北森鴻のレビュー一覧

  • 支那そば館の謎~裏(マイナー)京都ミステリー~
    再読5回目。
    ちょっとマイナーな京都を舞台にした、ちょっとB級(という表現でいいのかどうか⁉)のミステリー短編集。わたしは、こういうの、大好物です。
  • 親不孝通りラプソディー
    そぎゃんこつなかと⁉️
    と言いたくなるようなストーリー、面白かった。
    この本を読んでいると不思議と博多弁が出てくる。というかキュータくんの言葉が知らないうちに移るみたい。
  • 緋友禅 旗師・冬狐堂
    旗師という店を持たない骨董屋が主人公。これが美人。
    各章ミステリーで萩焼や、彫刻(名前忘れた)や友禅など詳しい。
  • 共犯マジック
    「フォーチューンブック」という1冊の本を中心に、実際に起きた事柄を織り交ぜながら虚実ないまぜにしながら物語は進んでいく。
    連作と内容紹介には書かれているが、読んでいて普通の長編を読んでいるような感覚だった。
    自主規制を版元がしたために都会では入手しにくくなっていた本。
    地方都市松本で偶然に「フォーチ...続きを読む
  • 親不孝通りラプソディー
    生命の危機、お金、恋心、欲望、裏切りを目の前にした登場人物それぞれの反応が妙に人間らしく立体的に描かれていて、次の展開にドキドキしながら読み進んでしまいます。
    ただし、北森さんの表現力がいつも通りあまりに豊かで、本作品はハードなシーンまで具体的に想像を余儀なくされるのが個人的には辛いところ。
  • なぜ絵版師に頼まなかったのか
    〇 概要
     明治政府に招かれた雇われ外国人の一人,エルウィン・フォン・ベルツのもとで給仕として働き始めた葛城冬馬の成長と,冬馬とベルツが遭遇した事件が描かれた短編ミステリ。

    〇 総合評価 ★★★☆☆
     小説巧者の北森鴻らしく,5つの短編のそれぞれが,史実と虚構をおりまぜ,読み応えのある作品になって...続きを読む
  • 暁の密使(小学館文庫)
    ラストが悲しいなあ、史実だから仕方ないけど。昔読みかけで挫折している河口慧海のチベット探訪録をもう一度読んでみよう。
  • ちあき電脳探偵社
    活字離れをしていたので、リハビリに1冊。
    北森鴻の世界観が好きで、よく読んでいたが、こういった児童向けのものも書いているのは知らなかった。
    短編連作なのでサクサク読めて、リハビリには最適。
    ただ、ミステリとしてはやはり物足らない。
  • 屋上物語
    北森さんの作品の中では軽めですが、キャラと背景がよいです。時代に取り残されたような屋上と、他の人だったら描かないようなうどんスタンドにいる過去にわけありの頭のきれるおばさんが主人公。杜田とタク、その他の登場人物も世の中の主流から外れた感じで全体的にたそがれた感じがよかったです。
  • メビウス・レター
    随分と時間がかかってしまった。プロットが練られ過ぎていてかえって分かりづらくこんがらがってしまう。なんとか全てに理由付けがされるのだがそれも理屈っぽい。おそらく、ストーリーというよりも、読者に読ませる力が不足しているように思う。感情移入が殆ど出来ず、説明文を読んでいるよう。
  • メイン・ディッシュ
    言うなれば「巧緻」。技巧を凝らしたシェフのお任せコース。
    作中の料理が美味しそうなミステリと言うと石持浅海『Rのつく月には気をつけよう』がとても魅力的だったが、こちらもお腹が空く。
    連作ミステリが収斂していくさまは実に好みだ。どんでん返し好きとしてはもう一ひねり欲しいところだが。7.5
  • 孔雀狂想曲
    下北沢にある骨董品屋・雅蘭堂を舞台としたミステリ連作集。一つ一つの話がしっかりまとまっている。店主の越品と押しかけアルバイトの安積の掛け合いも面白い。ただ、一つ一つの事件が一般的でなく専門的なので分かりづらい事も。
  • 虚栄の肖像
    絵画修復師の佐月の話
    今回は、過去の恋人が出てきていろいろ関係してる
    ところで、主人公に惚れているっぽい飲み屋の女の子は、本当に主人公の味方なのかなといつも思う
    余計なトラブルに巻き込んでいるようにしか見えない……
  • なぜ絵版師に頼まなかったのか
    短編連作。
    時は明治初期、とある事情から外国人講師の助手になった男の子が、色々な事件に巻き込まれて、解決していくお話。
    まあまあ
  • 屋上物語
    短編連作
    デパートの屋上のスタンドで働く名物オバサンと、そこに集まる人たちの事件の話
    あんまり後味良く終わらない
  • 屋上物語
    デパートの屋上で発生する数々の事件を,稲荷社の使い狐,観覧車,ベンチなど無生物の視点から描いた連作短篇集。救いのない話ぞろいで,後味の悪さは一流。なかなか忘れられないインパクトがある。ある短篇の脇役が次の短篇で重要な役割を果たすという構成は見事なのだが,全体の構成がイマイチ。個々の短篇のできもそれな...続きを読む
  • メビウス・レター
    叙述トリックが駆使された作品。「読者を驚かす」ことを主眼として書かれていると考えられる。まさに驚愕の真相と言える構成だが,その分,リアリティに乏しいという欠点は否めない。
    阿坂龍一郎という作家が女性であるという叙述トリックは見抜く人が多そうだが,多くの人は,小椋という音楽教師が阿坂龍一郎になったと考...続きを読む
  • 孔雀狂想曲
    雅蘭堂という骨董品屋を舞台とした連作短篇集。安積というアルバイトの女子高生と店主の越名が主要メンバー。さまざまな骨董品,ビスクドールなどをめぐるうんちくを語りつつ,骨太の話が多数ある。★3で。

    ○ ベトナム ジッポー・1967
     「ベトナム ジッポー・1967」に思い出を持つ長坂健作という老人と,...続きを読む
  • パンドラ’S ボックス
    これまで文庫になっていない作品を集め,おまけとしてエッセイを追加した作品。北森鴻ファンとしては十分楽しめるが,ファンでない方はスルーでいいだろう。エッセイが楽しめたので,北森鴻ファンとして,おまけで★3かな。

    ○ 仮面の遺書
     暗号の謎を解く作品。暗号を解かれてしまうが,解かれることで,自分の犯罪...続きを読む
  • 共犯マジック
    それぞれのどこが繋がるのかとワクワクしながら読めたし、それぞれの仕掛けも綺麗に統合されている。すごい。しかし、登場人物は多いし、それぞれの話で出てくる当時の事件も多いし、時系列順でもないので、名前が出てくる度に誰だったっけと前に戻ることも多く、多少面倒だった。
    帯のコピーがいまいち。