北森鴻のレビュー一覧
-
Posted by ブクログ
「親不孝ディテクティブ」の鴨ねぎコンビの高校時代のストーリー、とは言うものの「ディテクティブ」の方を読んだことがないのですが、ちゃんと話が通じたので大丈夫。
愉快痛快青春性欲冒険小説(笑)。
あらすじ:
美人局に引っかかってしまったキュータ(鴨)は提示された金を集めるため銀行襲撃を企てる。一方その話の相棒に指名されたテッキ(ねぎ)はきっぱりと見事に一刀両断するが――?お調子者のキュータが関わってしまった事件は風船のように膨らみ、テッキを巻き込みそしてとんでもない展開を迎える。
キュータがもうどうしようもないヤツすぎて、可愛いを通り越して憎いのだ(笑)。だけど何となく応援してしまうまさにお調子 -
Posted by ブクログ
ネタバレ花師と絵画修復師の2つの顔を持つ佐月に不思議な依頼が舞い込む。墓の前の古備前に桜を活けるというもの。その桜を愛でながら繰り広げられる奇妙な花見の宴。その席で、佐月はもう1つの仕事、絵画修復の依頼を受ける。報酬はその古備前だというが……表題作ほか、15年前に別れた恋人と京都の桔梗寺で偶然再会したところから始まる「葡萄と乳房」など、書き下ろしを含め、連作短篇3篇を収録。一度読めば癖になる北森ワールド炸裂の花師・佐月恭壱、今回は、佐月の過去が交錯するシリーズ第2弾です。
第1弾も読みたい{/atten/}というのが、読み終わった感想です
絵画修復、絵画の世界には疎いのだけど、興味深くおもしろく
極 -
Posted by ブクログ
ソフトなハードボイルド。
これでは軟らかい硬いんだかわからないか。でも、その通りの作品で、コミカルでちょっとセンチメンタルなハードボイルド風物語。
作中の会話に出てきた昔のテレビドラマ「チャーリーズ・エンジェル」とか「スタスキー&ハッチ」というよりも、解説の方が言う松田優作主演の「探偵物語」とか、沖雅也主演の「俺たちは天使だ」の方がイメージに近い。
舞台は博多。主人公は博多っ子のテッキとキュータのふたり。テッキは中洲で屋台を営む。クールな頭脳派。キュータは結婚相談所の調査員。感情突っ走り型。凸凹コンビが物騒な事件に関わっていく。笑わせるところもあるかと思えば、ホロッとさせるところもあったり