北森鴻のレビュー一覧

  • ちあき電脳探偵社
     「小学三年生」に連載されていたジュブナイルミステリー。
     北森鴻が夭逝しなければ、文庫化されることもなくて、読むこともなかったんだろうなと思うと、切ない。

     小学校に可愛い女の子が転校してくる。彼女の家には、スーパーコンピューターがあって彼女は電脳の世界の中で凄腕の探偵になる。

     ものすごく王...続きを読む
  • 支那そば館の謎~裏(マイナー)京都ミステリー~
    裏・京都ミステリーというお題が面白かったです。謎解きのキーが、京都ならではの風物にまつわることがらで。

    そして、出てくる料理がいずれも美味しそう!
  • 狐闇
     明治政府誕生後、西郷が征韓論を唱え軍を大陸へと進めようとする。大久保、木戸などに反対されて西郷は下野するのだが、彼が夢見たことは大陸に南北朝時代に担ぎ上げられ、衰退した南朝方天皇家を国主とする国家を打ち立てることだった。天皇家に代々伝わる三種の神器、八咫鏡を巡る真実を暴こうとする骨董商に、その秘密...続きを読む
  • 親不孝通りラプソディー
    全く、キュータはあかんなぁ~(笑)
    前作の続きかと思いきや、過去に溯った!
    いや、微妙に続きもあったけども。

    でも、やっぱり短編の方が好きだったなぁ。
    途中で意味がわかんなくなっちゃった(笑)
    でも、若かりし頃の2人、好きだよっ!!!

    続き出たら読むと思う!
    キャラクターは大好きだ!
  • 親不孝通りラプソディー
    「親不孝ディテクティブ」の鴨ねぎコンビの高校時代のストーリー、とは言うものの「ディテクティブ」の方を読んだことがないのですが、ちゃんと話が通じたので大丈夫。
    愉快痛快青春性欲冒険小説(笑)。
    あらすじ:
    美人局に引っかかってしまったキュータ(鴨)は提示された金を集めるため銀行襲撃を企てる。一方その話...続きを読む
  • ちあき電脳探偵社
    いよいよ北森さんの本はあと1冊しか残っていない・・・残念でならない。
    小学3年生に書かれたものとあってとてもシンプルで読み易い。
    こういうのも書いていたんだ・・・という感慨ばかり。
  • 親不孝通りラプソディー
    博多弁同士だとどっちがどっちかわkらなくなるw
    裏切りにつぐ裏切りで息つく暇もなく一気に読めてしまう作品
    ただ、裏社会すぎてぶっとんでる
  • 親不孝通りディテクティブ
    テッキとキュータ二人それぞれの独白で交互に進むお話
    冷静だけど心の底に熱いものを持つテッキと
    軽くて浅はかで正直で憎めないキュータの
    物事の捉え方の違いに、少し笑って
    二人の誠実さと頑張りに元気をもらい
    事件の切なさややるせなさが少し哀しい
  • 親不孝通りラプソディー
    博多の裏的な感じのお話。

    博多弁が多かった。慣れるまで大変だった‥笑。

    策が二転三転するのが、つかみにくい。
  • なぜ絵版師に頼まなかったのか
    明治の帝都を舞台に、様々な不可解な事件をドイツ人医師とその弟子の少年が解き明かす。

    これも安楽椅子探偵もののひとつであろうか。
    ドイツ人医師のベルツを探偵役に、少年・冬馬と一風変わった浮世人・歌之承を行動役に据えて、軽妙洒脱に物語は進む。
    事件を描いていると見せかけて、実際に作者が描きたかったのは...続きを読む
  • 支那そば館の謎~裏(マイナー)京都ミステリー~
    北森先生の本のタイトルとしては、他のものとちょっと違っている気がしたので手に取るのが遅れたけれど、これも私の好きな連作短編の形だった。

    京都ならではのミステリー材料、ユニークなキャラクターたち、北森ミステリに欠かせない「おいしいお料理」もちりばめられていて、とても楽しく読めました。
    とりあえずバカ...続きを読む
  • ちあき電脳探偵社
    何と1996年に「小学3年生」で連載された、作者唯一のジュヴナイルだそうだ。非常にポップ。初期の作品。だけど2011年出版になってる。やっぱ作者の急逝によるんだろうな。本当惜しい人を亡くした。いかにも子供向けで謎解きはたいしたことないけど、あとがきにあった作者不遇の時期のもの、とすれば、かけがえなさ...続きを読む
  • なぜ絵版師に頼まなかったのか
    明治時代を舞台にした、ちょっとギャグっぽい感じの話。外国の学者さんたちがたくさん出てきて、こういう人たちのおかげで日本の発展があったんだと思う。そして葛城冬馬のように優秀な人たちがたくさんいたんだろうなぁ。昔の人の方が今よりずっと賢く見えるのはなぜか。連作短編集。
  • 瑠璃の契り 旗師・冬狐堂
    ミステリーとして十分面白いし、それぞれの話に登場する骨董も魅力的。タイトルの切り子椀など、実際に見れるものなら見たい。

    ただ、「狐罠」のグイグイと引っ張っていく力が強かったせいか、ちょっと物足りなかった。
  • 深淵のガランス
    絵画の話、修復内容のこと、少しわたしには難しかったのだけど
    それでも、北森鴻さんの小説にのめりこんでしまうのは
    解説のピーコさんも書いているように、主人公に惹かれているから
    クールで格好いい、色々な小説で色々な格好良さを感じるのだ
    これからも、本屋さんで見つけては買ってしまうだろうな
  • 屋上物語
    デパートの屋上のモノ達目線で語られていく、短編連作。
    さくら婆ァ、杜田のキャラは強烈のようでいて、思ったほどでもない。
    後半に行くにつれ、マイルドになっていく。
    全体に暗め。
    文体が、ではなくて、ミステリーの内容が。
  • 虚栄の肖像
    花師と絵画修復師の2つの顔を持つ佐月に不思議な依頼が舞い込む。墓の前の古備前に桜を活けるというもの。その桜を愛でながら繰り広げられる奇妙な花見の宴。その席で、佐月はもう1つの仕事、絵画修復の依頼を受ける。報酬はその古備前だというが……表題作ほか、15年前に別れた恋人と京都の桔梗寺で偶然再会したところ...続きを読む
  • 孔雀狂想曲
    冬狐堂シリーズに出てきた骨董屋が主人公の短編。 相変わらず骨董の蘊蓄は楽しいんだけど、 冬狐堂シリーズに加えてこれをやる必要があるのか? 冬狐堂が結構重厚で複雑な話が多いので、そのライト版なのか・・・。
  • ちあき電脳探偵社
    20110916
    子ども向けのミステリ。
    ひとつひとつは短くて、親しみやすく、わかりやすいです。
    気軽に読めて楽しかったー


    もくじ
    桜並木とUFO事件
    幽霊教室の怪人事件
    ちあき誘拐事件
    マジカルパーティー
    雪だるまは知っている
    ちあきフォーエバー
  • 暁の密使(小学館文庫)
    真摯で純粋な思いは、人を惹きつけるものなのかもしれない。
    いつの時代も、宗教に傾倒(っていうのは語弊があるか。。。)している人は、盲目的で、周りが見えにくくなるんだなぁ。

    能海は魅力的だ。
    西本願寺・東本願寺の対立のこと、初めて知った。
    今も対立してるのかな?