北森鴻のレビュー一覧
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北森氏の作品の中では冬狐堂シリーズや、蓮杖那智シリーズが好きなので、本書のようにライトなユーモアミステリー系はあまり好みではなかったです。
またこの時代の歴史に造詣がないため、史実との関係も楽しめませんでした。
数少ない未読作品だったのに、少し残念です。Posted by ブクログ -
このシリーズは自分には合わなかったな、と感じてしまった。荒唐無稽でハチャメチャなストーリーそのものは悪くないと思うのだけれど、文体のハードボイルド調とミスマッチで面白さが伝わらなかった。敢えてミスマッチを狙うという手法もあると思うけれど、本作ではそれがうまくいっているとはかんじられなかった。Posted by ブクログ
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読書録「ぶぶ漬け伝説の謎」3
著者 北森鴻
出版 光文社
p133より引用
“幽玄そのものといった光景なのだが、どうも
焚き火の向こう側にいる獣が、よろしくない。
おのが欲望に溺れ、いっときの侘び寂を楽し
もうとすらしない、目つきがさらによろしく
ない。ときおり唾を飲み込むごくりという物
欲しげ...続きを読むPosted by ブクログ -
面白そうなタイトルに惹かれて購入。
京都文化論的なものなのかと思ったら、コメディでした。
冒頭の方はちょっと馴染めなかったので、読後にもう一度読んだら、すんなり乗れた。
トリックがすとんと落ちない気がするけど、これはドタバタなノリで読む作品なんでしょうね。
ご住職が好きです。
京都、大悲閣、行きたく...続きを読むPosted by ブクログ -
明治時代、東京大學医学部教授のベルツ宅で働く少年・葛城冬馬が、ベルツと共に事件の謎を解決していく。
史実の人物や出来事が軽妙に織り込まれており、冬馬の成長と共に、急速に西洋の文明を取り入れていく時代の変化が描かれる。
そして、その成長が大きな伏線ともなっている。
個々の事件は、史実と絶妙に絡んでい...続きを読むPosted by ブクログ -
前作に比べ、ミステリー色よりコメディ色が強くなった。登場人物の暴走も加速。作者は楽しんで書いたのでは?おそらく、これで終わりのつもりはなかっただろう。次作がないのは残念。Posted by ブクログ
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明治初期の、お雇い外国人・ベルツを題材にした物語。
連作短編ですが、狂言回しは一人の少年。
その少年の13歳から23歳までの約10年を追いかけた、
当時の世俗をネタにしたミステリーとなっています。
さすがにベルツの性格などは後付けと思いますが、
江戸から明治へと移りゆく様子が垣間見えるのも、面白...続きを読むPosted by ブクログ -
屋台のおっちゃんテッタと結婚相談所の捜査員キュータ。
親友同士が周囲で起こる事件に巻き込まれたり解決したりしていく話。
テッタとキュータが交互に語り手になる構成は、正直読みにくかった…。
あとどちらにどんな風に肩入れしていいか分からなかったのはキャラクタがしっかりかけていないからだと思う。
ラスト...続きを読むPosted by ブクログ