紹介には書かれているが、読んでいて普通の長編を読んでいるような感覚だった。
    自主規制を版元がしたために都会では入手しにくくなっていた本。
    地方都市松本で偶然に「フォーチューンブック」を手に入れた人たちのその後が描かれている。
    知らず知らずのうちに絡み合っていた運命・・・運命と呼んでいいものかわからないけれど・・・は、それぞれの人生を大きく狂わせていく。
    最後の1行が終わっても、まだ物語は終わらない。
    残された人たちは、さらに「フォーチューンブック」によって人生を翻

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    2017年03月01日
  • 親不孝通りラプソディー

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    生命の危機、お金、恋心、欲望、裏切りを目の前にした登場人物それぞれの反応が妙に人間らしく立体的に描かれていて、次の展開にドキドキしながら読み進んでしまいます。
    ただし、北森さんの表現力がいつも通りあまりに豊かで、本作品はハードなシーンまで具体的に想像を余儀なくされるのが個人的には辛いところ。

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    2017年01月15日
  • なぜ絵版師に頼まなかったのか

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    ネタバレ

    〇 概要
     明治政府に招かれた雇われ外国人の一人,エルウィン・フォン・ベルツのもとで給仕として働き始めた葛城冬馬の成長と,冬馬とベルツが遭遇した事件が描かれた短編ミステリ。

    〇 総合評価 ★★★☆☆
     小説巧者の北森鴻らしく,5つの短編のそれぞれが,史実と虚構を織り交ぜ,読み応えのある作品になっている。ミステリとしては,それほど完成度が高くないが,ベルツを始めとしたお抱え外国人たちは個性的。各作品で名前を変える市川歌之丞も非常に魅力的なキャラクターとして描かれている。主人公の葛城冬馬も十分魅力的。なにより,史実がうまく虚構に織り交ぜられており,ある程度の日本史の知識があれば,聞いたことがある

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    2016年11月26日
  • 暁の密使(小学館文庫)

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    ラストが悲しいなあ、史実だから仕方ないけど。昔読みかけで挫折している河口慧海のチベット探訪録をもう一度読んでみよう。

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    2016年10月10日
  • ちあき電脳探偵社

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    活字離れをしていたので、リハビリに1冊。
    北森鴻の世界観が好きで、よく読んでいたが、こういった児童向けのものも書いているのは知らなかった。
    短編連作なのでサクサク読めて、リハビリには最適。
    ただ、ミステリとしてはやはり物足らない。

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    2016年09月08日
  • 屋上物語

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    北森さんの作品の中では軽めですが、キャラと背景がよいです。時代に取り残されたような屋上と、他の人だったら描かないようなうどんスタンドにいる過去にわけありの頭のきれるおばさんが主人公。杜田とタク、その他の登場人物も世の中の主流から外れた感じで全体的にたそがれた感じがよかったです。

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    2016年07月20日
  • メビウス・レター

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    随分と時間がかかってしまった。プロットが練られ過ぎていてかえって分かりづらくこんがらがってしまう。なんとか全てに理由付けがされるのだがそれも理屈っぽい。おそらく、ストーリーというよりも、読者に読ませる力が不足しているように思う。感情移入が殆ど出来ず、説明文を読んでいるよう。

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    2016年07月07日
  • メイン・ディッシュ

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    言うなれば「巧緻」。技巧を凝らしたシェフのお任せコース。
    作中の料理が美味しそうなミステリと言うと石持浅海『Rのつく月には気をつけよう』がとても魅力的だったが、こちらもお腹が空く。
    連作ミステリが収斂していくさまは実に好みだ。どんでん返し好きとしてはもう一ひねり欲しいところだが。7.5

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    2016年07月02日
  • 孔雀狂想曲

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    下北沢にある骨董品屋・雅蘭堂を舞台としたミステリ連作集。一つ一つの話がしっかりまとまっている。店主の越品と押しかけアルバイトの安積の掛け合いも面白い。ただ、一つ一つの事件が一般的でなく専門的なので分かりづらい事も。

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    2016年04月28日
  • 屋上物語

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    短編連作
    デパートの屋上のスタンドで働く名物オバサンと、そこに集まる人たちの事件の話
    あんまり後味良く終わらない

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    2016年02月13日
  • なぜ絵版師に頼まなかったのか

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    短編連作。
    時は明治初期、とある事情から外国人講師の助手になった男の子が、色々な事件に巻き込まれて、解決していくお話。
    まあまあ

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    2016年02月13日
  • 虚栄の肖像

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    絵画修復師の佐月の話
    今回は、過去の恋人が出てきていろいろ関係してる
    ところで、主人公に惚れているっぽい飲み屋の女の子は、本当に主人公の味方なのかなといつも思う
    余計なトラブルに巻き込んでいるようにしか見えない……

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    2016年02月13日
  • 屋上物語

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    ネタバレ

     デパートの屋上で発生する数々の事件を、「稲荷社の使い狐」、「観覧車」、「ベンチ」など無生物の視点から描いた連作短編集。救いのない話が並び、後味が悪く、忘れがたいインパクトを与える作品。ある短編の脇役が、次の短編で重要な役割を果たす構成は見事だが、全体的な構成は少し散漫に感じる。個々の短編の完成度は高く、どれも一定の面白さだが、香菜里屋シリーズほどの深みはない。裏京都シリーズよりは上だと感じる。北森鴻の短編作品としては及第点ギリギリの出来か。★3。
    ○ 始まりの物語
     稲荷社の使い狐が語り手。デパートの女性店長の自殺、店長の子どもの万引き、いじめといったネガティブ要素が満載な作品。いじめられて

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    2015年12月11日
  • メビウス・レター

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    ネタバレ

     叙述トリックが駆使された作品。読者を驚かせることを主眼として書かれており、まさに「驚愕の真相」と言える構成だが、その反面、リアリティに欠ける部分が目立つのは否めない。
     「阿坂龍一郎という作家が女性である」という叙述トリックは、多くの読者が気付く可能性が高い。しかし、ほとんどの人は、小椋という音楽教師が阿坂龍一郎になったと考えるだろう。ところが、真相はその一歩先を行き、阿坂の正体は手紙で「キミ」と書かれている少年の母親だった。
     烏丸芳江という人物こそが小椋という音楽教師で、手紙に書かれている「僕」という一人称の正体が「夏川麻美」である。夏川麻美は阿坂龍一郎に殺害され、埋められている。そして

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    2015年12月06日
  • パンドラ’S ボックス

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    ネタバレ

    これまで文庫になっていない作品を集め,おまけとしてエッセイを追加した作品。北森鴻ファンとしては十分楽しめるが,ファンでない方はスルーでいいだろう。エッセイが楽しめたので,北森鴻ファンとして,おまけで★3かな。

    ○ 仮面の遺書
     暗号の謎を解く作品。暗号を解かれてしまうが,解かれることで,自分の犯罪がバレてしまい,暗号を解いた人物を殺害するというオチ。やや意外性のある短篇。北森鴻の幻のデビュー作

    ○ 踊る警官
     Y塚山御陵に死体を埋めたという話を出し,一度捜索させた上で,妻の死体を埋めたというトリック。一度探した場所は,もう一度探さないという心理だけで,一本の短篇を作ったというもので,北森鴻

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    2015年12月05日
  • 孔雀狂想曲

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    ネタバレ

     雅蘭堂という骨董品屋を舞台とした連作短篇集。安積というアルバイトの女子高生と店主の越名が主要メンバー。さまざまな骨董品,ビスクドールなどをめぐるうんちくを語りつつ,骨太の話が多数ある。★3で。
    ○ ベトナム ジッポー・1967
     「ベトナム ジッポー・1967」に思い出を持つ長坂健作という老人と,その孫の安積という少女が登場する。このライターの持ち主,「グエン」という大佐を知っていると語る老人。老人は自分が媒介となり,軍の機密が漏れたので,グエンが死んだと思っていたが,真相は,グエンこそが裏切り者であり,長坂健作は,煙幕として利用されていたという。ジッポーについてのウンチクもあり,やるせない

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    2016年10月30日
  • 共犯マジック

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    それぞれのどこが繋がるのかとワクワクしながら読めたし、それぞれの仕掛けも綺麗に統合されている。すごい。しかし、登場人物は多いし、それぞれの話で出てくる当時の事件も多いし、時系列順でもないので、名前が出てくる度に誰だったっけと前に戻ることも多く、多少面倒だった。
    帯のコピーがいまいち。

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    2015年11月07日
  • 共犯マジック

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    ネタバレ

    共犯マジックは,フォーチュンブックというこの世に起こりうる全ての不幸と災いを予言するための本の存在がミッシングリングとなっている連作短編集である。
    長野県松本市内の書店で売られていたフォーチュンブックを購入した6人の人間と,フォーチュンブックを手に入れたその書店の店員。これら7人の人間が複雑に絡み合う作品となっている。
    6つの短編は,それぞれで事件が発生し,解決が存在している。それでいて,これらの短編には,主人公となる人物だけでなく脇役として,フォーチュンブックにまつわる人物が登場している。そして,これらの短編を時系列で並び替えると,一つの犯罪をめぐる物語が浮かび上がってくるのである。
    フォー

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    2015年09月06日