北森鴻のレビュー一覧

  • 狐闇

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    骨董商を主人公の上質な2時間ミステリードラマを見ているような一冊。
    古代から明治維新、そして現代につながる歴史ミステリー。

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    2022年12月02日
  • 深淵のガランス

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    腕利きの職人である主人公の魅力と、絵画修復のディテール、あるいは夜の街の雰囲気で読ませる。主人公と仲間たちの関係性に魅せられる人は多そう。ただ、ミステリとしては出来がいいとは言いかねる。解決があいまいで、終わってもすっきりしない。そういう意味では短めの「凍月」がいちばんきれい。

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    2022年09月10日
  • 孔雀狂想曲

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    骨董品店の店主にしておくには惜しいほどの探偵っぷり。
    ここまで卓越した推理力は、骨董品店の店主には入らないような気がするが。

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    2022年09月11日
  • 花の下にて春死なむ 香菜里屋シリーズ1〈新装版〉

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    毎回、工藤が作る食べ物の描写が秀逸!
    すごい美味しそうに感じた。
    連作短編という作りになっており、その中でとりわけ好みの内容だったのは「終の棲み家」。そして全体的に馴染みのある場所やら駅名が出てくるので、読んでいて楽しかった。ミステリー小説だけれど切り口がよくあるミステリーと少し異なってる?ような気がしてなかなか面白いと思った。

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    2022年06月25日
  • 狐闇

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    ネタバレ

    前作に続いて贋作と騙し合い、複雑な歴史背景を上手く絡めてくる点も良。
    50前で亡くなっているのが残念だが、続編や周辺作も読んでみよう。

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    2022年05月11日
  • 香菜里屋を知っていますか 香菜里屋シリーズ4〈新装版〉

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    美味しい料理と謎解きで楽しませてくれた香菜里屋シリーズの最終巻。
    もう続きは読めないのだと思うと、寂しい気持ちになる。
    書かれるのは《香菜里屋》の店名の秘密、マスター工藤の過去、店に通う客たちの現在。
    多くの出会いと思い出が詰まったこの店をずっと覚えていたい。

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    2022年05月01日
  • 狐罠

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    ネタバレ

    古美術の贋作をテーマにしたミステリ。
    残念ながら著者は早逝しているよう。
    存外面白いので残念。他も美術や民俗学などあるようなので良んでみよう。

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    2022年04月30日
  • 花の下にて春死なむ 香菜里屋シリーズ1〈新装版〉

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    美味しい料理とビール、そして日常の謎。
    その謎を解き明かすのは「香菜里屋」のマスター・工藤。
    彼が語る真相には驚きと悲哀が満ちている。
    静かで美しい世界観が魅力の連作ミステリーは思いの外ほろ苦い。
    特に表題作の印象が強く、驚嘆と言い様のない寂しさを同時に味わえる。

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    2022年01月11日
  • メイン・ディッシュ

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    くるくると状況が変わって、情報も増えるのに、筋の通ったミステリ。著作を読むのは4冊目。すっかりファンになった。あと、これは自分のジンクス。出てくる料理が美味しそうな作品に駄作はない。

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    2022年01月03日
  • 支那そば館の謎~裏(マイナー)京都ミステリー~

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    ギャグ混じりの連作短編推理物。シリーズ第二作だが、筆者は亡くなったので、もう続編は無い。住職の正体が気になるが、もう想像するしかない。

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    2021年11月27日
  • ぶぶ漬け伝説の謎~裏(マイナー)京都ミステリー~

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    京都を舞台に元盗人が推理を繰り広げるギャグ混じりのミステリーもの。十兵衛の料理は美味しそうで良い。ストーリーとお笑い要素は今一つかな。

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    2021年11月09日
  • メイン・ディッシュ

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    ネタバレ

    ごめんなさい、どうもネコさんが苦手ですね。
    料理の描写も中途半端だったかな。
    まあ、ミケさんの設定上、余りプロ仕様にする訳にはいかなかったのかな。
    自分のなかでは、いろいろと惜しい作品ですね。

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    2021年09月14日
  • メビウス・レター

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    作家である主人公を追い詰める、「過去」からの手紙。登場人物が多くないことも読み手の想像や推理を掻き立てます。
    過去と現在が入り混じるまさに「メビウスの輪」のような複雑なストーリー。そして過去と現在が重なった先は驚きのラストでした。
    自分の頭の中で整理して道を切り拓きながら読み進めていくので、作者の作り出す世界に放り出されるような感覚になりました。
    主人公の目線で感情的に読んでも面白いし、作者の挑戦状を受けて論理的に読み進めるのも面白いと思います。

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    2021年08月12日
  • 桜宵 香菜里屋シリーズ2〈新装版〉

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    ネタバレ

    シリーズ第2弾。
    東京は三軒茶屋の裏路地にあるビアバー《香菜里屋》。決して立地条件が良い訳ではないのに客足が途切れないのは、美味しいビールと料理が楽しめる隠れ家のような安らぎの場だから。
    いつものようにマスターの工藤が優しい笑顔で訪れるお客たちを出迎えてくれる。
    工藤が「少し変わった物を作ってみたのですが」と言いながら勧める創作料理にまず間違いはない。お客の好みを知り尽くした男の饗しに、皆必ずや満足するはず。

    今回も工藤と常連客たちの推理合戦が楽しめた。工藤と常連客たちの仲の良さはいつ読んでも心地よい。
    ビアバーだけに推理合戦後の後味はちょっと苦めだけれど。
    そして今回も工藤作の料理の数々は

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    2021年05月09日
  • 花の下にて春死なむ 香菜里屋シリーズ1〈新装版〉

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    スピーディーに問題が解決されて、自分の考える視点とは別の角度で謎が解けたとき新たな考え方を見つけられた気がした。ビアバーの料理は美味しそうで、仕事終わりに工藤さんのような人に話を聞いてもらえたら悩みや不安が吹き飛ぶだろうなと思った。人生において全て知ることが重要なのではなく、憶測でとどめることも必要なのだと感じた。

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    2021年03月26日
  • 花の下にて春死なむ 香菜里屋シリーズ1〈新装版〉

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    #北森鴻を忘れない―。著者没後10年の昨年を機に、旧作が幾つか復刊されている。この<香菜里屋シリーズ>もその内のひとつ。三軒茶屋の路地裏にひっそり佇むビアバーのマスター・工藤が常連客の持ち込む様々な謎に名推理を光らせる、所謂【安楽椅子探偵】もの。孤独死を遂げた老俳人の過去を追う表題作は昭和史ミステリーとトラベルミステリー、双方の趣を兼ね備えた秀作で、今作の中で頭ひとつ以上抜きん出ている。それ故に、他の収録作品はどうしても見劣りしてしまう。後日談となる「魚の交わり」は少々蛇足的だが、トリッキーさが一際光る。

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    2021年03月06日
  • 花の下にて春死なむ 香菜里屋シリーズ1〈新装版〉

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    初北森鴻作品。短編集ということもあって手に取ってみました。短編集だけど、繋がりもあってそういうところも私のツボに…表題である最初の話から引き込まれて一気読みでした。帯の『人生に必要なのは、とびっきりの料理とビール、それから、ひとつまみの謎。』という文句も私を惹きつけた一因です。

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    2021年02月21日
  • 共犯マジック

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    昭和史に残る大事件を、不幸を予言する「フォーチュン・ブック」なるもので数珠つなぎにした荒唐無稽な連作で、「…いや、それはないだろう」と突っ込みを入れながらも各話の関連性をそれなりに楽しめた。
    世間って狭いよね、では済まない悪夢の因果率を引き起こすのが「フォーチュン・ブック」らしい。
    松本市で売った本がこの出来事の元凶というなら、全国各地、いや世界中に散らばったコレが一体どのくらいの悪意や不幸をまき散らしたのか…フィクションながら想像するに恐ろしい話である^^;

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    2021年01月18日
  • 親不孝通りラプソディー

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    博多を舞台にした「親不孝通りディテクティブ」の主人公、テッキとキュータの高校時代を描いた話です。「親不孝通りディテクティブ」の会話にでてきた『美人局に嵌められたキュータが計画、実行した強盗事件』とその顛末について描かれています。強盗事件に地元のヤクザ、一年前に山口県で起きた現金強奪事件等が絡み、追われる身となってしまったキュータとそれに巻き込まれるはめになったテッキ、そして彼等に関わる人間達の思惑(地元の裏社会だけでなく北のあの国が関わる話も出てくる。)が交差しながら解決に向かう様子が面白かったです。しかし関係者が多くなりすぎて、若干ややこしくなってきた面とスケールが大きくなりすぎてしまった印

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    2020年12月30日
  • 共犯マジック

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    2度読んで、初めてちゃんと理解できる本。
    人間関係が複雑で、読み返さないとちょっと理解しにくい。
    でも続いていく意外な繋がりに、一気に読んでしまう。

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    2020年09月14日