北森鴻のレビュー一覧

  • 屋上物語

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    北森さんの作品の中では軽めですが、キャラと背景がよいです。時代に取り残されたような屋上と、他の人だったら描かないようなうどんスタンドにいる過去にわけありの頭のきれるおばさんが主人公。杜田とタク、その他の登場人物も世の中の主流から外れた感じで全体的にたそがれた感じがよかったです。

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    2016年07月20日
  • メビウス・レター

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    随分と時間がかかってしまった。プロットが練られ過ぎていてかえって分かりづらくこんがらがってしまう。なんとか全てに理由付けがされるのだがそれも理屈っぽい。おそらく、ストーリーというよりも、読者に読ませる力が不足しているように思う。感情移入が殆ど出来ず、説明文を読んでいるよう。

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    2016年07月07日
  • メイン・ディッシュ

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    言うなれば「巧緻」。技巧を凝らしたシェフのお任せコース。
    作中の料理が美味しそうなミステリと言うと石持浅海『Rのつく月には気をつけよう』がとても魅力的だったが、こちらもお腹が空く。
    連作ミステリが収斂していくさまは実に好みだ。どんでん返し好きとしてはもう一ひねり欲しいところだが。7.5

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    2016年07月02日
  • 孔雀狂想曲

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    下北沢にある骨董品屋・雅蘭堂を舞台としたミステリ連作集。一つ一つの話がしっかりまとまっている。店主の越品と押しかけアルバイトの安積の掛け合いも面白い。ただ、一つ一つの事件が一般的でなく専門的なので分かりづらい事も。

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    2016年04月28日
  • 屋上物語

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    短編連作
    デパートの屋上のスタンドで働く名物オバサンと、そこに集まる人たちの事件の話
    あんまり後味良く終わらない

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    2016年02月13日
  • なぜ絵版師に頼まなかったのか

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    短編連作。
    時は明治初期、とある事情から外国人講師の助手になった男の子が、色々な事件に巻き込まれて、解決していくお話。
    まあまあ

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    2016年02月13日
  • 虚栄の肖像

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    絵画修復師の佐月の話
    今回は、過去の恋人が出てきていろいろ関係してる
    ところで、主人公に惚れているっぽい飲み屋の女の子は、本当に主人公の味方なのかなといつも思う
    余計なトラブルに巻き込んでいるようにしか見えない……

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    2016年02月13日
  • 屋上物語

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    ネタバレ

     デパートの屋上で発生する数々の事件を、「稲荷社の使い狐」、「観覧車」、「ベンチ」など無生物の視点から描いた連作短編集。救いのない話が並び、後味が悪く、忘れがたいインパクトを与える作品。ある短編の脇役が、次の短編で重要な役割を果たす構成は見事だが、全体的な構成は少し散漫に感じる。個々の短編の完成度は高く、どれも一定の面白さだが、香菜里屋シリーズほどの深みはない。裏京都シリーズよりは上だと感じる。北森鴻の短編作品としては及第点ギリギリの出来か。★3。
    ○ 始まりの物語
     稲荷社の使い狐が語り手。デパートの女性店長の自殺、店長の子どもの万引き、いじめといったネガティブ要素が満載な作品。いじめられて

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    2015年12月11日
  • メビウス・レター

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    ネタバレ

     叙述トリックが駆使された作品。読者を驚かせることを主眼として書かれており、まさに「驚愕の真相」と言える構成だが、その反面、リアリティに欠ける部分が目立つのは否めない。
     「阿坂龍一郎という作家が女性である」という叙述トリックは、多くの読者が気付く可能性が高い。しかし、ほとんどの人は、小椋という音楽教師が阿坂龍一郎になったと考えるだろう。ところが、真相はその一歩先を行き、阿坂の正体は手紙で「キミ」と書かれている少年の母親だった。
     烏丸芳江という人物こそが小椋という音楽教師で、手紙に書かれている「僕」という一人称の正体が「夏川麻美」である。夏川麻美は阿坂龍一郎に殺害され、埋められている。そして

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    2015年12月06日
  • パンドラ’S ボックス

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    ネタバレ

    〇 概要
     これまで文庫未収録だった作品を集め、巻末にエッセイを収録した短編集。作品の出来は全体的に突出して高いわけではないが、北森鴻の初期作品やシリーズの原型となる短編が読める資料的価値がある一冊。エッセイも面白く、北森鴻ファンなら十分楽しめる内容。逆に、北森作品を読んだことがない人は無理に読む必要はないだろう。北森鴻ファンとして、おまけ込みで★3。
    〇 仮面の遺書
     暗号解読をテーマにした短編で、北森鴻の幻のデビュー作。主人公は暗号を解読するが、その結果、犯人自身の犯罪が露見してしまい、暗号を解いた人物まで殺害されるというオチ。暗号が「解けること」自体が犯人にとって致命傷になるという発想は

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    2015年12月05日
  • 孔雀狂想曲

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    ネタバレ

     雅蘭堂という骨董品屋を舞台とした連作短篇集。安積というアルバイトの女子高生と店主の越名が主要メンバー。さまざまな骨董品,ビスクドールなどをめぐるうんちくを語りつつ,骨太の話が多数ある。★3で。
    ○ ベトナム ジッポー・1967
     「ベトナム ジッポー・1967」に思い出を持つ長坂健作という老人と,その孫の安積という少女が登場する。このライターの持ち主,「グエン」という大佐を知っていると語る老人。老人は自分が媒介となり,軍の機密が漏れたので,グエンが死んだと思っていたが,真相は,グエンこそが裏切り者であり,長坂健作は,煙幕として利用されていたという。ジッポーについてのウンチクもあり,やるせない

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    2016年10月30日
  • 共犯マジック

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    それぞれのどこが繋がるのかとワクワクしながら読めたし、それぞれの仕掛けも綺麗に統合されている。すごい。しかし、登場人物は多いし、それぞれの話で出てくる当時の事件も多いし、時系列順でもないので、名前が出てくる度に誰だったっけと前に戻ることも多く、多少面倒だった。
    帯のコピーがいまいち。

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    2015年11月07日
  • 共犯マジック

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    ネタバレ

    共犯マジックは,フォーチュンブックというこの世に起こりうる全ての不幸と災いを予言するための本の存在がミッシングリングとなっている連作短編集である。
    長野県松本市内の書店で売られていたフォーチュンブックを購入した6人の人間と,フォーチュンブックを手に入れたその書店の店員。これら7人の人間が複雑に絡み合う作品となっている。
    6つの短編は,それぞれで事件が発生し,解決が存在している。それでいて,これらの短編には,主人公となる人物だけでなく脇役として,フォーチュンブックにまつわる人物が登場している。そして,これらの短編を時系列で並び替えると,一つの犯罪をめぐる物語が浮かび上がってくるのである。
    フォー

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    2015年09月06日
  • 闇色のソプラノ

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    ネタバレ

     『共犯マジック』は、フォーチュンブックという、この世に起こり得る全ての不幸と災いを予言する本の存在がミッシングリンクとなっている連作短編集である。
     長野県松本市内の書店で売られていたフォーチュンブックを購入した六人の人間と、その本を手に入れた書店員。これら七人の人物が複雑に絡み合いながら物語は進んでいく。
     六つの短編は、それぞれ独立した事件と解決を持っている。しかし、主人公だけでなく脇役としてもフォーチュンブックにまつわる人物たちが登場しており、時系列で並べ替えると、一つの犯罪をめぐる大きな物語が浮かび上がってくる。
     フォーチュンブックを手に入れたことで東京に出た書店員・蜷川鉄治。蜷川

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    2015年08月26日
  • 深淵のガランス

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    再読5回目。
    この作家の書く人物は、みんな魅力的だ。登場するお酒も食べ物も。絵画や骨董の素養がなくても楽しく読めるなんて、不思議なことです。

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    2017年11月12日
  • 狐罠

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    蓮杖那智シリーズをずいぶん前に読んで、おもしろかったのを覚えていたので、手に取りました。

    本筋より、古美術の世界の常識というか、考え方の違いのようなものに惹かれました。
    せりがどのように行われるか、とか科学鑑定のしくみとか、鑑定書の不確かさとか・・・
    また、主人公の女性の仕事人としてのかっこよさにも惹かれました。

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    2015年06月27日
  • メビウス・レター

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    届くはずのない過去からの手紙は、誰から、誰に向けたメッセージなのか。徐々にあぶり出されていく罪とは。こねくり回し過ぎてる感はあるものの、とにかく巧緻なミステリー。

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    2015年06月27日
  • うさぎ幻化行

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    私たちが機器を通して目にするもの、また音として聞いているものの中には、本物というものは存在しないのだということが改めて思い知らされた感じだ。映像も音も、より感動的になるように、あるいは悪意的な作為を持って編集され私たちの中に入ってきているのだ。

    こんなところに目をつけた北森さんはすごいと思うけれど、ストーリーに自然な流れを感じない、何か違和感を感じてしまう。

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    2015年06月21日
  • なぜ絵版師に頼まなかったのか

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    北森氏の作品の中では冬狐堂シリーズや、蓮杖那智シリーズが好きなので、本書のようにライトなユーモアミステリー系はあまり好みではなかったです。
    またこの時代の歴史に造詣がないため、史実との関係も楽しめませんでした。
    数少ない未読作品だったのに、少し残念です。

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    2015年04月19日
  • ちあき電脳探偵社

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    児童書の類に入るものだと思うけど、一般の書棚にあったこの1冊。可愛らしいミステリー作品。純粋な気持ちを忘れてしまった大人の私にはこの本を心から楽しむことができなかった。大人の方はこの本を読む前に一度心をまっさらな状態にして読んだら世界観に浸れるかも。2012/564

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    2015年04月16日