夭折した童謡詩人・樹来たか子の作品を偶然手にした桂城真夜子は卒論のテーマにたか子を選ぶ。資料収集の途中で殿村三味に出会った真夜子は殿村とたか子について語り会っていた。その最中、二人の前に現れた弓沢征吾もまた、たか子に引き寄せられた一人だった。
“秋ノ聲”の中に出てくる「しゃぼろん しゃぼろん」という
...続きを読むフレーズの正体を求める為、余命いくばくも無い弓沢は山口へ赴く。そこで彼はたか子の伯父と会い、たか子に関する資料を手にする。その資料を真夜子に手渡したその日の夜、彼は殺害された。
「しゃぼろん しゃぼろん」というフレーズを見た瞬間、コレ以外にありえないッ!と思っていたワリには事件の確信までたどり着かなかった……。
まぁ、この正体の読みは当たってたので、とりあえず満足(笑)
たか子の一件は結構、翻弄される。というかミスリードを推奨、見たいなところはありますね。
奥が深いんだか浅いんだか……余りにも全てが絡みすぎてて、奥深さがぼやけてしまう感じは受ける。
○○を臭いと思い続けていたワタシはきっと素直な読み手ではありませんね。
題材の樹来たか子がどうしても金子みすゞとダブって仕方なかったが、本当にそうだった……。最近妙に金子みすゞ付いてるのだが、これはちゃんと本人の作品に触れろという天啓なのかしら。。。。