感情タグBEST3
Posted by ブクログ 2024年02月18日
北森さんを初めて知ったのはおそらく20年程前で。
久しぶりに北森さん作品を読みたくなり、手に取りました。
-------------------------
義兄が遺した不思議な”音のメッセージ”。
音源を巡る「うさぎ」が、
旅路の果てに見たものは……
旅情豊かに描いた連作長編ミステリ
鮎川賞作家...続きを読む最後の贈りもの
-------------------------
飛行機墜落事故で命を落とした義兄。
兄が最期に残した、うさぎ宛てのメッセージ。
生前「うさぎ」と呼ばれていた妹が、
兄のPCに残されていた音源を頼りに、
生前の足跡を辿るお話です。
連続の短編となっており、
最期にひとつの結末に向かいます。
色々な感想があると思いますが、
「音」だけで複数の仕掛けを作れることに驚き、
謎が少しずつ明らかになっていくなかで、
しんしんと降るような静けさと不安を覚えました。
音が物語の軸にあるのに、
「本当の音」が聞こえないような不安です。
兄の思考と妹の気持ちに対して、
表記されている文字だけだと、
行動と感情が繋がらず、
置いてけぼり、共感できないとなりそうですが、
裏側でこんな気持ちや行動があったのか、
だからお母さんの言動があったのかと思うと、
ぞわっとしました。苦笑
久しぶりに北森さんに再会して嬉しい気持ちと、
もう新作は読めないんだなというさみしい気持ちです。
本屋さんで北森さんの作品を見つけられず、
ネットで購入しました。ネット感謝です。
実家に置いたままになっているシリーズ、
再購入しようかなあと思います。
Posted by ブクログ 2015年07月05日
二匹のうさぎが入れ替わり立ち替わり…と不思議な雰囲気の連作短編集。
最近出版業界とかライターさんが主人公のお話を続けて読んでる気がする!そんなちょっとした偶然。
それにしても、まさかまさかのオチでした。
うわー、セツナイ。
Posted by ブクログ 2015年06月21日
私たちが機器を通して目にするもの、また音として聞いているものの中には、本物というものは存在しないのだということが改めて思い知らされた感じだ。映像も音も、より感動的になるように、あるいは悪意的な作為を持って編集され私たちの中に入ってきているのだ。
こんなところに目をつけた北森さんはすごいと思うけれど...続きを読む、ストーリーに自然な流れを感じない、何か違和感を感じてしまう。