北森鴻のレビュー一覧

  • 共犯マジック

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    不幸を占うという本を手にした登場人物たちが、昭和の重大事件に関わる連作短編。学生運動から帝銀やグリコ森永など不穏な雰囲気の中、作者らしく一部絵画も登場する。作者の本領を見られる佳作。

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    2025年05月26日
  • 花の下にて春死なむ 香菜里屋シリーズ1〈新装版〉

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    三軒茶屋の路地裏にたたずむ、ビアバー「香菜里屋」。お店に訪れるお客さんとマスターが繰り広げるミステリー短編集。爽快な謎解きものとかではなく、読み終わる度に、切なくなったり、温かくなったり、じ~んとしたり、余韻を与えてくれる。
    4種類のビールと美味しい料理も魅力。こんな店があったら通いたい。

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    2025年05月23日
  • 凶笑面 蓮丈那智フィールドファイルI

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    異端の民俗学者・蓮丈那智が民俗学調査に赴いた先で出くわす血腥い事件を、持ち前の洞察力を用いて解決し「真実」を明らかにする
    民俗学がテーマの本格ミステリーということだが、どちらかと言えばミステリー要素の方が強かった印象。でも民俗学要素もちゃんと盛り込まれており、何か背景を抱えていてそれに(無意識にでも)縛られている人か絡む事件を扱う上で民俗学の要素はしっくりハマって面白かった
    短編集のため編ごとに刺さる刺さらないはあるが、私はそのうちの一編、とんでもなく刺さったやつがあった
    長編も読んでみたい

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    2025年04月11日
  • うさぎ幻化行

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    ネタバレ

    私がミステリーをたくさん読んだ成果か、この本は丁寧に読むって心して読んだせいか、これが遺作ゆえ未推敲だったのか…中盤で始まるミスリードにすぐに気がついた。そこから怒涛の伏線が散りばめられて、各所にいた登場人物たちが集結し、クライマックスへ。
    義兄を悼みたどるリツ子に寄り添っていたこともありラストはイヤミスのようにも感じた。唐突な終わりで、圭一さんはなぜうさぎたちに音風景を残したのか?どういう未来を期待して死を選んだのか?謎と伏線が文字の中を漂ったままの終わってしまった。
    綾子サイドの旅も読んでみたい。

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    2025年03月19日
  • 天鬼越 蓮丈那智フィールドファイルV

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    前作が長編で読みごたえもあり大きなテーマを扱っていて面白かったので、ちょっと物足りないかな……と感じてしまったのはしょうがないかな、と。
    それでもシリーズを最後まで読めたこと、それが本当に嬉しい限りです。

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    2025年03月11日
  • 写楽・考 蓮丈那智フィールドファイルIII

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    民俗学者の蓮丈那智と助手の内藤三國のシリーズ第3弾。
    相変わらず内藤は、殴れられたり急な呼び出しで右往左往したり、大変な目にあってます(笑) 狐目の教務部主任も度々登場します。
    安定の面白さです。

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    2024年12月23日
  • 触身仏 蓮丈那智フィールドファイルII

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    民俗学者の蓮丈那智と助手の内藤三國が出会う事件。
    民俗学のくだりは、平易ではないけど超難解という程もなく、見事にミステリに昇華している。古来の因習と現代の人間模様が小気味良く描かれ、短編としてサクッと収まるのがよい。

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    2024年10月28日
  • 狐罠

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    古美術ミステリーと銘打っているが、8割古美術。
    ミステリ要素は薄い。

    面白いのだが、個人的には古美術要素が多すぎる点、主人公である陶子にあまり魅力を感じられなかった点からハマれなかった。

    古美術や骨董に造詣がなくとも、例えばハンターハンターのヨークシン編が好きな人なら楽しめると思う。

    全然関係ないけど、どうぶつの森で贋作売りつけてくるのもキツネだなーって。

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    2024年09月21日
  • 写楽・考 蓮丈那智フィールドファイルIII

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    ネタバレ

    佐江さんはレギュラーになったのですね。
    彼女が優秀な分、三國くんの情けなさが気になってしまうという……直感は正しいんですけども。
    表題作ではいいところまで推理してたのに、結局ひっくり返されてしまうし……可哀想。
    驚いたのは、狐目の彼のお名前がここで判明したこと。
    永遠に明かさないものだと思っていたから、かなり驚いた。
    個人的には『湖底祀』が好き。
    「ひっくり返り方」が見事だったので。

    表題作は、タイトルでオチが分かってしまうのと、絡繰箱の正体が分かると、美術史にある程度明るい人だと芋蔓式に分かってしまうのが、自分としてはちょっと物足りなさを感じてしまった。
    驚きが少ないという……

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    2024年07月22日
  • うさぎ幻化行

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    目次
    ・ヨコハマ12・31
    ・対の琴声(きんせい)
    ・祭りの準備
    ・貴婦人だより
    ・同行二人
    ・夜行にて
    ・風の来た道――夜行にてⅡ
    ・雪迷宮
    ・うさぎ二人羽織

    北村鴻の遺作ということで、少し期待をしすぎたのかもしれない。
    まったく面白く感じることができなかった。

    主人公リツ子はフリーのライター。
    音響技術者である義兄が飛行機事故で亡くなった。
    遺書と思しきメモと、音のメッセージを受け取ったリツ子は、納得できないものを感じ、音源を探し始めるのだが……。

    まず、親同士の再婚で義理の妹になったリツ子を「うさぎ」って呼ぶ違和感。
    その後出てくる、恋人のことも「うさぎ」。
    なんかちょっと気持ち悪

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    2024年07月17日
  • 支那そば館の謎~裏(マイナー)京都ミステリー~

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    北森鴻の連作ミステリ短篇集『支那そば館の謎 裏京都ミステリー』を読みました。
    ミステリ作品は『パンドラ'S ボックス』、『狂乱廿四孝/双蝶闇草子』に続き、北森鴻の作品です。

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    元怪盗の寺男と慈悲深い住職が、難事件を次々と解決する。
    京の風情がてんこ盛りの傑作本格推理!

    僕の名は有馬次郎。京都でも指折りの貧乏寺、大悲閣千光寺の寺男だ。
    怪盗と呼ばれた過去もあったが、縁あって慈悲深い住職に拾われ、表の世界の住人となった。
    厄介なのは、寺に奇妙な事件ばかりが持ち込まれること。
    持ち前の身軽さと裏の人脈を駆使、住職の智恵をお借りして、解決にひ

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    2024年06月29日
  • 凶笑面 蓮丈那智フィールドファイルI

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    民俗学者の蓮丈那智と助手の内藤三國がフィールドワーク先で出会う事件の数々。
    最初は、各話の前半に入る民俗学のくだりに苦戦したものの、慣れてくると中々味わい深いです。万人にはお勧めできないけど、刺さる人には刺さる良作です(=面白いよって意味です)。

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    2024年06月29日
  • パンドラ’S ボックス

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    北森鴻の短篇&エッセイ集『パンドラ'S ボックス』を読みました。
    北森鴻の作品は、昨年11月に読んだ『香菜里屋を知っていますか 香菜里屋シリーズ4〈新装版〉』以来ですね。

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    短編の名手・北森マジックの原点! デビュー作を含む、初期傑作7編!

    画壇の若き寵児(ちょうじ)が突然、不可解な焼身自殺を遂げた。その死に秘められた驚くべき秘密とは?(「仮面の遺書」)
    大阪府警に届いた殺人を告白する手紙。少女の死体を古墳の稜墓(りょうぼ)に埋めたというのだ。捜査は、専門家による発掘調査を終えてからと命じられた刑事は……(「踊る警官」)。

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    2024年06月16日
  • 触身仏 蓮丈那智フィールドファイルII

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    ネタバレ

    蓮丈先生が骨折したり襲われたり容疑者扱いされたり、何なら三國くんも容疑者扱いされたり(でもご褒美チューはあった)と主役コンビがピンチに陥る話がそれなりにあってびっくりした2巻。
    1巻では今後サブキャラになるのかなと思っていたキャラから被害者となってさっさと退場していた印象だったが、2巻は新しく助手が増えたり(そして退場しない)狐目さんの出番も増えたりと、こちらの予想をいい意味で裏切ってきて面白かった。

    民俗学の話としても、即身仏と道祖神の話や敢えて風化するよう作られた五百羅漢の話など、印象的な話が多かった。
    ぞわっと怖さを覚えたのは、新興宗教の話。
    他の話に比べて身近に起きそうという怖さが。

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    2024年05月14日
  • 孔雀狂想曲

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    骨董屋雅蘭堂(がらんどう)に持ち込まれる謎や事件を、店主の越名集治が持ち前の鑑定眼と推理力で解決していきます。ちょっぴりハードボイルド感もある、骨董にまつわる謎解きミステリといったところでしょうか。
    越名は相当な目利きだけど、商売はそれほど上手くなくお店はいつも閑古鳥状態だったり、ひょんなことからバイトに雇う羽目になった相棒役の女子高生安積との掛け合いなど、ユーモア感もあります。

    短編八篇のタイトルとその話の種となる骨董品
    ・ベトナムジッポー・1967
    ・ジャンクカメラ・キッズ
    ・古九谷焼幻化
    ・孔雀狂想曲•••孔雀石が話の種です。
    ・キリコ・キリコ•••江戸切子。
    ・幻・風景•••小説家が

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    2024年05月02日
  • メイン・ディッシュ

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    短編が連なる形式のミステリー。
    2回、3回と読んでいけば、より理解が深まって面白くなりそうな感じでした。
    ネコさんが居候するってのは、リアリティがないかなぁ。。

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    2024年03月31日
  • メイン・ディッシュ

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    ネタバレ

    なんて飯テロ…美味しそうな料理のミステリにはハズレがない。面白かったです。
    特別料理の仕掛けも…!
    ミケさんのオリジナルの人がまさかの人物でびっくり。名前が合法的に全て違うとなると、知人が名乗っててもわからないな。お話を全て貫くミケさんの秘密はビターでした。
    紅神楽の面々も面白い人たち。ユリエさんと小杉師匠の夫婦漫才的なやり取りも面白いし、それをにこにこ見てるミケさんも容易に想像できて良いです。
    梅酒、ブランデーと蜂蜜で作るとどうなるんだろ。北森鴻レシピもどなたか。。。

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    2023年12月18日
  • 香菜里屋を知っていますか 香菜里屋シリーズ4〈新装版〉

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    北森鴻の連作ミステリ短篇集『香菜里屋を知っていますか 香菜里屋シリーズ4〈新装版〉』を読みました。
    『桜宵 香菜里屋シリーズ2』に続き、北森鴻の作品です。

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    出会いはひととき、思い出は永遠。
    ビアバー《香菜里屋》からメニューが消えた訳とは。
    そして、ついに明かされるマスターの過去――。
    ミステリー史に輝く傑作、感動の完結!

    突如、ビアバー《香菜里屋》からメニューが消えた。
    マスター工藤と同じ店で修業したバーマンの香月は、
    友の変化を耳にし、かつて二人が経験した悲しい出来事を思い出す。
    工藤が待ち続けた人物が、ついに現れたのか――(「終幕の風景」

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    2023年11月02日
  • メイン・ディッシュ

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    北森鴻の連作ミステリ短篇集『メイン・ディッシュ』を読みました。
    北森鴻の作品は、昨年11月に読んだ『花の下にて春死なむ』以来ですね。

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    女優・紅林ユリエが小杉隆一と作った劇団『紅神楽』は、推理劇を得意としている。
    座付き作者の小杉は大の推理マニアなのだ。
    ある雪の日に、ユリエは三津池修と名乗る男(通称ミケさん)と出会い、一緒に暮らし始めた。
    過去の経歴が全くわからないミケさんは、プロ顔負けの料理の腕を持っていた。
    ミケさんと小杉は、『紅神楽』が遭遇する事件で名?迷?推理を繰り広げるが、そんな折り、ユリエとミケさんの生活に大きな変化が訪れる―。

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    2023年02月03日
  • 支那そば館の謎~裏(マイナー)京都ミステリー~

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    現寺男である元泥棒の主人公が巻き込まれる事件を昔のスキルを使って解決しようとしてみたりする…読みやすくてサクサク読めてよかった。

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    2022年12月15日