北森鴻のレビュー一覧

  • 闇色のソプラノ

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    ネタバレ

     北森鴻の作品は,読んでいるときはとても面白く,夢中になって最後まで読むのだが,しばらくたってからその本を手にとっても,内容を思い出せないことが多い。「闇色のソプラノ」もそんな作品である。北森鴻の作品が,あとになって深く印象に残らないことが多い理由はいくつかあるのだろうが,この作品が,そのような作品になっている理由は,プロットが複雑すぎて,要約しにくいことにあると思う。「要するに,この本はこういう内容なんだ」という説明がしづらい。だから,印象に残りにくいのだ。プロットが複雑すぎる原因は,北森鴻が,サービス精神が旺盛すぎる作家であり,詰め込み過ぎてしまうからだと思う。読者を楽しませよう,びっくり

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    2015年08月26日
  • 深淵のガランス

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    再読5回目。
    この作家の書く人物は、みんな魅力的だ。登場するお酒も食べ物も。絵画や骨董の素養がなくても楽しく読めるなんて、不思議なことです。

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    2017年11月12日
  • 狐罠

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    蓮杖那智シリーズをずいぶん前に読んで、おもしろかったのを覚えていたので、手に取りました。

    本筋より、古美術の世界の常識というか、考え方の違いのようなものに惹かれました。
    せりがどのように行われるか、とか科学鑑定のしくみとか、鑑定書の不確かさとか・・・
    また、主人公の女性の仕事人としてのかっこよさにも惹かれました。

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    2015年06月27日
  • メビウス・レター

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    届くはずのない過去からの手紙は、誰から、誰に向けたメッセージなのか。徐々にあぶり出されていく罪とは。こねくり回し過ぎてる感はあるものの、とにかく巧緻なミステリー。

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    2015年06月27日
  • うさぎ幻化行

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    私たちが機器を通して目にするもの、また音として聞いているものの中には、本物というものは存在しないのだということが改めて思い知らされた感じだ。映像も音も、より感動的になるように、あるいは悪意的な作為を持って編集され私たちの中に入ってきているのだ。

    こんなところに目をつけた北森さんはすごいと思うけれど、ストーリーに自然な流れを感じない、何か違和感を感じてしまう。

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    2015年06月21日
  • なぜ絵版師に頼まなかったのか

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    北森氏の作品の中では冬狐堂シリーズや、蓮杖那智シリーズが好きなので、本書のようにライトなユーモアミステリー系はあまり好みではなかったです。
    またこの時代の歴史に造詣がないため、史実との関係も楽しめませんでした。
    数少ない未読作品だったのに、少し残念です。

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    2015年04月19日
  • ちあき電脳探偵社

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    児童書の類に入るものだと思うけど、一般の書棚にあったこの1冊。可愛らしいミステリー作品。純粋な気持ちを忘れてしまった大人の私にはこの本を心から楽しむことができなかった。大人の方はこの本を読む前に一度心をまっさらな状態にして読んだら世界観に浸れるかも。2012/564

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    2015年04月16日
  • 親不孝通りラプソディー

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    このシリーズは自分には合わなかったな、と感じてしまった。荒唐無稽でハチャメチャなストーリーそのものは悪くないと思うのだけれど、文体のハードボイルド調とミスマッチで面白さが伝わらなかった。敢えてミスマッチを狙うという手法もあると思うけれど、本作ではそれがうまくいっているとはかんじられなかった。

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    2015年03月29日
  • 共犯マジック

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    大好きな北森鴻さんの作品だけど、これは怖かった。偶然のようでいて、実はフォーチュンブックが結びつけた縁。それも不幸へと向かって…

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    2015年02月18日
  • ちあき電脳探偵社

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    すこし子供っぽい・・・
    けどUFO事件と幽霊の正体を暴くなどミステリーをたくさん解き明かしていくストーリーはとても面白かったです。

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    2015年01月03日
  • メイン・ディッシュ

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    読です。 しかし、ミステリとしていろいろな仕掛けがあり面白かったし、料理の描写がなんとも言えない。 さす

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    2014年11月10日
  • ぶぶ漬け伝説の謎~裏(マイナー)京都ミステリー~

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    読書録「ぶぶ漬け伝説の謎」3

    著者 北森鴻
    出版 光文社

    p133より引用
    “幽玄そのものといった光景なのだが、どうも
    焚き火の向こう側にいる獣が、よろしくない。
    おのが欲望に溺れ、いっときの侘び寂を楽し
    もうとすらしない、目つきがさらによろしく
    ない。ときおり唾を飲み込むごくりという物
    欲しげな音が、さらにさらによろしくない。”

    目次より抜粋引用
    “狐狸夢
     ぶぶ漬け伝説の謎
     悪縁断ち
     冬の刺客
     白味噌伝説の謎”

     寺男・地元新聞の記者・ミステリー作家の
    三人を主人公とした、短編小説集。
     寺の境内を掃除しながら、居候とじゃれあっ
    ていた寺男の有馬二郎。そこにやってきたの
    は…

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    2014年09月22日
  • ぶぶ漬け伝説の謎~裏(マイナー)京都ミステリー~

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    面白そうなタイトルに惹かれて購入。
    京都文化論的なものなのかと思ったら、コメディでした。
    冒頭の方はちょっと馴染めなかったので、読後にもう一度読んだら、すんなり乗れた。
    トリックがすとんと落ちない気がするけど、これはドタバタなノリで読む作品なんでしょうね。
    ご住職が好きです。
    京都、大悲閣、行きたくなりました。

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    2014年09月19日
  • ぶぶ漬け伝説の謎~裏(マイナー)京都ミステリー~

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    京都に関するウンチクは受け売りっぽいありふれたものながら、全体に漂うゆるーい感じが軽く読むには適しています。

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    2014年09月10日
  • 狐罠

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    20140831 全体の盛り上がりは良かったが最後のまとめ方がどうか。続編もあるので良かったのかもしれないがなんとなく逃げられたような気がする。

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    2014年08月31日
  • メイン・ディッシュ

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    ねこ視点の話と滝沢編の話がどう交差するのかという仕掛けは面白かったけど、あまりミステリーとしての楽しさは感じなかった。
    キャラもミケさんは魅力的だけど、ヒロインのねこさんはサバサバを通り越して、ただ雑な女にしか見えなくてあまり魅力を感じない。
    個人的には香菜里屋シリーズの方が好きだな。
    ただ、料理の描写は素晴らしかったです。

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    2014年08月25日
  • なぜ絵版師に頼まなかったのか

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    明治時代、東京大學医学部教授のベルツ宅で働く少年・葛城冬馬が、ベルツと共に事件の謎を解決していく。
    史実の人物や出来事が軽妙に織り込まれており、冬馬の成長と共に、急速に西洋の文明を取り入れていく時代の変化が描かれる。
    そして、その成長が大きな伏線ともなっている。

    個々の事件は、史実と絶妙に絡んでいて面白い。
    表題作の「なぜ絵版師に頼まなかったのか」が一番よかったかな。

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    2014年08月19日
  • うさぎ幻化行

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    20140726 読んでいるうちに何か引っかかりを感じてしまう。作者の世界に知らないうちに入ってしまっていたようだ。

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    2014年07月27日
  • 顔のない男

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    ネタバレ

    お話は、殺された空木の目線、ベテラン刑事原口の目線、若手刑事又吉の目線など様々な人物の目線で進んでいきます。

    あの事件はこの事件と関係があり、またある事件はこう繋がり…。結末もさることながら、様々に張り巡らされた伏線の数々にただただ驚くばかりでした。

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    2014年03月15日
  • メイン・ディッシュ

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    ネタバレ

    美味しそう…!グルテン抽出したことあるし、このフライはやってみたいな〜
    謎解き的にはもにゃっとするところもあったけど、最後のアナグラムは好きです。

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    2014年03月06日