北森鴻のレビュー一覧
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北森鴻の短篇&エッセイ集『パンドラ'S ボックス』を読みました。
北森鴻の作品は、昨年11月に読んだ『香菜里屋を知っていますか 香菜里屋シリーズ4〈新装版〉』以来ですね。
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短編の名手・北森マジックの原点! デビュー作を含む、初期傑作7編!
画壇の若き寵児(ちょうじ)が突然、不可解な焼身自殺を遂げた。その死に秘められた驚くべき秘密とは?(「仮面の遺書」)
大阪府警に届いた殺人を告白する手紙。少女の死体を古墳の稜墓(りょうぼ)に埋めたというのだ。捜査は、専門家による発掘調査を終えてからと命じられた刑事は……(「踊る警官」)。
大胆な着想と鮮やかな謎解き!
デビュー作を含む初期短篇7作と、エッセイ7編を収録。
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2000年(平成12年)に刊行された作品…… 初期の未収録短編を集めてそれぞれに詳細な自解を加えた一冊です。
・作者口上
■仮面の遺書
・短編デビューまで
■踊る警官
・長編デビュー前後
■無残絵の男
・トリック嫌い
■ちあき電脳探てい社
・錬金術師・1996
■鬼子母神の選択肢
・『狐罠』のころ
■ランチタイムの小悪魔
・作家というお仕事
■幇間二人羽織
・作家交遊録
・カッパ・ノベルス版 あとがき
■怪説 はざま隆治
画壇の寵児が突然の自殺を遂げた!その死に秘められた謎とは?(『仮面の遺書』)……警察に届けられた殺人者からの告白文。その衝撃の内容から、日本の古代史の謎にメスが!?(『踊る警官』)、、、
大胆な着想と、鮮やかな謎解き! 読者に息つく暇さえ与えぬ、卓抜なストーリー展開! 短編の名手が放つ、デビュー作から今日までの珠玉の短編七本を収載! さらに、各々の短編に合わせ、作家の肉声をユーモアと哀感をこめて書き下ろしたエッセイを掲載! フィクションとノン・フィクションが絶妙に融合したクロス・オーバー・ノベルス、ここに誕生。
初期の作品とエッセイが綴られた作品集……短篇7篇とエッセイ7篇が交互に収録されています、、、
エッセイでは、デビュー頃の仕事の様子や若いころにハードな仕事をしていた様子が語られており、興味深い内容でしたね……短篇では、デビュー作で犯人の職業ならではのトリックが印象深い『仮面の遺書』と、犯人の真の目的が明らかになる衝撃的なエンディングと大阪弁が印象に残る『踊る警官』が面白かったですねー 北森鴻の作家としての幅広い才能を垣間見ることができる一冊でした。 -
Posted by ブクログ
ネタバレ蓮丈先生が骨折したり襲われたり容疑者扱いされたり、何なら三國くんも容疑者扱いされたり(でもご褒美チューはあった)と主役コンビがピンチに陥る話がそれなりにあってびっくりした2巻。
1巻では今後サブキャラになるのかなと思っていたキャラから被害者となってさっさと退場していた印象だったが、2巻は新しく助手が増えたり(そして退場しない)狐目さんの出番も増えたりと、こちらの予想をいい意味で裏切ってきて面白かった。
民俗学の話としても、即身仏と道祖神の話や敢えて風化するよう作られた五百羅漢の話など、印象的な話が多かった。
ぞわっと怖さを覚えたのは、新興宗教の話。
他の話に比べて身近に起きそうという怖さが。
それに後味が微妙に悪く、あるキャラを救えなかった点にやるせなさを感じた。
事件としては前述の即身仏の話が好きかなあと。
この話は珍しく殺人未遂で済んでるが、民俗学の話が二段構えだったのと、トリックがいい意味で結構大胆だったので。
あと、三國くんの有能さが見える話があったのもよかった。
普段は頼りない感じなんですけど、例の暗号メッセージに対して適切に動けていた点と最後の話の根回しの良さに痺れました。
その前にボコボコにされてたんですけどね、彼……胃痛に負けず頑張ってくれい。 -
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骨董屋雅蘭堂(がらんどう)に持ち込まれる謎や事件を、店主の越名集治が持ち前の鑑定眼と推理力で解決していきます。ちょっぴりハードボイルド感もある、骨董にまつわる謎解きミステリといったところでしょうか。
越名は相当な目利きだけど、商売はそれほど上手くなくお店はいつも閑古鳥状態だったり、ひょんなことからバイトに雇う羽目になった相棒役の女子高生安積との掛け合いなど、ユーモア感もあります。
短編八篇のタイトルとその話の種となる骨董品
・ベトナムジッポー・1967
・ジャンクカメラ・キッズ
・古九谷焼幻化
・孔雀狂想曲•••孔雀石が話の種です。
・キリコ・キリコ•••江戸切子。
・幻・風景•••小説家が残した風景画。
・根付け供養
・人形転生•••人形=ビスク・ドール。 -
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北森鴻の連作ミステリ短篇集『香菜里屋を知っていますか 香菜里屋シリーズ4〈新装版〉』を読みました。
『桜宵 香菜里屋シリーズ2』に続き、北森鴻の作品です。
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出会いはひととき、思い出は永遠。
ビアバー《香菜里屋》からメニューが消えた訳とは。
そして、ついに明かされるマスターの過去――。
ミステリー史に輝く傑作、感動の完結!
突如、ビアバー《香菜里屋》からメニューが消えた。
マスター工藤と同じ店で修業したバーマンの香月は、
友の変化を耳にし、かつて二人が経験した悲しい出来事を思い出す。
工藤が待ち続けた人物が、ついに現れたのか――(「終幕の風景」)。
連作短編ミステリーの金字塔、感動の最終巻!
未完の「双獣記」も収録。
解説 大矢博子
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2011年(平成23年)に刊行された作品…… 三軒茶屋の路地裏にあるビアバー《香菜里屋》のマスター・工藤哲也が、客が持ちかける相談事や謎を、解き明かす安楽椅子探偵もの、香菜里屋(かなりや)シリーズの第4作(最終巻)です。
■ラストマティーニ
■プレジール
■背表紙の友
■終幕の風景
■香菜里屋を知っていますか
■解説 大矢博子
■双獣記
香菜里屋シリーズ完結編…… 当店の裏メニュー、それはお客様が持ち込む謎と、その解決です、、、
ビアバー香菜里屋は、客から持ちこまれる謎がマスター・工藤によって解き明かされる不思議な店…… 常連客は、工藤による趣のある料理とともにこの店を愛していた。
だが、その香菜里屋が突然たたまれてしまう…… そして若かりし頃の工藤の秘密が明らかになる、、、
シリーズ完結編…… 未完となった「双獣記」も収録。
常連客たちが各々の事情で去って行き、工藤もある理由から店を畳み、姿を消してしまう…… 工藤の過去や人間関係、そして《香菜里屋》の名前の由来などが、それぞれの作品で明らかになっていく展開で、シリーズ集大成に相応しい作品でした、、、
工藤の人生における悲しみや苦しみ…… それを乗り越えて《香菜里屋》を開いたことは、彼にとって救いだったでしょうね。
《香菜里屋》は、待つための場所だったんですねー 他のシリーズのキャラクターも登場しているようですが、北森鴻の作品はあまり読んでないのでわかんなかったですね、、、
個人的に好みなのは、正確無比な腕を誇る老バーテンダー・谷川が、香月圭吾の注文に応えてつくったマティーニが失敗した謎を探る『ラストマティーニ』かな…… バーマンのプライドや潔さが感じられて共感できました。
シリーズとは全く関係ないのですが、意外と印象に残ったのは、未完に終わった作品『双獣記』かな…… 飛鳥時代を舞台にしたファンタジーですが、ここから面白くなりそうな第二部で途絶えてしまっています、、、
うーーーん、残念…… 北森鴻の作品は歴史を題材にした作品も面白そうなので、機会があれば読んでみたいですね。 -
Posted by ブクログ
ネタバレシリーズ第2弾。
東京は三軒茶屋の裏路地にあるビアバー《香菜里屋》。決して立地条件が良い訳ではないのに客足が途切れないのは、美味しいビールと料理が楽しめる隠れ家のような安らぎの場だから。
いつものようにマスターの工藤が優しい笑顔で訪れるお客たちを出迎えてくれる。
工藤が「少し変わった物を作ってみたのですが」と言いながら勧める創作料理にまず間違いはない。お客の好みを知り尽くした男の饗しに、皆必ずや満足するはず。
今回も工藤と常連客たちの推理合戦が楽しめた。工藤と常連客たちの仲の良さはいつ読んでも心地よい。
ビアバーだけに推理合戦後の後味はちょっと苦めだけれど。
そして今回も工藤作の料理の数々は想像するだけでお腹が減る。特に桜飯が食べてみたい。
5編のうち『犬のお告げ』『旅人の真実』が面白かった。
今回初登場のカクテルバー香月のバーマン・香月も気になる存在。