北森鴻のレビュー一覧

  • 緋友禅 旗師・冬狐堂

    Posted by ブクログ

    骨董業界とミステリーの相性がいいのだ。 ちょっとプロットが複雑になりすぎるきらいがあるので、 これくらいのライトボリュームはいいかもしれない。

    0
    2011年10月03日
  • 狐闇

    Posted by ブクログ

    古美術や民俗学のペダントリィも面白いけど 歴史ミステリーの骨格があるのが僕のテイストに合う。 しかもその真相がとんでもないホラ話だからたまらん(なんで古代の青銅鏡の謎が征韓論の真相に行き着くんだ!?) 新本格なんてとっくに興味を失ってるけど、 北森鴻だけはいい! もっと読むぞ。

    0
    2011年10月03日
  • 蜻蛉始末

    Posted by ブクログ

    作者としては珍しい本格時代長篇。やっぱり上手いじゃん。 藤田組贋札事件は「警視庁草紙」にも出てきたエピソードだが、 藤田伝三郎自身はそんな魅力的な人物ではない。 しかし、そこに宇三郎という魅力的な人物を 狂言回しとして配したことにとてもセンスを感じる(山本周五郎の「さぶ」を思い出した。そして「山風が好きなんだなぁ」というのを 存分に感じさせてくれる点で、なによりポイントが高い!

    0
    2011年10月02日
  • 蜻蛉始末

    Posted by ブクログ

    正直言って、中盤までは読むのが辛かった…。ただ、「最後まで読まなきゃ面白さが分からない。」と言われて読み始めたので、意地になって読んでました。ある所でそれまでの話しが収束し、「ああ、やられた。。。」と思う事請け合い!

    0
    2011年08月30日
  • パンドラ’S ボックス

    Posted by ブクログ

    【作品紹介】画壇の若き寵児が突然、不可解な焼身自殺を遂げた。その死に秘められた驚くべき秘密とは?(「仮面の遺書」)。大阪府警に届いた殺人を告白する手紙。少女の死体を古墳の陵墓に埋めたというのだ。捜査は、専門家による発掘調査を終えてからと命じられた刑事は...(「踊る警官」)。大胆な着想と鮮やかな謎解き!デビュー作を含む初期短編7作と、エッセイ7編を収録。

    0
    2011年08月21日
  • 瑠璃の契り 旗師・冬狐堂

    Posted by ブクログ

    全作に比べて登場人物の過去に絡むトラブルが多く、少し泥臭さがあったが、その身近さがまた面白さの要因かもしれない。

    0
    2011年07月10日
  • 緋友禅 旗師・冬狐堂

    Posted by ブクログ

    骨董をあつかう旗師という未知の世界にハマった。
    小品ごとのメインの骨董品に主人公陶子が食いつく理由がよくわかる描写で、特に緋友禅のタペストリーなんか見近にであえないかしら…とか真剣に考えた(苦笑)

    次作“瑠璃の契り”も先ほど読み終わり、切り子椀への憧れがつきぬ今このひとときです。

    0
    2011年07月10日
  • 狐闇

    Posted by ブクログ

    『狐罠』に続く冬狐堂シリーズ。今度は長編です。

     冬狐堂・宇佐美陶子が手に入れた銅鏡は果たして本当に三角縁神獣鏡なのか。
     贋作者の汚名を着せられた陶子に雪辱のチャンスはあるのか。
     
     古美術だけでなく古代史ミステリーも盛り込んで更に蘊蓄満載の傑作長編です。

    0
    2017年08月15日
  • 狐闇

    Posted by ブクログ

    冬狐堂・宇佐見陶子シリーズ第2弾

    魔鏡を競り市で手に入れたことで話が始まる。
    市に参加していた男が電車に飛び込んだのを皮切りに周囲で命を落とす者が続出。
    陶子は絵画の贋作作りの汚名を着せられ、骨董業者の鑑札を剥奪されてしまう。

    単行本で500ページを超える長さだが、ストーリーの展開、文章の巧みさで一気に読んでしまう。
    蓮杖那智シリーズ「凶笑面」の「双死神」とリンクしており、且つ
    各シリーズの主要な人物が一堂に会する豪華な内容である。

    0
    2011年06月30日
  • 緋友禅 旗師・冬狐堂

    Posted by ブクログ

    旗師・冬狐堂シリーズ第3弾にして初の短編集。

    「陶鬼」では陶工、「「永久笑み」の少女」は盗掘屋の掘り師、「緋友禅」は染物職人、「奇縁円空」は銘木屋の職人芸にまつわる四篇で構成されているが、どの話も専門的であっても素人にも分りやすい..が奥は深い。

    「緋友禅」での相棒カメラマン、横尾硝子とともにあの手この手で攻める泥仕合の描写も未だに忘れられない。

    0
    2011年07月01日
  • 瑠璃の契り 旗師・冬狐堂

    Posted by ブクログ

    旗師・冬狐堂シリーズ短編第二弾。

    前作「緋友禅」より登場人物たちの過去につながる話も多くなっており、冬狐こと陶子の格好いい姿を見れる最後の作品です。

    「倣雛心中」・「苦い狐」・「瑠璃の契り」・「黒髪のクピド」の四篇で構成されており、「瑠璃の契り」ではカメラマンの横尾硝子を初め、雅蘭堂の越名集治、博多の根岸キュータ、三軒茶屋のビア・バー「香菜里屋」などが登場し、「黒髪のクピド」では、かつての恩師であり、陶子の夫でもあったプロフェッサーDも登場する、北森ファンには堪えられない作品となっている。

    0
    2011年06月30日
  • 共犯マジック

    Posted by ブクログ

     最初に読んだ時はよくわからなかったが、再読してみてそのよさがわかった。
     昭和史に刻まれた迷宮入り事件の数々が『フォーチュンブック』という謎の書物によって絡み合う展開は、都合のいいように映るので、事件の真相を知りたいと言う方には向かないが、これとこれが繋がっているのか、とページを後戻りしながら読んでいると、パズルを組み合わせているような快感に浸れ、最後にはすべてがバチッと嵌まる。とても味のある本だというのが後からわかった。
     でも登場する事件のことを知らない人が読んでも面白くないと思うので、ある程度の予備知識は必要。

    0
    2017年08月15日
  • 親不孝通りディテクティブ

    Posted by ブクログ

    博多弁に慣れるまで、少し読みにくかったけど、全体としては面白かった。
    「〜やろうもん」という語尾が、頭に残って…。

    ハードボイルドテイスト。
    そんなムチャクチャな!と思いつつ…そうかもしれない、そういう世界もあるかもね、とも思ってしまう。

    0
    2011年06月04日
  • 孔雀狂想曲

    Posted by ブクログ

    ・ベトナム ジッポー・1967
    ・ジャンクカメラ・キッズ
    ・古九谷焼幻化
    ・孔雀狂想曲
    ・キリコ・キリコ
    ・幻・風景
    ・根付け供養
    ・人形転生

    0
    2011年04月02日
  • 狐闇

    Posted by ブクログ

    狐罠の続編。
    前作を読んで雰囲気に慣れたせいか、物語りに入り込むことが出来た。こうなると勢いで読めるので楽しい。
    やはり会話の部分が多く感じられた。登場する新たなキャラクターがそれぞれに魅力的だ。ガスパールと蓮丈那智が気に入った。
    昔の出来事は連綿と現代まで続いて事件を起こす、という考え方は高田崇史のQEDを思い起こさせた。タタラやデイタラボッチの話はQEDの方が詳しい。
    個人的には市のシーンが好きなので、今回少なくて残念だった。

    0
    2011年03月27日
  • ちあき電脳探偵社

    Posted by ブクログ

    やっぱり上手だなあ。
    自分が幼かったころ、怪人20面相やシャーロックホームズの少年向けの訳本に夢中になってた頃のワクワクが蘇ってきました。
    脇役のさりげな~いキャラクターづくりがやっぱりうまい。主役二人の家族がいい味出してる。
    この登場人物たちのさらなる活躍を、やっぱり期待してしまうよね。読み終わっての寂しさは、続編が絶対にないとわかってるだけに、募っていきます。

    0
    2011年03月24日
  • 狐罠

    Posted by ブクログ

    ”目利き”たちが贋作をめぐって騙し合いを繰り広げる。
    骨董の世界は良く知らないのだが、楽しんで読めた。
    キャラクターはわかり易く魅力的、伏線がきちんと回収してある。半分過ぎたあたりから雰囲気もわかってきて、気分も乗って読みやすくなった。
    この作者ははじめて読んだ。続編も読みたい。

    0
    2011年03月23日
  • ぶぶ漬け伝説の謎~裏(マイナー)京都ミステリー~

    Posted by ブクログ

    京都の名刹・大悲閣千光寺の寺男・有馬次郎は元泥棒。

    図らずもトラブルに巻き込まれ、昔の腕を生かし、解決する事も暫し。


    京都の古都の風情と、謎解きの妙味を味わえるあの、裏京都ミステリがパワーアップして帰ってきた!


    京都に住むモンとして、通説(ぶぶ漬け出されたら帰れの印)を嘆いている中、明快に笑わせてくれるタイトルの作品がお気に入りです。

    0
    2011年03月03日
  • 孔雀狂想曲

    Posted by ブクログ

    東京下北沢にある骨董屋・雅蘭堂の店主が、骨董品にまつわる謎を解く連作短編集。

    サブキャラの安積のキャラクター造形に惹かれるw

    0
    2011年03月02日
  • ちあき電脳探偵社

    Posted by ブクログ

    小学生向けの軽いミステリ。
    文章のタッチも内容も軽いのでサクッと読むのに最適。
    北森鴻のキレイな部分で構成された物語。

    0
    2011年02月21日