北森鴻のレビュー一覧

  • なぜ絵版師に頼まなかったのか

    Posted by ブクログ

    犯行動機が時代の転換機特有でおもしろかった。明治維新の波に乗れた人そうじゃなかった人、鬱屈があるんだなと。

    0
    2014年02月09日
  • ぶぶ漬け伝説の謎~裏(マイナー)京都ミステリー~

    Posted by ブクログ

    前作に比べ、ミステリー色よりコメディ色が強くなった。登場人物の暴走も加速。作者は楽しんで書いたのでは?おそらく、これで終わりのつもりはなかっただろう。次作がないのは残念。

    0
    2014年01月12日
  • なぜ絵版師に頼まなかったのか

    Posted by ブクログ

    明治初期の、お雇い外国人・ベルツを題材にした物語。
    連作短編ですが、狂言回しは一人の少年。

    その少年の13歳から23歳までの約10年を追いかけた、
    当時の世俗をネタにしたミステリーとなっています。

    さすがにベルツの性格などは後付けと思いますが、
    江戸から明治へと移りゆく様子が垣間見えるのも、面白く。

    ラスト、続きがあるような終わり方ですが、、
    それが書かれることは永久にないのが、なんとも残念です。

    0
    2013年12月26日
  • 共犯マジック

    Posted by ブクログ

    フォーチュンブックという占い書にまつわる連作短編。
    だが、全部読んで初めて全ての全貌が明らかになるため、一つの長編と言っても良い作品。
    全ての話に少しずつ謎を残しながら、最後にその謎を解いていく展開は面白かった。
    しかし、最後に全ての答え合わせがなされるシーンがあまりにあっさりしていて、もう少し余韻が感じられるラストがよかったな~と思い、星3つ。

    0
    2013年12月18日
  • メビウス・レター

    Posted by ブクログ

    溝の口の古本屋で買った一冊。
    北森鴻の初期の作品。著者お得意の歴史や民俗ものではなく、ライトミステリーといった趣。でも、かなり凝った内容で作りはトリッキー。軽く読めるけど、甘く見ると騙される。

    軽薄なところが全くなく、どんな作品にも品がある。
    やっぱりこの作家は好きです。

    0
    2013年11月24日
  • 共犯マジック

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    読みながらぞわぞわゾクゾク。
    フォーチュンブック、実際に手にできたら…自分の運勢くらいは占っちゃいそう。
    今の時代ならきっと、ネットで爆発的に広まってえらいこっちゃだろうなぁ。

    0
    2013年09月19日
  • 親不孝通りラプソディー

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    めまぐるしすぎる!
    親不孝通りディテクティブの過去編。
    ノリはよくてサクサクと読めるのだけど、キュータが受け付けないわー。
    ディテクティブはまだ丸くなった方だったのか。
    ともあれ、一番の感想は冒頭の一言に尽きます。

    0
    2013年08月31日
  • 親不孝通りディテクティブ

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    最近買ったラプソディのために再読。
    裏京都的なかほりのハードボイルド…コメディ&ミステリ混じりって感じ。
    ラストがせつなすぎる。

    0
    2013年08月31日
  • 親不孝通りラプソディー

    Posted by ブクログ

    しょーもない高校生たちがそのしょーもなさでなんとか頑張っちゃうところが好き。
    突拍子もない展開なんだけど、阿呆だなぁとため息も出ちゃうんだけど、なんだか読み進めてしまった。
    ハードボイルドに憧れながらもまだまだ半熟な卵たちの、そのこっぱずかしいところが味だよね。

    0
    2013年08月26日
  • 屋上物語

    Posted by ブクログ

    再読5回目。
    面白いなー。この人の作品には、なぜだかいつも美味しそうな物が出てくる。本筋には関係ないのだけど、それがあることで物語の統一感が出てくるというか。食べてみたい、さくらスペシャル。

    0
    2021年01月16日
  • 親不孝通りラプソディー

    Posted by ブクログ

    痛快青春ものだけど性も暴力もハードで、こんな高校生いないよ〜
    でも、続きが読みたい。もう読めないのが残念。

    0
    2013年06月20日
  • メイン・ディッシュ

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    あれ?この拾った男性が料理が上手な設定・・。
    というのはともかく。
    「香菜里屋」のあとなだけにテリヤの次はミケ?とつい思う。

    女優のねこさんとミケと劇団員のワイワイした様子が楽しくて美味しそうで、それとは対照的に暗くてじんわりと不気味な悪意が漂う「滝沢」編。
    交互に語られるうちにだんだんと核心にせまるわけですが。
    「まさかフィナーレ直前であの人物が、実はあの人物とああいう関係にあったなんてのは、小説の世界ではご法度だ。」
    って、まさにこれ?
    途中、こんがらがってしまって理解するのがたいへんだったし、こういうのはあまり好みじゃない。
    けど、ねこさん、小杉、ミケが大好きでラストのお話は堪能しまし

    0
    2013年07月28日
  • メイン・ディッシュ

    Posted by ブクログ

    再読5回目。
    連作ものはこの著者の得意技、と言っていいと思うのです。それも、それぞれのシリーズで連作になるべきテイストが違う。その上、他のシリーズとのちょっとした重なりが見えたりして、ほんと面白い。

    0
    2014年08月31日
  • メビウス・レター

    Posted by ブクログ

    作家の元に送られてくる、過去にとある高校で起きた殺人事件を巡る手紙。作家を取り巻く編集者やマンション住人のストーカー。探偵事務所に依頼された人探し。様々な事件が絡み合ったその先には…。ある一定の部分までは読者もすぐに予測ができるもののその先の真相のどんでん返し具合には、びっくりさせられる。叙述トリック的な部分は、ちょっとわざとらしい感じもしたけれどこれはしょうがないことなのか。

    0
    2013年03月24日
  • メビウス・レター

    Posted by ブクログ

    あらすじ:
    男子高校生が焼死した。謎が残るものの事件は自殺として扱われていた。しかしその数年後、作家・阿坂龍一郎は不可解な手紙を受け取る。内容は――焼死事件の真相に迫る「過去からの手紙」だった。次々に届けられる手紙に恐怖する阿坂は、秘書の眼を盗み、読み進める。それ以外にも、編集者の死、近所の女のストーカー行為に悩まさる。魔の手は阿坂を絡め取ろうとしているのか――。

    「犯人」が「誰」かを当てるのは難しいだろうが、素直に読み進めれば「犯人」の目星は結構簡単につくだろう。真相までの幾層にも折り重なるウウェハースのような仕掛けの数々は、さすが北森鴻といったところだ。

    結構素直に書いてあるから、阿坂

    0
    2013年02月11日
  • ぶぶ漬け伝説の謎~裏(マイナー)京都ミステリー~

    Posted by ブクログ

    3+ 

    偶然にも最後の一文が、“新年が皆様にとってよい年でありますように。”となっており、年末年始に読む本としてはピッタリで、まるで大悲閣千光寺に二年参りした気分。
    読んでいると相変わらずおなかが減るし、著者の他作に絡んだパロディなどのファンサービスもあり、前作に引き続き実に楽しい一作。
    今から読むと切ない気持ちになる“解説”にも注目。

    0
    2013年01月03日
  • メビウス・レター

    Posted by ブクログ

    ―――男子高校生が謎の焼身自殺を遂げた。
    数年後、作家・阿坂龍一郎宛てに事件の真相を追跡した手紙が、次々と送りつけられる。
    なぜ阿坂のもとに?そして差出人の正体は?
    阿坂は人妻のストーカーに付け狙われ、担当編集者は何者かに殺害された。
    すべてがひっくり返る驚愕の結末とは!?傑作長編ミステリー。


    表紙買い、というか帯のあおり買い笑”

    『すべてがひっくり返る』ほどじゃなく、ある程度予想はついたけど
    「ほー」ってなった

    いわゆる叙述トリックってやつかね
    なにも気にせぜう読んだらキレイにだまされると思う

    0
    2012年12月30日
  • ちあき電脳探偵社

    Posted by ブクログ

    【収録作品】桜並木とUFO事件/幽霊教室の怪人事件/ちあき誘拐事件/マジカルパーティー/雪だるまは知っている/ちあきフォーエバー

    0
    2012年12月22日
  • 暁英 贋説・鹿鳴館

    Posted by ブクログ

    私の大好きなコンドル先生が、イギリスからのスパイになっとる…!
    辰野金吾もまるで忍者…

    なんだかアメリカ人が好みそうな、ぶっとんだ話ですが、作中作ということでそれほどいやらしくない、というかまとめ方に寄るんでしょうね。
    それが絶筆だなんて惜しいわ。

    12.11.02

    0
    2012年11月14日
  • なぜ絵版師に頼まなかったのか

    Posted by ブクログ

     タイトルを見てピンときた人は、アガサ・クリスティー好きでしょう。
     クリスティーの佳作「なぜエバンスに頼まなかったのか」をもじった本作は、明治期の東大教授ベルツ博士を探偵役とするミステリー。
     北森作品のなかでは評価の高くない部類に属する作品ですが、文明開化という時代背景や、モース、ナウマンといった登場人物の面白さもあって楽しめました。
     歴史上の人物を探偵役にするミステリーは面白いですね。織田信長、芥川龍之介、宮本武蔵らが探偵役となった井沢元彦の連作集「七つの迷路」も好きです。
     

    0
    2012年10月30日