あらすじ
男子高校生が謎の焼身自殺を遂げた。数年後、作家・阿坂龍一郎宛てに事件の真相を追跡した手紙が、次々と送りつけられる。なぜ阿坂のもとに? そして差出人の正体は? 阿坂は人妻のストーカーに付け狙われ、担当編集者は何者かに殺害された。すべてがひっくり返る驚愕の結末とは!? 傑作長編ミステリー。(講談社文庫)
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Posted by ブクログ
入り組み絡み合った真相。
登場人物が少なくて、結末は終盤に予想が出来てしまったのが残念。
半分くらい読んだところで、物語の鍵となる部分も予想できてしまう。。。
ただ、終盤で一度夢オチならぬ、書落ちを挟むのだけれど、その部分にはエンターテイメント性というか、読者を楽しませる工夫を感じました。
Posted by ブクログ
作家、阿坂龍一郎のもとへ、ある日、奇妙な留守番電話のメッセージとともに、一通の手紙が届いた。
一通だけに終わらずその後も届く手紙には数年前に焼身自殺を遂げた男子高校生の死の真相が語られていた。
なぜ今頃?なぜ阿坂のもとに?
過去に追い立てられるように落ち着かぬ日々を送る阿坂の周辺で殺人事件が起きて…。
*****
声を変えての留守番電話、そして、差出人不明の手紙…出だしから不気味。
出てくる人物たちも何だか少し奇妙な部分があったりと、ハラハラしながら読み進める。
編集者やストーカー女性といった、物語の中でも“日常”に存在するひとたちがちらりと見せる“狂気”の部分。
怖かった。
主人公?阿坂が手紙になぜおびえるのか、そのあたりの謎も徐々に分かってくるのだけれど、途中何度か「えっ」となりながら。
最後に明かされる謎に「えぇっ」と驚く。
男子高校生の自殺の謎。
阿坂の抱える謎。
その他のひとたちの謎。
様々な謎が交錯する。
『冬狐堂シリーズ』にも登場する根岸&四阿(あずまや)コンビに会えるのは嬉しかった。
*****
北森さんが亡くなってから、私は作品を読み始めました。
現在になって、少しずつ読んでいる読者としては新作が今後出版されないことはとても寂しいです。
Posted by ブクログ
これは、アレな叙述トリックだろうなと目星はついたものの、入れ子式にあれやこれやと目まぐるしく転向展開し、あっと驚く大団円?!過去からの手紙が紡ぐ犯罪のメビウスの輪。
Posted by ブクログ
過去から届く謎の手紙。
主人公がなにがしかの罪を犯していることは、早々にほのめかされているけれど、実はこの手紙は本当に、実験的な青春小説でした、というオチが用意されているのではないかとか、勘ぐってしまった。
読み進めながら、犯人をいろいろ推理してははぐらかされるという、王道の推理小説。
しかし、後半、いきなり自分が立っている天地がぐるんとひっくり返る。
ぐるん、ぐるんが何度も。
そうか、これがメビウス小説なんだ!
面白かったです。
ただ、若桜妙子は気味が悪かったなあ…
こんな感じの人、いろんなイベントで見かけますよね、ここまで狂気でないにしても。
有名人は大変です。
しかし、この作品の登場人物は、狂気に取りつかれた人が多い。
Posted by ブクログ
ある作家のもとに届いた不思議な手紙、それは高校を舞台にしたある過去の事件をめぐる告白だった…。登場人物たちが、どのように過去の事件にかかわっているのかわからないまま、過去と現在が錯綜し、新たな事件が起き、物語は混迷を増していきます。わかりづらくはあるのですが、逆にその複雑さがタイトル通りメビウスの輪に入り込んだような感覚にさせてくれます。
北森さんは山口県出身の作家さんということで読み始めましたが、独自の世界観があってお気に入りです。
Posted by ブクログ
長編ミステリ
なかなか面白かったと思ったを覚えています^^
解説が愛川晶さんで 個人的にこういう解説なら解説というものも好きですね (^^)
良解説だと思います
Posted by ブクログ
捨てたはずの過去から届く手紙が主人公をじわじわ追い詰める。
それに加え編集者が殺され、人妻のストーカーが周辺を徘徊し・・・
やっぱりこの方の書く物語は面白いです。
つくづく惜しい人を亡くしました。。。
本作の文体を模写をして、読後感想。
ねぇ、キミ、どうしてそんなに足早に居なくなってしまったんだい?
こんなにもすばらしく悲しい物語を紡ぎだして読者を魅了しておいてサ。
阿坂が酒に溺れる姿がどうしてもキミに重なってしまって切なかったよ。
飲まずにはいられないくらい何に追い詰められていたんだい?
そこまで追い詰めてしまったのが僕らなのだとしたら、僕たちは罪びとだ。
ごめんよ、キミ。
そしてありがとう。
これからもずっと。
Posted by ブクログ
北森鴻のかなり初期の作品。
「冬狐堂」シリーズや「香菜里屋」シリーズとは、全く違う本格ミステリー。
過去から送られてくる手紙を元に、主人公が高校時代に経験したクラスメイトの死の真相にせまっていく過程が、かなり巧妙に描かれている。
主人公を除く登場人物のテンションが異様に高く、最初は違和感たっぷりだったが、先の展開が読めないことの方に気を取られ、最後までワクワクしながら楽しめる、なかなか貴重な作品。
私も知人に勧められて読んだが、確かにオススメ!
Posted by ブクログ
ぐるんぐるんに騙される。やたら売れてるので読んでみた。普段飛ばし読みをしてる身には、ちょっとツライ。そこが心地よかったりもする。『飛ばし』が出来ない。『飛ばし』たら物語を見失いかねない…。久しぶりにミステリーに浸った。
Posted by ブクログ
久しぶりに本屋で衝動買いした1冊。
初めて読む作家さんです。
「あまりにもトリッキー過ぎて、出版の話が一度ボツになった」
という解説のとおり、犯人像が2転3転してくれます。
きっとこうに違いない!
な〜んて推理しながら読んでいたら、見事にハメられました(笑)。
最初と最後の動機が弱い気もするけど、それなりに楽しませて
もらえたので、他の作品も読んでみたいな、と思います。
Posted by ブクログ
展開は面白いな~。謎の手紙に脅かされる作家と周辺で起きる殺人や事件、異常な人物、過去の事件とまあよくもこれだけ詰め込んだな~と思うくらいに色々詰め込んで最後の展開は予想外。予想外すぎてあまりピンと来ないと言うか整理できないと言うか。これは賛否が別れる作品だろうな~。
Posted by ブクログ
作家である主人公を追い詰める、「過去」からの手紙。登場人物が多くないことも読み手の想像や推理を掻き立てます。
過去と現在が入り混じるまさに「メビウスの輪」のような複雑なストーリー。そして過去と現在が重なった先は驚きのラストでした。
自分の頭の中で整理して道を切り拓きながら読み進めていくので、作者の作り出す世界に放り出されるような感覚になりました。
主人公の目線で感情的に読んでも面白いし、作者の挑戦状を受けて論理的に読み進めるのも面白いと思います。
Posted by ブクログ
随分と時間がかかってしまった。プロットが練られ過ぎていてかえって分かりづらくこんがらがってしまう。なんとか全てに理由付けがされるのだがそれも理屈っぽい。おそらく、ストーリーというよりも、読者に読ませる力が不足しているように思う。感情移入が殆ど出来ず、説明文を読んでいるよう。
Posted by ブクログ
叙述トリックが駆使された作品。読者を驚かせることを主眼として書かれており、まさに「驚愕の真相」と言える構成だが、その反面、リアリティに欠ける部分が目立つのは否めない。
「阿坂龍一郎という作家が女性である」という叙述トリックは、多くの読者が気付く可能性が高い。しかし、ほとんどの人は、小椋という音楽教師が阿坂龍一郎になったと考えるだろう。ところが、真相はその一歩先を行き、阿坂の正体は手紙で「キミ」と書かれている少年の母親だった。
烏丸芳江という人物こそが小椋という音楽教師で、手紙に書かれている「僕」という一人称の正体が「夏川麻美」である。夏川麻美は阿坂龍一郎に殺害され、埋められている。そして、時制のトリックも仕掛けられており、探偵に人探しを依頼したのは烏丸芳江=小椋であり、探偵が探していたのは阿坂龍一郎だった。
リアリティに欠ける部分が多い作品だが、読者サービスを重視して構成された驚愕の真相として、完成度は高いと言えるだろう。北森鴻の作品の中では売れ筋の作品であり、こういった作品を好む人も多いのだろうが、評論家受けは良くないだろう。個人的には非常に楽しめた作品で、★4をあげたい。
○ 阿阪龍一郎
小説家。正体は,「キミ」の母親。若狭妙子と烏丸芳江(小椋)を殺害する。
○ 野島克明
編集者。殺害される。
○ 若狭妙子
阿阪龍一郎の隣人。阿坂のファン。
○ 烏丸芳江
阿阪の秘書。正体は小椋。
○ 沢渡卓也
「キミ」の友人。
○ 四阿
刑事
○ 根岸
刑事
○ 若狭伊知郎
若狭妙子の夫。阿坂を殺害しようとする。
○ 小椋
音楽教師。
○ 小島正
「ぼく」に「キミ」の描いた絵の写真を贈る。殺害される。
○ 玉置朋生
探偵。人探しを依頼される。
○ 西村早苗
探偵。玉置と一緒に,人探しを依頼される。
○ 三島
体育教師
○ 夏川麻美
「キミ」にあこがれる少女。「僕」の正体。阿坂に殺害される。
○ 秋吉恵美
漫画家。若狭妙子に殺害される。
Posted by ブクログ
届くはずのない過去からの手紙は、誰から、誰に向けたメッセージなのか。徐々にあぶり出されていく罪とは。こねくり回し過ぎてる感はあるものの、とにかく巧緻なミステリー。
Posted by ブクログ
溝の口の古本屋で買った一冊。
北森鴻の初期の作品。著者お得意の歴史や民俗ものではなく、ライトミステリーといった趣。でも、かなり凝った内容で作りはトリッキー。軽く読めるけど、甘く見ると騙される。
軽薄なところが全くなく、どんな作品にも品がある。
やっぱりこの作家は好きです。
Posted by ブクログ
作家の元に送られてくる、過去にとある高校で起きた殺人事件を巡る手紙。作家を取り巻く編集者やマンション住人のストーカー。探偵事務所に依頼された人探し。様々な事件が絡み合ったその先には…。ある一定の部分までは読者もすぐに予測ができるもののその先の真相のどんでん返し具合には、びっくりさせられる。叙述トリック的な部分は、ちょっとわざとらしい感じもしたけれどこれはしょうがないことなのか。
Posted by ブクログ
あらすじ:
男子高校生が焼死した。謎が残るものの事件は自殺として扱われていた。しかしその数年後、作家・阿坂龍一郎は不可解な手紙を受け取る。内容は――焼死事件の真相に迫る「過去からの手紙」だった。次々に届けられる手紙に恐怖する阿坂は、秘書の眼を盗み、読み進める。それ以外にも、編集者の死、近所の女のストーカー行為に悩まさる。魔の手は阿坂を絡め取ろうとしているのか――。
「犯人」が「誰」かを当てるのは難しいだろうが、素直に読み進めれば「犯人」の目星は結構簡単につくだろう。真相までの幾層にも折り重なるウウェハースのような仕掛けの数々は、さすが北森鴻といったところだ。
結構素直に書いてあるから、阿坂の隠したがっている謎とそのための措置、そして「手紙」についても全く驚かなかったんだけど、解説を見ると、当時の編集さんはかなり敏感になっていた模様。個人的には問題なく本格なんだけどナ。おそらく後者が問題になったんだと思うけど、全く問題ないですよね文学的に。ええと納得いかない人はセンター試験の国語の過去問題をあさってみようか。
このタイプの仕掛けはそもそも何作か読んでいれば、めったなことでは読者をだませない。数をこなせばすぐにピーンとくる。だからこそ「めったなこと」を起こすには、作者の文章力が重要だ。面白ければ面白いほど読者は夢中になって読み進め、ページを捲る手が止まらず、推理よりも物語を楽しむことに専念するんだから。
その点、この作品は惜しいんだよなあ。でもここから、あの「狐闇」なんかを生み出すくらいの巧さを身に付けるんだから北森鴻は只者じゃない。ええと好きな作家の成長を垣間見るのはファンにとってはマニアックな楽しみです(笑)。
近所の奥さんの描写は凄い。好きなアイドルやタレントのまねをする人って実際にいるし、行き過ぎると第三者から見ると不気味に映る。その描写が見事なの! ああ、こういう人いるよきっといるよ、と怖くなってしまった。部屋の趣味まで徹底していて、文面から迫力や執着が伝わった。
ちょっと得心がいかないのが、阿坂とあの人の「秘密」。いくらあんなことがあったとはいえここまでしてしまう程になるのだろうか? それも何年も。もう少し説得力がある何かが欲しかった。
Posted by ブクログ
―――男子高校生が謎の焼身自殺を遂げた。
数年後、作家・阿坂龍一郎宛てに事件の真相を追跡した手紙が、次々と送りつけられる。
なぜ阿坂のもとに?そして差出人の正体は?
阿坂は人妻のストーカーに付け狙われ、担当編集者は何者かに殺害された。
すべてがひっくり返る驚愕の結末とは!?傑作長編ミステリー。
表紙買い、というか帯のあおり買い笑”
『すべてがひっくり返る』ほどじゃなく、ある程度予想はついたけど
「ほー」ってなった
いわゆる叙述トリックってやつかね
なにも気にせぜう読んだらキレイにだまされると思う
Posted by ブクログ
北森鴻が好きだ。古本ではなく本屋で買わなくては、と思う作家だった。だから亡くなられた時には結構ショックだった。勝手な言葉でしかないが、もう新作が読めないということが残念でたまらなかった。
その北森さんの作品で、かなり初期に読んだもの。こんな高校生いるかー?という若干の(うん、あえて若干と言い切るよ)違和感はともかくとして、なんとなく乗り切れないまま終わってしまった。文章は読ませる。動機はいまいちな気もするが、全否定までは行かない。犯人設定はなかなか。ラストのどんでん返し…まあいいんじゃないかな。全体として「ダメ!」とは言えないのに、やっぱりなんだろう、「乗り切れない」。気持ち悪い登場人物が出てくるとか、あの子の判断に納得いかないとか、それだけではない据わりきれなさ。やっぱり北森さんのお話の人物は、読者(私)のまったく勝手な思い込みであろうとも、北森さんの視線が注がれた人物であってほしいなぁという…。
ああ、そうか。このお話に出てくる人物が、何となく作品中の人物としても上滑りして感じられてしまうのは、もしかしたら「他の北森作品の登場人物」を私が既に知ってしまっているからなのか。…とも思ったが、やっぱり初読のときには他のシリーズをあまり読んでいなかったから、的外れなのだろう。ただ、初期の頃の作品だから、というのはあるかもしれない。「北森鴻」を知らない人が、最初に読むべき話ではない気がする。
後味が静かに悪い。その手の話が駄目と言うわけではないのに、なんだかこれはじわじわと悪い。これは個人的に、ある意味「犯人」「被害者」があれだったから。仕方ない。
あまりストーリーに関係ないところでいうと、教師に対する反感とその反転ってあんなもんだよなと少し懐かしかった。
Posted by ブクログ
設定はありきたり。 展開も地味だし、新鮮だとは言い難いのだが、やはり読ませる腕を持つ作家だと思う。 ただ、私はやはりこのようなj淡々とした作品よりも、北森氏自身が温かい目を注いだと感じられるキャラで、紡がれる物語の方が好きなのだ。
Posted by ブクログ
作家・阿坂龍一郎の元に手紙が届く。
「今はもうどこにもいないキミへ」と宛てられた
その内容は葬り去ったはずの過去からの手紙だった。
時間軸や人物にいろいろ仕掛けがあって
後半に向かうにつれ、緊張感は増していく。
やがて、手紙が核心に迫るとともに、
過去の清算をする時が刻一刻と近づいていく。
読み手としていろいろ騙されて面白いんですが
あまりにも登場人物の裏表がありすぎるのが…。
しかもほとんどの主要キャラに。
Posted by ブクログ
7年前の事件に関する手紙、手紙の中の「ボク」など沢山のトリックがあって面白い。
最後に阿坂や阿坂の秘書・烏森、「ボク」の正体が明らかになるが
明らかになるまでは今は誰が語っているのかが読んでて分かりにくかったり、最初の事件の動機など物足りないと感じる場面も多かった。
Posted by ブクログ
どんでん返しものらしいけど、なんか納得いかない。
そこまでするかって感じで、動機の割に、隠蔽とかに労力かかりすぎてて、説得力に欠けると思う。トリッキーというよりは力ずく。
でも、「はじめて手紙を書くよ、今はもうどこにもいないキミに。」で始まる一連のお手紙が、一途でかわいらしくて好き。
Posted by ブクログ
謎の焼身自殺を遂げた男子高校生、その事件を掘り下げる友人の手紙、それを受け取るとある作家。
捩じれに捩じれるメビウスの輪は、誰の首を絞めようとしてるのか?
小説ならではのトリックが活かされている。
或る意味反則とも言えなくもないこのトリック自体は、あんまり好きじゃないです。
小説自体は面白いんですけどね。
短編の方が好きかもなぁ…。
Posted by ブクログ
いかん・・・と思いつつも1日で読んでしまった小説。
書店での評に
「全てがドンデン返るこの結末をあなたは予想できるか!」
みたいな事が書かれていた。
確かに、面白いくらい色々なことがひっくり返り、結末を迎える。
だが、ドンデン返しが多いのと、面白いのは同意味ではないのです。
途中までは、ドキドキしながら読むのですが、後半戦にイマイチ緊迫感がない。
そう言えば、以前読んだ"メデューサなんとか"(タイトル忘れました・・・)というホラーもの小説と展開が似ていたなあ。
KEY WORD>>メビウスレター(著:北森鴻)
男子高校生が謎の焼身自殺を遂げた。
数年後、作家・阿坂龍一郎宛てに事件の真相を追跡した手紙が次々と送りつけられる。なぜ阿坂のもとに?そして差出人の正体は?
阿坂は人妻のストーカーに付け狙われ、さらには自身の周りに殺人事件までもが発生する。
阿坂の知られざる過去とは?そして犯人の狙いは?
Posted by ブクログ
作家・阿坂龍一郎の元に謎の手紙が届けられた。『前略 はじめて手紙を書くよ、今はもうどこにもいないキミに。』そう書かれた手紙を見て、阿坂は背筋が凍る。なぜこんな手紙が今頃くるのか、一体誰が送っているのか。そんな阿坂をあざ笑うかのように、謎の手紙は次々と送られてくるのだった。
主人公自体に秘密が隠されているパターンで、読者は阿坂が過去に一体何をしでかしたのか、どういう理由で今になって告発されそうになっているのかを追うカタチでストーリーは進んで行く。ま、それは普通バレるやろ!と、都合が良すぎる部分もあったけど、今回もまんまと騙されて。後で、「あ、そういえばそう書いてた」と気づくんだよねぇ。全てを読み終えて初めて、タイトルの意味がわかった。うまくつけたなぁ。