北森鴻のレビュー一覧

  • 狐闇

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     明治政府誕生後、西郷が征韓論を唱え軍を大陸へと進めようとする。大久保、木戸などに反対されて西郷は下野するのだが、彼が夢見たことは大陸に南北朝時代に担ぎ上げられ、衰退した南朝方天皇家を国主とする国家を打ち立てることだった。天皇家に代々伝わる三種の神器、八咫鏡を巡る真実を暴こうとする骨董商に、その秘密を守ってきた一族が罠を仕掛ける。

     チンギスハーン源義経説が真剣に語られた時代のお伽噺として一笑してしまう。時代小説と骨董好きな人には受けるのではないだろうか、わたしも意外にこの手の話が好きらしい(笑

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    2012年02月14日
  • 親不孝通りラプソディー

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    ネタバレ

    全く、キュータはあかんなぁ~(笑)
    前作の続きかと思いきや、過去に溯った!
    いや、微妙に続きもあったけども。

    でも、やっぱり短編の方が好きだったなぁ。
    途中で意味がわかんなくなっちゃった(笑)
    でも、若かりし頃の2人、好きだよっ!!!

    続き出たら読むと思う!
    キャラクターは大好きだ!

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    2012年02月12日
  • 親不孝通りラプソディー

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    「親不孝ディテクティブ」の鴨ねぎコンビの高校時代のストーリー、とは言うものの「ディテクティブ」の方を読んだことがないのですが、ちゃんと話が通じたので大丈夫。
    愉快痛快青春性欲冒険小説(笑)。
    あらすじ:
    美人局に引っかかってしまったキュータ(鴨)は提示された金を集めるため銀行襲撃を企てる。一方その話の相棒に指名されたテッキ(ねぎ)はきっぱりと見事に一刀両断するが――?お調子者のキュータが関わってしまった事件は風船のように膨らみ、テッキを巻き込みそしてとんでもない展開を迎える。

    キュータがもうどうしようもないヤツすぎて、可愛いを通り越して憎いのだ(笑)。だけど何となく応援してしまうまさにお調子

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    2012年02月09日
  • ちあき電脳探偵社

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    いよいよ北森さんの本はあと1冊しか残っていない・・・残念でならない。
    小学3年生に書かれたものとあってとてもシンプルで読み易い。
    こういうのも書いていたんだ・・・という感慨ばかり。

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    2012年02月08日
  • 親不孝通りラプソディー

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    博多弁同士だとどっちがどっちかわkらなくなるw
    裏切りにつぐ裏切りで息つく暇もなく一気に読めてしまう作品
    ただ、裏社会すぎてぶっとんでる

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    2012年02月15日
  • 親不孝通りディテクティブ

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    ネタバレ

    テッキとキュータ二人それぞれの独白で交互に進むお話
    冷静だけど心の底に熱いものを持つテッキと
    軽くて浅はかで正直で憎めないキュータの
    物事の捉え方の違いに、少し笑って
    二人の誠実さと頑張りに元気をもらい
    事件の切なさややるせなさが少し哀しい

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    2012年02月04日
  • 親不孝通りラプソディー

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    博多の裏的な感じのお話。

    博多弁が多かった。慣れるまで大変だった‥笑。

    策が二転三転するのが、つかみにくい。

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    2012年01月26日
  • 支那そば館の謎~裏(マイナー)京都ミステリー~

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    ネタバレ

    北森先生の本のタイトルとしては、他のものとちょっと違っている気がしたので手に取るのが遅れたけれど、これも私の好きな連作短編の形だった。

    京都ならではのミステリー材料、ユニークなキャラクターたち、北森ミステリに欠かせない「おいしいお料理」もちりばめられていて、とても楽しく読めました。
    とりあえずバカミス作家がウケるw

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    2011年12月27日
  • なぜ絵版師に頼まなかったのか

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    ネタバレ

    明治時代を舞台にした、ちょっとギャグっぽい感じの話。外国の学者さんたちがたくさん出てきて、こういう人たちのおかげで日本の発展があったんだと思う。そして葛城冬馬のように優秀な人たちがたくさんいたんだろうなぁ。昔の人の方が今よりずっと賢く見えるのはなぜか。連作短編集。

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    2011年12月17日
  • ちあき電脳探偵社

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    ネタバレ

    何と1996年に「小学3年生」で連載された、作者唯一のジュヴナイルだそうだ。非常にポップ。初期の作品。だけど2011年出版になってる。やっぱ作者の急逝によるんだろうな。本当惜しい人を亡くした。いかにも子供向けで謎解きはたいしたことないけど、あとがきにあった作者不遇の時期のもの、とすれば、かけがえなさが募る。

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    2011年12月17日
  • 瑠璃の契り 旗師・冬狐堂

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    ミステリーとして十分面白いし、それぞれの話に登場する骨董も魅力的。タイトルの切り子椀など、実際に見れるものなら見たい。

    ただ、「狐罠」のグイグイと引っ張っていく力が強かったせいか、ちょっと物足りなかった。

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    2011年11月25日
  • 深淵のガランス

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    ネタバレ

    絵画の話、修復内容のこと、少しわたしには難しかったのだけど
    それでも、北森鴻さんの小説にのめりこんでしまうのは
    解説のピーコさんも書いているように、主人公に惹かれているから
    クールで格好いい、色々な小説で色々な格好良さを感じるのだ
    これからも、本屋さんで見つけては買ってしまうだろうな

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    2011年11月20日
  • 屋上物語

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    デパートの屋上のモノ達目線で語られていく、短編連作。
    さくら婆ァ、杜田のキャラは強烈のようでいて、思ったほどでもない。
    後半に行くにつれ、マイルドになっていく。
    全体に暗め。
    文体が、ではなくて、ミステリーの内容が。

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    2011年11月10日
  • 虚栄の肖像

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    ネタバレ

    花師と絵画修復師の2つの顔を持つ佐月に不思議な依頼が舞い込む。墓の前の古備前に桜を活けるというもの。その桜を愛でながら繰り広げられる奇妙な花見の宴。その席で、佐月はもう1つの仕事、絵画修復の依頼を受ける。報酬はその古備前だというが……表題作ほか、15年前に別れた恋人と京都の桔梗寺で偶然再会したところから始まる「葡萄と乳房」など、書き下ろしを含め、連作短篇3篇を収録。一度読めば癖になる北森ワールド炸裂の花師・佐月恭壱、今回は、佐月の過去が交錯するシリーズ第2弾です。

    第1弾も読みたい{/atten/}というのが、読み終わった感想です
    絵画修復、絵画の世界には疎いのだけど、興味深くおもしろく

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    2011年11月02日
  • 孔雀狂想曲

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    ネタバレ

    冬狐堂シリーズに出てきた骨董屋が主人公の短編。 相変わらず骨董の蘊蓄は楽しいんだけど、 冬狐堂シリーズに加えてこれをやる必要があるのか? 冬狐堂が結構重厚で複雑な話が多いので、そのライト版なのか・・・。

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    2011年09月22日
  • ちあき電脳探偵社

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    ネタバレ

    20110916
    子ども向けのミステリ。
    ひとつひとつは短くて、親しみやすく、わかりやすいです。
    気軽に読めて楽しかったー


    もくじ
    桜並木とUFO事件
    幽霊教室の怪人事件
    ちあき誘拐事件
    マジカルパーティー
    雪だるまは知っている
    ちあきフォーエバー

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    2011年09月16日
  • 暁の密使(小学館文庫)

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    真摯で純粋な思いは、人を惹きつけるものなのかもしれない。
    いつの時代も、宗教に傾倒(っていうのは語弊があるか。。。)している人は、盲目的で、周りが見えにくくなるんだなぁ。

    能海は魅力的だ。
    西本願寺・東本願寺の対立のこと、初めて知った。
    今も対立してるのかな?

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    2011年09月05日
  • なぜ絵版師に頼まなかったのか

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    初めはとっつきにくい感じだったんだけど。トウマとベルツ先生のやりとりに、歌之丞のチャチャが入って、そこそこテンポよく物語は進む。

    実在のベルツさんにトウマという架空の人物を足して、推理小説の体で進む物語の後ろには、暗躍する政府の影がチラホラと。というのが、若干、鬱陶しかったけど。

    読み物としては、そこそこ楽しめた。

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    2011年07月04日
  • 闇色のソプラノ

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    非常に複雑なミステリーなので、じっくり読みたい本です。
    昨年まだ48歳という若さで亡くなったのが、残念でなりません。
    裏京都シリーズに登場する「大悲閣千光寺」は実在のお寺です。北森ファンなら是非一度訪れてみて下さい。

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    2011年05月29日
  • 親不孝通りディテクティブ

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    ソフトなハードボイルド。

    これでは軟らかい硬いんだかわからないか。でも、その通りの作品で、コミカルでちょっとセンチメンタルなハードボイルド風物語。
    作中の会話に出てきた昔のテレビドラマ「チャーリーズ・エンジェル」とか「スタスキー&ハッチ」というよりも、解説の方が言う松田優作主演の「探偵物語」とか、沖雅也主演の「俺たちは天使だ」の方がイメージに近い。

    舞台は博多。主人公は博多っ子のテッキとキュータのふたり。テッキは中洲で屋台を営む。クールな頭脳派。キュータは結婚相談所の調査員。感情突っ走り型。凸凹コンビが物騒な事件に関わっていく。笑わせるところもあるかと思えば、ホロッとさせるところもあったり

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    2011年11月05日