北森鴻のレビュー一覧
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他人とすり替わっていることは理解できたが、最後に出てくる結論と様々なエピソードが必ずしも強く結び付き、しかもその結果の説明がやや甘い。特に老女の自殺の件がどうもすっきりしない。不要な話ではないか。ちょっと凝り過ぎ。Posted by ブクログ
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各章のタイトルは著名ミステリのもじりということだったので、ちょっと調べてみました。
1.『なぜ、エヴァンズに頼まなかったのか? 』 アガサ・クリスティ
2.『九マイルは遠すぎる』 ハリイ・ケメルマン
3.『人形はなぜ殺される』 高木彬光
4.『白昼夢』 江戸川乱歩
5.『羊たちの沈黙』 トマス ハ...続きを読むPosted by ブクログ -
福岡・長浜を舞台にした
腐れ縁コンビのプチ・ハードボイルド。
硬派な「テッキ」と軟派な「キュータ」。
項ごとに2人の主観が入れ替わっていくので
考えてることの違いがわかって面白い。Posted by ブクログ -
夭折した童謡詩人のなぞ中心に、民俗学、都市伝説等等盛りだくさんの内容。
ラストで、群盲象をなでる的に彼方此方に視点が切り替わって二転三転するあたりは、おもしろくて、一気に読めます。
よく読むと、ややすっきりしないところも残るけど、最後はよくまとめたなという感じ。Posted by ブクログ -
7年前の事件に関する手紙、手紙の中の「ボク」など沢山のトリックがあって面白い。
最後に阿坂や阿坂の秘書・烏森、「ボク」の正体が明らかになるが
明らかになるまでは今は誰が語っているのかが読んでて分かりにくかったり、最初の事件の動機など物足りないと感じる場面も多かった。Posted by ブクログ -
どんでん返しものらしいけど、なんか納得いかない。
そこまでするかって感じで、動機の割に、隠蔽とかに労力かかりすぎてて、説得力に欠けると思う。トリッキーというよりは力ずく。
でも、「はじめて手紙を書くよ、今はもうどこにもいないキミに。」で始まる一連のお手紙が、一途でかわいらしくて好き。Posted by ブクログ -
「フューチュン・ブック」という不幸な運命しか占わない本を所有しってしまった人々と、昭和の事件/事故をからめて、展開する話。実際の事件とフィクションが上手くリンクしてるけど...。登場人物のほとんどが不幸になるのが、ちょっと...。Posted by ブクログ
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旗師・冬狐堂シリーズ。
面白かったけど、情報量がてんこ盛りで・・・
ストーリーの流れに乗るところまで行けなかったかも。
でも陶子のキャラクターは好き。
かっこいい。Posted by ブクログ -
北森氏得意の職人シリーズの新版。相変わらずのオタクな知識の展開で読者をグイグイ引き寄せる筆力はさすが。ただ、題にもなっているガランスの意味が理解できなかった自分が悲しい。ピーコの解説がよかった。途中で、おっ~冬狐堂が出てくるかな…と期待したが、残念。Posted by ブクログ