北森鴻のレビュー一覧
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ネタバレ蓮丈先生が骨折したり襲われたり容疑者扱いされたり、何なら三國くんも容疑者扱いされたり(でもご褒美チューはあった)と主役コンビがピンチに陥る話がそれなりにあってびっくりした2巻。
1巻では今後サブキャラになるのかなと思っていたキャラから被害者となってさっさと退場していた印象だったが、2巻は新しく助手が増えたり(そして退場しない)狐目さんの出番も増えたりと、こちらの予想をいい意味で裏切ってきて面白かった。
民俗学の話としても、即身仏と道祖神の話や敢えて風化するよう作られた五百羅漢の話など、印象的な話が多かった。
ぞわっと怖さを覚えたのは、新興宗教の話。
他の話に比べて身近に起きそうという怖さが。 -
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骨董屋雅蘭堂(がらんどう)に持ち込まれる謎や事件を、店主の越名集治が持ち前の鑑定眼と推理力で解決していきます。ちょっぴりハードボイルド感もある、骨董にまつわる謎解きミステリといったところでしょうか。
越名は相当な目利きだけど、商売はそれほど上手くなくお店はいつも閑古鳥状態だったり、ひょんなことからバイトに雇う羽目になった相棒役の女子高生安積との掛け合いなど、ユーモア感もあります。
短編八篇のタイトルとその話の種となる骨董品
・ベトナムジッポー・1967
・ジャンクカメラ・キッズ
・古九谷焼幻化
・孔雀狂想曲•••孔雀石が話の種です。
・キリコ・キリコ•••江戸切子。
・幻・風景•••小説家が -
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北森鴻の連作ミステリ短篇集『香菜里屋を知っていますか 香菜里屋シリーズ4〈新装版〉』を読みました。
『桜宵 香菜里屋シリーズ2』に続き、北森鴻の作品です。
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出会いはひととき、思い出は永遠。
ビアバー《香菜里屋》からメニューが消えた訳とは。
そして、ついに明かされるマスターの過去――。
ミステリー史に輝く傑作、感動の完結!
突如、ビアバー《香菜里屋》からメニューが消えた。
マスター工藤と同じ店で修業したバーマンの香月は、
友の変化を耳にし、かつて二人が経験した悲しい出来事を思い出す。
工藤が待ち続けた人物が、ついに現れたのか――(「終幕の風景」 -
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北森鴻の連作ミステリ短篇集『メイン・ディッシュ』を読みました。
北森鴻の作品は、昨年11月に読んだ『花の下にて春死なむ』以来ですね。
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女優・紅林ユリエが小杉隆一と作った劇団『紅神楽』は、推理劇を得意としている。
座付き作者の小杉は大の推理マニアなのだ。
ある雪の日に、ユリエは三津池修と名乗る男(通称ミケさん)と出会い、一緒に暮らし始めた。
過去の経歴が全くわからないミケさんは、プロ顔負けの料理の腕を持っていた。
ミケさんと小杉は、『紅神楽』が遭遇する事件で名?迷?推理を繰り広げるが、そんな折り、ユリエとミケさんの生活に大きな変化が訪れる―。
謎