北森鴻のレビュー一覧

  • 暁英 贋説・鹿鳴館
    私の大好きなコンドル先生が、イギリスからのスパイになっとる…!
    辰野金吾もまるで忍者…

    なんだかアメリカ人が好みそうな、ぶっとんだ話ですが、作中作ということでそれほどいやらしくない、というかまとめ方に寄るんでしょうね。
    それが絶筆だなんて惜しいわ。

    12.11.02
  • なぜ絵版師に頼まなかったのか
     タイトルを見てピンときた人は、アガサ・クリスティー好きでしょう。
     クリスティーの佳作「なぜエバンスに頼まなかったのか」をもじった本作は、明治期の東大教授ベルツ博士を探偵役とするミステリー。
     北森作品のなかでは評価の高くない部類に属する作品ですが、文明開化という時代背景や、モース、ナウマンといっ...続きを読む
  • パンドラ’S ボックス
    寄せ集めなんですが、それぞれ違う趣向で楽しめました。「踊る警官」「ランチタイムの小悪魔」が好きです。
  • 蜻蛉始末
    ≪内容覚書≫
    贋札事件の容疑で逮捕された藤田傳三郎。
    身に覚えのない傳三郎だったが、
    贋札に「蜻蛉」が印刷されていると聞き、黙秘を貫く。

    果たして、「蜻蛉」に、どんな物語が、秘められているのか。

    ≪感想≫
    読み応えのある歴史小説だった。
    藤田傳三郎や贋札事件については一切知らなかったが、
    十分に...続きを読む
  • ちあき電脳探偵社
    提示される謎の不思議さに加えて一捻りされた真相。これを小学生のときに読みたかった、と言うのは贅沢すぎるか。

    60点(100点満点)。
  • メビウス・レター
    出た当時はなかなか衝撃的なような気がするが、今この時期に読むと普通ですね。
    もっと早くに読めば良かった。
  • 狐闇
    冬狐堂シリーズ第二弾。今回もかなりハードな展開だったけれど、陰謀の話のスケールが大きくてあまり現実味はなかった。
  • 親不孝通りラプソディー
    『親不孝通りディテクティブ』のかもねぎコンビの高校生編。
    キュータのトラベルメイカーさが弾け、テッキの青さがほどよくこそばゆい青春もの、にしてはいかがわしいが、親不孝通りとそこで飛び交う博多弁には似つかわしい。
    夜の街をどたばた駆け回るおっさん二人も見たかったな。
  • 深淵のガランス
    絵のことはよく分からないけど、読んでるうちにだんだん引き込まれていきますね
    でも、結局よく分からん世界ですが・・・
  • 緋友禅 旗師・冬狐堂
    骨董品を扱う旗師が事件を解決していくのですが、今まで触れたことのない分野だったのでワクワクしながら読みました。魑魅魍魎が跋扈する骨董品の世界が多少とも覗けた気がします。
    三編が収録されていますが、自分は「陶鬼」が気に入りました。なんというか切迫感があるミステリーじゃないんですが、静かに迫りくる妙な感...続きを読む
  • 闇色のソプラノ
    3
    読み終えてから表紙を見てなるほどと思った。良い表紙である。ただ、背表紙にあるような「戦慄の」や「驚愕の」などといった枕詞が似つかわしい作品ではない。謎を引っ張りすぎて読み手に想像の余地・時間を多分に与えすぎ、その結果、どのような結末であれ「思った通り」と思われては驚きようもないだろう。そんな浅は...続きを読む
  • 緋友禅 旗師・冬狐堂
    冬狐堂シリーズ
    いつの間にか別の出版社から刊行されていた・・

    確か別の本で どこかにその経緯?というか書かれていたような・・

    今までこのシリーズは長編でしたが 短編集となってますね
  • 孔雀狂想曲
    押しかけアルバイトの女子高生・安積のキャラクターが不愉快以外のなにものでもなかった(もちろん、個人的な感想です)。

    職業うんちくと密接に結びついたコージーミステリで、プロ意識のない人物が出てくるとものすごくイライラするんだけど、とくにこの安積というキャラは「押しかけバイト」であっても最悪。

    商品...続きを読む
  • 深淵のガランス
    本人は裏稼業のつもりはないのだろうけれど、絵画修復にまつわる後ろめたい感じや、修復の仕事がどうにも訳ありなものばかりで、ヒンヤリと暗いムードを醸し出してる。
    かっこいいし影もあるし、仕事の腕はどちらの仕事も天才肌だし、周りにも濃いキャラが何人もいるというのに、なぜかまったく文中の人物の佇まいを想像で...続きを読む
  • パンドラ’S ボックス
    デビュー作を含む 短編集
    北森作品好きだから 読んだけど・・ 正直読むのに時間かかった、なw

    北森ファン以外は 読まなくていいかと・・(^^;

    短編集なんだけど 統一感がないので
    ごちゃ混ぜになってるから 読みにくいのかも・・

    巻中に 作者のフリートークというか過去話みたいなの載ってて
    そっち...続きを読む
  • ぶぶ漬け伝説の謎~裏(マイナー)京都ミステリー~
    20120416

    狐狸夢
    ぶぶ漬け伝説の謎
    悪縁断ち
    冬の刺客
    興ざめた馬を見よ
    白味噌伝説の謎
  • ちあき電脳探偵社
    転校生の美少女は、とても女の子らしい女の子なのに
    自宅の巨大パソコンに入ってしまうと、男の子のような
    さっぱりとした話し方に。

    転校生に、ちょっと天の邪鬼な子に、自分が一番じゃないと気が済まない子。
    いましたいました、と昔を振り返って、ちょっと楽しかったです。
    が、こんな謎めいた事はなかったし
    ...続きを読む
  • 共犯マジック
    ちょっと荒い感じがするが、グリコ・森永時間等、
    有名な事件を謎の占い書を軸に繋げていて、
    連作のようだが一気に読ませる。
  • 親不孝通りラプソディー
    ホント、てんこ盛りのハラハラ展開でした
    キュータとテッキの高校時代って、こんなにすごかったの
    やりすぎじゃな〜い 激しすぎるよ
    そして時代背景や、当時の事件ニュースなども
    良く分かるので、面白かったです
  • 屋上物語
    北森さん好きの人から評価が高い作品、というイメージがあったので購入してみた。だってわたしも北森ファンだもん。でも北森さんの個人認定割こう傑作はやっぱり「孔雀狂想曲」か「狐闇」だなあ。

    たしかに屋上に置かれた物たちが語り手となったり、さくら婆ァの過去や興行師杜田、やんちゃな高校生タクなどの人間味あふ...続きを読む